6月6日の館内放送ラジオを始めたいと思います、殺生院キアラです。
わたくしも日々進化しております。
知識、技術、何もかもを蓄えております。
ムラっと来たらいつでもお呼び下さいませ、マスター。
ローマ皇帝ネロは有名なド変態英霊でございましょう。
ちなみにこの超ド級等に使われる『ド』という表現、見ただけで衝撃を受けると言われた革新的戦艦ドレッドノートを語源とする、和製の表現でございます。
この戦艦の登場で起きたドレッドノート・レボリューションは、過去の戦艦全てを旧式艦に陥落させてしまうほどのものであったとか……
わたくしの体に溺れるあまり、以前の恋人に「お前の体なんかじゃもう満足できないんだよ!」と言い放つ男性のそれと、どこか似通っていらっしゃいますね。
ところが、ローマ皇帝で最も変態であるのはネロ帝ではありません。
私見を述べるのであれば、最も変態的であるのは二十三代目ローマ皇帝『ヘリオガバルス』であるとわたくしは思います。
自分の男性器を切り落とそうとしたことがあり、女装癖もあり、巨根の男が大好きだった"女になりたがっていた男の娘"のローマ皇帝でございます。
化粧をし、金髪のカツラを被り、男の皇帝でありながら男の奴隷の『妻』としていじめられることを喜ぶ生粋のマゾヒストであったお方です。
彼もまたローマ、なのでしょう?
ローマも本当に変態的で素晴らしいことです……ええ、わたくし好みの国ですとも。
全ての性癖はローマに繋がる。
はい、とてもよい言葉です。
これこそまさにひとつなぎの大秘宝、でありましょう。
ヘリオガバルスは男漁り専門の密偵を持ち、巨根の男性を探させては事実上の誘拐を行い、宮廷内で性交に勤しんでいたそうです。常に男を探していたようですね。
世はまさに大淫乱時代。
ヘリオガバルスはまだ見ぬ『股間繋ぎの大秘宝』を求めて海の向こうにまで手を伸ばす……
とんだワンピースもあったものです。
ヘリオガバルスは最初の妻に「この皇帝の性癖無理」と言われ即破局しました。
そして離婚し、次に『処女でなければならない』と定められた巫女に手を出し、二度目の結婚をし、周囲に猛烈に叩かれまた離婚しました。
次に子供二人を持つ人妻を夫から奪って三度目の結婚。
とうとう寝取りにまで手を出し始めましたね、この皇帝。
そして予定調和のように離婚し、また以前に手を出した巫女と四度目の再婚。
速攻で年内に破局。
素晴らしいスピード感ですね……
そうして先程話しました通り、男のまま男性奴隷の妻として嫁いだのでございます。
ちなみに最初の結婚から五回目の結婚まで一年程度であったと言われておりますね。
ふふ、ダイの大冒険のスピード感はこの辺りを参考にしたと見てよろしいかと。
宮廷が売春宿代わりになっていた、皇帝はそこで見ず知らずの男に体を売っていた、という伝承まで残っています。
ヘリオガバルスはとことん男を集めました。
権力で集め、時には誘拐まがいの集め方をし、宮廷を売春宿もどきにしてまで男を集め、自分は普段から女風呂に入る姿は、まるで自分を女性のビッチであると認識しているかのよう。
そのくせ、やるだけやったら相手の男の男性器を切り落としたとも言われています。
チン滅の刃でございます。
切り落とした男性器の数、実に数千を超えるとか。
ああ、なんともったいない……
風呂で絵面だけはハーレムにする、チンもぎ荘の幽奈さん……いえ、なんでもありません。
この行動、実はわたくしにも分からなくもないのです。
つまり彼は、浮気が嫌だったのではないでしょうか。
全ての男性器が自分のものであることを望んだのではないでしょうか。
ジャイアニズムにも似たその思考、理解できないもありません。
惜しむらくは彼が男であったがために、わたくしのようにマン・コー・オールになれなかったという点にあります。
彼には、全てを受け入れられる穴が無かったのでしょう……
これを悲劇と言わず何と言いましょうか?
ただ、ここまで倒錯した性癖を持ちながらスカトロ趣味は持っていなかったようです。
食糞のソーマではなかったようですね。
ローマはわたくしが敬意を払う変態の温床でございます。
皆様、絆上げ周回からローマの方々がお帰りになりましたら、このエピソードの数々を伝えて『ローマは全部繋がってるんでしょ?』と優しく言ってあげて下さいませ。
ヘリオガバルスも、彼らもまた、ローマなのです。
ええ、そうですとも。
マスター、わたくしはマスターの性癖であればクラスの気になるあの子が提出したぎょう虫検査のシールを舐めるという性癖でも受け入れられましょう。
はい、今日もお昼にこんにちは、殺生院キアラでございます。
2015年に廃止されてしまいましたが、子供の尻穴にシールを貼って剥がしたシールを提出するあの検査は、一部の子供の性癖を歪めていたのではないでしょうか……?
では、6月7日の館内放送ラジオを始めたいと思います。
カルデアシステムが未来の情報を入手しました。
マスターも既に耳にしておられると思いますが、2017年10月17日、なんと一部のアナルプラグが遠隔ハッキングにより他人に操られてしまうという報告が上げられるというのです。
なんという恐ろしい未来の情報なのでしょうか?
ノストラダムスの大予言にも比肩する、恐ろしき予言でありましょう。
しかもそれは、マスター達が命をかけて取り戻した先の未来にあるというのですから。
Giovanni Mellini氏の解析によれば、世界で初めて無線遠隔操作が可能という売り文句で発売されたアナルプラグ・Hushは、パソコンで簡単にハッキングできてしまうそうです。
ああ……ああ!
わたくし、想像しただけで絶頂してしまいそうです。
遠隔操作可能なアナルバイブ。
バイブに触れることもなく強弱の操作が可能。
なのに、ある日突然黒塗りの高級無線電波に追突されてしまい、アナルバイブをいいように操られ、抵抗する間もなくイカされてしまい……ああ!
ああっ!
それはそれとして、遠隔操作サーヴァントというものをご存知でしょうか皆様。
月の聖杯戦争における、呂布奉先様のことでございます。
呂布奉先様は月の聖杯戦争において、正気と理性をほぼ全て奪われた上で、マスターと意識を同一化した機械的なサーヴァントとして活躍致しました。
わたくし、縁がありましてその記録の全てを閲覧しております。
狂化したサーヴァントがマスターの指示を聞き、バーサーカーなりの理性で従う通常のバーサーカーとは違い、この運用法はマスターが自分の手足の延長でサーヴァントを使う……すなわち、思考による遠隔操作サーヴァントなのです。
分かっていただけましたか? つまり、呂布奉先とはアナルバイブに等しい存在なのです。
アナルバイブが今回の発表で主に逆らう反骨の相を見せた以上、呂布はアナルバイブであり、アナルバイブは呂布であると言えましょう。
あ、余談ですが。
特に意味のない余談ですが。
ゴキブリはメスだけの集団内のメス数が三匹以上になると、卵を生む頻度が急激に上がるという研究結果があるそうです。
他のメスを意識し、他のメスに勝って男を誘うためいやらしく淫乱になり、排卵日の頻度が上がる……そう考えていただいて結構かと。
特に意味のない余談ですよ、ふふふ。
マスターは今日、幼子達のお茶会に誘われているようですね。
また呼ばれませんでした、殺生院キアラでございます。
ああ、こうなっては、もうどうなってしまうか分かりませんね……
6月8日の館内放送ラジオを始めたいと思います。
チンチン。
ふふ、これは射精のおかわりが欲しいのサインですよ。
花京院典明が言ってました。
わたくしが前にナーサリーライム様にお茶のおかわりが欲しいのサインだと言って教えました。
人差し指でトントンと二回テーブルを叩く。
これが「射精いっぱいできて偉いね(はぁと)」(伊東ライフ並感)のサインです。
ナーサリーライム様にはありがとうのサインだと言って教えました。
今日のお茶会でお使いになられたでしょうか?
今日のお茶会に呼ばれたイリヤスフィール様。
ジャマイカの地方の方言では『アイリ』は「セックスしない?」に対する「イエス!」という返答にも使われているということをご存知でしょうか?
あなたのお父上が「ふふ、子供の起源弾(精子)を撃ち込んでいいかい?」と言い、お母様が「オゥ、アイリ!」と応えて作られたのがあなたです。
そこのところ認識しておられますかイリヤスフィール様。
ちゃんと聞いていらっしゃいますかイリヤスフィール様。
しかしアイリスフィール様の実年齢を考えれば衛宮切嗣という男の畜生さが際立ちます。
その股間の竜には罪ありきですわねゲオルギウス様。
どうなんですかゲオルギウス様!
む、殺気。
いつもの流れならこの辺りで誰かしらの刺客がやって来る頃ですわね。
今宵のアサシンは痴に飢えておる……ふふ、受けて立ちましょう。
これぞ我が宝具、我が生き様。
しまっちゃうおばさんと子供達に呼ばれる切り札。
3……2……1……抜き打ちアミダアミデュラ・ヘブンズホールッ!
性技は必ず勝ちます。では皆様、また明日。
はぁ……はぁ……マスター、今日はどんなパンツをはいていらっしゃるのですか?
せめて色だけでも……殺生院キアラです。
もう、我慢できません……! 種火周回でイキたくない! 種火周回はもう嫌ぁ! らめえっ!
6月9日の館内放送ラジオを始めたいと思います。
少子化社会になるに連れて遠のいていく精子化社会。
フィン・マックール様が包茎だと聞き、わたくしの胸は踊りました。
久しぶりに包茎男性器にありつけると喜んだのです。
ちなみに真性包茎とカントン包茎は手術に保険が適用されますが、仮性包茎は保険の適用外なので手術の予定がある方は注意してくださいね。
ですがウキウキでマックール様に夜這いを仕掛けようとしたわたくしの前に、ディルムッド・オディナ様が立ちはだかったのです。
彼はわたくしの進みを阻み、フィン・マックールが包茎という認識がいかに間違っているかを、理路整然と語り始めました。
わたくしはそれに納得せざるを得ません。
その姿はまるで『今度こそ主君の名誉を守る』と言わんばかりで、たいそう虫唾が走りました。
ですが、それだけならよかった。
問題は、この体に火照りが残ってしまったことです。
普段からマスターを襲いたい、襲いたい、そう思いながらも我慢してきたわたくしの理性の強さは褒められてしかるべきでしょう。
ですが、事ここに及んではわたくしももう我慢がききません。
強姦忍袋の緒が切れました。
フィン・マックール様の包茎男性器の皮をチン・メックールしようとしたこの欲求、これが消え去るまで、マスターに相手をしてもらうしかありません。
もうわたくしの股間は耐えきれずに愛液を噴出しております。
股間がメルトアウトです。
ドバドバと垂れる愛液が足を伝い、靴と靴下をぐじゅぐじゅに濡らしております。
ああ、幼い日の頃を思い出します。
雨の中、雨でぐじゅぐじゅになった靴下と靴で道路を走り回ったものです。
……この記憶は、こちらの世界線のわたくしのものでしょうけれども。
その記憶があり、その記憶がないわたくしにとって、"こんな幼い頃があれば"と思ってしまう今のわたくしにとって、この記憶はとても尊いものであるように思えます。
カルデアの廊下に、わたくしの足跡が残る。
愛液の足跡が。
これが……わたくしの歩いてきた過去の道。
さあ、やってきましたマスターの部屋の前。
時刻は夜。もう寝ている頃でしょうか?
扉に鍵がかかっていますね。
ですがここにさっき拾った鍵があります。解錠しました。
扉に電子ロックがかかっていますね。
ですがここにさっき拾ったパスワードメモがあります。解錠しました。
扉に指紋ロックもあるようですね。
ですがここにさっき拾った睡眠薬で就寝中のマシュ様がいます。解錠しました。
さあマスター、その股間の聖杯の中身をわたくしがLV100になるまで捧げてくださ―――
不安がるマスターを見かねて寝付くまでベッドの横に立ってやっていたジャンヌオルタが首折りからのでゅへいんでゅへいん