戦姫絶唱シンフォギア 罪人となった装者   作:ぬヰ

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この話は8話となっております


【8話】装者同士の戦い

「奏さん!!」

 

ルーカスの襲撃があった後ミアはルーカスの後を追いかけるようにその場から消えたが、ルーカスとほぼ平行移動していたため追いつけなかった。

その後ミアは1人で歩いていた奏に声をかける。

 

「お前か、」

 

「切歌さんやクリスさんは…?」

 

「切歌がマインドコントロールによって操られクリスを刺した。今はもう治ってるはずだけどな」

 

「そうですか…ごめんなさい、僕何も出来ませんでした…」

 

「ありゃしょうがない、ルーカスとゾイって奴はかなり強いコンビだ、アタシと翼のツヴァイウィングだとしても、切歌と調のコンビだろうと勝てっこない…」

 

「ルーカスは分かりませんが、ゾイには弱点があります」

 

奏は驚いた様にミアを見つめる。

 

「ゾイはバリアの様なものを展開します。その時分かりました、ゾイはアレを撃った後反動で動きが鈍くなるんです」

 

「なるほどな、ゾイだけでも倒せばルーカスも戦いづらいか…」

 

「しかし、ゾイは撃った後ルーカスの影に隠れます。それが厄介です……」

 

「んー、やっぱり強大な力がどっちにしろ必要だな……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「つばマリしらー、行くぞー」

 

要請がかかった翼とマリアと調は言われるがままにルーカスの下へ集まり、移動し始めた。

 

「翼さん達行ったみたいだねー」

 

「さて、私は帰ってきた時の癒しの為お風呂やご飯でも作ろうかな」

 

「未来の料理だー!」

 

「響、要請かかってないんだから勝手に行っちゃダメだよ?」

 

「わかってるってー」

 

そう言うと未来は響の元から離れた。、

 

 

いつも通り、ルーカスは車を止め、堂々と小屋へ歩いてきた。

 

「っ!!奏さん!ルーカスです!!」

 

「なんだと!?」

 

ミアと奏は木の影に隠れてルーカス達を観察する。

その後切歌とクリスが中から出てきて、奏達の元へ来る。

 

「クリス、怪我は…?」

 

「多少治ってねぇとこあるけど問題ねぇ」

 

奏は無理するなよと呟き前を向く。

 

「じゃあ素敵なショーの始まりだ!装者対装者、これほど面白いものはない!」

 

その瞬間翼は奏に刀を振る。

装者達はその瞬間にバラバラに拡散した。

奏はそれをガードし、弾き返す。

 

「翼!正気に戻れ!!」

 

「そっちこそ早く目を覚ませ!奏!!」

 

翼は奏、調は切歌、マリアはクリスと各々特に大事に思っている人に勝負を仕掛けた。

 

「切ちゃん、私が殺してあげるから!」

 

「調はそんなこと言わないデス、でも調は調、鎌を振ることは出来ないデス……」

 

切歌は調の攻撃をガードもせずに受け続ける。

 

「切ちゃん、何もかもおかしくなっちゃったのね…」

 

「ハァ……ハァ……」

 

切歌の体からはところどころ血が出ていて、流石に動ける状態ではなかった。

 

「バイバイ、切ちゃん……」

 

そう言ってトドメを刺そうとした時だった。

切歌の前に1人の人物が立つ。

その人物はフードがある茶色っぽい色のマントの様なものを着ていて誰だかは判別出来なかった。

 

「はぁぁ!!」

 

その人物は片手剣のようなもので調に着々と攻撃を与えていくと調は危機を感じ、後ろへ下がる。

 

「誰!?」

 

調は怒ったような目をしてフードを被った人物に問いかける。

 

「あなた達は操られている……」

 

声を聞く限り女の人だった。

フードの少女は調に向かって答えた。

 

「は?何を言ってるの?」

 

いつもの調とは違い、切歌を殺したいという欲求を持った調は邪魔をされた事に苛立っていた。

 

「あなた達はおかしいと思わない?何故殺す以外の考えを持たない?」

 

「そんなの、それ以外に無いからに決まってるでしょ!!」

 

「切歌、調を助ける為に考えていることはある?」

 

「え、んーっと、ルーカスを倒す……デスとか…?」

 

「小当たり、確かに発症源のルーカスを倒せばマインドコントロールは解かれる可能性はある、けれど解かれないかもしれない」

 

「じゃあ、どうするデスか?」

 

「こうするの、こっち来て」

 

フードの少女はそう言うと切歌の手を掴み、調に近づいてくる。

 

「切ちゃん以外、こっちに来るなぁ!!」

 

調はそう言うと手に持っていたヨーヨーをフードの少女目掛けて投げつける。

その途端、フードの少女は切歌を前に出す。

 

「え、ちょっ………!!」

 

フードの少女は切歌を盾替わりにして自分を守った。

物凄い勢いだったヨーヨーは切歌の左脚に直撃し、貫いた。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」

 

切歌が苦痛の叫びをあげると、奏とクリスは切歌の方向を向く。

 

「アアッ!!私の足が………ッ!!」

 

切歌の左脚からは血が滲み、確実に骨は折れていた。

 

「ちょっと!何やってんの!!」

 

調は叫びながら切歌の元へ歩き始める。

 

「何って、これやったのはあなたでしょ?月読 調」

 

「私じゃない!!これはあなたがやったの!!」

 

「そうかな、結局切歌を殺せるんだから好都合じゃない?」

 

「殺す………?」

 

この時フードの少女はフードから少しだけ見える口をニヤリと動かした。

 

「あなたは切歌を殺す為にここに居るんでしょ?なら殺せばいいじゃない、早く」

 

「てめぇ何やってやがる!!」

 

クリスはマリアの猛攻を避けながら切歌の元へ走ってくる。

 

「クリスはマリアと戦ってなよ!」

 

フードの少女は走ってきたクリスを蹴り飛ばす。

クリスは反動で後ろへ飛ばされてしまう。

 

「クソッ!!」

 

クリスはどうすることも出来ず、地面を叩く。

 

「さて、調。あなたは切歌を殺す殺す言って、殺せないんでしょ?」

 

「そんなわけない!!」

 

「じゃあ早く殺して見せてよ、こんなチャンスないよ?切歌は足を貫かれて動けない、私は見てるから」

 

「切ちゃん……私は………」

 

「分かった……デス……あなたの狙い………」

 

切歌は無理矢理体を起こして、フードの少女を見る。

 

「殺す恐怖を与えて、マインドコントロールの効果を弱める……それがあなたの考えデスね……!」

 

「大当たり、切歌だってそうしたでしょ?」

 

「切ちゃんは私が殺すんだ!!うぉぉぉ!!」

 

調はフラフラしている切歌目掛けて突進してくる。

 

「調!!」

 

鋸を回しながら走ってきた調を切歌は多少切られながらも抱きしめる。

 

「調、正気に戻るデスよ!調はこんなデタラメに負けるほど弱くないデス!気に食わないなら私を斬ってもいい!デスから、冷静になるデスよ!!」

 

「切……ちゃん……!!私、なんて事を………!!」

 

「良かった……調……目を覚ました………デ………………」

 

「切ちゃん!切ちゃん!!」

 

調は切歌を抱き抱える。

 

「多少強引だったけれど、このぐらいやらないとマインドコントロールは解除出来ないから…切歌は死んでいないでしょ?」

 

「気絶してるだけ……?」

 

「恐らく。私はもう行くよ……」

 

「待って!!あなたは誰…!?なんでこんな方法を使うの!?」

 

フードの少女は調達に背を向けて歩き始めていたが調の声を聞くと、くるりと体を調達に向けてフードを調だけに見えるように上げた。

 

「え………なんで………あなたは………!!」

 

フードの少女は調に向かって微笑みながら口元に人差し指を立ててこの場所を後にした。

 

 




ご覧いただきありがとうございます!
お久しぶりです!!!!
今回は装者同士戦わせるというルーカスの作戦が実行されました。
そして、何かしらみんな知っているフードの少女、みなさん誰だか予想してみてください!!
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