せっしょういんらじお!   作:ルシエド

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6/20~6/22 ラジオバックナンバー

 フランス王ルイ十四世は言いました。

 「朕は国家なり」。略してチンコ。フランス王家の何といやらしいことか……

 今日も『セッ』クス、『小』陰唇、『淫』乱の三大マニフェストを名字に掲げる殺生院キアラでございます。

 今日の放送はフランスの方々に特に聞いておいてもらいたいものです。

 では、6月20日の館内放送ラジオを始めたいと思います。

 

 ルイ15世という方をご存知でしょうか?

 はい、かのマリー・アントワネットの夫であるルイ16世の一つ前のフランス王。

 デオン様もかつて仕えた一人の王。

 下半身のフランス革命を起こした人物です。

 

 彼は生粋のロリコンでした。

 処女大好きで幼女大好き。

 "彼は潔癖症で病気持ちでない者を探していたため、結果として幼い処女に偏っただけだ"と言う方もいらっしゃいますが、幼い子供相手に興奮しているとダルジャンソン侯爵の回想録にあるので確実にロリコンだと思います。

 曰く、国中からロリの処女をかき集めて何回かやったらポイ捨てしていた、町娘とヤって天然痘を伝染された、等と真偽定からぬ噂には事欠きません。

 フランス革命の原因の一端はこの人にもあるのではないでしょうか。

 

 王の性的放蕩っぷりに「どうしようもないのか」と誰もが諦めた、その時。

 立ち上がった一人の女性。

 それが、王の公妾ポンパドゥール夫人でございます。

 

 彼女はその時代に存在しなかった秘技『パイズリ』を作り上げ、王へと仕掛けたのです!

 突き詰めた技術、その時代からすればあり得ない必殺技法。

 それは佐々木小次郎様の燕返しにも似た奇跡。

 『パイズリ』の発明者にして、性癖(ほし)の開拓者である彼女の発明は、セックスに革命を起こし、王の中のロリコン性癖を微塵に粉砕してみせたのです。

 彼女を殺せば、人理定礎は崩壊するかもしれませんね。

 

 絶対にロリコンを殺すパイズリ。

 幼女系サーヴァントに性的な欲求を感じるタイプの人間も、わたくしが全力でパイズリを行えば性癖も理性も正常な状態へと回帰するでしょう。

 はい、体験談です。

 ですので間違いはありません。

 

 罪を憎んで人を憎まず。

 ロリコンは殺さない! その心の性癖だけを殺す! この考え方は、わたくしの万色悠滞にもどこか似ていますね。

 ところがこのパイズリ、ルイ15世をロリコンから卒業させるだけに留まらず、とんでもない巨乳好きにしてしまったのです。

 ロリコン狂化の代わりに巨乳精神汚染を得るとは……まさしく、浜の真砂は尽きるとも、世に人の欲は尽きまじということで……ふふふ。

 

 おっぱいに"その方が興奮するから"とほくろを付けただの。

 女中の採用条件に『巨乳』を付け足しただの。

 おっぱいの形を参考にしてワイングラスを作っただの、巨乳関連の伝承にも事欠きません。

 ロリコン伝説の次は巨乳伝説と来ました。

 貧から巨へのその移行は、かのアーサー王を思わせます。

 

 ルイ16世にマリー・アントワネットが嫁ぐ際にも、「で、その嫁の胸は大きかったか?」と発言するという始末。

 カルデアではいやらしく魅力的な貧乳を魅せ、"マリー・アントワネットはB109の巨乳"という伝承で幻想のいやらしさを魅せるかの王妃様は、いやらしさの塊ですわね。

 生前はどんなパイズリをしていたのでしょうか。

 彼女におっぱいギロチンポ処刑などされては、誰もが射精を堪えきれなかったでしょうに。

 

 と、まあ、貧乳巨乳どちらも味わうだけ味わったルイ15世でございますが、さっさと死んでしまったためルイ16世は「私は何一つ教わっていないのに」と嘆いたとされています。

 何を教わりたかったのでしょうか。

 イかせテクでしょうか。

 パイズられテクニックでしょうか。

 それを教わっていたなら、フランス革命は乗り切れたのでしょうか……わたくし、とても気になります。

 

 その貧巨の両方を愛した変態ルイ15世直属のスパイ機関の一員として活躍し、後にロンドンにて特命全権大使に任命され、フランスのスパイとして貢献したスパイ。

 それがデオン様でございますね。

 自己暗示A……自分の肉体さえも自己暗示で変化させる……あっ(察し)。

 貧乳派、巨乳派、男性、女性。

 全てを魅了し誘惑し得るデオン様は、まるであらゆる性別性癖を満足させるエロ画像サイトのようなお方……ああ、何と羨ましい。

 フランス万歳(ヴァイヴ・ダ・フランス)

 フランスにはいやらしさしかないのかもしれません。

 

 デオン様、一度様々な誘惑をマスターに仕掛けてみてはいかがでしょうか?

 あなたなら自己暗示でどんな性癖にも対応できます。どんな欲望でも受け止められます。

 マスターに、それはもうあふんあふんぐっちょぐちょにされる姿にもなれるはずです。

 試行錯誤の果てにそれを見つけられたなら、それはもうフランスの剣であるあなたの中にマスターの剣がフルール・ド・リスされ、わたくしもマスターの性癖を知ることもできるはず。

 やってみてくださいませんか?

 さあ。

 さあ……

 さあっ! やってみてくださいませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いくじなしのおぼこはどうにも扱いに困りますわね。はい、殺生院キアラでございます。

 精子は作ったそばから吐き出させるべきだとわたくしは考えています。精巣にて精子高齢化社会が構成されても何も得はありません。

 古くなった精子が消される前に吐き出させ、精子の世代交代と新チン代謝をはかる……それこそが、女として生まれた者の義務ではないでしょうか?

 では、6月21日の館内放送ラジオを始めたいと思います。

 

 日本人のほとんどがその名を知るも、外国では有名でない。

 そんな人物の一人が、与謝野晶子でございます。

 「君死にたまふことなかれ」と言えば、分からない日本人はほぼ居ないでしょう。

 彼女にもとんだ変態エピソードがあるのを、日本生まれの皆様方はご存知でしょうか?

 

 ある時、性の研究のために設立された『相対会』に、与謝野晶子の夫・与謝野鉄幹が入会したいと申し出ました。

 設立者の小倉清三郎は、入会試験代わりにとこう問いかけます。

 

「君、女にどんなことしたことある?」

 

 与謝野鉄幹は答えます。

 

「そうですね……晶子の股間のヘブンズホールにバナナを入れて、翌日それを取り出して食べたことがありますね」

 

 小倉は溜め息。

 

「いや、そんなことは誰でもやってますよ」

 

 こんな会話があったとされています。

 ふふふ……何と素晴らしい光景でしょう。

 産地:フィリピンのバナナというだけで文句を言う一部の現代人に、産地:与謝野晶子のフィリピンと書かれたバナナを食べさせてみたいものです。

 股間にバナナを当て、一気に挿入。

 「君死にたまふことなかれ! 君死にたまふことなかれ!」と連呼しながらバナナ・オン・フィリピン。とんだ変態でございましょう。

 流石12回も出産したと言われる与謝野晶子様。

 その性への飽くなき探究、素晴らしいと断言してよろしいとわたくしは考えます。

 

 ちなみにこの「そんなことは誰でもやってる」と答えた小倉清三郎は、わたくしでも敬意を抱かずにはいられない、日本の性の創始者です。

 当時日本にあった『オナニーは体に有害』という説を真っ向から否定。

 『自慰』という言葉を作り、日本に普及させた偉人でございます。

 まず間違いなく、座には登録されているでしょうね。

 

 バナナで繋がる文学者の絆。

 バナナで繋がる妻の下の口、夫の上の口。

 ところでラーマ様。

 ラーマ様はバレンタインのお返しにシータ様の顔の飾りを付けたバナナを配ったと聞きました。

 シータ様とバナナ……ラーマ様、もしかして、ラーマ様はシータ様にバナナを……その後食べ……いえ、なんでもありません。

 大丈夫、わたくしは分かっております。

 分かっておりますよ。

 ええ、誤解などせずちゃんと理解しております。

 わたくしはその手のことに理解がありますので……ラーマ様を軽蔑することなど、決してありえないと誓いましょう。

 

 ところで、マスター。

 

 わたくしがマスターの部屋に置いておいたバナナの味は、美味しかったでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先日から何故か日本人はド変態説が蔓延しマスターが泣きそうになっているとか。

 不思議です。何が原因なのでしょう……? 殺生院キアラでございます。

 素晴らしき日本文化を皆に知らしめていきたい、そう思っております。

 では、6月22日の館内放送ラジオを始めたいと思います。

 

 本日は、今昔物語集巻第三十について語りましょうか。

 タイトルは『平定文、本院の侍従に仮借する語』。

 今は昔、兵衛佐平定文という者がおりました。

 皆は彼を平中と呼びます。

 性格もよく、顔もイケメン、振る舞いもトークも優れていたため、彼とセックスしたいと思わない宮仕えの女性は居ないと言われるほどの男でした。

 

 平中はある日、侍従の君という女性のことを聞きます。

 その女性の魅力を聞いていただけで、平中はあっという間に彼女に惚れてしまいました。

 

「もう辛抱たまらん!」

 

 平中は侍従の君にアプローチをかけようとします。

 ところが侍従の君は平中に会ってくれることもなく、文でのやりとりさえ真っ当にはしてくれないという始末。

 何度仕掛けてもけんもほろろ。

 平中はやけになってこう思います。

 

「こんなに悲しいのなら……

 こんなに苦しいのなら……

 愛などいらぬ!

 そうだ、いかなる美人といえど、ウンコは臭いし醜悪なはず!

 侍従の君のウンコを便器ごと強奪し、その中身を見れば、この恋も消えるはずだ!」

 

 とんだド変態でございますね。共感せざるを得ません。

 この時代はまだ、携帯できる箱の中に便をして捨てさせるという文化がまだ残っていた、そういう時代です。

 彼は侍従の君の住居を見張り、辛抱強く彼女の排便を待ち、彼女の便を捨てるために小間使いの子供が住居から出て来るのを発見しました。

 

 そして後をつけ、人目のない場所で襲撃。

 強奪。

 不審者の男に主の便入りの箱を強奪された子供、恐怖で大号泣。

 平中は号泣する子供をガン無視して、その辺の家に空き巣のごとく侵入し、蓋を開けました。

 

「おぉ……なんていい香り……」

 

 平中はウンコの香りを堪能し始めます。

 木の棒を拾ってウンコらしきものをつつき、鼻に当てました。

 

「ふぅうぅ……フレグランス……」

 

 鼻にウンコを付けてその香りを堪能する平中。

 箱の中には個体も液体も入っております。

 

「……もう駄目だ、耐えられねえ!」

 

 平中は小便と大便が混ざった箱の中身を、一気に飲み干しました。

 

「甘く、ほろ苦い…大便&小便ですらこうだなんて! 彼女は天女かな!?」

 

 まあこの後で便が作り物だと気付くわけなのですが。

 便だと気付く前に躊躇なく大便と小便と飲み干しにかかる彼は、わたくしの直属の配下にも中々居ないレベルの変態だったと思います。

 

 わたくしの創作だと思いましたか?

 横文字が入っているがためにわたくしが誇張しているとお思いですか?

 いいえ、誇張は一切含まれておりません。

 彼の行動や便への感想は事実そのままでございます。

 

 その血脈は脈々と受け継がれ、今のわたくし達こと、現代日本人に受け継がれております。

 例えばこの前衣装替えで牛若丸様がマスターに見せていた手作りの衣装。

 あれは満智羅(まんちら)と言います。

 オランダ語のマンテルという言葉を、日本人がちょっとやらしい形の発音に改造してしまった胴の保護服にございます。

 牛若丸様は気付いていなかったようですが、とんだ変態ワードもあったものです。

 そして平安から源氏へ、源氏から現代へ。

 変態のバトンは常に繋がれて来ました。

 

 日本出身の皆様方!

 目を逸らしてはいけません!

 耳を塞いではいけません!

 マスター、ああマスター!

 これがわたくしやあなたの祖先の一人なのですよ!

 一皮むけばわたくしもあなたも変わりません!

 さあマスター! その身に宿る日本人の倒錯的変態遺伝子に抗うことなく、その魂の底から涌き上がって来る変態的性衝動に身を任せ―――

 

 

 




「これよりマスターを苦しませた女郎を退治します。『転身火生三昧』ッ!」
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