ブラック・ファック   作:ケツマン=コレット

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死への1時間9分19秒

 ニューヨークの冬は冷える。

 冷たいコンクリートの臭いは独特のようで、人をよく死に誘うらしい。

 だからこの時期は非常に繁盛する。

 嬉しいんだか、悲しんだか。

 そんな感情は、もうとっくの昔におぼろげになってしまった。

 死体のように冷たいドアノブを開けて、新庄はカフェに入る。

 カフェと言っても、スタータチバックスのようなおしゃれな空間じゃない。

 半分バーのような、地元の人間たちが時間つぶしに来るような、古臭いカフェだ。

 普段から新庄が使うような場所じゃないが、こういうのも嫌いじゃない。

 アタッシュケースを足元に起き、濃い木目の丸テーブルに腰掛け、すぐにコンコンとテーブルをノック。ウエイトレスを呼ぶ。

 恰幅の良い、男のウエイトレスだった。

「コーヒーを頂きたい。湯気のたった、マグマみたいに熱いやつを」

 新庄はいつものように、ニヤケ面の冗談交じりで答えて見せたが、対するウエイトレスは、OKなのかNOなのかよくわからない返事でカウンターの奥に入っていった。

 立ち飲みをしている地元住民たちの、見ているようで見ていないような、チラチラした視線が集まる。

 なるほど、どうやら歓迎はされていないようだ。

 落ち着くことはできないが、まあ体を温められればそれでいいと思い、ポケットから携帯を取り出す。

 次の取引先だ。

「ハイ、木下です、ハイ、ちょっと道が混んでまして」

 職業柄、恨みを買う可能性があるため偽名を使うことが多い。

 当然、道など混んではいない。

 こんな寒い日はコーヒーでも飲まないと仕事にならない。

「そうですね、到着はだいたい2時間ぐらい……」

 そこまで言ったところで、視界の隅にあるものが写り、言葉が止まる。

 合うのはあの日ぶりか。

 ツギハギまみれの顔になって、前よりも分かりやすくなった。

 まあ、顔がまるっと変わっても、その全身から出る刺激臭で誰だかすぐに分かるだろう。

 田所。いやブラック・ファックのほうが有名か。

「ええ、また到着時間がわかりしだい、連絡しますよ」

 そう言って携帯をきった。「やあ、奇遇かな?」

「そうだな。この寒さで、お前の雑な手術痕が痛む」

 田所が嫌味を言うと、さっきまで湯だっていたかのような、白い煙を渦巻かせたコーヒーが運ばれてきた。

「勘弁してくれ、メスを持たなくなって長いんだ」

 新庄はカップを取ると、対面にあるからの椅子をそのカップで指す。「座れよ、腐れ縁」

「結構。長居はしない」

 つれないなぁ。どうやら俺にはナンパの才はないようだ。

 そう思い、クックックと肩を揺らして、コーヒーに口をつけたが、熱っとすぐに口から離す。

「ほんとにマグマみたいだな」

 新庄は軽やけどをした唇を、指先でなでる。「お前も頼むといい。だいぶ温まるぞ」

「それも結構だ。お前とゆっくりするために来たんじゃない……まだ人殺しを続けているのか?」

 人殺し。

 そのワードを聞くと、ピクリと新庄の眉が動いた。

 ゆっくりとカップを机に置く。

「何度も言わせるなよ。俺が行っているのは安楽死。立派な医療だ」

「人をイカしてこその医療だ。こちらこそ何度も言わせるな」

「苦しんでいる人間から、その苦しみを取りさっているだけさ」

「話にならんな。まあ、お前とそんな話をしに来たんじゃない」

 田所はコーヒーの湯気に視線を落とした後、続けた。「いくらだ」

 新庄の一瞬の思案の間を挟む。

 いくらと問われても、田所相手に仕事をした覚えがない。

「えっと……何がだ。このコーヒーか?」

「手術代だ! 貴様が俺を治療したんだ。好きな値段をつけろ。他人に高額な料金を請求してるんだ。高額でも文句は言わない」

 目を丸くした新庄は、またクックと笑いながら、コーヒーを一口含んだ。

「お前は、本当に根っからの医者だな。そうだなぁ」

 もったいぶるようにそう言うと、不意にコーヒーの湯気に目がいった。「このコーヒー。奢ってもらおうかな」

「そんなものでいいのか。後からやっぱり、とかそういうのはなしだぞ」

「いわんさ。特にお前相手には。何をされるかわからん。ただそうだな、確かに少額すぎる。ちょっと話に付き合ってくれよ。いい薬が手に入ったんだ。自慢させてくれ」

 田所の視線がギロリと鋭くなる。

 顔にツギハギが入ったからか、前より威圧がすごい。

 柔い老婆の皮膚なら、本当に切ってしまいそうな視線だ。

「まあ聞いてくれよ。今朝がた手に入った新薬でな。名前を『オモミモモモ・フェラドキシン』っていうんだ。その昔、レスリング帝国が証拠を残さずに毒殺するために開発したんだ。何がいいって、その死にざまだ。心臓に優しいお薬でな。1時間9分19秒かけて、ゆっくりとおねんねさせてくれる。終わった後は、安らかに佇む眠れる森の美男子だ」

「くだらん。そんな物を研究する暇があるなら、病気を治す新薬を開発しろ」

「遅れてんなぁ。今や安楽死が合法の国も出てきたぜ。これは最新の医療だ。遅れた老害になるなよ、田所」

 田所は返事のかわりに、くそっと言わんばかりに歯を食いしばった。

 それを眺めながら、飲み終えたカップを新庄は置いた。

「まあ、顔の皮膚も新しくなったんだ。これを気に、頭の中身もアップデートしろよ。じゃあ、俺は新薬をもって新しい患者のアタッシュケースがない!!!」

 新庄は足元を見ると、目が飛び出さんばかりに見開いた。

 先程まであったアタッシュケースが、さっぱりなくなっている。

「チクショウ、スリか! 田所、お前見てなかったか!」

「い、いや。全く」

 新庄は椅子が倒れる勢いで立ち上がり、バーカウンターの奥にいるバーテンに詰め寄る。

「おい! あんたらスリ見てないか」

 バーテンも周りの客も、小首をかしげるばかりだった。

 外様の荷物がスられようが、しったことではないと言わんばかりだ。

「ちくしょう!」

 そう吐き捨てると、新庄はカフェから走って出ていった。

 

 

「おい待て!」

 体が勝手に新庄を追うために動いていた。

 自分には関係ない話だが、入っていた薬が薬だ。ほおってはおけない。

 後に続いて外に出ようとした時に「ちょっと待ちな」とウエイトレスに腕を掴まれた。

「先に出たダチの分の料金がまだだ。出たいなら払っていってくれ」

 どうせ払うつもりだったので金を出した後、田所は聞いた。

「あんたスリは見なかったか」

「さあね」

 言い方に含みがある。

 なにか裏があるのは確かだ。

「良いサービスだった。チップもだそう」とコーヒー10杯分の金を握らせると、すらすらと語りだした。

「ここいらじゃ有名な盗人の坊主がいる。ヒデってんだが、そいつなら近くのアパートに母親と住んでるぞ」

 田所はすぐにバーテンの言っていたアパートに向かった。

 中に入ると貧困層のアパートらしく、昼間から喧騒の声が各所で響く。

 すれ違った年老いた男に、ヒデはどこにいるのか聞くと、すぐに部屋番号を教えてくれた。

 その部屋に駆けつけ、扉を開けた瞬間、目の前の光景に田所は叫んだ。

「飲ませてしまったのか!」

 すでにヒデらしき少年が、ベッドに横たわる母親に薬を飲ませている様子が目に入った。

 何も言わず逃げようとするヒデを「待て!」といって首根っこを掴む。

「貴様、自分が何をしたのかーー」

 言葉を聞かず、暴れるヒデに怒り心頭に達した田所は顔をビンタした。

「話を聞け、クソガキが!」

「ヒィ! なんでも言う事聞くから許して」

「ああ、分かった。ならお前は何をした。あの薬を飲ませたのか? なぜだ」

「だ、だってアレは心臓にいい薬だって」

 くっと田所は先程までの新庄との会話を思い出す。

 そんなことを言っていたような、なかったような。

「バカ! アレは毒薬だ。貴様の母親はあと1時間9分19秒で死ぬぞ」

「な、なに言ってるんだ。そんな言葉には騙されないにょ。ちゃんと心臓にいい薬だって聞いたんだ」

 このガキは。

 怒りの臨界点にきた田所は、ちょうど近くにあった竹刀でヒデの太ももを思い切り叩いた。

「であ痛い!」

「この口の減らないガキが。自分のやったことを思い知らせてやる!」

 少年と呼ぶには、あまりにも体が大きく、筋肉質でムダ毛の処理がいき届いていないヒデにムカついたのか、そこから筆舌に尽くしがたい、拷問とも思える所行をヒデは受けた。

 手始めに鞭打ちで太ももを赤く染めた後は、その部分に蝋燭攻めで熱々のロウをかける。

 このあたりから、目的を忘れて痛めつけるのが楽しくなってきた。

 熱い熱いと言うので、今度は風呂場に持っていって冷水シャワーを顔面にかけてやった。

 寒い冬には堪えるのか、錯乱したヒデは「溺れる! 溺れる!」と叫び続ける。

 そのままトイレに顔面を入れ込み、ゴボゴボしているのをみて、さあ次は何をしてやろうかと考えていたとき、ハッと田所は我に返った。

 こんなことしている場合ではない!

「じ、自分のしたことがわかったか!」

「分かった分かった、言う事いくよ!」

「よし、分かればいいんだ」

 なんとかうまく誤魔化せたようだが、すでに30分ほど時間が立ってしまっていた。

「いいか、もう時間がない。貴様が盗んだこのアタッシュケースの持ち主を探すんだ。まだこのあたりでお前を探してウロウロしているはずだ」

 ヒデが行ったのを確認して、すぐに母親の容態を確認する。

「クソ、すでにかなり心拍が弱ってきている。強心薬を射つか? いやだめだ、迂闊なことはできない」

 田所はひたすらに待つしかなかった。

 30分ほど経ち、ヒデが帰って来たかと思うと、新庄も後ろからついてきた。

 よく見ると、ヒデの顔に青タンができていて、衣服は更にボロボロになっている。

「す、すまん田所。ついカッとなって、この少年を拷問していたらこんな時間に」

「何をしているんだバカヤロウ!」

「え、でもおじさんもーー」

「うるさい!」

 何かいいかけたヒデに、もう一発、田所は平手打ちを食らわせた。

「どうすればいいんだ、新庄」

 母親のそばに田所が駆け寄ると、新庄もそばに立つ。

「解毒用の薬があるが、経口摂取じゃ間に合わない。心臓の便に直で打てば、効くのが速いみたいだ」

「何分ぐらいで効く」

 苦い顔で黙る新庄に、田所は叫ぶ。「新庄!」

「36分程」

 ぐらりと視界が歪んだような気がした。

 すでに薬を飲んでから1時間が経っている。30分後に効いたとして、助かるのか。

「心臓が止まっても、人工心肺を繋いで、大型ペースメーカーを使えば延命はできるそうだが」

 このボロアパートがあるようなスラムに近い場所に、人口心肺のある病院が、果たしていくつあるのか。

 よぎる不安。しかし、それを思案している間もない。

「いくぞ!」

 田所は母親を担ぎ、すぐに外に出た。

 タクシーを呼び、近くの一番大きめの病院に急ぐ。

「薬物中毒です。すぐにオペがしたいが、人工心肺はあるかね」

 すぐに受け付けの人間に問うたが、急な事で状況が飲み込めないのか、えーっといって、なかなか返事が帰ってこない。

「急用なんだ、アナル・ストークスが起きる危険性もある!」

 アナル・ストークスとは、肛門に血液が流れないことで、肛門細胞が壊れ、最悪死にいたる病だ。

「ワシが院長だが。急に言われても困るしーー」

 騒ぎを嗅ぎつけて、でてきた院長に「私はブラック・ファックだ」と叫ぶと、院長は目を丸くした。

「ムムム、あなたがあの無免許強姦医師」

「なんでもいいが、オペ室を貸してもらう。人工心肺の準備も頼む!」

「後5分だぜ。もう諦めたほうがいいんじゃねぇか」

 新庄がそう聞くと、田所は「3分あれば心臓まで開いて見せる」といって、手術衣に着替えだした。

 

 

 拍動は途切れ途切れで、アナル・ストークスはすでに起きかけていた。

 時間もない。

 正直、新庄は諦めていた。

 自分のせいではない。ヒデとかいうムカつくガキが、勝手にやったことだ。

 そんなことを自分に言い聞かせながら、時間の都合で遅れるであろう、次の依頼人になんと言い訳するかを考えていたとき、

 ーーバカな

 オペを開始するときにはすでに、心停止まで時間は2分をきり、1.9分程になっていた。

 この状態で心臓の手術をしようなどと、思う外科医はいない。 

 いたずらに死体を切り刻みたい医者など、どこにいるというのか。

 それでも、この男は。

 田所は、やってのける。

 確かに患者は肉の少ない、細身の女だ。

 それを踏まえた上で、開胸から心臓到達まで神がかりの速さだ。

 時間は、おおよそ1分とすこし。

 つい、顔が引きつってしまう。

 この力が俺にあったら、安楽死なんて生業にしていないのかも知れない。

 そう思わずにはいられない。

 すでに田所は心臓に解毒薬を注入し始めていた。

「人工心肺、動かすぜ」

 嫉妬、尊敬。悲しみ、怒り。

 入り混じった感情を押し殺し、人工心肺を動かそうとしたとき、

「おい、こいつ動いてないぞ!」

 新庄の叫びに、周りは騒然となる。

 技師が再起動を試みるも

 「ダメです、故障です、動きません。すいません、ずっと使っていなかったもので」

 田所の腕は確かに神がかりだ。

 だがそれでも、神を味方につけることはできない。

 心臓の動きは瀕死の虫のようだった。

 もう、終わりだ。

「しゃーないぜ、田所。お前はよくやったーー」

「黙れ!」

 言葉を遮り、叫ぶ田所の目は、未だ絶望をしておらず、その今にも止まりそうな心臓を、かじりつくように見えている。

 田所とは腐れ縁だ。

 あって話した回数は数えれるほどだが、性格はよく知っているし、何を考えているのかだいたい分かる。

こいつ、動きを見ている。

 それを見てやろうとしているのは、骨越しの胸部圧迫ではなく、直接の心臓マッサージ。

 外科手術ではないことはない。体が虚弱な人間に対しては、胸部マッサージよりも適切な場合がある。

 ただ相手は心臓病の患者だ。

 下手なことをすれば心臓がおしゃかになる。

 できたとしても、薬が効き出すのは30分以上経った後。

 それが可能なのか?

 疑念渦巻く中、まるで産まれてすぐの赤子を取り上げるように、田所は心臓を両手で包む。

 まだ、ギリギリ心臓は動いている。

 それに合わせるように、補助するように、田所の手が動き出した。

 大丈夫なのか。

 胃の底を引っ張られているような緊張感に、自然と金玉が小豆代の大きさになる。

 そしてそれは、田所の手の動きに合わせ、戻っていく意識レベルと同じように、和らいでいく。

「田所……やった、やったぞ!」

「今、話しかけないでくれ」

「う、悪い」

 そう、今うまくいったとしても、5分後も同じようにいくとは限らない。

 それでも、10分……20分。

 奇跡は継続していく。

 しかし、神の手を持つ田所でも、限界がある。

 皆が固唾をのんで見守り、30分がたった。

「げ、限界だ」

 目の虚ろな田所は、ボソリとそう呟いた。

「おい、もうちょっとだ頑張れ」

「無理だ、もう腕がつりそうだ。動かなくなる」

「30分がたってる。もうすぐ助かるかも知れないんだ」

「ああ、分かってる。だから変わってくれ」

「誰にだ。お前以外に、誰かこんなゲイ当できるってんだよ」

「お前だ」

 心臓を一本の糸が通り過ぎたような、そんな感覚があった。

「ば、バカ言うな」

 思わず、声が震える。「俺はお前じゃない。俺がやったら、心臓が潰れて終わりだ」

「このまま俺がやっても、心臓が動かなくなって終わりだ」

「そうかもだけどよ、俺じゃないほうがいいんじゃないか。内蔵見たのも、お前の手術いらいだ。執刀医ならこの病院に他ーー」

「お前だ」

 有無を言わさず、田所は言った。「他じゃだめだ。お前がやるのが、一番助かる可能性が高い。だから、お前にやらせる。当たり前だ」

 新庄は目を丸くし、息を呑んだ。

 俺が? 安楽死を生業としている、この俺がか?

 へへ、っと緊張と喜びが入り混じったような笑みを、新庄は見せた。

「お前のお眼鏡にかかっちまったのならしかたねぇや、やるよ」

「当たり前だ。お前は、医者だろう」

「ああ、そうだった」

 新庄は田所の手に自分の手を重ね、そのリズムを感じ取る。

 適当にはしていない。心臓の弁の位置や、血液の流れを計算して、優しく、愛撫するかのように扱っているのが分かった。

 それを、必死で新庄は手に覚え込ませていた。

「手を抜くぞ、新庄」

「いつでもいいぜ」

「3……2……1!」

 田所の手が抜かれると同時、命の熱が、手のひらを通じて、新庄の心臓へと伝わってきた。

 

 

 今宵は満月だった。

 凍えるような寒さだが、体の中はまだ熱い。

 その熱を発散するかのように、新庄は病院の屋上で、手すりによりかかりながらタバコを吸っていた。

 いまだ心臓を掴んでいるかのように、手のひらに残った熱と、拍動の感覚が消えない。

 新庄の心臓マッサージが始まり、10分が経った頃に、心臓が再鼓動を始めた。

 目立った後遺症も、心臓に異常もなかった。

 ヒデの母親は助かった。

「ひとまず、一件落着か」

 新庄の隣に、同じように手すりに手をかけて田所が言った。「どうだい大将。殺すのと助けるの、どっちが気分がいい」

 皮肉めいた質問に、新庄は思わず苦笑いした。

「舐めんなよ大将。俺だって医者の端くれさ。命が助かるに越したことはない」

「ふーん、そうかい。ところで、この手術代は誰が払ってくれるんだろうな。元をたどれば、お前の不注意だよな」

「な! いや、お前。俺だってお前の手術をーー」

「ちゃんと俺はコーヒー代を払ったぜ。お前がそういったんだ。それで相殺はなしだ」

 数秒考えた後、新庄はガクッと肩を落とした。

 でも、その顔は笑っている。

「まったく。地獄に落ちるぜ、ブラックファック」

「ああ。そのときは、お前も一緒かもな」




ブラック・ジャック
第177話「死への一時間」より
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