兎ノ助「お、お前ホントに行くのか?・・・転校してすぐだぞ・・・」
兎ノ助は第七次侵攻が終わった後、転校してきた天に話しかける。
天
「アンタが言いたいのは【魔法使いじゃないから】でしょ?旧科研の話は知っているわ。【部外者】に荒らされないよう、私が来たんだから。」
兎ノ助「ああ、科研の隠ぺい体質はそのままか・・・自分たちで始末できねぇくせに。」
天
「かつて旧科研では魔物を洗脳し、人類側の兵器として運用する企画があった。けれども結果は失敗。魔物は暴
走し、施設を放棄せざるを得なくなった。その魔物は【人類の兵器を装備させられた魔物】・・・哀れね。」
兎ノ助「ああ、魔物とはいえ、なんか可哀そう・・・。」
天「違うわよ。理解できないまま危険なものを運用しようとした哀れな科学者よ。」
ガンドイル「それもあるが中途半端な進化を遂げたほうが魔物にとっては苦痛だろ。」
突然話に割り込み、反論する。
天「・・・誰?」
ガンドイル「ガンドイルホーエンハイム。皆からはなぜか【転校生】と言われているがな。」
天
「・・・変なの。まぁいいわ。今回は探索と魔物の討伐。できればその証拠も取りたいけどさすがにそんなことはできないと思うしね。」
ガンドイル「・・・でその腕はなんだ?」
天「ああ、これ?デウステグス。科学の力を集めて一般人でも魔法を使えるようになるアイテムよ。」
ガンドイル「・・・待て。それじゃあアンタは・・・。」
天「そうよ。私は魔法使いに覚醒していない。でもこれがあるから魔法を使えるのよ。」
ガンドイル「そうなると体の負荷が大きくなるうえ、身体が持たんぞ。」
天「それを承知の上でつけているのよ。さあ行くわよ。科研に。」
――――――――――――――――――旧魔道科学研究所――――――――――――――――――
生徒たちが現場に到着し、ガンドイルが周りの状況を確認している。
結希「・・・ひさしぶりね。最後にあったのは半年前・・・かしら?」
天「ちょうど200日よ。あんたが科研を出て行ってからね。再開してすぐに旧科研だなんて皮肉なものね。」
結希
「・・・あなたは出向扱いになっていると聞いたわ。正確には学園せいではない。クエストを設ける義務はないのだけど。」
天「アンタね、そんなに私を戦闘させたくないのね。」
結希「あなたの才能は素晴らしいわ。覚醒してない状態で魔法を使えるようにする・・・でもその代償は大きい。あなたはまだ戦うべきではないわ。」
天
「余計なお世話よ。自分の面倒くらい見られるわ。人口の魔法線を用い、魔力を魔法に変換。やってみたら大したことなかったわ。」
結希「・・・誰もそれを【実現しようとしなかった】理由はわかってるでしょう?」
天「人の心配する前に、自分のやるべきことやりなさい。科研の汚点ともいえるこの施設。もし一般市民に被害が出たら・・・魔法使いの評判は底抜けだものね。」
天は呆れたように言う。
結希
「・・・しかたないわね。できるだけ私たちが戦うわ。あなたはまだ魔法学園に来て間もない。先に私たちのやり方を見て。」
天「・・・ま、いいわ。私もようやく魔法使いと接触できる。データはどんどんとらせてもらうわよ。」
結希「好きにしなさい。隠すことは何もない。」
ガンドイル「(・・・知り合いか。仲が悪いといったところでもなさそうだな。)」
ガンドイルは見回りを終え、報告しようと後ろを振り向く。そのとき
『パァン』
ガンドイル「ぐっ・・・!?」
発砲した音を見ると頭が二つ生えた頭の犬そして、身体には銃が装備されている。
ガンドイルが銃を構え素早く魔物を撃退し、治癒魔法を自分にかける。
ガンドイル「・・・・(傷が塞がない・・・か。)」
夏美「ちょっとちょっと!?転校生どうしたの!?銃声が聞こえたんだけど!?」
ガンドイル「ああ、問題ない。魔物を見つけてな。討伐は完了している。ただ・・・銃を持ってる。」
夏美「・・・銃!?」
ガンドイルがいた周りには銃が落ちている。夏美は驚きを隠せないが、この人は違った。
宇佐「裏では何やら怪しい組織とつながっていそうだね。調査する余地がありそうだ。」
夏美「それより、部長・・・助けないと。」
宇佐「ああ、心配はいらない。」
ガンドイル「知っていたか。-
ガンドイルの体内に入っていた弾が出てき、傷がふさがる。
天「・・・興味深いわね。転校生!」
ガンドイル「なんだ?」
天「後でメディカルチェックを受けなさい。これは命令よ。」
ガンドイル「・・・」
結希「入学のときにメディカルチェックを受けている。不要よ。」
ガンドイル「いや、受けよう。」
そういいつつガンドイルはさらなる奥へ歩いて行った。