ちょっと?変わったコードギアス   作:はないちもんめ

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何気にしっかり出たのは初めてのコーネリア陣営


98 現代には多様性!それが大切なキーワード!

「解放戦線に妙な動きは確認できるか?」

 

「特に確認できません。恐らくは何も知らないのかと」

 

「そうか…やはり全て自分の思う通りというわけにはいかんな」

 

ふうとため息を吐いて、現在の日本のトップーコーネリアはため息を吐く。

 

「釣れれば儲け物という程度の期待しかなかったので無理はないかと。黒の騎士団との戦いに集中できると考えれば、解放戦線潰しも無駄ではありません」

 

「うむ…それはわかっているのだが」

 

ふう、とため息を吐きながらコーネリアは自身の側近であるギルフォードの意見に同意を示す。実際、その通りだからだ。

 

しかし、残念な気持ちがないというわけではないのであろう。そんなコーネリアの心中を察したギルフォードは自身が秘密裏に進めていたプロジェクトを発表することにした。

 

「姫様。少し気分を変えて、姫様の新しいパイロットスーツを試着してくださりませんか?」

 

「新しいパイロットスーツ?そんなものがあるのか?」

 

「はい。せっかく特派がいるのですから有効活用しようかと思い依頼しておりました」

 

「まあ、確かに一理あるが…」

 

特派を快く思っていないコーネリアとしては賛同しづらいが、シュナイゼルの指令なので置いておかざるを得ない以上、利用するのは当然であるのも理解していた。

 

「姫様のお気持ちは理解しております。ですが完成品の出来栄えは想像以上です。こちらになります」

 

そう言って、ギルフォードは自身の部下にパイロットスーツの入った袋を持って来させ、それをコーネリアに手渡す。

 

受け取ったコーネリアは袋からパイロットスーツを取り出し、その瞬間停止した。

 

理解が追いつかない。パイロットスーツのはずなのにコーネリアから見ればこれはどう見ても

 

 

 

 

 

 

セーラー服である。

 

 

 

 

 

 

 

 

コーネリアの顔が引き攣った。

 

「ギルフォード。お前、パイロットスーツと言わなかったか?」

 

「言いましたが、それが何か?」

 

「セーラー服にしか見えないんだが?」

 

「はい。セーラー服型のパイロットスーツです」

 

「セーラー服型ってなんだ!?もうそれセーラー服だろ!?」

 

「いや、セーラー服型です。従来のものと比較して防御力が著しく上昇しております」

 

「いや、心の防御力が著しく下がるだろ!こんな服着て戦場を鼓舞する指揮官とかヤバいやつだろうが!」

 

「私のテンションは最高潮に上昇します」

 

「お前のテンションなんか知るかぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁ!!!!」

 

「ぐおはっ!!」

 

コーネリアから怒りのアッパーカットを食らったギルフォードは空中に舞う。

 

何故コーネリアが怒っているのか理解できないギルフォードだが、何か誤解があるのではないかと悟った。

 

「ひ、姫様!落ち着いてください!このパイロットスーツは他にはない特徴があるのです!」

 

「セーラー服はセーラー服だろうが!」

 

「このセーラー服は姫様の体型に合うように作られておりますが」

 

「なんで貴様が私の体型を知っているんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ぐばほっ」

 

今度はコーネリアに頭を殴られて地面に倒れ伏すギルフォードだが不死鳥のように再び復活を果たし、話の続きを述べる。

 

「ひ、姫様の騎士として当然の嗜みです。それよりもこのパイロットスーツの特徴の話です。このパイロットスーツは防御力だけでなく伸縮性にも優れております。激しい運動をしても破けるようなことはないかと」

 

「従来のものとてそうであろうが!」

 

「レベルが違うのですよ姫様」

 

コーネリアが至極当然の反論をすると、突然第三者が扉の外から現れる。声だけで誰だかコーネリアには分かる。アンドレアス・ダールトン。自身が最も信頼する部下の一人。そのダールトンは誇らしげにコーネリアの前で敬礼した。

 

「私が来ているものが姫様の持っている新型パイロットスーツと同じ大きさになります。私と姫様で同じ大きさのパイロットスーツが着用できるのですから相当のものかと」

 

「オボロロローーーーーー!!!!」

 

セーラー服型パイロットスーツを来た状態でである。側から見れば筋骨隆々のおっさんがセーラー服を着ているだけだ。正直、見るに耐えない。コーネリアは見た瞬間嫌悪感からゲロを吐き出した。

 

「ひ、姫様!大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫じゃないのはお前の頭だこの変態がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

コーネリアは迷わずセーラー服を来た変態の頭にドロップキックを喰らわす。

 

ダールトンは吹き飛んだが、申し訳なさなどかけらもなかった。

 

「これから解放戦線と戦おうというのに気持ちの悪いものを見せるなぁぁぁぁぁぁ!!何故、おっさんのセーラー服姿など見なければならん!夢に出てきたらどうする!?」

 

「姫様の夢に出てくるなど至福の喜び」

 

「うるさい!早くお前はそれを着替えろ気持ち悪い!」

 

「はっ。しかし、着心地が良いのでグラストンナイツの標準装備にすることも考えていたのですが」

 

「どういう戦闘集団にするつもりだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ただの変態の集合になるだろうが!」

 

「姫様をお守りできるのでしたら、変態にでも何にでもなれます」

 

「お前ら自身が脅威だ痴れ者がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ダールトンの頭に踵落としを放ったコーネリアは鼻息荒く言い放つ。

 

「ナイトオブスリーも近いうちに来るんだぞ!お前ら変態の集団を見せつけるつもりか!?」

 

「そのようですね…全く上も嘆かわしい。私がいれば姫様の警護は十分だと言うのに」

 

「全くだ。私たちのどこに不安があるというのか」

 

「貴様らがそんなだからだ!」

 

わざわざセーラー服型のパイロットスーツを作らせた変態とそのパイロットスーツを着ている変態に説得力など全くない。

 

正直、コーネリアにとってもナイトオブスリーは快い人物ではなかったので来ることに反対はしていたが、目の前の現実を見せつけられると致し方ないのかもしれないと思えてくる。

 

「それは早合点しすぎですねぇ、殿下」

 

「ロイドか。何用…いや、もう良い。来るな」

 

もう嫌な予感しかしなかった。既にこの空間にボケは飽和状態なのだ。これ以上のボケなど望んでいない…というより来るな状態である。

 

しかし、そんなことを聞くような人物ではない。来るなと言われているのにロイドは失礼しますと言って、堂々と扉を開ける。

 

「セーラー服くらいで僕たちを見限るのは早すぎですよぉ、殿下。僕たちにはまだ変身が残っていますから」

 

「どんなフリーザ様だお前らは…そもそもお前らのは変身でもなくてただのコスプレだろうが」

 

「セーラー服が嫌いな殿下の気持ちは分かりますよぉ。人には好みがありますからねぇ」

 

「好みかどうかの問題じゃないんだが!?」

 

何か致命的な勘違いをしているように見えるロイドにコーネリアは声を荒げる。

 

しかし、そんなコーネリアをロイドは手で制する。

 

「多様性の現状を踏まえて考えるべきはパイロットスーツの選択肢を増やすことてすよねぇ」

 

「誰がそんなことを言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!別に今まで通りで構わんだろがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そもそもコーネリアはパイロットスーツに様式美など求めていない。着ているパイロットの防御力さえ上げられればそれで構わない。

 

「今まで通りで構わない…?ダメですねぇ、殿下。この多様性の時代にそんなこと言うなんて」

 

「貴様、多様性って言いたいだけだろ!!変態の多様性だけ増やしてどうする!」

 

「色んな選択肢があるんですよぉ、例えばブレザー型のパイロットスーツとか」

 

「何処に多様性見出しているぅぅぅぅぅぅぅ!!ぶちこんでやろうか!?留置所に!」

 

もうコイツらはダメだった。色々アウトでしかない性癖を磨きすぎている。

 

全員性犯罪者として捕まえようと電話を手に取るコーネリアに、ロイドの声が突き刺さる。

 

「ユーフェミア様型のパイロットスーツもありますけど」

 

「よし、続けろ」

 

この時代に偏見で拒否するなどあり得ないことだった。そう考えたコーネリアは話だけでも聞くことにした。ツッコミがいなくなった瞬間である。

 

「ユーフェミア様が良く着用されているピンクのドレスをベースにしたパイロットスーツですよぉ。前面にはユーフェミア様の顔をプリントしてます」

 

「姫様。一度着用されてはいかがでしょうか?」

 

「そうですな。着ることで何か変わるかもしれません」

 

「確かにな。何事も実践が大切だ」

 

そう判断したコーネリアは少し席を外して、ユーフェミア型のパイロットスーツを着用する。悪くはない。悪くはないのだが、着用することで前面のユーフェミアの顔が歪んでしまう。どちらかと言えば、観賞用だろう。コーネリアはそう判断した。

 

色々そういう問題ではないのだが、ツッコミ役がいない現状では誰もそれに触れることはない。

 

「着用した上で考えればこれは観賞用だな。悪くはないが」

 

「やはり、いきなりは上手くいきませんねぇ」

 

しかし、何事もタイミングというものが存在する。

 

「申し訳ございません、コーネリア殿下。至急、ロイドさんを問い詰めたいことがあるのですがどちらにいらっしゃるかご存知でしょう…か…」

 

セシルが突然、部屋に入ってきたのだ。

 

別に密室でもなければ、侵入厳禁にしていた訳でもないのでセシルが入ってくること自体はおかしくないのだが、如何せんタイミングが悪すぎた。

 

ユーフェミア型のパイロットスーツを着用するコーネリア。

 

セーラー服型のパイロットスーツを着用するギルフォードとダールトン。

 

言うまでもなくヤバすぎる現状だった。探していたロイドも目に入らずに、その現状を見つめていたセシルは一度目を閉じる。深呼吸してからまた開くが、状況は何も変わらない。

 

時が止まったこの現状でコーネリアは全身に冷や汗をかいていた。

 

軍に務める者としてセシルがこの状況ですることは一つ。

 

「…申し訳ございません、急用を思い出したので失礼します」

 

全てなかったことにした。謝罪後、ドアを閉めたセシルにコーネリアは即座に声をかける。

 

「待て、行くな!この状況には原因がある!全部…多様性を考慮しただけなんだぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、何日かショックでコーネリアは寝込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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