もしよろしければ是非お読みになって下さい!
さて、今日の夕食は何に致しましょう。
冷蔵庫の中にははちみつしかありません。
買い物しようとしても台風で外に出られません。
大雨が窓を打ちつける中、私はあることを思い出しました。
いや、ここは宇宙ステーションの中だ。大雨の音と思っていたのは実は、ずっと聞こえていた外壁のきしむ音で、私はずっと聞き続けていたことで気が狂ってしまっていたのだ。電波が途絶えてもう一週間…
食料ははちみつしかない…私は、この宇宙ステーションの中一人だった。
他の人は全員私のことを忘れて逃げてしまったのだ。
私がトイレに行っているすきに…くそっ私はいつもこうだ。思えばあの中学生の夏の時…
皆、家に帰ってしまった。私は存在感が薄いのか…?いや、そんなことは今はどうでもいい。今は夕食をどうするか悩んでいたのではないか。
そういえば、研究室の一つに、一つの物質を分子構造を変化させるものがあった。それを使えばはちみつ以外にクッキーぐらいは作れるだろう。それにするか。
まあこれで腹八分目にはなるはずだ…いや、全然膨れない。
うーんどうしたもんか、クッキーだけじゃ物足りない。
それどころか余計にお腹が空いてしまった。
あ~お腹空いた。すげー腹減った。
なんではちみつしかないんだよ~ 普通可笑しくね?いや百歩譲って何もない状態ならまだわかるんだよ…なんではちみつだけあるんだよ!
はちみつすげーな、お前ある意味万能だな!いやホント!
などと独り言をぶつぶつと呟いていたら、再び中学生時代を思い出してしまった。
そう、あの時の後悔は今でも忘れられない。
今日の朝ごはんはカレーライスです
それは…とても甘かった。
ぼくとおせさんの関係のように。
甘い甘い味だった。
うん…やめよっか!なんだか虚しくなってきたよ。
もうやだな~こういうときに限って思い出しちゃうのはやめてほしいもんだよ。
ホント…あれ、視界がにじんでいるんだけど…気のせいだよね?
それはそれとして、これから買い物に行こうかな。
だだ、ここにお店がない。
そうだ!地球へ行こう。
今日の昼ごはんはダチョウ
よ~し、ダチョウ狩りに行こう(^-^)
それに地球に行けばダチョウに限らず、他の食材も手に入れられるかもしれない。
ダチョウを求めて地球へ行こうとするけど燃料がなくなっている。
マズイ…このままではダチョウ狩りどころか、地球にすら向かえないじゃないか!
燃料補給しなくては…そしてダチョウを今日の献立のために必ず手に入れてやる!
そんなことを思っていた私は宇宙に漂う一つの塵となる運命を受け入れられずに、また今日の献立を考え続ける。