グリモア 疾風の刃とともに生きゆく   作:ウァルヅ

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第7侵攻  第4話『反撃開始』

ガンドイルは虎千代を抱え、先発の近くへ追いつく。

 

虎千代「おお・・・速い・・・」

 

ガンドイル「・・・そろそろ近いな。」

 

ガンドイルは虎千代をおろし、武器を構える。

 

ガンドイル「今の俺にはこれがちょうどいいかもしれん。」ジャキン

 

虎千代「なんだそれは?」

 

ガンドイル「魔散弾銃(魔導銃)だ。言いにくいから魔導銃ってつけているがな。」

 

虎千代「・・・あたしでも使えるのか?」

 

ガンドイル「ああ。誰でも使えるように設計している。まあ訓練所で練習してからだけどな。」

 

虎千代「アタシは先に行く。お前は後からこい。」

 

そういいつつ先立つ虎千代を見て、ガンドイルは戦闘服へ変換する。

 

ガンドイル「・ ・ ・」スゥ

 

ガンドイルは目をつぶり無言で気配を消す・・・・。

 

ガンドイル「・・・行くか。」

 

――――――――――前戦地域1――――――――

 

メアリー「くっ・・・!なんだこのバケモン多さは・・・!」

 

メアリーと焔は大勢の霧の魔物を撃退している。

 

その時、いきなり魔物が苦しんで散霧した。

 

焔「!?」

 

メアリー「・・・エレ・・・転校生か?」

 

メアリーはエレンが援護したと思い声かけるがそこに立っていたのはガンドイルだった。

 

ガンドイル「魔力譲渡を始める。」

 

メアリーと焔の肩をつかみ目をつぶり魔力を注ぐ。

 

メアリー「・・・来るのがおせぇよ。」

 

焔「・・・勝手なことしやがって。」

 

ガンドイルは二人が再び霧の魔物に向かっていく姿を狙い撃った。

 

メアリー・焔「!?」

 

メアリー「(なんだ・・・?体が軽い。)」

 

焔「(余計なことを・・・でもこれなら・・・!)」

 

ガンドイル「(これなら大丈夫だろう。すぐに他のところにも向かわねば。)」

 

虎千代「ほう・・・。」

 

ガンドイル「・・・見ていたのか。」

 

虎千代「強化魔法を弾に込めたのか。」

 

ガンドイル「まあ3割ほどだがな。」

 

虎千代「後で私にかけてくれ。試してみたい。」

 

ガンドイル「わかった。」

 

――――――――――前戦地域2――――――――

 

ここでは円香と守屋が戦っていた。

 

守屋「もー!なんでこんなに強いのよ!もうちょっと弱いのきなさいよ!」

 

円香「確かにこの霧の魔物・・・かなり手ごわいですね。」

 

魔物たちが守屋に集中しかけ、攻撃する!

 

守屋「ちょっ!?」

 

円香「センパイ!危ない!!」

 

その瞬間に霧の魔物は消え去った。

 

守屋「・・・えっ!?」

 

ガンドイル「・・・間に合ったようだな。」

 

円香「センパイ!助かりました。」

 

ガンドイル「円香。もう少し力を押さえろ。全力で戦ってはこの先危ない。」

 

円香「だって初クエストですよ!?それに私だって役立ってる・・・」

 

守屋「あんたバカじゃないの!?」

 

虎千代「・・・守屋。それ以上は言うな。」

 

守屋

「関係ないわよ!この戦いは1日で終わると思ってるの!?長くても1週間ううん。もっとかかるかもしれないのよ!?」

 

円香「守屋センパイ・・・すみません。私いてもたってもいられなくって・・・。」

 

ガンドイル「・・・(俺が言おうと思ったが・・・言われたな。)」

 

そう言いつつ霧の魔物を黙々と倒す。

 

ガンドイル「まあ、そういうことだ。まだ複数の魔物がかなり奥にいるのは確認している・・・。でかいぞ。」

 

ガンドイルは目を閉じ守屋と円香の魔力を回復させた。

 

守屋「あ、ありがと。いい!!転校生!絶対生きて帰るのよ!またチョコケーキを作ってもらうんだからね!」

 

ガンドイル「言われなくとも。虎千代。」

 

虎千代「ああ・・・。この奥に嫌な気配を感じる。行くぞ。」

 

 

ガンドイルと虎千代はエレンと我妻がいる所に向かっていった・・・。


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