Sword Art Online For Dark Souls 作:心折れた男
レベル60でやっとのことエブリたそを倒し、その後DLCを購入し、ルドさんには圧勝したのにマリア様にメッタクソにされた作者です。
SAOもブラボもレベルに影響されるところは大きいのでしょうか、悔しい。
そして三話付近のお話となりますが、今回黒猫団が表に出ないという異例のお話になってますね。
更に更に、今日不死人と出逢うのは、『あの情報屋』さん。
彼女との関わりのストーリー、そしておまけ込みにしたら六千近くという良からぬ文字数に。
卑劣なメッセージを...(5話で嘘メッセージを書きながら)
【この先、閉じ込めに注意しろ
心が折れそうだ...】
序盤辺りの修正。
何故語りが一人称になっているんだ...大きすぎる、修正が必要だ...
死は、人を恐れさせる。
それが、自らを『無』にさせるもの故、本能でそれを避けようと足掻くのも、また当然だ。
だが、それを恐れる事がなくなった人は、どうだろうか。
ひたすらに勝ち、進む事のみを考える狂気を孕んだ人は、果たして『人』と言えるのだろうか...?
何度目かもわからない、いつもの戦場への繰り出し。
今回、かの灰の存在は、一人で狩りに勤しんでいた。
キリトとはフレンドのメッセージなどで、今でも戦闘についての語り合いもするし、顔を合わせることも時折ある。
シンダーがレイピアを使ってでもあのような動きはできないであろう、細剣の生粋の実力者であったマントの少女については...彼自身面識が無いのでわからない。
獣もあれば、虫もおり、忌々しく何度も復活してくるのが頭に浮かぶような骸骨戦士までいた道中の何十層にて、彼もまた更に、この世界への馴染みを深めていっていたらしく、かつての世界よりも上がった武器捌きで、時に華麗に、時に泥臭く、時に残酷に、群がる敵を屠って行く。
その上、あの苦渋を舐めさせられた一層の時よりも、ステータスは段違いに上がっているのだ。
もうあの一撃をパリィしたとしても、ダメージを一切受けず完璧にこなした上で、致命的な一撃を叩き込むことも、内臓を強奪することだって出来るはずだ。
しかし、その場は未だかつての世界でさえ、彼の見たことのない、異様な無機質を感じるステージである。
青白いブロック体のようなものが、形大きさ多種多様、無造作に並べられて天井、壁、地面を埋め尽くす視界には、どこか完成された壮大さ、そして、どこまでも無限に続くような終わりのない地獄を垣間見せる、感情のない『モノ』を見る恐怖を思い起こさせた。
最も、後者を感じるような、真っ当な意思などシンダーには残っていないだろうが。
さて、周囲の解説もこれほどにしておこう。
何故ならば彼の前にはいつのまにか、数体の得体の知れない敵の軍団が、壁を成していたからだ。
かの銀騎士やロスリックの騎士を彷彿とさせる白鎧、それを岩で似せたかのように見えるゴーレムといったところの堅固そうな敵と、ボロ布を纏う、忌々しい奴隷兵士を思い出させる小振りな人型。
周囲には誰もいない、そんな状況、彼が持つ武器は。
不死街への道を阻んだ、大槌を持つ冷たい谷にて、ある剣士と共に事実上の追放、二度とその場へと帰ることを許されず狂気に呑まれた外征騎士、ボルドのソウルから生み出した武器である、ボルドの大槌。
軽々と持ち上げ、勢い良く踏み込み、瞬時に自分の身の丈よりも遥かに大きなゴーレム擬きの腹部へと、獲物を痛烈に叩きつける。
耳障りなほどに響き渡る轟音に違わぬ凄まじい重圧が乗った一撃、かの強固な鎧を持つ人形の装甲は、たった一振りで見るからにひしゃげ、その部分は惨たらしく凍てついた。
だが、それだけで彼の強靭なスタミナは多少たりとも尽きてはいない!
鈍い騒音は立て続けに、かつ凶暴な風を切る音を交えて。
凍り付いた部分を集中的にラッシュを仕掛け、付近の敵に絡まれるよりも先に、やがて土手っ腹を主軸とした身体の崩壊に耐えきれず、あえなく『木偶の坊』は無へと帰していく。
しかし倒した直後の男の隙もまたあり、そこを上手く狙った『奴隷似』の凶刃がすぐ様急所である心臓へと後ろから突き立てんとする。
その不意打ちなど、彼は何度その身に刻んだだろうか。
死して、苦しみ、喘ぎ、それを乗り越えた彼がそんなちゃちな油断などはしない。
一点を狙った急所突き、それを軽快なステップで回避し、そのすれ違いざま、鈍重な武器を持っていた筈の彼の両手には、赤と青に煌めく双刀が握られていた。
それは、前述のボルドと終始共に居て、なおかつ引き離された時さえもほんの近くに居ることを許された程の友であった、悲劇の踊り子を引き立てる美しい双つの曲剣。
その名も踊り子の双魔剣だ。
彼女が、その巨大な身体には似合わぬ、しなやかで切り口を掴めない、まさに舞うかのような乱撃には、灰である彼も惑わされ、何度切り刻まれたことか。
その刀身から記憶を最大限に引き出して、凄まじい回転からの切り払いによりる何十連撃にもいたる、彼女の疾風怒濤の剣舞を再現、その悪夢を一体の『矮小な』存在が受ければひとたまりもあるはずもない。
恐らく生身であれば幾重にも輪切りとかしているであろうその斬撃、終えた頃には対象も空気へと還っていた。
「...ふむ」
ウィンドウから経験値、コルなどといった報酬を受け取り、踊り子の双魔剣をお馴染み亜空間へと送りつつ、愛用武器の一つであるクレイモアを肩にかつぎ、さてはてとばかりに首をもたげながら、『目的』を探して更に奥地へとを踏み出していた。
残念ながら彼等モンスターという存在にはソウルはなく、魂という概念がない故に、この世界では、『ソウル』という知識とは無縁となるだろうことを理解しつつも、どうしようもなく違和感を感じるのは仕方ないことだろう。
ソウルといえばだが、先程使った二つの武器は、この世界にはない『ソウル錬成』という技術により生まれ出た曰く付きのモノである。
この時代において見た目や効果に異常の無いもの、それらの基準の内に入る錬成武器の使用も、難易度が上がるにつれ視野に入れ始めたらしい。
もっとも、ソレはこのような一人の時のみ、基本的にはやはり見られてもどうということはないシンプルな武器となるが。
話が脱線してしまったが、そもそも、『それ』を捜索しに来た理由とは、ある少女に頼まれた依頼を遂行する、という半ば押し付けのものだ。
眩しい金をベースに、活発に映える薄茶の髪、暗色のフードに、猫ともネズミともとれる、頰の3本ずつ髭のようにあるペイントが特徴的な情報屋。
かつて彼の友ジークバルドの鎧をくすねて、彼を巨人の下層へと突き落としたパッチを彷彿とさせる立場かもしれないが、アイテムは売っていない。
しかし、奈落真っ逆さまな行為はしないし、その情報精度、また巧みな会話術などと言った『裏』に通ずる技術は、彼女のアイデンティティの一つだろう。
だが、正直関わり合いたくない人種なのもまた確かだった。
そう、『だった』。
最も。
——『君が持つ武器のこと、良ければ教えてほしいナ』
『【青の騎士】さん】』
いつの間に知られたのかもわからない、別の要因も『一つ』あれど、驚異の情報に危機を感じたシンダーの行動によるものであるものから、この依頼を取り付けざるを得なかった。
彼女との契約である、『シンダーの武器情報の隠蔽、及び売買に触れないこと、しかし教える程度ならば構わない』という妥協の末の内容の代わりに、現在50層近くまで登りつめているにも関わらず、27層の『特定の場』の調査を交換条件にして『もらった』彼にとっては...選択肢などないようなものであったが....
その上で、【青の騎士】、この呼ばれ方をした彼の心に、かつて受けた痛みの楔、その傷がまた広がったこともあった。
そんな動揺もあり、この現状に至ったのかもしれない。
しかし、幻肢痛に縛られるだけでは、そこを乗り越えねば、先へは進めない、この場は別の『時代』なのだから。
やがて辿り着いた『目的の箱』を目の前にして、不要な思考を切断、剣を抜き、ロスリックのはじまりの場で相当に苦しめられた騎士の盾を用意しておく。
たかが低層、されど低層。
前の場所に戻っても敵の強さは変わらず、雑魚に囲まれてまさかの下克上なんてこともザラにあったものだ。
箱を一度蹴り飛ばし、あの憎き『貪欲者』でないか確認したのちに、いつでも武器を触れる構えのままその箱を開いた。
「さて、では何から話そうか」
今更誰も寄り付かないだろう一層、はじまりの街の路地裏にて。
若干不機嫌そうなシンダーの前には、彼よりも数段背の小さい、あの茶フードの少女。
彼女の表情はいつもの快活な笑みはなりを潜め、真剣に『挑む』者のソレである。
「まず、例の『宝箱』の件だが、あれは私が渡り歩いてきた中でも生粋のハズレだった、それも空だったぞ」
彼が開けた宝は数知れず、しかし大抵のものは、少なからず彼の役に立つものばかりであったが、その中にもどうにもならないゴミクズといった廃棄物や、読めば禁忌に触れ、狂気に堕ちる深みの点字辞書など、ろくでもないモノもいくらかあった。
しかしながら。
「その上、開けた途端に何十なんてモノじゃない敵が何処からともなく湧き出した、あまつさえアイテムの使用まで禁じられるエリアらしい」
「貴公の持つ『情報』通りだ、場所も地図として記載しているから持っていくといい」
中身が驚くほどにすっからかん、ふざけた事にその層に潜む敵種が怒涛の如く押し寄せて、あまつさえ回復、帰還に至るまでありとあらゆるアイテムを制限されたのだ。
しかし、彼の運はそこで尽きたわけでは無かった。
『この世界のアイテム』とは『別枠』に存在する、謂わばイレギュラーのアイテムまで封印されたわけでは無かったのだ!
だが、それだけで戦況が変わったかといえばそうでもなく、この状況で最高の効果を発揮する『帰還の骨片』は、篝火を求めて帰還の魔力を噴出するものである。
今、『この時代』には、彼の見てきた限りでは、『篝火』自体が存在していない。
ならば、その骨片を使えばどうなるのか...そのような死とはまた違う危険な橋を渡れる程、シンダーの精神が向こう見ずで愚かな筈もなく。
大振りな攻撃で、怯まずに連続して行動するための強靭さを、武器から引き出しながら、深手を負えばエスト瓶を飲む。
いつぞやの大型の敵に対する、実にわかりやすい戦法がここでは最も有効だったようだ。
しかし、エスト瓶の中、篝火の炎は少々薄らいでしまい、またいつか篝火を再度点火することを余儀無くされる可能性も出てきたが...
「ああ、確かに頂いたヨ」
「ふむふむ、成る程...うん...わかりやすいネ...さて、これで契約は成立だガ...」
目的のものを手に入れた、というのにどこか表情が暗い少女。
何か問題でも、そう問おうとしたシンダー、しかしその答えは彼女の口からアッサリと出てきた。
「今確定したとはいえ、アレは所詮噂でしかなかっタ...それを『情報』...カ」
プロの職人根性、というやつだろうか。
仕事を『正確な形で』再現できていなかったかつての一瞬が、彼女にとっては相当納得いかなかったらしい。
そこで、シンダーから見た情報屋の少女への価値観は、少々揺らぐ。
彼女も食わせ者であるとはいえ、良識を持ち、いまだ歪む前の『純粋な』ひとりの少女であり、彼が、『シンダー』が見惚れる美しさを持つ、健気にこの世で生きる、かつての『自分』と同じ存在だったということに、その時はじめて気付いたのだ。
それからしばらくして、追加の報酬とばかりに幾らかの金銭を提供してくれた情報屋の少女と別れた後に、遅れてシンダーは、少女の『通称』、そして自分の『通称』を知る事になる。
少女の別名は『鼠のアルゴ』、何故かやはりパッチを連想するのは、不可抗力であると思いたい。
さて、では、【青の騎士】。
何故、そんな別名がシンダーにつけられたのだろう、と、去り際にアルゴへと問うた時、帰ってきた答えは、彼の思わぬものであった。
『激しさは無いものの、冷静に、かつ確実に何度もボスレイド戦で活躍し、表に出ずラストアタックは取らないものの、そのおんぼろ鎧を着込んだ男が参戦した戦いは、必ず勝利すル』
『それも一層含め全てのボスレイドに参加、今までボス戦で死者が出なかったのはその男のお陰だともいウ』
『しかし、実際にその姿を見た者はオレっちが知る中でも数える程しかおらず、使っているスキル、そして武器も一人一人の証言が一致しなかったり、そもそも推定すら出来ないものさえある、まるで都市伝説のような存在』
『そして、誰が言ったか、恐ろしく沈着な行動を青に見立てて、【青の騎士】...そんな噂の騎士様、オレっちは、もしかするとアンタかも知れないって鎌かけたわけサ』
『...もっとも、アンタはその話を知らなかったらしいガ』
最後に付け足した、苦虫を噛み潰しつつ無理矢理作ったかのような微妙な笑みは印象に深い。
そして...かの【暗月の騎士】、その青霊として、ロスリックの時代では無いとき、陰の太陽に従い呼び主を守護する為に呼び出された過去の記憶。
彼にとっては、負として重い記憶の一つであった。
誰もいなくなった路地裏で孤独に、彼は暗闇に呑まれていく。
まるで、彼の立場を理解してくれる友は、この世に存在しないとでも嘲笑うかのように。
——少々、話が暗くなってしまったか。
ならば、一つ余談を語るとしよう。
実は死に目に遭いかけた忌まわしい27層の扉の前に、シンダーは不死人特有の『置き土産』を残してきていた。
それは、彼が特有のサイン石で刻んだ『メッセージ』。
【この先、アイテム禁止エリアに注意しろ
そして、卑劣な罠】
後半の文面は、きっと彼の心に滲み出た、最低の宝への唾でも吐き捨ててやりたいほどの、『深く浅い』憎悪の表れなのだろう。
そして、この世界ではその文面、見た目は異様として映るはずなのだが、この世界は何があってもおかしくない仮想の世界。
それが元々設置されていたものだろうと当たり前のように受け入れる者が基本だった。
しかし、その文面を『この先に宝がある故のカモフラージュ』と深読みする者もいるにはいた、のだが。
同時期に発行されたアルゴの攻略本に乗せられていた不可侵のエリアの記事、およびその情報と一致していたことから、『このメッセージは本物』と知る事が出来た者へと変わる。
彼等は正しく、そして幸運だった。
「このメッセージ、『アタリ』だな」
「もし誰かが書いてくれたのだとしたら、心から感謝しないとだねー」
「誰だか知らんが、モンスターに殺されちゃ俺の手で人間を殺れねェし、こいつを書いた奴は評価してやりてぇもんだ」
「ほう、まぁアリじゃないか?」
「なぁキリト、このメッセージって...」
「ああ、アルゴ...情報屋の記事に書いていたのと一致する...」
「もう少しでこの場所に突っ込むところだった...メッセージに目を取られなかったらきっと...」
「ふむ、これが噂のメッセージか...こんなものは設定していなかったはずだが...まぁ、プレイヤーの協力という事でそっとしておくべきかな?しかし、そんなアイテムを作った覚えもないのだが...」
——などなど、数々の人達に良い評価を貰っていた。
そして、心のうちで誰かがそのメッセージを評価する事により、その癒しの恩恵は、書いた主であるシンダーへと還元される。
「...むん?」
HP全快の状態で訳もわからぬまま、過剰なHP回復を施された感触は、彼に間抜けな声を出させるまでに至った。
彼はあずかり知らぬことではあるが、そのアルゴの情報とシンダーのメッセージ、その相乗の素晴らしい効果により、約数百人程の尊い命が救われ、更にその数だけ良い評価を貰っている。
故に、その過剰な回復は、書いてから数え切れないほどに継続していて、四六時中その都度、どの場所でもついつい変な声を漏らすシンダーの姿が、それに慣れるまでの、暫しの間のみ見る事が出来たのは、ここだけの話だ。
メッセージに評価した一部の方々を見れば分かる通り、いや丸わかりなのが数人いますが、その中でも三話で亡くなった方々が、いわばアルゴの気紛れの依頼で難を逃れる事が出来ました。
その中にひろしだとか王子だとか神聖さんがいるだって?
貴公らの人間性も限界と見える。
こんな感じでアニメの道程が基本となってますが、内容や状況は割と変わってくるかもしれません。
しかし灰の人だけでは、運命なんてそうそう変わりはしないでしょう。
そんな彼と共に戦う存在の一人一人が、それを成し得る力となるのです。
さてさて、この物語の灰の人、もとい不死人さんは、クヴィンドリンちゃんさんに、恋愛感情までの域ではありませんが、純粋に忠誠を誓っていた元暗月警察です。
そして、【青の騎士】だなんて安直な名前なのは、キリトくんの黒の剣士とかと合わせようと思った結果なので許してください、ホント。
...また別の自分語りになるのですが、SAOのキャラで一番好きなのはユウキちゃんです。
SAOの触れるきっかけとなったホロウフラグメントで裏ボスとしてやり合い、戦後気に入って彼女の経歴を調べた時は打ちのめされるような気分になりました。
彼女曰く、『意味なんてなくても、生きてていいんだ』(でしたっけ?)ということですが、ユウキの存在は、『眠れる森』の人達、そしてアスナさんにとって、きっと重大な『意味』を持ってたと思う今日この頃。
そんな彼女を見てると、不意にダクソやブラボ、アーマードコアの世界の人達を思い出して、胸が苦しくなります。
【再会の予感...
そして、この先、卑怯者に注意しろ】