銀の明星   作:カンパチ郎

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どうも、takowasaというもので活動していたものです……
pcがクラッシュし、やる気を失い四年も放置してました……あのとき読んで頂いた読者様たちには本当に合わせる顔がありません。
本当に申し訳ありません。
古いアカウントには入れないのと削除は不可能ということで、新しいアカウントで再度同じ作品を投稿していいか聞いたところ、運営様は問題ないと返答をくださったので、これからはこのアカウントで活動したいと思いますのでよろしくお願いいたします。


朝帰りから始まる旅立ち

 江戸かぶき町~

 

 物語はとある少し霞みがかった朝の帰り道から始まる。

 

「あ゛~、気持わり~……飲みすぎた……」

 

 うだつの上がらない声の主は銀魂の主役、兼、万事屋銀ちゃんのオーナー坂田銀時である。

 どうやら朝帰りらしく。飲み屋をはしごでもしたのであろうか、あまり顔色がよろしくない。

 

「はァ~、2軒目でやめときゃ……あそこで帰ってりゃ……」

 

 そう嘆く銀時の青ざめた顔にはクマができていた。

 どうやら昨晩は相当はっちゃけたようだ。

 

「どーすんだよこれ……確実に二日酔い直行だぞ……想像しただけで気分が、つーか吐き気で気分が……うぷっ……うっ」

 

 淀みがかった声でブツブツ独り言を喋りながら、銀時は大きな木橋(もくきょう)へ差しかかるが、両足の動きは統率がなく、いつ縺れてもおかしくない状態。

 しかも、歩行による体の些細な揺れでさえ、彼の嘔吐を誘うには十分なものだ。

 すぐにでも横になりたい……。銀時は橋を越えた先にゴミ集積場を見つけると、あそこに倒れ込んでしまおうと決める。

 だが、橋の半ばまで来たときだ。彼の乾いた瞳が河川の水面をとらえる。

 

 そこにあったのは、川に浮かんだ丸い円状の光。しかし、それは水面(みなも)に朝日が映り込んだものではない。

 

「あぁ……? なんだ……? 丸い光……? 太陽……、が映ってるわけじゃあねーよなァ……。んだこれ……」

 

 銀時は言い様のない不思議な感覚に襲われると、まるで街灯に寄せられる蛾の如く、橋の高欄から身を乗り出して、食い入るように光を見た。

 何に心を奪われたのだろうか……彼はそこから目を一切動かすことができなかった。

 

 そのとき、突如光の中から黄金に発光する手のような物体が現れ、銀時の服を掴む。

 刹那、河川の中へと引きずり込まれ……。

 

「えっ!? ちょっ! まっ……、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァッッ!!!!!」

 

 一瞬のこと。その断末魔は誰の耳にも届くことなく河川の中へと消え、残るのは静寂のみ……。

 

 そして、ここから銀時の散々な戦いが始まるのであった。

 

 

 

*

 

 

 暗闇の異質な空間に突如、河川に浮かんでいたものと同じ丸い円状の光が現れる。

 その中から放り出される形で銀時が排出された。

 受け身も取れず、彼は後頭部を地面に打ち付け、鈍い音が鳴る。

 

「うごぉ! 痛っ、頭打ったッ! 後頭部打っちまった! 痛っつーッ、たくッ!! いきなりなんだってんだ、これぇ…………アァ……? ……んだァ、ここは?」

 

 後頭部を打ち、喚き散らしていた銀時は、いつの間にか自分が一面真っ暗闇の空間にいることに気づく。

 空間は無駄に広く、延々と闇が続いていた。

 しかし、暗闇であるはずなのに自分の姿だけは不思議とはっきり見えるのだ。

 暗闇の空間……。自分の姿だけは、しっかり目視できる事……。銀時はそこに妙な既視感を覚える。

 

「おい、なんかここ前にも来たような気がするんだけど……なんか嫌な予感しかしないんだけど……」

 

 警戒の色を見せる銀時、だがパニックにはならない。彼は慣れているからだ、こういうケースには。

 一つもどかしい事があるとすれば、厄難が起こるのは容易に想像できているのに、この場からトンズラできないことだろうか。抗う術がないことに銀時は苦い表情を見せていた。

 

 そんな彼の頭上から、それ来たことかと、謎の神々しい声が発せられる。

 どうやら嫌な予感は大当たりしてしまったようで……。

 

「よくぞ来た……選ばれし者よ……」

 

「……誰?」

 

 謎の声の(ぬし)に正体を問いつつ、露骨なまでに不愉快な顔を見せる銀時。

 

「私は世界の安寧を願う者……。訳あって、貴殿をここに呼び寄せさせてもらった……」

 

「呼び寄せたっつーか、半ば強引に拉致される形でここに来たんですけど……、帰らせてくれません?」

 

 頬に青筋をピクピク立てながら、元いた場所へ帰すよう銀時は頼むが、

 

「呼び出していきなりだが……貴殿に頼み事をしたい……」

 

 彼の言葉は華麗に素通りされる。

 

「おーい、無視かー、聞こえてんだろーが、元の世界に帰せ! おい!」

 

「今、私が生きていた世界……テルカ・リュミレースが大きな災厄……星喰みの脅威に晒されようとしている……」

 

 銀時は苛立った声で抗議するが、その言葉もやはり届かない。

 謎の人物によって一方的に話が続けられ、歯を噛む銀時の目元はヒクつき始めている。

 

「空から舞い降りし、赤黒き災厄の渦に飲まれれば、テルカ・リュミレースは確実に破滅を迎えるであろう……。本来は私がテルカ・リュミレースを守るべきなのだが、肉体はとうの昔に滅んでしまっている……。もうそれは叶わない……、不甲斐ないが許してくれ……。どうか私の代わりに貴殿がテルカ・リュミレースを救ってほしい……、この願い聞いてくれるか……?」

 

「いや俺が聞く前に、まずあなたが人の話を聞こう!!」

 

 銀時がシャウトした。自身の酔いを吹き飛ばさんとする勢いのものだ。

 

「星喰みだが、ほしのあきだが知らねーが! 関係ないから、俺には! 元の世界に帰せっつってんの! 俺ただの朝帰りの酔っ払いだから! これからシャワー浴びて、あったかーい布団で寝るつもりだった一般市民だから!」

 

 汗を垂らしながら必死で叫ぶ銀時。しかし、

 

「そうか、願いを聞いてくれるか……!」

 

「耳鼻科に行けェェェェェェェェェッッ!!!」

 

 いつまでたっても成り立たない会話のキャッチボールに、とうとう我慢の限界が来たのか、血走った目で銀時は盛大にキレ散らかし始めた。

 もうこうなると止められない。

 

「おい、勘弁してくれよ……。今頃シャワー浴びて布団の中で、マイスイートドリームを見てるはずなんだよォ、何で悪夢に変わってんだ! 何で朝から何でこんなところに居て、何でこんなに疲れなきゃいけねェんだ! ただでさえ朝帰りで疲れた体なのに、こんなツッコミ入れてたら過労死するわッ! 俺はスピード・ウォリアーじゃねーんだよォォッ!! 殺すぞ、てめェ!!」

 

「わ、わかったから落ち着いてくれ……、もう無視とかしないから落ち着いてくれ……」

 

 と、血眼で長ったらしいツッコミを入れる銀時の気迫に押し負けたのか、謎の人物が初めて彼にまともな返答をするものの……。

 

「おっせーんだよッ!! 会話一つ成立させるのにどんだけカロリー消費させるつもりだァ! トリコもびっくりの消費カロリーだよ!!」

 

 怒りがおさまらない銀時。それを宥める様に謎の人物が喋りだす。

 

「もうわかったから、無視して一方的に話すすめないから。お前の意見聞くから言ってみ? ほれ」

 

 とりあえず相手がこちらの話を聞く態度を見せた模様。

 不快感を拭えきれぬままではあるが、仕方なく銀時は一端乱れた息を整えると、怒りをおさめて。

 

「はぁ~……、まぁいいか……。じゃあ言わせてもらいますけどねェ~、もうさっきからず~~~~~~~と言ってるように――」

 

「あ! ちょっと待って!」

 

「はあ!? んだよぉ……」

 

 言おうとした矢先に謎の人物が話の腰を折る。怪訝な顔をする銀時。

 

「もう文字数とっくに足りてるからからここでいったんお終い」

 

「て、終わりかいィィィィィィッ!!」




編集が終わり次第、投稿します
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