「クソッタレが!!」
奏は突如現れたミアという少年に完全敗北し、悔しさのあまり誰もいない森で八つ当たりをしていた。
「奏…さん、大丈夫ですか……?」
奏は誰かいる事に気付きその声の方を向く。
そこには心配そうに奏を見つめる小日向未来の姿があった。
「はっ、シンフォギア纏っているアタシ達が纏っていないやつにボコボコにされたんだ。大丈夫な訳あるか」
「そう、ですよね…でも、きっと次は……!万全な状態で望めば必ず……」
「それは無いな」
「えっ……」
「アイツの強さは人間を超えている。アタシ達が勝てる相手じゃない」
「どうして…諦めるんですか……!?」
「シンフォギアを纏うことを嫌っているお前には分からねぇよ!!」
奏は歯を食いしばりながら叫ぶ。
未来は装者でありながらシンフォギアを纏うことを嫌っている。
そのせいで誰かがまた傷付くなら未来はシンフォギアを纏わないと言い続けていた。
「そぅ、そろそろ調ちゃんとマリアさんがご飯を作ってくれる時間だから……戻ってきてね」
未来はそう言うと奏の元から離れた。
「クソっなんでアタシはいつもこうなんだ……」
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「ただいま」
未来が小屋に戻るとそこには調とマリアが作った料理のいくつかがキッチンに並んでいた。
そして切歌と響が料理を運んでいて、翼はテーブルを綺麗に吹いていた。
「小日向か、奏の様子は…?」
「ダメでした、どうやら相当ショックだったみたいで…」
「クリス先輩も帰ってこないデス」
その瞬間小屋の扉が開き、外からクリスの姿が現れた。
「クリスちゃん!」
響が安心して名を叫ぶがクリスは元気が無い様子で何も言わずに椅子へ座った。
「どうした、雪音らしくないぞ」
「あぁ、すまねぇ。どうしたらアイツらに勝てる、いや、同等に戦えるのかを考えて色々行ってみたんだが、よく分からなかった」
「まぁ、焦りすぎね。もし3人で行ったら?もし未来と響が一緒に戦ったら?切歌と調、翼と奏でユニゾンしたら?色々可能性はあるわ」
マリアが切歌と響の手伝いをしながら可能性を何個か出す。
そして、テーブルに調とマリアの料理が並び、奏を抜いた9人は奏の分を残しながら料理を平らげた。
「どうしたの?未来」
食べ終わると響は何か考えている未来に問いかけてくる。
「あ、ごめん。少し考え事を…」
「どんなこと?」
「奏さんにシンフォギアを纏うことを嫌っているお前には分からねぇよって言われちゃって…それで…」
「奏さんにそんな事を…」
響が未来を心配して呟く。
「ダメだね私って、装者でありながら戦うことを嫌ってる…」
「そんな事ないよ、未来はみんなの支えになってる存在だよ。きっと未来が居なかったらみんなこんなに落ち着いていない。未来がいるからみんな少し安心出来るんだよ」
「それだといいんだけど…」
食器洗いは翼が引き受け、その食器を拭くのをマリアがやる。
調と切歌はテーブルを拭き、クリス、響、未来は外の見回りを担当した。
相変わらず奏は帰ってくる様子は無い。
「おい!お前ら!!」
クリスが小さい声で叫びながら手招きをする。
何事かと響と未来がクリスの元へ向かうと、村の外に見覚えのある車がある事に気づいた。
「アレって…」
未来が呟く。
「恐らくあの連中だろうな」
「でも4人しか居ないような…」
響が言うと3人はミアという人物を探した。
しかし、車の中にはミアの後ろにいたであろう4人しか乗っていなかった。
「あいつは居ないのか……?」
「もしかしたら1人だけ別なところに居るのかも…」
「正解」
未来が言った途端後ろから鳥肌が立つような声が聞こえた。
「お前はッ!」
「ども、ミアです」
「未来ッ!下がっててッ!」
未来の前に響とクリスが立つ。
「コレは罠だったの…?」
「うん、そうだよ。君たちを呼び寄せるためのわっかりやすい罠!」
「ねぇ、何故君たちは私達を襲うの?装者を殲滅って言ったけれどそうされる覚えは私達にはない、誰かに命令されてるの?」
「うーん、命令か…そうだね、僕達はただ命令で動いてるに過ぎない」
「なら!話し合う事も出来るはずだよ!!」
「それは難しいよ、僕達は話し合うって言う能力を持っていない。力しか求めてこなかったんだよ」
「でも…!」
「生憎今日は君達には用はない、用があるのは……」
ミアはゆっくりと未来の顔を見る。
「ダメ!未来には触れさせない!!」
響はミアの目線を追って未来をねらっていることに気づくと手を広げて未来を守る。
「うーん、君達には手を出すつもりはないんだよ、痛い目合いたくないなら黙っててくれないかなー」
しかし、クリス、響共に動こうとしない。
それどころか、シンフォギアを纏う。
ミアはため息を付き
「仕方ないなー」
と言う。
その瞬間ミアはクリスの腹部に弾丸のような拳を喰らわせた。
「がッ………!!」
クリスは声に出すことも出来ずにその場に崩れ落ちる。
「クリスちゃんッ!」
響が叫ぶがクリスは反応しない。
クリスの心配をしていると今度は響が狙われた。
「オラッ!」
ミアが声を上げて殴りかかってくる。
響はこれを両手でなんとか受け止め、その掴んだ拳を引っ張る。
その影響でミアの体は響に寄る。
そして響はミアに全力の拳を喰らわせた。
響の拳はミアの腹部へ当たり、ミアは後ろへ飛ばされる。
「ってて、今のは素直に痛かったな…」
しかし、吹き飛ばされたミアはすぐ様起き上がり、体勢を立て直した。
そしてミアはまた響との距離を詰める。
響は同じようにミアに殴り掛かった。
「残念、こっちだよー?」
しかし、今度は響の拳はミアに当たるどころか響が喰らっていた。
「グハ………ッ!」
確かにミアを捉えて出した拳だが、ミアは響の真後ろに居た。
その後、ミアは響の死角へ周り楽しむように響を殴り続ける。
「ほらほら、どうした?やっぱり所詮シンフォギアなんてこのくらいなのかなぁ?」
ミアの猛攻撃に耐えられなくなった響は地面に倒れ込んでしまう。
「まだ……まだだ……!」
「あー、もういいや。どうせ動けないだろうし、本編と行こうか」
「ダメだ!未来には…!!」
「んもー、うるさいなー。雑魚は黙ってろって!!」
ミアは響の口を封じるために倒れている響を蹴り飛ばした。
「ぐぁああ……!!」
響は地面に叩きつけられ、やがて動かなくなってしまった。
「響ィィー!!!」
未来が叫ぶものの響は動かなかった。
「響……」
未来は耐えられずに涙を流してしまった。
「いいねぇ、友情ってやつかな?」
「よくも、、よくも響を……ッ!!」
未来は決意したのか、ペンダントを手に持つ。
「ーRei shen shou jing rei zizzl」
シンフォギアを纏うことを嫌っていた未来が響を気絶までさせたミアに怒りを覚え、シェンショウジンを纏った。
「おぉ、やっと来たねぇ。御手並み拝見と行こうか!!」
ご覧頂きありがとうございます!
今回は未来さんの覚醒(?)をさせてみました。
次回は未来さんとミアの対決となります。
少し内容薄いです、すみません。