ちょっと?変わったコードギアス   作:はないちもんめ

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書いた私が言うのもアレですが…C.C.好きな人は見ない方が良いです。いや、マジで。


30 よく分からない人との契約とオレオレ詐欺には気を付けろ!

「全く…女をこれだけ待たせるとは…これだから、童貞ボウヤは」

 

毒ガス女はそう言うと、意外過ぎる展開に呆然としている彰とカレンに目を向ける。

 

「それで?お前達は一体何なんだ?」

 

お前の方こそ誰なんだと声を大にして言いたいカレンは、口を開きかけるが先に彰の方が口を開いた。

 

「俺はルルーシュの友達だ。彰と呼んでくれ。こっちの女はカレン。まあ、ルルーシュの彼女だな」

 

「友達?彼女?ルルーシュの?」

 

予想外と言わんばかりに、目を広げた毒ガス女に対して、その反応に違和感を感じたが、彰は更に口を開く。

 

「んで?あんたの名前は?何て呼べば良い?」

 

「…C.C.だ。そう呼べ」

 

「C.C.ね。りょーかい。んじゃ、C.C.とりあえず、質問したいことがいくつかあるんだが、聞いて良いか?」

 

「答えるかは保証しないがな。聞くだけ聞いてやる」

 

「そいつは有難い。んじゃ、聞くがあんたは何で…ルルーシュが童貞だと知っていた?」

 

「まず、質問するとこ、そこぉ!?」

 

「それ以外に聞くことが山程あるだろ!」

 

「簡単だ。匂いだよ。童貞臭がした」

 

「あんたも答えなくて良いわよぉ!というか、薄々感じてたけど、あんたもボケね!もう、嫌こんな世界!」

 

予想の斜め上な質問をする彰にカレンとルルーシュの怒号が飛ぶが、気にせずにアキラは会話を続ける。

 

「臭いか…ふっ。俺もまだまだなようだな」

 

「当然だ。私はC.C.なのだから」

 

「あんたとは良い関係になれそうだ。さて、自己紹介も終わったことだし、これからの計画を話「じゃ、ないでしょうがぁ!!」ツェゲズラ!」

 

会話は終わったと言わんばかりに、今後の計画を話そうとした彰にどこからか出してきたカレンのハリセンが炸裂し、吹き飛ばされた。

それでも、まだ怒りが収まらないカレンがその勢いのまま話し始める。

 

「ボケとボケが話し合ったって、何も生まないのよ!0と0をいくら足したって0にしかならないのよ!あんたは少し黙ってなさい!もっと聞かなきゃいけないことが沢山あるんだから!」

 

「おお、そうだ。忘れるところだった」

 

カレンの言葉で思い出したように、C.C.はポンと手を叩き、そのまま倒れたままだったルルーシュの所に近付く。

 

「な、何だ?」

 

「おい、ルルーシュ。契約しろ」

 

「「は?」」

 

言われたルルーシュも聞いていたカレンも意味の分からない言葉に思わず、疑問を返す。

 

当然、吹き飛ばされた彰も言葉だけは聞いていたので、叩かれた場所を抑えながらカレンの所に近付く。

その彰に思わずカレンは呟く。

 

「契約って…あの二人知り合いだったの?」

 

「さあ?皇子だった時の知り合いかもな?ルルーシュは忘れてるみたいだが」

 

「いやいや、あんなキャラ濃い人間を忘れようと思っても無理でしょ」

 

「色んな相手にカッコつけてるからイチイチ覚えてないんだろ。やれやれ、イケメンはこれだから困るんだ。どんな相手にもフラグを振りまきやがって。彼女として注意をした方が良いんじゃね?いや、お前も学園では似たようなもんか」

 

「失礼ね。私は必要に迫られて演技をしているだけよ。あんなカッコつけ男と一緒にしないで」

 

「中身は全然完璧じゃないんだがなぁ。シャーリーあたりなら知ってるのかね?」

 

「そりゃ多少は知ってるでしょうけど、あいつ上手く隠してるから、どうなのかしら。何せ、プライドの高さだけはエベレストよりも高い奴だから」

 

「おい、全部聞こえてるからな、貴様ら!」

 

ヒソヒソと会話をしている彰とカレンの声に青筋を浮かべたルルーシュが反論する。

 

しかし、そんな会話が聞こえていないかのようにC.C.は話を続ける。

 

「今からするのは契約だ。契約する代わりに私の願いを一つだけ叶えてもらう」

 

「いや、契約をするなど一言も言ってないんだが…まあ良い。どんな契約なんだ?」

 

ルルーシュのその問いにC.C.はニヤリと笑う。

 

「王の力だ…だが、王の力はお前を孤独にする。お前にその覚悟があるか?」

 

「王の…力?」

 

何を言っているのだこの女はとルルーシュは頭をフル回転させるが、側で聞いている二人はその限りではなかった。

 

「うわー、あの毒ガス女、メチャクチャ痛いこと言ってるわよ、彰」

 

「おいおい、そんなこと言ってやるなよカレンさんよ。あの娘アレだよ、中二の心を持ったまま生きてきたんだよ、もう引き返せない所まで来てるんだよ」

 

「髪の毛緑だし、本当にそうかも…もしかして、縛られてたのもわざとだったりとか?傷ついたら力が増すとか思ってるんじゃないかしら」

 

「何処のジャンヌさんですか?メイデンさんですか?普段から拷問器具の中で暮らしてるんですか?もしかして、王の力ってシ○ーマンキングのことですか?何時からここは、パッチ村になったんですか?もう見てらんないよ、心も身体も痛すぎるよ、あの娘。可哀想だから、カレンも契約してあげたらどうだ?」

 

「はい、ガードー。私にそんな中二の力いらないから。私は既にそれは卒業したから」

 

「お前らうるさいぞ!空気読め!どう考えても今はシリアスだろうが!」

 

外野の言葉にC.C.も流石に怒鳴るが、そんなことなど気にしないでカレンと彰はC.C.に近付いていく。

 

「悪かったわよ、ごめんなさいね。きっとあるわよ王の力は。私に見えないだけなのね」

 

「俺は分かってたよ。ネバーランド的なアレだろ?子供にしか見えないんだよな王の力は。大丈夫だよ、探せばあるさ。俺も未だにラピュタはどっかにあるって信じてるから」

 

「完全にバカにしてるだろ、お前ら!?誰が子供だ!」

 

小馬鹿にしている二人の態度にC.C.も青筋を浮かべる。

 

「怒らないでよ。大丈夫よ、あんたには王の力があるんだから」

 

「そうだよな。問題ねぇよ、王の力があるんだから」

 

「…貴様ら、言わせておけば…」

 

長い緑の長髪によって俯いたC.C.の目が隠れる。どうしたのかとカレンが覗き込もうとすると、同時に顔を上げる。

 

その顔は何処までも無表情であり、見ているものを不安にさせた。

 

「ならば見せてやろうか。私の力を。お前達くらいのガキなら一生もののトラウマになるレベルのショックを与えてな」

 

根拠はなかった。だが、見ている三人にはこれから何かが起こると感じられた。もしかしたら、これが王の力なのではないだろうか。

 

そう思わせるほどの雰囲気を出すC.C.に

 

「今ならまだ間に合うぞ。早くここから去れ。そうすれば、お前達のような子供に手をかけることは…ガッ!?」

 

先程の爆発で弱くなった頭上の岩盤から落石が落ちてきた。

 

まさに直撃。頭から大量の血を出し、素人目から見ても助からないのは明白だった。

 

同時に周りの空気が死んだ。

 

残された三人とも何と言って良いのか分からなかったからだ。

 

「え…と…どうしようか?」

 

恐る恐ると言った感じでカレンはルルーシュと彰に助けを求める。求められた二人は

 

「さてと。これから、どうするルルーシュ?」

 

「そうだな。とりあえず、カレンの仲間と連絡を取ることから始めるか」

 

全力で今までの出来事をなかったことにした。最低である。

 

「何あんたたち時を巻き戻してるのよ!そんなことしたって現実は変わらないのよ!」

 

「何を言っているんだ、カレン。何もなかったろ?」

 

にこやかな笑顔でルルーシュが答える。当然のように彰もこの勢いに乗る。

 

「そうだよな。王の力なんて最初からなかったんだよ」

 

「いや、王の力はなかったのかもしれないけど、あの人はいたから!あれは現実だから!」

 

「勝手に人を過去形にするな」

 

「「「え?」」」

 

突然聞こえた声に三人とも振り返ると

 

「これぐらいで私が死ぬか。これぐらいで死ねたら苦労はないんだよ」

 

顔中血だらけのC.C.が立っていた。

 

「「ギャー!?出たー!?」」

 

「馬鹿な!?確実に死亡するレベルの落石だったはずだ!?」

 

その事実に彰とカレンは悲鳴をあげ、ルルーシュはあり得ない出来事に戸惑っていた。

 

「こんなことで驚くな。こんなことで驚いてたらこれから先の人生やっていけないぞ」

 

「たった今、今までの人生の常識を完全に否定されたんですけど!?何、あんたどうなってんの!?それが王の力なの!?巫力使って回復したの!?」

 

「だから、私をシ○ーマン扱いするな!ただ、不死身なだけだ!」

 

「いや、充分凄いことだから!そんな大したことないみたいに言うことじゃないから!」

 

「不死身ねぇ…どれどれ」

 

カレンの言葉を他所に銃を頭上に発砲する彰。すると、衝撃で再び落石がC.C.に直撃する。

 

直撃を受けたC.C.は先ほどより更に血だらけになりながら、こんなことをしでかした彰に抗議する。

 

「痛いわぁ!馬鹿なんじゃないか!?何をするんだ、お前は!」

 

「いや、本当に不死身なのかなぁと思って」

 

「不死身だからって痛覚はあるんだよ!だから死ぬほど痛いんだよ!だから、もう止めろ!マジでショックイメージを流し続けて人生終わらせてやるぞ!!」

 

血だらけの上に涙目になったC.C.が彰と口論している中、驚きから我に返ったルルーシュはこの事実から一つの考えが浮かんだ。

 

(王の力とかいう訳の分からん力を与えるという女をクロヴィスが毒ガスと嘘をついて連れてきた…?クロヴィスの奴何を知っている?)

 

最高機密レベルに隠蔽された毒ガスの情報。更に、その毒ガスの情報すら、偽りのものであり、蓋を開けてみれば中身は王の力とやらを与えるという不死身の女。

 

恐らく自分たちは期せずして、とんでもないカードを得た。クロヴィスどころかブリタニアという国自体を揺るがしかねないカードを。そして、カードを得た以上、自分たちは自分たちがカードを得た情報を隠さねばならない。

 

現在、この事実を知っているのは、ここにいる俺たち三人だけ。ブリタニアは、まだ俺たちがこのカードを得たことを知らない。しかし、いずれは、クロヴィスに知られてしまう。

 

ただ、カレンを助けに来ただけのはずだったのだが、驚愕の事実に直面したルルーシュはこの後の展開を再構築せざるを得なかった。この場で、何としてもクロヴィスの口を塞がねばならない。

 

「おい、彰。プランを変えるぞ」

 

先ほどからふざけているようだが、アイツが自分達の今の状況を理解できていないはずがないと考えたルルーシュは彰に当然のようにプランの変更を迫る。

 

彰もすぐにうなづいた。顔も先ほどまでとは違い、真剣なものに変わっていた。

 

「ああ。こうなった以上、クロヴィスはここで潰す。カレン!ナイトメアを借りるぞ!」

 

そう言うと彰はトラックのナイトメアに乗り込もうとするが、それを見たカレンは慌てて付いて行こうとする。

 

「待ちなさいよ、彰!私も行くわ!」

 

「お前はダメだ。ルルーシュの側にいろ」

 

「何でよ!?私も戦えるわ!」

 

「そんなもん知ってる。だが、今の状況ならお前がいなくても何とかなる。それよりもルルーシュを守ってくれる方が百倍有難い。何だかんだ言っても、こいつはこれが初めての実戦だからな」

 

それを聞いてカレンは渋々とうなづく。それを確認した彰は今度はルルーシュに声をかけた。

 

「とりあえず俺が暴れる。ルルーシュはそれを見て、カレンのグループと俺が呼んだ品川のグループに連絡して上手く合わせるように指示してくれ。お前なら楽勝だろ?」

 

「…最初の指揮から俺がやりたいところだが、それで我慢してやる。では、地図と品川の奴らに繋がる携帯を寄越せ」

 

地図と携帯を投げて渡した彰はナイトメアに乗り、外へと向かう。それを見たカレンは少々不安そうだ。

 

「大丈夫かしら?」

 

「ふん、こんな所で死ぬようならアイツもその程度だったというだけだ。それに俺たちも人のことを気にしてられる場合じゃないしな。さっさと移動するぞ。おい、そこの不死身女。お前もだ」

 

「え?あの女連れてくの?」

 

「当たり前だ。あんな女にブラブラされたらたまったものじゃない」

 

「まあ、言われずともついて行くがな…だか、その前にだ」

 

「何だ?」

 

検討はついているが一応建前上聞いておくルルーシュ。

 

「決まっているだろう?契約だ、わざわざわたしはそのために「断る」…何だと?」

 

聞き間違いかというような顔をするC.C.にルルーシュはもう一度告げる。

 

「断ると言ったんだ。突然現れた不死身女と謎の契約をする奴がどこの世界にいる?」

 

「お、お前正気か!?一応、これは『コードギアス 』なんたぞ、分かってるのか!?ここで契約しなかったら、色々不味いんだぞ!?」

 

「何を訳の分からんことを…とにかく移動するぞ。おい、カレン。そいつを引きずってでも連れてこい」

 

「あ、本当に移動するな、この童貞ボウヤが!というか、カレン!本当に引きずるな!おい、良いのか!?本当に契約しないつもりなのかお前!?」

 

C.C.の悲痛の叫びに答えるものは誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、久し振りのナイトメアでの戦闘…と」

 

リョウと卜部さんには連絡した。後は、暴れるのみ。

 

「ここで反逆する気もなかったんだが…まあ、あんな女が現れたらしゃーないか」

 

予定が大幅に前倒しになったが、こんな有り得ない出来事が起こればしょうがないとも言える。そう考えた彰は頭上から敵のナイトメア相手に斬りかかる。奇襲は見事に成功し、相手のナイトメアの動きは停止する。

 

他の奴はそれに気付いて戦闘スタイルを取ろうとするが、圧倒的に遅い。その集団相手にマシンガンを発射し、絶命させる。

 

それが合図と言わんばかりに、ワラワラとブリタニアの兵士が現れた。その様子を見て、彰が得意げに笑い、何を思ったか外部スピーカーをオンにして話し始める。

 

「そういえば言ってなかったな。ブリタニアの皆様方。ようこそ、わざわざいらっしゃいました。遅くなりましたが、今から歓迎してやりましょう…さあ…パーティだ!日本へようこそ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




幹部A「では、会議を始める!…ん?卜部と桐島はどうした?仙波もいないようだが」

千葉「(結局、碌な言い訳が思い浮かばなかった…)卜部さんと桐島はその…敵情視察に出ています」

幹部B「何?それは会議よりも大事なものなのか?」

千葉「え、ええ…多分」

幹部C「多分だと!?何だ、それは!」

千葉「(何故私が怒られねばならない…)」

幹部A「全く…で?仙波は?」

幹部C「仙波ならネイルサロンに行ってます」

幹部A「そうか。なら、仕方ないな」

幹部B「そうだな」

千葉「(それは怒らんのかぃぃぃぃぃ!?そっちを怒れよぉぉぉぉぉぉ!?」

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