DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 神が投げた小石たち 作:大岡 ひじき
或いは、グエンの代わりの不憫枠。
神が明後日の方に投げた小石★
最初は、夢でも見てるのかと思った。
城の一般兵士みたいな簡素な鎧を身につけてるのに、それでも女神様みたいに綺麗な女性が、俺をまっすぐ見つめて微笑んでるんだから。
「あなたが、セージュ…?」
…その人の顔を、この国で知らない者などいない。
でも間近で拝顔する機会なんて、一生訪れる事はないと思っていたから。
・・・
俺の名は、セージュ・アーロン・ドゥ・ルネロッソ。
カール王国の貴族で、騎士団の一員というか…一応名ばかりの、一部隊長の任に就いている。
名ばかりの、とか、一応、とつけた事でわかっては貰えると思うが、つまりは役職と実力が合ってないって事だ。
剣術はからっきし、最近魔法の勉強を始めた程度で、攻撃呪文だって使えない。
副部隊長に頼み込んで撫でる程度の稽古をつけられて1時間でへばる体力しかない。
部下たちに、嫌われてはいなくても、影で苦笑されてんのも知ってる。
…俺だって好きでこんな役職貰ってるわけじゃねえよ!!
大体貴族の家名だって単に、当時家業が上手くいかず、家計を支える為に王宮に下働きに出た俺の母親に当時の王様の手がついて無理矢理召し上げられ、愛妾に相応しい身分として与えられた肩書きが、ルネロッソ男爵夫人だったってだけの話。
更に、夫持ちだった彼女が王の子を身ごもり、出産で命を落とした後は、その生まれた子供の身分をある程度保証する為に、夫がそのままルネロッソ男爵になったわけで。
ちなみに
…うん、その、まあつまりは、その時生まれた子供が俺なんだけどね。
父親ってゆーか母の夫も去年亡くなったんだけど、事情を聞かされたのがその臨終の床で。
いやもう、そんな子供、よく育ててくれたもんだと思うよ?
いくら王家からの命令だったとしてもだよ?
自分の嫁を、権力かさに着て寝取った男の子供をだよ?
俺だったらほとぼり冷めた頃に、病死に見せかけて毒でも盛ると思うわ。
そんな事実がない事は、俺がまさにその瞬間まで、この人の実の息子である事を疑っていなかった事で、わかって貰えるとは思うが。
それどころか俺の行く末を心配して、自分が死んだら、俺が生まれた時に賜った王家の紋章入りの短剣を持って、王宮に行くように言って息を引き取った。
行かなかったけどね?
父さんの葬式は俺が万事取り仕切らなきゃいけなかったし、その後は、男爵家っても名ばかりで細々と営んでた事業が、父さんの死後は傾く一方で、それまでただのドラ息子として生きてきた俺の肩に責任全部かかってきて、資金調達だの受発注だの、色々な事に忙殺されて…早い話、忘れてた。
まあ、そんな時だよ。
突然、その人が訪ねてきたのは。
かつてこのカール王国は魔王ハドラーの侵略に対して、世界でも一、二を争うほど屈強な騎士団の力を以って抵抗した。
その旗頭となったのが、当時14歳だったこの人だった。
結局魔王ハドラーを倒したのは勇者とその仲間たちだったわけだけど、その勇者アバン自体カール王国出身で、騎士団の一員だった。
その
それが彼女の声と言葉であると、気がつくまでに数瞬を要した。
「初めまして。フローラと申します。
あなたの、腹違いの姉にあたります。
…今まで、知らなくてごめんなさい」
そう言って俺を抱きしめた、俺より5歳年上のこの国の女王様の、その柔らかい感触となんとも言えないいい匂いに、俺はそのまま硬直するしかなかった。
…俺の母、王に見初められたくらいだからさぞや美人と思うだろうが、例の肖像画が数割増しで描かれていると想定して、それですら特に目を惹くようなところのない平凡な顔だちの女性だった。
この現女王様を見れば、この人の母上様って人が相当美しい方だったって事くらい判る。
その方が亡くなられていたにしても、どうしてこれに手ェ付ける気になった?
できるものならば一体どこが良かったのかと、当時の王様を小一時間問い詰めたい。
そしてその平凡さが、息子である俺にしっかりと受け継がれているわけで。
ちょっとだけ泣いていいだろうか。
・・・
市井の噂によれば前述の勇者アバンは、この国の現女王フローラとは恋仲であり、フローラ女王が、王族の女性としてはその…嫁き遅れと言えなくもない年齢まで独身を貫いているのは、今は世界を巡り歩いているという勇者の帰還を待っているのだと、巷では囁かれている。
そしてその噂が真実である事を、俺は「あねうえ」の話を聞いて確信したわけだが…実際の話は、噂ほど単純な事情ではなかった。
そもそも勇者アバンが、恋人であるフローラの元に帰れないのは、次代の勇者となる人材を世界中から探し、育成する目的があるのは勿論だが、実のところ居場所を特定されると、勇者アバンには命の危険があったからだ。
アバンの家系のジニュアール家は、下級貴族ではあるがうちのような商人上がりとは違い、カール国内においては、代々有名な学者を輩出してきた名家。
平時であれば、多少の身分だの肩書きだのを用意する必要はあろうが、決して不自然な縁組ではない。
だがアバンは、世界を恐怖に陥れていた魔王を倒した勇者。
元々が屈強な騎士団を有するカール王国に、勇者が王族となって加わる事は、他国…ハドラーが拠点として築いた地底魔城の恐怖支配から逃れ、ようやく王国としての権威を取り戻したパプニカはともかく、同じ大陸に隣接する大国、ベンガーナやリンガイアなどからすれば、脅威以外の何物でもないのだ。
そんな近隣諸国から、刺客を送り込まれる可能性は充分あった。
そもそも、勇者パーティーの剣であり盾として、常に最前線を戦ってきた、もと騎士団長ロカが、魔王との決着の後、ロモス王国領のネイル村へ移住したのも、自身の立場が以前とは違う事を懸念しての判断だったという。
その時の彼には守るものがあった。
戦いの中で出会い結ばれた妻と、二人の間に生まれた娘。
その愛する存在を、危険にさらす事はできなかった。
そしてアバンもまた、自身よりも、その時傍にあるだろう人の身を案じた。
それ故に、戻れないのだ。
アバンが、勇者でなければ。
フローラが、女王でなければ。
そうであれば、結ばれ得たかもしれない二人。
けれど、そうでなければ、そもそも出会わなかったかもしれない二人。
…けどさ、その事情、俺には関係ないから。
「あなたの存在を公表し、前王の王子としての身分を与えます」
とかそういうの全然要らないから。
これ間違いなくアレだろ。
ゆくゆくは俺に王位を譲って、自分は愛する男と旅立つ。
そんなシナリオが頭の中で構築されてるだろ。
勇き、そして聡き女王として名高い、まだ何も知らなかった頃には俺も少しは憧れていたあのフローラ様が、恋や情が絡むとこんなに馬鹿になるもんなのか。
アンタとしてはそれで気が済むのかもしれんが、せっかく魔王ハドラーに勇ましく立ち向かった戦女神・フローラ女王の名の下にこのカールが統治できてるのに、いきなり現れた「王弟」の存在は、国内の権力争いの火種になりかねない。
そうなったら今度は、王権の簒奪を狙う存在として俺が自国の人間から命を狙われちまうんで、ほんと勘弁してください。
こんなふうな内容のことを、最後にはほぼ泣きながら訴えたらやっと判ってもらえて、その話はなかったことにしてもらう代わりに、せめてただ一人の身内として近くにいて欲しいと懇願され、俺は養父の事業を人手に譲渡して、自身は女王の推薦という枠で、この栄光のカール騎士団に所属したわけだ。
もともと経営には向いていなかった。
養父に雇われていた従業員たちも、これで安心するだろう。
そして俺が女王の弟だという事実は、王宮でも上層部の、フローラ様が厳選した一部の人間にしか知らされていない。
☆☆☆
魔王が復活し、各地でモンスターによる襲撃が始まった。
最初は我々騎士団は、近隣の町や村に出向き、モンスター討伐や住民の避難などに駆り出されていたが、徐々にカール王都への襲撃が激化してくると、そこまでの余裕がなくなった。
フローラ様は、日に日に憔悴していった。
人前では凛とした表情を崩さずにいたが、たまに顔を合わせた時に、俺の前でだけは、気弱な言葉を口にするようになった。
「せめて、アバンがここにいてくれたら…」
要約すると、大体その内容に尽きる。
この時ばかりは、俺も自分の無力さを呪った。
ある日、魔王軍の一斉襲撃を受けたロモス王国が、勇者によって救われたとの報がもたらされた。
カール王国の誰もが、その勇者をアバンだと最初は思った。
だが、話を聞けば聞くほどその人物像が、アバンとはかけ離れているのを、やはり誰もが理解した。
勇者は、まだ幼さの残る少年。
その仲間も、まだまだ子供と言える年頃だと。
一様に、涙型のアクセサリーを身につけた、その少年少女の勇者一行を、救われた人々はこう呼んだという。
アバンの使徒、と。
勇者アバンは世界各地を巡り、次代の勇者の指導、育成を行なっていたという。
彼らが、その指導を受けた者たちである事は疑いようがない。
だが、その若き勇者パーティーを率いている筈のアバンはどこに?
彼は、弟子たちに全てを任せて、安全な場所に引きこもっている男であったろうか?否!
…ロモス王国の勝利の報は、カールに希望の花と同時に、絶望の種をもたらした。
即ち、アバンは弟子たちの戦いに参加
参加
☆☆☆
パプニカ王国の王都が、魔王軍に落とされたという。
あの国にはかつての魔王ハドラーの居城がある故に、各王国の中でも激戦区と言われていて、落城するのは時間の問題だと言われていた。
明日は我が身。
かつてのように抵抗を続けるカール騎士団も、連日送り込まれる鎧兵士達の討伐に、いい加減疲弊していた。
鎧兵士…勇者アバンの記した討伐マニュアルによれば、それは悪しき力によって操られるモンスターであり、正義の力によって滅する事のできる存在。
そして我がカール騎士団の団長を務める騎士ホルキンスは、この国で唯一、聖なる力を操る事のできる騎士だ。
彼はまだ少年の頃に、魔王討伐が終わって旅立つ直前のアバンに、ほんの数日師事したのだという。
本人に言わせれば「上っ面を撫でた程度」の修業しか受けられなかったらしいが、元々素質があったのだろう、その後は独学で破邪の力を極めたそうだ。
そんな話を俺が知っているのは、実力的にはカスみたいな俺のことを、彼が何かと気にかけてくれ、職場を離れた時間には兄か友人のようにつきあってくれていたからだ。
「空裂斬!!」
ホルキンス殿の剣のひと薙ぎが、鎧兵士を一閃すると、鎧はパーツごとにばらばらになり、立ち上がってこなくなる。
最後の一体が倒されたと同時に、ホルキンス殿はふうっと息をついた。
「…弱点はわかるにしろ、こう数が多くてはな」
鎧兵士は通常、原型も留めないほどバラバラに砕かなければ、その動きを止める事はない。
この大群をその手順で倒していたら、1体倒している間に、少なくとも5体が王都の砦に侵入して、一巻の終わりだ。
「弟殿には教えてないんですか?」
ホルキンス殿には10歳近く年齢の離れた弟がいる。
一応彼も末端ではあるが栄光のカール騎士団の一兵士だ。
「あいつは基礎体力がないからな。
今は剣の稽古の後に、剣の5倍の重さの振り棒を、1日2000回を目標に振らせてる。
本格的に俺が稽古をつけてやるのは、それができるようになってからだ」
鬼だ、ここに鬼がいる。
ちなみに俺自身は先日、回復系魔力の素質があると宮廷魔法使いから指摘され、僧侶系の呪文契約を幾つか済ませたばかりだ。
ホイミとキアリーとスカラは契約後すぐに使用できたが、それ以外はまだまだ先のようだ。
というか、まだ使用可能に至らないうちのふたつは、そもそも試しに使ってみるということのできる呪文ではないし。
☆☆☆
地獄は、雷鳴とともに訪れた。
これまでは大軍で押し寄せてもなんとか対応できていた鎧兵士に代わり、次に攻めてきたのはなんと、
しかも単なるモンスターの襲撃といったものではなく、明らかに兵として統率のとれた大軍だった。
ドラゴンの炎はたちまちカールの街を焼き尽くし、道に文字通り屍の山を積み上げてゆく。
その後方に、一人の男がいた。
一見すると、人間のようにしか見えない。
だがドラゴン達は間違いなく、その男の指揮に従って動いている。
生半可な剣撃は弾かれ、炎に焼かれ、兵たちは次々と倒れてゆく。
ドラゴンの鱗は鉄よりも硬い。
そう言われるのは、実は鱗自体に極めて炎に近い属性を帯びており、それが触れた瞬間、刃を焼き潰して摩耗させるからなのだそうだ。
対ドラゴンに特化した武器以外で攻撃してそれを避けるには、刃が潰されるより前にそれを斬り裂ける
そしてその有効な攻撃をドラゴンに対して当てる事が可能なのも、やはりホルキンス殿だけだった。
「王城まで攻め込まれるのも時間の問題だ。
セージュ、城に戻ってフローラ女王を避難させろ。
おまえの言う事なら聞くだろ、王弟殿下?」
…知っていたのか。
まあホルキンス殿はカール騎士団のトップなのだから、知らされていてもおかしくはない。
だが知った上でこれまで普通に接してくれていたのだとしたら、相当気を遣わせていたのかもしれない。
「別に気なんか遣ってない。
てゆーか、この非常時に考えることか?」
「…俺、声に出して言ってましたか?」
「言わなくとも、顔にモロに出てんだよ。
これは命令だ、部隊長セージュ・ルネロッソ。
フローラ女王の警護と、避難誘導。
あの方はカールの、そして世界の希望だ」
ホルキンス殿がそう言って、拳を俺の前に突き出す。
俺はそれに自身の拳を軽く当て、頷いた。
☆☆☆
「ぐああああっ!!!!」
城の隠し通路を抜けて、俺とフローラ様、そして俺の部下たちがようやく地上に出るというその瞬間、先頭に立っていた兵士が突然、悲鳴を上げてその場に倒れた。
そこにいたのは、一匹のグリーンドラゴン。
気がつけば周囲の空気が淀んでおり、俺とフローラ様以外の全員が、青い顔をして不調を訴えている。
そのうち幾人かが泡を吹いて倒れた時点で、ようやくそれが毒の効果によるものと気付いた。
「あのドラゴンの
誰かが叫ぶ。
俺が無事なのは回復魔法力持ちで耐性があるからであり、フローラ様は勇者アバンが作ったというお守り系のアクセサリーを身につけている。
とりあえず手の届く範囲内にいる者に手当たり次第にキアリーをかけて解毒するも、次から次へと倒れていくので、だんだんきりがなくなってきた。
「あいつを倒して外に出ないと、このままでは全滅するわ」
フローラ様が金属の鞭を構えて、ドラゴンの前に進み出る。
ドラゴンが尾を薙いで攻撃してきて、俺は慌ててスカラをかけた。
「女王に続け!」
誰かが叫び、動ける者がその言葉に従う。
違うだろとは思うが、さすがは救世の女王。
この方は女性でなければ、自身が勇者となれていたに違いない。
だが相手が悪かった。
ドラゴンの鱗が生半可な攻撃などはじき返し、その毒の
「くっ……!」
「フローラ様!!」
そして、最悪の場面が遂に訪れた。
傷のひとつも与えられないながら果敢にも挑み続けていたフローラ様が、グリーンドラゴンの爪の一撃を受けたのだ。
更にドラゴンの大きな足が、彼女の頭上に迫った時…フローラ様は、一瞬確かに微笑んだ。
判ってしまった。
フローラ様は、諦めてしまったのだと。
魔王軍の襲撃で、滅びゆく祖国。
そこに現れない、待ち続ける勇者。
この先も生き続け、どんなに待ったとしても、この生でもはや、愛する人には会えないのだと。
だけど。
「…ふざけんじゃねえぞ、バカ姉!!」
その美しい微笑みの意味に気がついた瞬間、俺は叫び、ドラゴンに向かっていた。
無意識に手にしていた武器が、ドラゴンの鱗を貫き、その首筋に半ばまで埋まる。
それは王家の紋章入りの短剣、俺が生まれた時にその血の証として賜った、【カールの守り刀】だった。
王家の血をひく者の身を守り、その求めに応じて、僅かながら力を与える宝剣。
「セージュ!?」
ドラゴンは痛みに首を振り回すが、どうやらこの程度では致命傷にはならないらしい。
俺の握る短剣はその傷に埋まったまま、それ以上の傷を広げる事も、深く貫く事もできずにいる。
というか、この状態から抜く事すらできずに、俺はドラゴンの首にナイフ一本で縋り付いている状態だ。
それでも。
「ここで死んで、好きな男のもとに行けりゃ、それであんたは満足なんだろうが、あんたの血はそれを許さねえよ!
王ってのは、国を、ひいては民を守る為に居るんだ!!
たとえカール一国が滅びたとしても、民ってのはこの地上のどこにでもいるんだぞ!?
それを全部見捨てんのかよ!!」
そんな状態でも、言ってやらねば気が済まなかった。
「俺は見捨てない!
あんたは、この国よりも、もっと大きなものを守れる人だ!
あんたの弟として…王家の血をひく一人として、俺はあんたを守る!!」
俺には、卓越した剣技もなければ攻撃呪文の才能もない。
できる事があるとすれば、ひとつだけだ。
暴れるドラゴンに振り落とされぬよう、短剣を握る手に力を込める。
残り少ない魔法力を使い、生命力を力として引き出す。
仲間に被害が及ばぬよう、周囲に力場を発生させる。
「セージュ!駄目よ、やめなさい!!」
俺が何をしようとしているのか判ったのだろう、『あねうえ』がこちらに駆け寄って来ようとするが、もう遅い。
この呪文が発動すれば、術者と対象者以外の者は、その場には決して踏み込めない。
生命力から変換された魔力が、ドラゴンを拘束し、その抵抗を奪う。
そして………
───メ ガ ン テ!!!!!
☆☆☆
遠目に見えるカール王都から黒煙が上がるのをただ見つめながら、落ち延びた者たちが歯がみをし、また涙する。
そこを蹂躙する圧倒的な力を前に、今の彼らにはなす術もなかった。
「…今は耐えましょう。
生きてさえいれば、必ず好機は訪れます。
それまでは、力を蓄えるのです。
…私はもう、迷いません」
カール王国女王フローラは、強い輝きを放つ瞳を、王都に向けたまま言葉を放った。
その姿は、まさしく戦女神そのものだった。
転がった石
名前:セージュ
性別:おとこ
職業:カールきし
男爵位を持つ商人の息子で、カール騎士団の一部隊長。
前カール王の落胤にして、フローラ女王の腹違いの弟。
赤に近い金髪と琥珀色の瞳。
顔だちは割と整ってはいるがあまり目立つ容姿ではない、狙えば雰囲気イケメンくらいはいけるかな程度。
【挿絵表示】
バランによる超竜軍団の襲撃から、フローラ女王を守る為に死亡確認。
享年24歳。
説明するまでもないこととは思いますが、作中にある『試しに使ってみるということのできない呪文』は、勿論メガンテとメガザルの事です。
念の為。