グリモア 疾風の刃とともに生きゆく   作:ウァルヅ

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学園新聞は徹夜明け!?~夏海の場合~

学園についた夏海とガンドイルは報告を終え、取材を受ける。

 

 

 

          -----報道部室------

 

 

 

夏海「・・・ということで夏海ちゃんの取材始めるわよ。」

 

 

 

ボイスレコーダーとカメラを設置し、ガンドイルにマイクを向ける。

 

 

 

夏海「転校生の趣味ってお菓子作りって書いてあるけど・・・どんなお菓子が得意なの?」

 

 

 

ガンドイル「大半は。大体はレシピを見ながら作ってるがな。少しはアレンジはする。」

 

 

 

夏海「えっ・・・そ、それって変なのって入れない・・・よね?」

 

 

 

ガンドイル「どういう意味だ。それは。」

 

 

 

夏海「い、いや、なんでもないわ。えっと、特技は?」

 

 

 

ガンドイル「・・・・走ることなら。」リクジョウブダシ

 

 

 

夏海「あ、そ、そうよね・・・。」

 

 

 

ガンドイル「他は?」

 

 

 

夏海「・・・・もしかして怒ってる?」

 

 

 

ガンドイル「怒っているように見えるか?」ドドドドドド

 

 

 

夏海「ごごごごごめんなさい!」メッチャオコッテルー!

 

 

 

ガンドイル「お菓子作りにはある程度工夫はするが必ず試食はする。」

 

 

 

夏海「お菓子作りのこだわりがあるのね・・・。智香は・・・」

 

 

 

ガンドイル「ああ、あのまずい弁当か?アドバイスはしたが・・・。」

 

 

 

夏海「え?食べたの?あれを?」

 

 

 

ガンドイル「イギリスのミリメシと比べればまだましな方だな。」

 

 

 

夏海「どんだけまずいのよイギリスのミリメシ・・・。」

 

 

 

ガンドイル「まあ機会があったら食ってみるか?水で作ると味気ないがな。」

 

 

 

夏海「遠慮するわ・・・。さて・・・と。大体インタビューはまとまったしちょっと息抜きしない?」

 

 

 

ガンドイル「賛成だ。」イヨォォッ!

 

 

 

夏海「ブハッ!?何よその着信音っ」

 

 

 

ガンドイル「お気に入りなんだが・・・まあいい。・・・ん?報道部長からだぞ。」

 

 

 

夏海「え?なになに?」

 

 

 

遊佐「締切明日の9時までには仕上げてきてほしいんだ。夏海を頼んだよ。

 

   後、充電するように。」

 

 

 

ガンドイル「・・・だと。充電忘れてたのか?」

 

 

 

夏海「あ・・・忘れてたわ。転校生モバイルバッテリーないかしら?」

 

 

 

ガンドイル「ほらよ。あとは新聞の記事を考えることか。

 

      なにか簡単につまめるのを作るが何が食べたい?」

 

 

 

夏海「あんぱん。」

 

 

 

ガンドイル「即答だな・・・。まあいい。夕方だし・・・。申請しておくか。」

 

 

 

夏海「あ、あたしのもお願い。一緒に申請できると思うから。」

 

 

 

ガンドイル「・・・よし。申請通ったぞ。終わる時間は何時の予定かわかるか?」

 

 

 

夏海「翌日の4時くらい?」(〇∀〇)

 

 

 

ガンドイル「翌じ・・・・ちょっとまて。なんでそんなに時間かかるんだ?」

 

 

 

夏海「記事のタイトルがうまくまとまらないのよ・・・。ねぇ・・・転校生。」

 

 

 

ガンドイル「なんだ?」イヤナヨカン

 

 

 

夏海「なんでもするから・・・手伝って?」

 

 

 

ガンドイル「安易に何でもするからって言うな。それで変なことされたらどうするんだ。」

 

 

 

夏海「その時はその時よ。」

 

 

 

ガンドイル「・・・わかった手伝う。ただし条件が2つ。」

 

 

 

夏海「何?」ドキドキ

 

 

 

ガンドイル「1つ、その記事とテーマを手伝う。2つ10時までには終わらせる。以上の2つだ。」

 

 

 

夏海「えっ?それだけ?何かイヤーンとかアハーンとかいうのかなって思ってたんだけど。」

 

 

 

ガンドイル「・・・・あんぱん作らないぞ。」スタスタ

 

 

 

夏海「あっ!ウソウソ!ごめんって転校生!」

 

 

 

ガンドイルと夏海は記事とテーマを一緒に考え、できたてのあんぱんをほおばる。

 

 

 

夏海「ん~!おいしい!?こんなにおいしいのはじめてよ転校生!」

 

 

 

ガンドイル「喜んでいただけて何より」モムモム

 

 

 

夏海「特にこのパンがしっとりしていてあんぱんの餡もぴったり!」

 

 

 

ガンドイル「んで、テーマだけど・・・

 

    『夏海ちゃんのスライムまみれ!?』

 

    『ドキッ☆スライムだらけのデパート』

 

         ・・・・・・・なんだこれ。」

 

 

 

夏海「どれも力作よ!さぁえr」

 

 

 

ガンドイル「ボツ。」ビリッ

 

 

 

夏海「あー!ちょっと!?何するのよ!?これが一番いいテーマかと思ったのに!?」

 

 

 

ガンドイル「討伐したのは俺と生田目だ。それをテーマにしたらいいんじゃないか?」

 

 

 

夏海「んー・・・・『恐怖!最恐のコンビがスライム討伐!』かしら」

 

 

 

ガンドイル「な ん で そ う な る」ガシッ

 

 

 

夏海「ストップ!?ストップ!?じょ、じょうdいたたたたた!」

 

 

 

ガンドイル「・・・そうだな。「特盛スライム!特派員夏海ちゃんは見た!」でいいんじゃないか?」

 

 

 

夏海「それよ!!!!これなら、記事にしやすいわ!早速部長にもあっとを・・・」

 

 

 

遊佐「その必要はないよ。夏海。そのタイトルで記事を作ってくれ。後で清書しておく。」

 

 

 

ガンドイル「遊佐か。どうしたんだ?」

 

 

 

遊佐「時間がかかると思ってね。差し入れ・・・とおもったが、いいにおいがするからつられてね。

 

   転校生。このあんぱんいただいてもいいかい?」

 

 

 

ガンドイル「好きにしろ。」

 

 

 

遊佐「・・・・うん、うまい。なかなかいい材料を使ってるね。」ナンコカモッテカエッテイイカイ?

 

 

 

ガンドイル「ん。どうも。」10コアルシナドウゾ

 

 

 

夏海「あ、あたしも!欲しい!」

 

 

 

ガンドイル「まあいいが、記事はできてるのか?」

 

 

 

夏海「もちろんよ!」

 

 

 

遊佐「・・・・うん、これなら修正はいくつかあるけど終わったら印刷してよし。」

 

 

 

夏海「ホ、ホントですか!?ぶちょぉぉぉぉぉ」ギュゥゥゥゥ

 

 

 

遊佐「今回は珍しく徹夜じゃなかったね。」

 

 

 

夏海「転校生が手伝ってくれたからよ!」

 

 

 

遊佐「いつもこんな感じに余裕ができればいいんだけれどね。」

 

 

 

夏海「うっ・・・が、頑張ります・・・」

 

 

 

ガンドイル「もうこんな時間か。23時って・・・。一応風紀委員には連絡しておくか。」

 

 

 

プルルルルル

 

 

 

ガンドイル「もしもし。記者室あと1時間で切りあがる予定だ。」

 

 

 

風子「おや?もうおわったんですか?今回はやけに早いですねー。」

 

 

 

ガンドイル「いつも明け方までやってたのか?」

 

 

 

風子「そーです。だからいつも困ってたんですが今回は早めに終わったので見回りも早く終わりそーですね。」

 

 

 

ガンドイル「・・・マジだったのか。」

 

 

 

風子「報告ありがとうごぜーます。」ピッ

 

 

 

ガンドイル「さてと。仕上げ手伝うよ。印刷まで終わったら遊佐におく・・・いない!?」

 

 

 

夏海「部長なら電話してる間に出ちゃったよ?」カタカタ

 

 

 

ガンドイル「・・・終わったら女子寮まで見送るから。学園内とはいえど油断できないしね。」カタカタ

 

 

 

夏海「・・・・ありがと。」クスッ

 

 

 

             --------玄関---------

 

夏海「今日は助かっちゃった。ありがとね転校生。」

 

 

 

ガンドイル「無事早く終わってよかったな。」

 

 

 

夏海「ねぇ。転校生」

 

 

 

ガンドイル「なんだ?」

 

 

 

夏海「困ったら部長かあたしを頼りなさい。助けるから。」

 

 

 

ガンドイル「・・・・ああ。」

 

 

 

 

 

二人は女子寮へ着き、夏海と別れガンドイルは大木のなかへもぐりこみそのまま眠りについた。

 

 

 

ガンドイル「やはりここが一番落ち着く。男子寮の部屋は使いたくないしな。」

 

 

 


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