グリモア 疾風の刃とともに生きゆく   作:ウァルヅ

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第7侵攻  第2話『黒き獣現れる』

腹部

「先輩大丈夫っスかね・・・。急いで報告しないといけないんですけどデバイスの電波がおかしいですし。」

 

 

       ――――――――――――10分前――――――――――――

 

ガンドイル「・・・・何?規模がさらに増えた?その上で防衛ラインを下げるだと?」

 

腹部「かなり壊滅に近いと聞いてるっす。先輩も危ないから・・・!」

 

ガンドイル「腹部。防衛を広げる。精鋭部隊に伝えるんだ。『回復できる部隊を結成し行動せよ。』」

 

腹部「えっ!?先輩・・・一人で大丈夫っスか?」

 

ガンドイル「やらねば死亡者が増える。頼む。」

 

ガンドイルは腹部に頭を下げる。

 

腹部「っ!先輩。無理だけはしないで下さいよ!」

 

ガンドイル「・・・善処する。」

 

――――――――

 

夏海

「なによ!なによ!最初はよわっちいと思ったら急に強い魔物が出るなんて…こっちの力を考えなさいよね!」

 

南「夏海ちゃん・・・それは無理があるかなぁ・・・。」

 

神凪「しかし、急激に強くなっているということは霧がかなり濃いということだ。油断するな。いつ来るかわからない・・・。っ!」

 

夏海「怜?どうしたの?」

 

神凪「囲まれている・・・!タンコンテロガだ・・・!」

 

南「ええっ・・・!?私たちも魔力が少ないのに・・・。」

 

その時遠くから刃が飛びタンコンテロガを切り刻む!

 

グギャアアアアアアアアアアア!

 

ガンドイル「無事か?」

 

夏海「転校生!助かった・・・」

 

神凪「すまない。助かった。」

 

南「転校生さん!ありがとうございます!」

 

ガンドイル

「・・・この先かなりの規模で危険になる。一時撤退の上、生徒会長への指示を待ってほしい。」

 

夏海「わかったわ。転校生。魔力が少ししかないから分けてほしいの。」

 

ガンドイルは手を重ねドーム状の球体を生み出し球体に入った3人の魔力を回復させた。

 

夏海「ありがとう!助かったわ!」

 

ガンドイル「すぐに援軍が来るからこっちは心配いらない。気を付けて行けよ。」

 

 

ガンドイルは木の上を飛び乗り、防衛ラインに向かう。

 

――――――――学園臨時休憩所―――――――――――

 

精鋭部隊は準備のために一時休憩を取っていた。

 

守屋「・・・」ソワソワ

 

エレン

「守屋。心配なのはわかるが、転校生はかなり強い。特急クエストで一緒に行っていたが、単独でタンコンテロガを倒してしまうほどだからな。」

 

守屋「べ、別に心配なんかしてないわよ!」ワタワタ

 

メアリー

「だったらきちんと準備しておけ。万端にしないといけないとあらゆる行動に対応できないぜ?」

 

円野「転校生?守屋先輩。なんで転校生って言ってるんですか?」

 

守屋

「転校生の名前・・・?(そういえば転校生の名前を知らないわね・・・。)みんなそう言っているから私もそう呼んでいるけど・・・。」

 

エレン「円野。準備は済んだか?すぐ行くぞ。」

 

円野「はい!すぐに・・・うわぁぁっ!?」

 

円野の目の前に腹部が現れる。

 

腹部「あ、すみませんッス。転校生から精鋭部隊に通達っす。」

 

ボイスレコーダー「防衛ラインが狭くなった。回復部隊を結成し、合流してくれ。」

 

エレン「・・・わかった。会長聞いたな?」

 

武田「ああ生徒は全員居るな?緊急の連絡があった。エレンの話を聞いてくれ。」

 

エレン

「転校生が防衛ラインを立て直すと通達があった。負傷者あり。回復できる人を集めてくれ。」

 

武田「・・・なんだと!?なんで勝手なことをしてるんだ!?」

 

エレン

「落ち着け。転校生は防衛ライン近くにいる。衛星写真で撮影すればどこまでかわかるだろう。」

 

武田「・・・わかった。手配しよう。」

 

PIPIPI!

 

水瀬「写真のデータが届きましたわ。すぐに。」

 

武田「モニターに映す・・・!?」

 

エレン「誰だこいつは・・・」

 

守屋「獣・・・にしては黒すぎるわね。」

 

風子「・・・朝のと似てますねー。」

 

武田「知っているのか・・・?」

 

風子「転校生さんの部屋にいたんですよ。手紙には知っているよーですが・・・。」

 

武田「・・・アイツは味方なのか。(・・・しかし誰なんだ?)」

 

もも「回復部隊全員揃いました!」

 

武田

「よし。精鋭部隊と回復部隊全員転校生のところへ!合流ポイントはあらかじめデバイスで配信してある。救護人はすぐに助けるように!アタシも行く。」

 

―――――――――――防衛ライン付近――――――――――――――――

 

ガンドイル「・・・・これほどまでとはな。」

 

ガンドイルは防衛ラインの近くにいる霧の魔物を倒し、負傷者を確認する。重傷者はいるが死亡者はいないようだ。

 

ガンドイル「仮設テントは・・・あるな。よし。」

 

ガンドイルは手を高く振り上げ振り落すと十字架の光がテントの周りを囲む!

 

         『ホーリーランス』

 

霧の魔物が攻撃をしようとすると十字架の光が魔物を包みあっというまに消滅させた。

 

ガンドイル「負傷者は・・・これで全員か。書置きをして・・・っと。」

 

キシャアアアアア!グルァアアアアアアア!

 

ホーリーランスに触れ霧に戻る魔物だがホーリーランスの効能が薄くなるところを狙ってくる。

 

ガンドイルは取り乱すこともなく、叫ぶ。

 

ガンドイル「・・・最後の審判(ジャッジメント)負傷者を守るか否か!!」

 

ガンドイルが叫ぶとどこからともなく天秤が落ちてきた。そして問いにそのはかりが傾く。傾いたのは・・・<守る>

 

その瞬間ガンドイルがいたテントはバリアが張られ、霧の魔物は破壊しようとするがびくともしない。

 

さらにガンドイルは変身魔法を発動し、メディに変身する。

 

メディ「ここにいるものよすべての傷を癒したまえ!」

 

   『ヒールレイン』

 

メディがそう叫ぶと雨雲があつまり、テントの上で緑色の雨を降らす。

 

先発部隊1「・・・私はいったい・・・魔物にやられたのに・・・。」

先発部隊2「まさか助かったのか?また家族に会える・・・!」

先発部隊3「まだ痛いが・・・少しずつ力が湧いてくるようだ!」

 

防衛ラインにいた部隊が活性を出し始めた時テントに衝撃が響く。

 

メディ「しばらくはここにいて。テントは私がバリアを貼っているから大丈夫よ。しばらくここで待機して。学園性が来たらすぐに助けを呼ぶこと。」

 

メディはテントを出て目を閉じる。

 

その瞬間・・・ガンドイルの周りに黒い霧がまとわりつく。

 

         『魔獣人化<ビーストモード>』

 

黒い霧がガンドイルをまとわりつかせ、獣人に変化していく。

 

ウァルヅ 「・・・我が名はウァルヅ。わが爪のさびになりたいものからまとめてこい。」

 

グルァアアアアアアア!

 

数々の魔物がウァルヅを襲う・・・・が!

 

グルォォォォォォォォ

 

一瞬で霧の魔物をあっさりと霧に返した・・・。

 

腹部「先輩!おまた・・・誰っスか?」

 

デバイスの位置情報を頼りにたどり着いた腹部が言う。

 

武田「転校・・・・!?お前は誰だ!?転校生をどこにやった!」

 

ウァルヅ「・・・・」

 

ウァルヅは一瞬で武田虎千代の後ろに回りこむ。武田も振り向き、ウァルヅを攻撃しようとするが目の前に霧の魔物がいたがウァルヅが撃退した。

 

武田「・・・・まさか。お前、転校生か?」

 

ウァルヅは無言で霧の魔物を切り刻む。

 

PIPIPI

 

虎千代の携帯が鳴る。

 

武田「私だ。」

 

モモ「ケガ人を見つけました!入ろうとしても、十字架があって中に入れないんです!」

 

武田「本当か?わかった。私が破壊に行く。」(アイツはほっといてもよさそうだな・・・。)

 

武田はテントへ向かうが十字架が周囲を囲み中に入れないことを確認し、破壊しようとこぶしをふるいあげる!

 

もも「でも、中にいる人はあまり怪我してないみたいで・・・。」

 

武田「・・・なんだと?」

 

腹部「御取込み中申し訳ないッスけど、あの黒い獣もしかしたら転校生では?」

 

武田「・・・転校生が持っていたデバイスの場所にいる同じエリア・・・。風の魔法・・・。」

 

ウァルヅ「・・・・グッ。」

 

一掃したエリアでウァルヅはひざをつき苦しそうにしている。その瞬間ウァルヅは変身を解除され、ガンドイルに戻ってしまった。

 

武田「・・・!転校生!お前だったのか!?」

 

エレン「・・・武田。防衛ラインはもう必要ない。」

 

メアリー「全部こいつが倒したからな。後は雑魚しか残ってねぇ。」

 

エレン「あとでこいつのことを聞かないとならんが今は規模を乗り越えている。」

 

メアリー

「とりあえずは休めそうだ。学園に戻るぞテメーら!防衛ラインがさらに広がったおかげで少しゆっくり休めるぞ!」

 

ガンドイルが気絶したところで十字架は消え去り、テントにいる人々たちはけがもなく、防衛ラインを作っていった。

 

 

虎千代は気絶したガンドイルを背負い学園へ戻る・・・。

 

虎千代「・・・なんで無茶するんだ・・・。」

 

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