人修羅とガラクタ集めマネカタが行く 幻想郷紀行   作:tamino

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あらすじ


妖怪の山各地で行われる縄張り拡大反対派と賛成派の戦い。

天魔の説得に向かうはたて、その天魔と相対する文。

戦いは大詰めへと向かっていた。


第20話 幻想郷の一番長い日 9

天魔「……随分暴れたものだな」

 

文「……準備運動にもなりませんね。

この程度の相手で止められると思われるのは心外です」

 

 

 

相対する二人の周囲には、

気絶し、動けなくなった哨戒天狗たちが何十人も倒れていた。

 

文はその言葉通り、殺気を剥き出しにして迫る哨戒天狗の群れを、

殺さないように、重傷を与えないように、いなし切ったのだ。

 

狂奔状態となり、実力以上のチカラを引き出して戦う天狗たち。

その相手をするのは文といえど流石に骨が折れたが、なんとか片付けることができた。

 

 

 

天魔「木端どもでは相手にもならんか。それでは私自ら相手をしてやろう」

 

文「ようやくその気になりましたか」

 

 

 

文と哨戒天狗たちの戦いを静観していた天魔が動く。

 

正直余裕などないが、それで焦ってしまっては勝てる試合も勝てなくなる。

 

 

……神経を研ぎ澄ませ。呼吸を整えろ。

 

ここからが本当の戦いだ。

 

 

 

天魔「……」

 

文「!!」

 

 

 

ヒュババッ!

 

 

天魔が文に向かって手のひらをかざすと、数え切れないほどの風刃が出現する!

 

到底避けられる数ではない!

 

 

 

文「これしきっ!」

 

 

 

並の実力では抵抗する暇なく切り刻まれる攻撃ではあるが、文もさるもの。

 

その手に持つ手扇から強力な風圧を発生させ、風刃の壁に穴を開け、そこから抜け出す。

 

 

そしてその勢いのまま天魔の頭上へと位置どり、カウンターを仕掛ける!

 

 

 

文「―――『サルタクロス』!」

 

 

 

文は周囲に跳弾弾幕を展開!

 

頭上からの無差別射撃が降り注ぐ。

 

跳弾は木々や岩に反射され、

様々な軌道を描きながら、天魔を全方向から取り囲む!

 

 

 

天魔「鴉の分際で私を見下ろすなど不届き」

 

 

 

しかしこの攻撃でも天魔は全く動揺しない。

 

あくまで悠然とした構えを崩さない。

 

 

 

文「この弾幕をかわすことはできないでしょう!さぁ、どうしますか!?」

 

天魔「かわす?」

 

 

 

そう答えると天魔は両手で印を組む。

 

すると天魔の内から湧き出る霊力が体を取り囲み、霊力結界を展開した!

 

 

 

バチチッ!!

 

 

文の放った弾幕は、その全てが結界に阻まれ、消滅した。

 

 

 

文「……そこまで余裕で防がれると、少しショックですね」

 

 

 

質より量を重視した弾幕ではあったが、

そこまで簡単に防げる威力ではなかったはずだ。

 

今の攻撃で天魔の結界は破れたものの、ダメージがあるようには見えない。

 

……これは迂闊な攻めはできないだろう。

 

 

 

文の状況判断は一瞬だった。

 

しかしその一瞬の隙をつき、天魔は攻撃を仕掛ける!

 

 

 

天魔「破ッ」

 

文「!!」

 

 

 

ズシャアッ!!

 

 

 

文「ッ!……一体何が……?」

 

 

 

天魔の頭上に陣取っていた文だったが、

空中でのコントロールを失って落下してしまった。

 

あまりにも急な出来事だったので、何が起こったのかは正確にはつかめない。

 

しかしこれは、天魔の攻撃によるものであることは明らかだった。

 

 

 

文「……感覚操作ですか」

 

天魔「先にも言ったろう。我が頭上に位置取るなど不届き。

故に引き摺り下ろしただけの事」

 

文「……」

 

 

 

文は神経を張り巡らせ、自分の感覚が正常かどうか確かめる。

 

……どうやら感覚は元に戻っているようだ。

先ほどの攻撃の効果が続くのは、一時であるらしい。

 

永続的な効果でなくて何よりだ。

 

 

 

文「……わかりませんねぇ……やはり貴方は圧倒的にお強い。

それだというのに、何故、操られたりなどしているのです?」

 

天魔「操られてなどいるものか。

我ら天狗の復権こそが正義であり、幻想郷、ひいてはこの国を救う一歩となるのだ」

 

文「そんな荒唐無稽なことを話している時点で、正気でないことは明らかですよ。

……貴方の裏にはどんな存在がいるのですか?

どうせ碌でもない奴でしょうが」

 

天魔「……あの御方は我ら天狗一族を導いてくださるのだ。

不敬な態度をとる事は許さん」

 

文「見たこともない輩に不敬も何もありませんよ。

しかしどうやら、「あの御方」とやらが黒幕の様ですね……一体何者なのですか?」

 

天魔「我らの邪魔をする貴様に話してやることではない。

……無駄な時間をとった。終わらせるぞ」

 

 

 

ズオッ!

 

 

 

天魔の体に霊力がみなぎる!

 

 

 

文「今の貴方には、どうあっても負けられないのですよ!」

 

天魔「……塵と化せ」

 

 

 

……

 

 

 

妖夢「れ、霊夢さん……この空気は……!」

 

魔理沙「あっちは……玄武の沢がある方だな」

 

妖夢「とんでもない霊力ですよコレ……

こんなに離れたところにいるのに危機を感じるなんて……」

 

霊夢「文とはたても頑張ってるようね」

 

妖夢「これはあのお二人だけではマズいのでは……

私達も加勢したほうが!」

 

霊夢「アンタ、あの二人舐めすぎでしょ?

……こっちはこっちで大変なんだからほっときなさい」

 

妖夢「でも……」

 

霊夢「今から私達が相手しなきゃいけない敵は、

あんなもんじゃないかもしれないのよ?

その辺理解しときなさい」

 

魔理沙「だよなぁ……さっきの霊圧には私もビビったけど、

その霊圧を出してる天魔を操ってるやつが敵なんだよなぁ……」

 

霊夢「多分、だけどね」

 

妖夢「わかってたつもりでしたが、何というか、こう……

実際体感すると面食らいますね……狼狽えてしまいました……」

 

霊夢「実戦経験不足があんたの弱点なんだから仕方ないわよ」

 

妖夢「うぅ……」

 

魔理沙「ワオ、辛辣」

 

霊夢「はいはい、なんでもいいからいくわよ」

 

妖夢「ひどいですよ、霊夢さん……気にしてるのに……」

 

魔理沙「ハハハ……」

 

 

 

これから起こるであろう壮絶な戦闘に不安を残しつつも、

3人はいつも通りな調子で進んでいた。

 

緊張しすぎているわけでも、その逆でもない。

 

とても良い状態といえる。

 

これも霊夢がいつも通りの調子をキープしているおかげだ。

魔理沙と妖夢だけではこうはいかなかったろう。

 

 

 

しかし平静を装う霊夢も、心の中では不安と戦っていた。

 

 

敵の正体は?

天魔を操るほどの技とは一体?

本当にこの3人で太刀打ちできるのか?

そもそも相手は単独なのか?複数なのか?

 

 

頭で考えれば不安は尽きることがない。

この先に行ってはならない、という警笛が頭の中でガンガン鳴っている。

 

 

そんな霊夢に歩を進めさせ、平常心を保たせていた理由は2つ。

 

ひとつは

命の危機に晒されるほど悲惨な状態にはならないだろう、という自身の勘。

 

そしてもうひとつは

これまで数々の異変を越えて培ってきた、自身の戦闘センスへの信頼。

 

 

……幻想郷における霊夢の評価は、軒並み高い。

 

 

「あの巫女はすごい実力者だ。到底かなわない」

 

「あの人は特別だよ。比べようなんて思っちゃいけない」

 

「妖怪より妖怪じみている」

 

 

霊夢に対する印象を聞くと、誰からも概ねこんな意見が返ってくる。

 

 

……しかし、知っている者はどれだけいるのだろうか?

 

 

彼女が異変に備えて、とんでもない時間をかけて武器の調整をしていることを。

 

大勢の敵からかわし切れないほどの弾幕を受けて、何度も出直していることを。

 

その度に相手の攻撃の癖を捉えて、針に糸を通すような動きと戦略で突破していることを。

 

不屈の心と行動力を持って、異変の短期解決を成し遂げているのだということを。

 

 

……当然天賦の才がなければそんなことなどできない。

 

だが霊夢の実力は、

度重なるトライ&エラーによって磨かれた部分の方が多いのだ。

 

異変を越えるたびにセンスが磨かれていくのは当然と言える。

 

 

そんな霊夢だからこそ、

この規格外の異変にも広い視野をもって臨むことができている。

 

敵の実力がどれほど高くとも、ここまで冷静でいられるのは彼女くらいのものだろう。

 

 

 

 

霊夢「さて、そろそろよ」

 

魔理沙「……ついに、か」

 

妖夢「む、武者震いが……」

 

霊夢「アンタのそれは怯えてるだけでしょ……」

 

魔理沙「しかし霊夢、この辺は全然敵の気配がないぜ?

本当に黒幕がいるのか?」

 

霊夢「……確かに全然敵の気配はないわね」

 

妖夢「そうですよ。……いや、でも……おかしくないですか?」

 

魔理沙「何?どこかおかしい場所でもあるのか?」

 

妖夢「いえ、そうではなく。

今までの道中は、どこを通っても、必ずといっていいほど天狗たちが戦っていました」

 

魔理沙「まあな。……確かにそれに比べるとここは静かすぎるな」

 

妖夢「ええ。あまりにも敵の気配がなさすぎる。

まるでここだけ、普段通りの穏やかな幻想郷そのもの、という印象です」

 

霊夢「いいとこに気づいたわね。妖夢。

集中してあの辺をよく見てみなさい」

 

妖夢「あの辺りですか……!?」

 

 

 

妖夢は霊夢の指さす方向に目を凝らす。

 

すると、普通に見ていてはほとんど気づくことができない、

気の乱れのようなものを感じ取ることができた。

 

 

 

妖夢「あれは……力場が歪んでいる……?」

 

魔理沙「……本当だ。言われないと気が付かないほど小さな歪みが見えるぜ」

 

霊夢「……あれは結界ね。しかも相当上級なものよ」

 

魔理沙「成程な。あれで自分の気配と霊力を外に漏らさないようにしてるのか」

 

妖夢「しかしそうすると黒幕は随分と慎重ですね……

天魔を操れるほどのチカラを持ちながら、こんな隠れるような真似をしているなんて」

 

魔理沙「あ!もしかしたらだけどさ!

そいつって相手を操るチカラはすごいけど、戦闘力は大したことない奴なんじゃないか!?

ほら、わざわざこんな労力掛けてまで隠れてるような奴だし!」

 

妖夢「その可能性もありますね。そうだったら良いのですが」

 

霊夢「……まあ、そうかもしれないわね。

でもそんなこと考えて油断してると、足元すくわれるわよ。集中なさい」

 

魔理沙「わ、わかってるよ。そんな怖い顔するなって」

 

霊夢「それじゃ妖夢。その剣であの結界を斬って頂戴」

 

妖夢「承知しました」

 

 

 

そう言うと妖夢は居合の構えをとり、意識を集中させる。

 

 

 

霊夢「鬼が出るか蛇が出るか……」

 

 

 

シュラッ!

 

 

 

妖夢の腰から、迷いを断ち切る剣、白楼剣が目にもとまらぬ速さで抜刀され、

目の前の空間を一刀両断する。

 

 

 

妖夢「―――『瞑想斬』」

 

 

 

ピシピシィッ!!

 

 

 

一見何もない空間に入った切れ込みは、亀裂となり、結界を崩壊させる。

 

 

そしてそれと同時に……

 

 

 

 

ブオッ!!

 

 

 

 

霊夢・魔理沙・妖夢「!!!!!」

 

 

 

結界が破れたのと同時に、とてつもない霊力があふれ、3人を圧倒する!

 

 

 

霊夢「……ッ!」

 

魔理沙「なんだこれッ!なんなんだよッ!!」

 

妖夢「こんな、こんなことって……」

 

 

 

その圧力は、先ほどの天魔から放たれた霊力以上!

 

周囲の空気が一気に重くなり、飛んでいることすら困難になるほど密度が濃くなる!

 

うまく呼吸ができなくなり、動悸が激しくなる!

 

 

 

??「何者じゃ……妾の結界を破った礼儀知らずは……」

 

 

 

魔理沙「……!!アイツが今回の……」

 

霊夢「……ええ、黒幕のようね……」

 

妖夢「……なんて威圧感……!」

 

 

 

??「フム……童が3人……木っ端じゃな」

 

 

 

結界内にいた妖怪は、気だるそうに3人を見回してため息をつく。

 

 

 

??「ハァ……せっかく張っておった結界を壊すほどなのだから、

もっと骨がある者が来たと思うたのじゃが……

見当外れも良い所よのう」

 

 

 

明らかにこちらを舐めてかかっている態度。

しかしそんな油断しきっている状態なのにも関わらず、こちらに対しての圧倒的な威圧感。

 

凄まじい実力者だということは火を見るより明らかだ。

 

 

 

霊夢「答えなさい。アンタは何者?

天狗を操って一体何をしようとしているの?」

 

??「そんなことを聞かれて、

はいはいと応えてやるとでも思うておるのか?この盆暗め」

 

霊夢「……それならチカラづくで聞き出すしかなさそうね」

 

??「本気でできると思うておるのか?」

 

魔理沙「で、できるかどうかじゃなくてやらなきゃいけないんだよ!

アンタ達、幻想郷を壊そうとしてるんだろ!?そんなこと絶対させない!」

 

??「ハァ……実力の差も掴めない愚か者じゃったか。

しかしその微かな勇気に免じて少しだけ教えてやろう……」

 

 

天逆毎「妾の名は天逆毎(あまのざこ)。

須佐之男命(すさのおのみこと)の子にして、天狗の始祖よ。

お主らのような童が、ひっくり返ってもかなう相手ではない」

 

 

霊夢「天逆毎……!!」

 

魔理沙「知っているのか!?」

 

霊夢「ええ……まさかこんな化け物が黒幕だなんてね……!!」

 

 

 

霊夢の額に冷や汗が流れる。

 

神話でしか聞いたことがない、想定の遥か上をいく相手。

 

 

 

妖夢「そ、それほどですか……!!」

 

霊夢「……鬼と天狗を足して二で割らない強さで、

あの天邪鬼の性格をしていると思えばいいわ。

……恐らく守矢の神や紫よりも実力は上よ」

 

魔理沙「!?……なんだよそれ……ッ!!」

 

妖夢「そんな……そんな化け物だなんて……」

 

 

天逆毎「少しは勉強しているようじゃのう。ま、それも無駄になるが」

 

霊夢「……どういうことよ」

 

天逆毎「ここでお主ら3人ともオシマイ、という事じゃよ」

 

 

 

ピカァッ!

 

 

 

天逆毎の体が白く光り輝く!

 

 

……いや、これは、光っているのではない!

 

 

無数の、隙間なく迫る白い霊弾が放たれたのだ!

 

まるで一面の白い壁のように、弾幕が3人に襲い掛かる!!

 

 

 

霊夢「二人とも!!私の後ろにっ!」

 

魔理沙「お、おうっ!」

 

妖夢「は、はいっ!」

 

 

 

霊夢「―――『二重大結界』!!」

 

 

 

霊夢の周りに結界が展開され、

白い壁となった弾幕は3人にぶつかることなく通り抜ける!!

 

 

天逆毎「ほう……童にしては、すこしはやるようじゃの」

 

 

魔理沙「し、死ぬかと思った……」

 

妖夢「これほどまで実力差が……」

 

 

霊夢「二人とも!呑まれちゃダメ!

私達は今からアイツを倒すのよ!!

敵を恐れていたら、戦いになんてならないわ!!」

 

 

 

あまりの実力差に、普段の調子が出ない魔理沙と妖夢。

それを霊夢は必死に奮い立てる。

 

霊夢の言う通り、相手に呑まれていては

勝てる戦いにも勝てなくなる。

 

 

 

天逆毎「ほほほ!少しは妾を楽しませるのじゃぞ!」

 

 

 

考えろ……!勝利に不要な感情は棚上げしろ……!

なんとしてもこの窮地を乗り越える……!

 

 

霊夢は必死でこの状況を打破する一手を考える。

 

いつも異変の時にそうしてきたように、

今回もこちらの優位を見つけるのだ。

 

相手がどれだけ強力だろうと関係なく

必ず優位に立てる瞬間、流れ、戦略はある……!

 

 

 

……私は博麗の巫女。

この幻想郷を壊すなどという横暴、許してはおかない。

 

 

 

 

つづく




略称一覧

霊夢…博麗霊夢(はくれいれいむ)。幻想郷を覆う、博麗大結界の管理をしている。通称・博麗の巫女。幻想郷で起こる数々の異変を解決してきた実績があり、各勢力からの信頼は篤い。年齢からは想像できないほど、物事を達観した目で見ている。

魔理沙…霧雨魔理沙(きりさめまりさ)。魔法の森の辺りで暮らしている魔法使い。霊夢とは昔からの知り合いで、仲が良い。明るく前向きな性格。彼女も霊夢と共に異変解決をしてきた経歴を持つ。ただし罪悪感なしに泥棒をしていくので、一部からはお尋ね者扱いされている。

妖夢…魂魄妖夢(こんぱくようむ)。白玉楼住まいの庭師にして剣術指南役。とても真面目であるがゆえに、主人の幽々子からは日々からかわれている。従者としての能力も剣術の腕も上々。半霊という人魂のようなオプションがくっついているが、それは彼女がそういう種族だから。

文…射命丸文(しゃめいまるあや)。鴉天狗であり、新聞記者でもある。よく人里に下りて無茶な取材をしたり、信ぴょう性の薄すぎる記事を書いたりしている。しかしその行動は、天狗というものを世間に周知させ、天狗社会に新たな風を吹かせたい、という願いもあってのこと。まあ9割趣味だが。本編で言っていたように天狗の中でも幻想郷中でも実力はトップクラス。

天魔…天狗ヒエラルキーのトップに立つ存在。戦闘力をはじめ、外交力、統率力、内政力、ほぼすべての分野で比類なきチカラを持つ。もちろん幻想郷全体から見ても、その実力はパワーバランスの一翼を担うほど。普段は深い洞察力と慎重に事を運ぶ冷静さで天狗社会を支えているのだが、天逆毎に洗脳されたのか、現在は全く自らの意思を感じさせない動きをしている。

天逆毎…あまのざこ。天狗の先祖にして、天邪鬼の先祖でもある。尚且つスサノオから生まれたという経歴もあり、押しも押されぬ強力な神。伏ろわぬ神々の中でも強力な神であり、裏・博麗大結界から抜け出ていた数柱のうちの一柱。裏・博麗大結界の破壊に合わせて、事前工作の仕上げを始めた。怪力無双にして、天邪鬼な性格。

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