Sword Art Online For Dark Souls   作:心折れた男

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作者です。

テスト期間というのは憎たらしい。

構想は湧いてるけど文字にする時間を取らせてくれないのである。


...ところで。

今saoってどこまで行ってらっしゃるのか。

私ALOで知識が止まってんですよね。



【この先、罠に注意しろ】






自然の脅威

 

 

 

 

どんな物も、表の一枚だけで出来ているわけではない。

 

この世の森羅万象には、あるべくして表裏が存在する。

 

それは、形としての表裏のみならず、概念としての『表裏』。

 

 

人の想いは虚空に塗り潰されて沈むかと思えば、生きる『意味』を取り戻して昇り。

 

那由多の果てから降り注ぐ万物の母の光もまた、眩しく照る時と、悲しみに沈み光を直接齎すことのない時がある。

 

 

 

それらと同じように、この凍てつく大地も、先程までの見るからに眩しい白銀の輝きと、それを更に煌めかせる粉雪の反射ではなく。

 

静かに美しい月光を、咲き乱れた氷の刃の刃先で淡く光らせ、しんしんと舞い落ちる柔らかい雪たちが安穏の時間を与えてくれる、まさに癒し、先ほどの激戦の証拠を残さぬほどの美麗な空間となっていた。

 

 

 

 

 

 

そんな薄ぼけた暗闇に純白が吹雪く空間の中、微かに照らされる薄く蒼い光がぽつりと鎮座していた。

 

そこにいるのは、結局目当ての人物を見つけられず遭難紛いの迷子とかしてしまったシンダー。

 

光の発生源は、彼の手の中に握られる、一欠片の『結晶』のようだ。

 

 

 

 

——どうにもならぬ、地図も無ければ土地勘もない....

 

 

 

 

けれども、道に迷って放浪、土地勘のないところへ行くことを余儀なくされてその先で死ぬなんて手酷い地獄の道のりは最早悲しいかな、慣れてしまった事柄である。

 

夜とはいえ、清廉な月光がこの場を満たしているが為に、視界には不自由しないこともまた、シンダーが迷子になってなお動揺する色が見えないことの理由となっているのだ。

 

薄暗い地下、襲いくる岩石、巧妙に仕掛けられた即死の仕掛け、這い寄る鼠と骨に、異世界からの侵入者(闇霊)

 

途方も無い痛みと心の傷を伴う道のりを経た彼からすれば、ここは美しい死地程度の感覚でしか無い。

 

 

 

襲いくる敵もまた、先ほど振るった竜狩りの槍といった神代の武器を使う必要などない程に強靭でないものばかり——とはいえ、『史実』でキリト達を襲う氷竜とはまだ出逢ってはいないし、白竜シースのレベルのものが雑魚として無闇矢鱈に現れてもらっては、それこそ『心が折れて』この世界の人々が全滅、なんてことも無きにしも非ずであるが。

 

 

 

さて、しんと静まり返ったこの空間、彼方此方にシンダーの姿を鏡のように映しだす水晶の野畑がここを埋め尽くしているのだが、どうも妙である。

 

いち早くその違和感に気付いた歴戦の戦士の五感は鋭い。

 

 

 

——妙だ...何故、ここまで静まり返っていて、『付近の水晶が、何者かが暴れた跡のように砕け散らされて』いるのだろうか。

 

それも、並みの暴れ方ではない。

 

白竜シース程、もしくはそれ以上の大きさを持つ何かが、その巨体を活かして力を振るいでもしない限り、見渡す限り私の周囲の氷柱が砕け、抉られることなどないだろう。

 

おまけに、これが起こってからどうも、数日すら立っていないらしい。

 

砕けた跡が新し過ぎるのだ。

 

 

 

どんな姿の輩がこんなことをやらかしたのかは勿論不明、そして多少視界に不利があるこの状況、結晶を持たぬ方の手に、手頃な振りやすさを持つ、カーサスの地下墓のスケルトンが所持していたものを強奪したファルシオンを持つ。

 

そして、先程シースが上空から強襲してきたことで不意を突かれた経験があってか、対空の方面へと警戒を尖らせる。

 

周囲の生気、生物が発する音の全てを、全て持てるだけの集中を研ぎ澄ます。

 

 

凍える自然の息吹を当たり前のものとし、それに対しての反応を遮断し、これ以外のものへの感性を絞った。

 

 

 

 

 

 

これが、彼の今日最も不運な出来事を起こそうとは。

 

 

 

「...む」

 

 

 

 

——...足元が、無い?

 

いや、正確には『先程まで踏んでいた地面の感覚が』無い。

 

 

 

 

 

 

 

不死人とは言えど、嫌な予感を感じれば冷や汗だって出るし、寒気だってする。

 

理解した、理解してしまった。

 

 

 

 

 

——まさか。

 

 

 

 

自分の身に降り掛かる、最高最悪の瞬間の出来事を。

 

 

 

なんということだろう。

 

上空と音の感覚を研ぎ澄ませていたばかりに、『歩く先の地面がない、ぽっかりと口を開いた大穴』がある、という子供でもわかる事実にすら気付かず、歩みを進めてしまったのだ。

 

 

 

ここから先は...まぁ、語るまでもあるまい。

 

 

 

 

「...これが、初の落下か」

 

 

 

重力は非情である。

 

彼が叫ぶ間も無く、奈落へと灰の身体を引き摺り込んで行くのだから。

 

 

不死人が恐れるものの一つは、『即死に至るもの』。

 

その中の一種が、この『落下死』である。

 

 

 

 

 

「ぬわあああああああ!!!!」

 

 

 

 

ようやく叫び声を出せる彼であったが、無論飛べたり、浮遊できるはずもない。

 

 

こんな暗闇の静寂を劈く断末魔と共に、深淵へと溶けていく逃亡騎士の姿は、どこかの喜劇のように滑稽なものだった。

 

シンダーからすれば、『じょ、冗談じゃ...』とでも言いたいものだろうが...

 

 

 

 

ここで不死人の物語は、呆気のない形で幕を閉じることになる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐあっ!」

 

「のわっ!?」

 

「きゃあっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

奈落の奥底で、三人の悲鳴が上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幕を閉じると言ったが...騙して悪いが、まだまだ続きは見えないほどあるんでな、進んでもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 







ギャグテイストに軽めの文を。

落下死した数など今更数えきれるか!

地味にsaoゲーム版でも落下死はした、コワイ!


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