人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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(返信は仕事終わりに行います、すみません!)

混浴露天風呂

うたうちゃん「清掃に参りました。失礼しま」

エル「止まってはだめですよ……(のぼせ)」
アカネ「あかねしすとも怪獣しせず…(のぼせ)」

ディーヴァ(ちょっとぉー!?)
うたうちゃん「れ、レスキュー!」

無事になんとかなりました。




うたうちゃん「見回り中です」

エル「おーい!うたうちゃーん!いつもご苦労さまです!先程はありがとうございました!」

うたうちゃん「これはエルくん。こんばんは。これが私の喜びですので。もう大丈夫ですか?」 

エル「流石は夏草が誇る人類の隣人!僕は大丈夫です!そんなあなたに手伝ってほしいことがあります!お耳を!」

うたうちゃん「?お耳ですか、はい」

エル「あぁ、屈む際に僅かに聴こえる駆動音と関節の軋む音がたまりません…!実はルル先輩とゆかな先輩を…」

うたうちゃん「…わかりました。明日、決行いたします。おまかせを」

エル「はい!どうかよろしくお願いします!」

エル(さぁルル先輩!年貢の納め時ですよ!!)

うたうちゃん「???」


女子会恋バナ〜千差万別女子のアレコレ

「え、えーとそれでは…上田アカネ主催、お眠り前の女子恋バナ大会を始めていきたいと思います本当にすみませんごめんなさい…」

 

「なんで初手から謝るのよ。いいじゃないなんというか凄く学生じゃない!この天空海様は支持するわよ。寝る前のいい余暇潰しってヤツね!」

 

恋バナ、それ即ち眠る前のねー誰か気になる人いる?私はねーへーそーなんだー的な語らい。男がやると友情が生まれるイベントでもあり、女子では辛辣辛口男評価になる事もある、総じて外出した際の外せないイベントであったりするのだ。非常に天空海は乗り気である。アイドルという恋愛禁制なイメージ漂う方が乗り気なのとアカネという二次元と三次元のきぐるみしか愛せない女が話を吹っかけたのが二重で意外なところだろう。

 

(どうしてこんな事に…男の子とのお話なんて夏草来てから数ヶ月しか無いよ私…話できるほどストックないよぅ…)

【覚悟を決めようかアカネ君。何もリア充は異性付き合いばかりじゃない。同性とわいきゃいやるのも立派なリア充だからねぇ。六花君も喜ぶと思うよ】

 

(くっ、なんかこのアレクシス随分とアグレッシブさを求めてくる…エルくんの頼みとあらば断れないしやるしかねぇ…!)

 

どことなく楽しげなアレクシス(脳内会話)を胡散臭がっていると、口火を切ったのは黒神だった。生徒会長であり才色兼備の彼女は、アイドルに負けぬ程の非現実さを有する。

 

「特定の交際相手はいない。そして求愛の文は毎日来ている。まぁ男女問わずなのは許してほしい。生徒会長という神輿、皆担ぎたがるのだろう」

 

アタッシュケースに入れられたラブレターの山を開示され、感嘆の声が上がる一同。常にその異能性を他者のために振るう彼女には連日感謝と親愛の声が届くのも自明の理だが、ぎっしりと詰め込まれた量は見るものを圧倒する。

 

「アニメじゃんこんなん…住む世界が違いすぎるよこんなん…」

【アカネ君が見る文は大抵電気代かガス代レシートだもんねぇ】

(ほっといてほしいんですけどぉ!)

 

「凄いなぁ。いつも持ち歩いてるんですか?」

 

「そうだ、大和。自身の行いを一番見ているのは他者であり、自分を映す鏡もまた他者だ。そういった生の声を文で書き記すという手段で示してくれた者を何故無下に出来ようか」

 

「あれっ、批評や批判の文もありますよ?こういうのも捨てないんですか?」

 

「東風谷、君は神ゆえに預かり知らぬかも知れない。人が人の上に立つのはそもそも難儀極まるのだ。何故なら欠点まみれな生き物だからな。同じ欠点を有する生き物が上に立てばそれを面白く思わぬ者が出るは自明の理。だが、こういった意見こそ上に立つものは大切にしなくてはならないのだ」

 

嫌うもの、不平不満。それらは耳に痛いものだが真摯に受け止めるべきものである。欠点をわざわざ指摘してくれる相手、嫌いなものに労力を割くその情熱は無視していいものではないと黒神は語る。故に、1の罵倒と100の声援を背負えるものが先頭に立つ資格だと彼女は告げるのだ。

 

「100%支持ってもう非の打ち所がない完璧さんか独裁のどっちかですしね…私はそういうの、いいと思います」

 

「飛鳥は煽られるとすぐに手が出るからな。わざわざ突っかかってそれは質が悪いから直した方がいい」

 

「ちぇ、サラにまともな事言われた…。私達二人も付き合っている相手はいないなぁ。今の所三人でいるのが一番楽しい、っていうのがありますけど」

 

飛鳥、サラは異性より同性を重んじるタイプだ。男同士の方が気楽、の女性版だろう。友情が長続きし、卒業後も長い交遊が続いていく場合が多い。

 

「卒業したら、マンションやアパート借りて一緒に住むのもいいかもね。私の家でも別にいいけれど」

 

「おや?大和さんは一人暮らしなのですか?」

 

「うん。両親が医者と遺伝子学の権威だから殆ど家にいないんだ。一人で住むにはちょっと豪邸すぎてね…だから、いつでも早苗ちゃんや皆で遊びに来てよ」

 

「広くてビビりますよ。そしてその豪邸を管理するためにサラが作ったのがハロなんです」

 

「庭と屋敷で飛鳥が迷ってな。探すのに苦労したぞ」

 

「迷ってたのはアンタだよ!」

 

「なるほど!常に面白おかしい三人でいてほしいですね!私は神に仕える関係上、異性付き合いは皆無でした!」

 

早苗が元気よく手をあげる。諏訪子と神奈子の大切な一人娘のようなものだ、酷く大切にされ育てられたのだろう。

 

「そもそもサナちゃんって私といた後すぐ幻想郷に行っちゃったから、男の子付き合いって全然じゃなかった?」

 

「そうなりますね!中学の頃も緑髪が目立って色々言われていましたから!でも困りましたね…より良い子孫を残し守矢を繁栄させるには良き殿方を見つけなくてはならないのです。元気な赤ちゃんを産むことこそ女性の本懐ですから!」

 

(あっ、遊びの恋愛とか無いやつだ。メッチャ重いやつ)

 

「分かるよぉサナちゃん。やっぱり付き合いは一生添い遂げられる人が良いよね!」

 

「はい!年収とか資産とかはどうでもいいです!ただ守矢に一生を捧げて貰えたなら私は伴侶としてその方に一生尽くす覚悟です!あ、浮気宗旨変えは絶許な事も補足します!」

 

意外と、或いは妥当であるのか感性が大和撫子な早苗に一行は納得を示す。リッカも考えが近い事から、試しに付き合うなどとは絶対にしない二人組だろう。アカネからしてみれば鋼の乙女である。

 

(アレクシス、高収入イケメンとじゃなきゃ無理って私間違ってる…?)

【間違ってはいないよアカネ君。身体だけは最高の女の子として逆玉の輿狙おうねぇ】

(なんだとぉ…!身体以外にもいいとこあるぞぉ!顔とか!)

【劣化していくナマモノだから早めにいただいてもらおうねぇ】

 

ブッ殺してやりてー!脳内アレクシスに拳を振り上げたいアカネは必死に青筋を隠し笑う。サーヴァント二人は、こういった話題には無頓着である。

 

「私はパス。サーヴァントだからリッカ以外にうつつを抜かす理由ナシ」

「カーマも同じでーす。あ、人の恋路を応援するのは大好きです♪グ、から始まる男の子とリ、から名前が始まる女の子が結ばれるのを夢見て生きていますねー」

 

「グ?リ…?」

【グリッドマンだねぇ】

(ヒーローは性別を超越してるんですけどぉー!!)

 

「この私、マシュ・キリエライトはですね!リッカさんと同じくらい魅力的な方とのお付き合いを夢見ています!」

 

「えー?なんか妥協してないマシュ?割といる…いや、いないかも…楽園に来てからの私は魅力磨きまくりだし…」

 

((((理想高すぎる…))))

 

マシュの発言に解釈一致の付和雷同を返す一行。彼女の目は澄んでいる。本気である。

 

「それよりマシュは早く幸せな家庭作ってね、ホント。手綱握ってもらえる優しい人とさ」

 

「そういう先輩はどうなのですか?お付き合いを考えている方はいらっしゃいますか?」

 

(来ました…!頭なすびなマシュさんなら踏み込むと踏んでいました!)

 

カーマ、じゃんぬの目が鋭くなる。リッカの中で今、本命は誰なのか。その情報を知る為の一手。

 

「私かぁ…私は、そうだなぁ…」

 

(別に私はリッカの相棒だから誰と結ばれても祝福するつもりだけど、気になるわね…)

(悟り系男子、悟り系男子ですよリッカさん!)

 

「ただ一緒にいてくれるならそれで満足だから、こだわりはないよ。運命に委ねるってヤツ!あ、でもグドーシはずっと一緒にいてくれるって言ってたから独り身にはならないって安心があるよ!嬉しい!」

 

彼女は最早条件など相手に求めない。ただ、死ぬまで共にあってほしい。それだけが望み。その答えは、彼女の人生観を端的に表している。

 

(リッカ先輩なら選り取り見取りだと思うのに、無欲だなぁ…)

【君にもきっと分かるよ。相手そのものを望む領域はどんなものかをねぇ】

 

アレクシスの言葉に、ゴジラはなんでもてぇてぇみたいなヤツ…?と、ズレたイメージをするアカネであった。




アカネ(よし、こっからが本番…!エルくんの言う通りに、ゆかなさんに!)

アカネ「ゆかなさん!あなたはどうですか?好きな方とか、気になる方とか…」

ゆかな「私か?んー、そうだな…」

アカネ(少しでも情報をエルくんに渡して見返りの最新3Dプリンタを作ってもらうんだぁ!)

ゆかな「私は…皆が好きだ」

アカネ「皆?」

ゆかな「あぁ。そういう性分でな。嫌いな者はいないんだ。皆、好きだぞ」

アカネ「そ、そうですか…?ルルさんはどうでしょう?」

ゆかな「あいつは…まぁ、うん。ナイショだ」

(ナイショ!?くっ、ATフィールドかてぇ!)
【こじ開けるのは難しそうだねぇ】

榊原「みんな~、そろそろ寝なさ…ん?」

天空海「先生ぇ…!私、私…!」

「?どうしたの、天空海」

天空海「思い出したんです!寄って来る男、殆どいなかったって!?グラビアアイドルなのに!?なぜぇ!?」

榊原「あ、あー…それは…」

(((((性格かな…)))))

…アイドル界隈での彼女の評価は『欲情したら負け』というものであることから推して知るべしなスコアなのであった。

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