静波市。
此度の聖杯戦争の戦場として選ばれた、湖を囲う大きな街。静波に包まれたその街に、突如として血に溢れた剣戟の音が響き渡る。
その街に住まう少年『志木 行人(しき ゆきと)』は何も知らない一般人。ただ、一つ。いつの間にか左手に宿っていた『令呪』を除いて───

ここは冬木市ではなく、『大聖杯』は既に失われている。だが、事実として聖杯戦争の火花は既に切って落とされた。
呼び出された英霊は都合七騎。だが、此度の聖杯戦争がまともな戦争である筈はない。
未熟なセイバー、弓を引けないアーチャー、英気のないランサー、武勇の無いライダー、参加不明のキャスター、気配を消せないアサシン、英霊ですらないバーサーカー……
数々の思惑を孕ませ、本来ありえぬ筈の「静波の聖杯戦争」がここに開戦する───


*一応まだ7騎の英霊はFGOに実装されてない英雄を選びましたが、連載途中で実装された場合でも書き直しなどは致しませんのでご了承下さい。

*他のゲーム会社の影響を強く受けています。light、liar soft、3rd Eyeなど。似たような展開や文章であっても「二次創作だから」という寛大な心で見逃して下さい。

  序章 「空の教会、暗闇の部屋」()
  第1話 「静波市」2017年10月25日(水) 19:22()
  第2話 「東洛夜高校の女王」()
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