【完結】真・誤解†夢想-革命?- 蒼天の覇王   作:妙義
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第二十六話.唸る袁家の豪運

 桃太郎という話の中で犬、猿、雉を供に桃太郎が鬼退治に行ったというのはとても有名な話である。しかし何故この三匹なのかというのはそこまで有名ではないと思うので一応話をしておく事にする。中国より伝わる陰陽五行説と風水が関わってくるのだが、風水における鬼門が北東、裏鬼門が南西。そして十二支を円で十二等分しその裏鬼門側に属するのが、犬、猿、酉である。これを聞いた時に、あれ? 十二支の酉って鶏じゃねえの? という疑問がふわっと湧いたりするのだが、犬、猿、鶏よりやっぱり雉のほうが絵になるし強そうだからいいかと作者がそこで思考を放棄したのは内緒である。

 ともかく一人で犬兼猿をやっているぽち、そして鳥の如く舞う飛将軍、呂布。そう、この話を今まで読んでくれた聡明な読者様ならばお気づきであろう。別に鬼なんて出てこないし桃太郎なんてこの話に何の関係もないと言う事に。

 

 

 

 

 この日、ぽちはなんとも言えない妙な予感で朝からそわそわしていた。早起きは三文の徳と言うが、深夜に寝苦しくて目が覚めてしまったぽちは全裸で恋が抱きついてぽちの胸を枕にしてすうすう寝ている事に気が付いた。気持ち良さそうに寝ているので動くに動けず、しかしこんなん興奮しない訳もなく、ドキドキが止まらなくなっていた所に、恋がぽちの心音の変化で目を覚ました。その後なんやかんやあったが恋と閨を共にするのは、ぽちが旅の途中で夜襲を受けて以来護衛を兼ねての事であるとだけ言っておく。護衛を兼ねて。何に兼ねてるんですかね?

 

 その朝、ぽちが茶を入れたら茶柱が立った。というか湯呑みが茶柱で埋まった。そして天幕から出ると白蛇の大群が全身に巻き付いた。その後てんとう虫が大挙してぽちに止まり全身を覆い尽くし、どさっと天幕が崩壊する音がしたので振り替えると、天幕に燕が異常にデカイ巣をいくつも作っていた。更にふと地面を見ると生えている草が全部四ツ葉のクローバーだったりしたので今日はなんか凄い事がありそうだぜとぽちは思った。幸運の予兆といわれる出来事が大袈裟に大量発生しても、ていうか寧ろ不幸な出来事が大量発生してその程度の認識しかしてないのはさすがぽちと言っていいと思う。もうちょっとでいいから頭を使おう。

 

 

「ぽち様、前方に袁の旗の軍勢がいます」

 

 楽進が声を上げた。袁紹は洛陽襲撃の報を受けて急ぎ軍を纏め洛陽に進軍中であった。まさか一日で、しかも犠牲が何進が社会的に死んだくらいしかなかったなんてさすがに思うまい。いや何進的には重傷だけどね。袁と聞いてぽちが牧場王の歩を進めた。袁紹軍も犬の旗印に気付き袁紹が軍から出てきた。

 

「お久しぶりですわ、ぽちさん。いろいろ積もる話もありますが……とりあえずこの軍勢は一体なんですの?」

 

 袁紹が当然の疑問を口にしたのでぽちがざっくり説明した。五胡全部仲間にして付いてきたがった人を連れてきたと。洛陽の動乱は話つけてきたから大丈夫。人が足りなそうだったから董卓と馬超に任せてきたと。

 

「……ぽちさんが洛陽をと声が上がったのでは?」

「面倒だから任せてきた」

「……そうですの」

 

 曹柴犬は大陸最強の軍勢を持ち、外敵である五胡を手中に納めて首都洛陽を委ねられたにも関わらず拒否したという事実。これは漢王朝が終焉を迎え、新たな時代が始まる事に他ならないと拒否した本人以外この国の全員が気付いている事である。この国は、この男の発言で血の海に染まる事だって簡単にあり得るのだ。本人は気付いてないしそんな事しないけど。袁紹はぽちの目をまっすぐ見て言った。

 

「ぽちさん」

「はい」

「私と子供を作りましょう」

「はい……はい?」

 

 全盛期の藤川球児ばりのど真ん中火の玉ストレートを投げた袁紹が更に言葉を繋ぐ。

 

「ぽちさん」

「はい」

「……私では嫌ですか?」

「宜しくお願いします」

 

 元々、袁家のヒモになろうとしていた男である。そして自分の立場がまったく分かっていない男である。ある意味初志貫徹をした男、ぽちは袁紹を本妻として迎える事となる。勿論、口約束の側室が大量にいたりするのだが、この本妻の器の大きさはぽちのお猪口並みの器とは格が違うので笑って受け入れる事になる。ぽちを初見でこの人しかいないとびびっときた袁紹、最高のタイミングでぽちを落とす。好み云々の話は何処に行ったかって? 幼なじみ属性に見た目が好み程度で勝てるとは思わないね。ともかく袁家の豪運ここに極まり。そして大陸最高の血筋にして大陸最大勢力の袁家の当主を嫁に迎えたぽちはもうこれ後適当にしててもゴールしちゃうんじゃねえかなって思うけど、そもそも敵なんていないから問題ねえな。

 

 異民族百万人と幼なじみを嫁として連れて帰ってきたぽちに対し、姉が「これは……胡蝶の夢かしら?」と訳がわからない事を言い始めたが、そもそも出ていった原因お前だから諦めろ曹操。後、夏候惇が「ぽち様から童貞の臭いが消えた……?」とか言ってた。ちなみに異民族百万人は「想定の範囲内でしゅ。はわわ、噛んじゃった」と言った孔明が余裕でなんとかしたらしい。




次回作について頂いた意見で、お前炎上するからアンチは辞めろ、な?という最もな意見をいくつか頂きました。ほんとその通りだと思います。そしてエタったアレを限定解除してとの意見もいくつか。エタったアレ、炎上した部分省いて再構成して書き直し完結させようか考え中です。あれに蒼天の覇王のキャラ出してもいい気がする。完結までストーリー作れたら書こうかなと。

また炎上して途中で辞めるんやろって?
あ、あの後のポップとこれもちゃんと完結させれそうだから(震え声







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