ちょっと?変わったコードギアス   作:はないちもんめ

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最近の寒さで体調を少し崩しました……皆さんも気を付けて下さい


10テンションが高い人たちに合わせるのは結構大変

空が青い。

 

改めて見てみると空の青さというのは何故こうも清清しいのだろう。

 

ルルーシュは、いつになく達観した気持ちで空を見て、そんなことを考えていた。心は晴れやかだった。しかし、目は死んでいた。そんなルルーシュの態度を人によっては、こう呼ぶかもしれない。

 

「さあ!始まりました!第一回!チキチキ!ルルーシュの本妻は誰なのか!!選手権!司会は私生徒会長ミレイと!」

 

「ご存じ皆の人気者の熊さんでいかせて頂きます」

 

「ご存じと言っても多分誰も知らないと思いますが、何故そんなぬいぐるみを着ているのですか?」

 

「男は多少身秘密があった方がミステリアスでしょう?」

 

「くーっ!意味は分かりませんが、とりあえず、私と熊さんの二人で本日は司会を進めさせて頂きます!さあ、皆様本日はよろしくお願いします!」

 

そう。現実逃避と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこうなった。

 

頭を抱えながら優勝賞金?として舞台の上に座らされているルルーシュは、ここ数日何度となく自らに問いかけた質問を再びぶつける。

 

~二週間前~

 

「え!?ちょ、ルル!?嘘でしょ、嘘だよね!?だって、ルルとカレンが喋ってる所なんて見たことないよ!?」

 

「そーだぜ、ルルーシュ!!お前いつの間にそんなに羨ましいことになってんだよ!」

 

「また嘘なんでしょ!?嘘だって言ってよ!ルルーシュの相手は彰君じゃない!」

 

「ちょ、ちょっと皆落ち着いてくれ」

 

ルルーシュは事情を聞きに集まってきたメンバーの対処に追われていた。援護を求めにカレンの様子を伺ったがカレンもカレンで大変な目にあっていた。

 

「カレン!あんた何でそんな面白いこと早く言わないのよ!水臭い!」

 

「カレン……あなたは、まだ子供だと思ってたけど、もうそんな年になったのね……ナオトも喜ぶわ。ルルーシュ様ならお母さんは大賛成よ」

 

「会長!?お母さんまで!?い、いや、私とルルーシュはそんなんじゃないから!」

 

「照れちゃって!可愛い!」

 

……カレンの援護は期待できそうにない。何を考えているんだ、あいつは!?確かに、カレンがここにいる言い訳としては最適かもしれんが、後始末が大変だろうが!

 

心の中で悪態をつきながら、こんな騒ぎを引き起こした元凶を目で追うが、居なくなっている。

 

嫌な予感がした。居たら、居たで問題を引き起こす奴だが居なければ居ないで、何をしでかしているか分からないという不安がある。

 

慌てて、辺りを見渡し、桐島の姿を探すと窓の近くに寄っていた。本能的に、ルルーシュは桐島の行動を止めようとしたが間に合わず、桐島は窓を開けて言い放った。

 

「何だって!?カレン・シュタットフェルトとルルーシュ・ランペルージ副会長が付き合ってるだって!?」

 

直ぐに窓の外から悲鳴と怒号が響き渡った。

 

一瞬、呆然としてしまったルルーシュだが、我に返ると射殺さんばかりの眼差しを桐島に向けるが、本人は笑顔でサムズアップを返してきた。果てしなくウザかった。

 

それに気付いたシャーリーが桐島に詰め寄った。

 

「何やってんのよ、彰君!?そ、そんな嘘を学園中に広めたりして!?」

 

「嘘?何でそんなこと分かるんだ?」

 

「だ、だって、そうじゃない!ルルとカレンは今までほとんど付き合いがなかったんだよ!?それなのに、いきなり付き合ってるとかあり得ないでしょ!?」

 

ルルーシュとしても全く同感である。幾ら、そんなことを言ったところで無理がある。ルルーシュはカレンのことをほとんど知らないのだし、カレンもルルーシュのことをほとんど知らないのだから、何処かで必ずボロが出る。

 

そのはずなのに、桐島は余裕の表情で笑う。嫌な予感が広がっていく。

 

「甘いな、シャーリー」

 

「な、何がよ?」

 

「確かに、ルルーシュとカレンは付き合いが浅い。ここ、一週間くらいの付き合いしかないんじゃないかな」

 

「だ、だったら、やっぱり」

 

「知らないのか?シャーリー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンナイトラブという言葉を」

 

空気が凍った。ルルーシュをしても、思考が一瞬固まってしまったが、誰よりも早く現実に返り、皆の様子を見ると全員が石像のように固まっていた。

 

カレンだけは、顔を真っ赤にさせ、パクパクと口を動かしていたが、言葉は出てこなかった。

 

このままでは、とんでもないことになると判断したルルーシュは事態を納めようとしたが、それよりもニーナの悲鳴の方が早かった。

 

「イヤーーーーーーー!!??ルルーシュの裏切り者ーーーー!!??」

 

叫ぶや否や、泣きながら飛び出して行ってしまった。裏切るも何も、俺は何も言っていないと思いながら、ルルーシュは、呆然とその後ろ姿を見つめていた。

 

それで正気に戻ったのか、シャーリーも顔を真っ赤にして桐島に問いかける。

 

「ワンナイトラっ!!??ワンナイトラブって、え!?何言ってんの?」

 

「おいおい、何言ってんの?ワンナイトラブって言ったら意味は一つしかないだろ?」

 

やれやれと言いながら、桐島は喋り続ける。

 

「そりゃ、もちろん、セッ○スしたってことに決まってんだろ?世間では童○とか、○帝とか、言われてる、ルルーシュも、処○とか言われてるカレンもこのSSでは既に経験者なんだよ。ベテランも真っ青だよ。毎晩、毎晩、ピーとか○○○とかしまくって、ギャーー!?」

 

しかし喋っている途中に、動く18禁男が突然の轟音と同時に、窓ガラスをぶち抜いて窓の外にぶっ飛ばされた。

 

ルルーシュは何が起きたのか分からなかったが、後ろを見て、その理由が判明した。

 

「……」

 

顔を更に真っ赤にさせたカレンが、息を荒くさせながら、投球後のピッチャーのような格好をしていたからだ。

 

何を投げたのかと思いながら周りを見ていると、近くにあったソファーがなくなっていることから、ソファーを投げたのだと推測できた。

 

……何十キロもあるソファーを目に見えない速度で放り投げられる女など、化け物以外の何者でもないが、事実なのだからしょうがない。

 

「え……と……何が起きた?桐島は?」

 

「気にするな、リヴァル。このSSが18禁になるのを防ぐ修正力だ」

 

「何言ってんだお前!?」

 

あいつのことだから、どうせ死んでいないだろうし、問題ない。

 

「ね、ねえ?カレン?何をしたの?カレンの方から何か飛んできたのを感じたけど?私の制服に何かがカスっていったけど?」

 

「さ、さあ?分からないわ。こほっ、こほっ。ごめんなさい、さっきから、咳が止まらなくて。こほっ。こほっ。」

 

何やら病弱をアピールしているが、どう考えても無理がある。そのはずなのに、何故か周りの全員がカレンを心配している。

 

おかしいだろ。何でさっきまで、ピンピンしてた奴がいきなり咳き込んでるんだ?何で明らかにカレンの方向から飛んできたのに、誰も突っ込まなくなってるんだ?そもそも、何でカレンは病弱何てキャラを演じてるんだ?絶対にバレるだろ。中身と全然違うんだから。

 

「大丈夫カレン?ちょっと横になってた方が良いんじゃない?」

 

「だ、大丈夫よ、お母さん。心配しないで。落ち着いたから」

 

「そうなんだ、良かった……と、ところで、カレン?ルルと付き合ってるって本当なの?」

 

「え、えーと、いやあ、それは」

 

チラッと俺の方を見ているが助け船は出せんぞ。そもそも、付き合ってるというのが無理があるんだ。諦めて嘘だと言ってしまおう。あの馬鹿がいなければ、邪魔をされはしないだろう。

 

とルルーシュは思っていたのだが。

 

「どうやら、お困りのようね。カレン。シャーリー!」

 

ルルーシュは忘れていた。

 

「こうなった以上、この問題を解決する方法は一つしかないわ」

 

ここには、吹っ飛んだ馬鹿以外に、ルルーシュの想定外の行動を引き起こす人間がいることを。

 

「恋とは勝ち取るものなのよ!カレンが恥ずかしくて言い出せないなら!シャーリーが認めないなら!納得がいくまで戦いなさい!」

 

「か、会長一体何を」

 

「今ここに!ミレイ・アッシュフォードが!第一回ルルーシュ争奪戦を開くことをここに宣言します!」

 

「「「「ええ!!!???」」」」

 

 

~~回想終了~~

 

何度思い返しても頭が痛いルルーシュ。

 

止めさせようとしたのだが、吹っ飛んできた馬鹿も舞い戻り話に乗っかったことで、ルルーシュが何を言ったところで話は進み、こんなことになってしまった。

 

次からはあの二人を組み合わせないことを固く誓ったルルーシュであった。

 

「さあ!まずは選手の紹介から始めたいと思います!」

 

「いやー、全員可愛いですね。目の保養になります」

 

ミレイと謎の熊のぬいぐるみの司会の下で、生徒は最高に盛り上がりを見せている。

 

一方で

 

(帰りたい……)

 

周りの盛り上がりにも関わらず、これがルルーシュの心からの本音であった。

 

 

 

 

 

 




何時になったら、コードとギアスと反逆が出てくるんだろうか

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