R18では……ない?
ネタバレはないけど一応剣豪後です。
おばんどす、旦那はん。
<酒呑童子?>
――
<どうしたの?>
夜遅くに悪いんやけど、ちょっとお話したいことがあってなぁ。
んふふ、今日は姫さんも
そんでな? 旦那はん。
話ゆうのは旦那はんが夢から覚めてずっと、うちを避けてるように見えてな?
なんや向こうであったんかなぁと思て気になったんよ。
<えっと……>
――
<それは……>
んん?
なぁに? 避けられてるんやしいい話でもないと思っとったけど、そないに言いにくいことなん?
そぉやなぁ。向こうで、うちじゃないうちに何かされたとか。
……ふふっ、旦那はんは顔に出やすいねぇ。そういうとこ、かわええと思うで?
それで、何があったん? ああ、鬼に気遣いなんて無用やよ。ほれ、言うてみぃ?
え? 気遣いちゃうって?
さよか。ほなどないしたんよ。
旦那はんの様子からして、嫌われたって感じやあらへんし。
んふふ、そもそも旦那はんがうちらのこと嫌うなんてありえへんもんねぇ。
そこは確信しとるんよ。
牛女とか金髪の小僧にあれだけ言われても、うちや茨木のこと構い倒してはる旦那はんやもん。
だから逆に、今避けられとる理由が気になってるんやけどね。
ほら、観念して聞かせとくれやす。うちかて我慢したんやで?
旦那はんが急に冷とぉなったから、こうして夜這いまでしたんやし……。
教えてくれなかったら……。
気になって気になって、夜も寝かせてあげられそうにあらへんわ。なぁ?
まぁ、うちはそれでもかまわへんけど。
それはそれで楽しそうやし――
<わ、わかったから待って!>
――
<教えるから布団に入らないで!?>
あん、いけずぅ。
まぁええわ。それで? どないしたん?
今もうちのこと怖がってるゆう感じやあらへんし。
夢の中でうちに酷いことされたんかと思うてたけど、ちゃうんかな?
<え、えっと>
――
<実は……>
――――――
――――
――
――ふふっ、あっはっはっは!
ええ? なんやの?
うちにお腹ん中まさぐられて?
優しくあやされたのが忘れられんて?
んふふふ……。
旦那はんも、けったいな趣味をお持ちやねぇ。ちょっと予想外やったわ。
ああ、ほら、ほら。あんまりうるさくしたらあかんよ。
また「ばいたるなんとか」がどうのこうのって大騒ぎになってまうからね。
そうそ、静かにな。ええ子ええ子。
ふふふっ、そう拗ねんと。こうやってあやされたかったんとちゃうん?
ほうかー。旦那はんはうちが怖くて避けてたんやのうて、気恥ずかしゅうて顔あわせられんかったんかー。
別に、嗤ったりせぇへんよ。
前にも言うたやろ? うちのこと気になるなら、いつでもかまへんよって。
旦那はんのどーんな欲望も、鬼のうちにとっては可愛いもんやって。
今ならちゃあんと加減も覚えとるさかい、噛み砕いたりせぇへんよ?
旦那はんがうちをここまで育ててくれたんやから。
ほら、布団被って引きこもらんと、近う来て?
うん、うん。ええ子ええ子。
ここらへんかな?
旦那はんがまさぐられたゆうんは。
夢の中の出来事なんやし、傷はあらへんね。
でも痛かったんやろ? いっぱい我慢したんやねぇ。
ちゃあんと我慢できたねぇ。マスターはんは強い子やねぇ。
<……!?>
――
<酒呑童子、覚えて……>
んー? なんのことかいな?
そらうちとちゃううちやって酒呑童子なんやから、何言うたかくらいは想像できておかしないやろ?
そんなことより……。
ふふ、旦那はんはどないして
こぉんな痛い思いして、それこそうちのこと怖がりこそすれ、気恥ずかしいなんて。
普通、思わへんと思うよ?
うちは鬼なんやから、なーんかの気まぐれで本当にお腹ん中、手ぇ突っ込んでまうかもしれへんし。
うん? 信頼してるて?
あかんよ、旦那はん。
金髪の小僧も、気に食わんけど牛女も言ったことは間違いやあらへん。
鬼に信頼なんて言葉は、猫に小判持たせるより意味があらへんのやから。
茨木はほら、狂化のせいかちぃとばかしおかしなっとるけど。
あれはあれで、鬼としては狂っとるんやないかなぁ。
ま、見てて飽きへんからええんやないの。
ん?
うちは尽くす鬼やって?
たしかにそう言うたけどなぁ……。それこそ、そないな言葉信じとったんか言う話やし。
んん……。もう。
敵わんなぁ。そないに真っ直ぐ見つめられたら、冗談やったなんて言えへんやないの。
ま、嘘から出た真、瓢箪から駒、ってな。
たしかにうちは旦那はんのこと、かなーり気に入ってるさかい、簡単には壊さへんよ?
けどなぁ、あんまり油断ばっかしよると、たまーに骨抜いて溶かしたくなるんよって。
……ふふ、こんだけ言っても怖がらへんのね。
たまらんなぁ。尽くし甲斐があるゆうもんや。
ほな、尽くしてみよか?
旦那はんがしてほしいこと、したるさかい。
ふふっ、なーんでこういう時は怖がるんかなぁ? わからんなぁ?
ほら、おいでおいで。
ぽんぽん撫でたるよ?
も少し寄って……耳貸しぃ。
――『ええ子ええ子……♡』
<ッッッ!?>
――
<耳が、溶けッ!?>
溶けてへんよぉ。うちの「すきる」やて、旦那はんには効き悪いしなぁ。
こぉんな近くで耳に吹きこんでも効かないんやから、自信無うなってまうよ。
ほら、ほら。おいでおいで。
溶けへんし、酔わへんけど、あまーく甘々に甘やかしたるさかい、ね?
ほら。
ええ子ええ子♡
旦那はんはええ子やねぇ。
いっつも頑張って、世界まで救ってしもうて。
弱音なんて吐いたことないもんねぇ。
でも、無理したらあかんで?
辛い時は辛い言うてな?
怖い時は怖い言うんやで。
みぃんな旦那はんの味方やから。
鬼も武士も
いーっぱい頼ってな?
いーっぱい甘えてな♡
そしたらたっぷり蕩かして、全部終わったあと、ぜぇんぶ飲み干したるからなぁ♡
これだけは誰にも譲らんよ? 茨木にも、牛女にもなぁ。
旦那はんがそうしたみたいに、真っ直ぐ行って、真っ直ぐ攫ったる。
だぁれも居ないところで、ゆっくりゆっくり溶かして、一滴残らずうちのもんにしたるさかい。
楽しみやなぁ。楽しみやねぇ。
それまでは、一緒にがんばろなぁ。
頑張ったら頑張ったぶんだけ旨なるんやろなぁ。
ふふっ、旦那はん♡ がんばれ♡がんばれ♡
そしたら――ふふ。
なぁにぃ?
お腹だけや我慢できへんくなったのん?
うちはかまへんよぉ♡
撫でるところがすこぉし変わるだけやもんねぇ♡
ここもお腹、やもんねぇ♡
旦那はんのことは最後に頂くつもりやけど、味見くらいしてもええよね?
ふふふっ。そうやねぇ……。
うちは、甘いお酒や好きなんやけど。
旦那はんなら、少しくらい苦いのもありやと思うんよねぇ♡
な、旦那はん♡
ふえぇ…酒呑ちゃんにお腹なでなでされながら甘々に囁かれたいよぅ…
という欲望が、欲望が、性癖ががが
ところで京都弁ってこんな感じでいいのかしらん?