戦姫絶唱シンフォギア 罪人となった装者   作:ぬヰ

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この話は3話となっております!


【3話】居場所

「へぇーこれがシェンショウジンってやつかー」

 

ミアはシンフォギアを纏った未来の姿を見て感心していた。

 

「はぁぁぁッ!」

 

未来はミアに向かって光線を放つと土埃が舞いミアを視界を遮った。

 

「姿を消して隙を突く作戦かな…?」

 

ミアは何処から来てもいいように精神を研ぎ澄ます。

しかし、一向に姿を表すことは無く土埃が消えた。

辺りを見渡すとその場には未来、響、クリスの姿はどこにも無かった。

 

「クククッ…面白いねぇ…僕から逃げるなんていい度胸だ……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ…はぁ…」

 

未来は響とクリスを両手を上手く使い抱え、出来るだけミアから離れようと必死に走る。

 

「………未来…?」

 

気が付いた響は未来に抱え込まれていることに気付き驚いていた。

 

「今は出来るだけ遠くへ行かないと……」

 

その途端、ドォォンッ!と背後から轟音が鳴り響いた。

そこからはミアが追いかけてきていた。

 

「見つけたッ!!」

 

「クッ…これでも見つかるか……」

 

未来はボロボロになった響と未だに気絶しているクリスを抱えながら懸命にミアから逃げる。

 

「これで3人共吹き飛べぇーッ!」

 

ミアが未来に向かって殴り掛かる。

その時…

 

「オラアァァッ!!!!!」

 

1人の少女が未来とミアの間に入り込み、ミアの顔面に強烈なパンチを叩き込んだ。

 

「グハァッ!」

 

ミアは不意打ちに対応出来ずに後ろへ後ずさる。

未来は足を止め、その少女に目線を向ける。

オレンジ髪でロング、手には槍を持ったシンフォギア装者。

そこには天羽 奏、ガングニールの装者が立っていた。

 

「奏さんっ!」

 

「さっきは悪ぃな、あんな酷いこと言っちまって」

 

「そんなことより……!」

 

「あんた達は安全な所に居るかそのまま仮拠点に戻るかどっちかにしろ、ここはアタシが何とかする」

 

未来は奏を置いて戻るなんて到底出来ないため、クリスと響を岩の陰に寝かせ、未来はシンフォギアを解除し、奏を見届けた。

 

「こないだはよくもまあボコボコにしてくれたなぁッ!」

 

「これはこれは、先日の」

 

「今度はアタシがお前をボコボコにする番だッ!」

 

「それが出来るなら…ねッ!!」

 

ミアはそう言うと物凄い速さで奏との距離を詰める。

前の奏ならここで対応出来ずにミアの思うがままにされていた、しかし今回の奏はしっかりとミアの攻撃を見切り、対応していた。

 

「お前とは長戦にしたくない…だからもう本気で行くぞッ!!」

 

「フフ…面白い、かかって来なよ。どうせ君も後から殺す予定だし、手間が省けるだけだ」

 

ミアがそう言うと奏はペンダントに手を近づける。

 

「あれは……まさか……」

 

意識が朦朧としているが、いつの間にか起き上がっていた響が奏の姿を見て何かを察した。

 

「イグナイトモジュール、抜剣ッ!!」

 

奏の周りに赤黒いオーラが纏い始め、黒いシンフォギア。イグナイト状態へと奏は変身した。

 

「へぇ、それが噂のイグナイトってやつか。でも、僕には敵じゃない…イグナイトの存在を知った僕達はイグナイトに向けての特訓すらも乗り越えてきている」

 

「やってみねぇとわからねぇぞ…ッ!」

 

奏はミアに向かって走り出す。

そして槍を自由自在振り回すが、ミアにはその攻撃が一つも当たらない。

 

「イグナイトも大したことないね」

 

ミアがそう言うと奏の腹部に蹴りを喰らわす。

グハッと奏は唸るが、膝を着くことなく耐えきった。

 

「こっからが本番だ…」

 

奏はそう言うがミアにはピンと来ていなかった。

 

「イグナイトモジュール、ダブル抜剣ッ!!」

 

奏はペンダントをカチカチッと2回押すとイグナイトであることは間違いないが、ダブル抜剣なため雰囲気がガラッと変わっていた。

 

「これでも喰らえッ!!」

 

奏は槍を投げるとその槍は数10個に分裂し、ミア目掛けて全てとんでくる。

 

「え、まて、これは流石に、予想してないッ!」

 

ミアは出来るだけ当たらないように避けるが無限にあるかのような槍の雨はミアの体を貫いた。

 

「ガァアッ!!」

 

等々ミアは膝を付き、息切れをしていた。

 

「はぁ…クソッ…こんなの聞いてないぞ…」

 

「トドメだ…」

 

奏は立てずにいるミアに槍を突き刺そうとした。

その時未来が奏を止める。

 

「待って!奏さん!」

 

「なんだ?」

 

「この人拠点に連れて帰ろう」

 

「はぁ!?何言ってんだお前!」

 

「もしかしたら他の4人についても詳しい事が聞けるかもしれないでしょ?」

 

「ほぅ…なるほどな…」

 

未来の提案に納得した奏は強引にミアを持ち上げ、肩を貸してあげた。

響はなんとか歩ける様だったため未来に捕まりながら歩く、クリスはまだ目を覚まさずに居るため未来が抱えて歩き出した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「デェェェス!?」

 

「本気で言っているのか!?」

 

拠点に帰ってきた未来と奏、クリスと響はミアの説明をした。

そして奏がミアを倒したという事に切歌と翼は驚愕していた。

未来は傷付いたクリスと響をエルフナインに任せようとしたところに奏がミアのメディカルチェックも要求した。

 

ミアの手当てはすぐ終わったが、クリスと響は少し時間がかかるようだった。

ミアはエルフナインの隙を狙ってある男に連絡を繋げた。

 

「もしもし、ミアです」

 

『ミアか、何があった』

 

「異常事態が発生しまして、シンフォギアの見た事の無い力に敗北してしまいました」

 

『見たことの無い力だと…?』

 

「しかし幸い彼女らの拠点に潜入することに成功。隙を狙って殺す事が可能です」

 

『もういい、お前は用済みだ』

 

「…………」

 

ミアの思考が一瞬にして止まった。

 

「い、今なんて……」

 

『シンフォギア装者1人も殺せないクズなどもう必要ない。それに敵に助けられている時点でお前はもう終わりだ。好きにしろ』

 

通話はこれで途切れてしまい、ミアは何度もかけ直すがそれから二度と繋がることは無かった。

 

「僕が…用済みだと……?この僕が……見捨てられたのか…?騙されていたのか…?認めたくはないが初めて装者に触れた時に感じた…コイツらは罪人なんかじゃないと……それがあの男に気づかれていたのか……?」

 

「あ、いたいた。あまり動かないでくださいよー!傷口が広がっちゃいますよ!」

 

ミアを探していたエルフナインが現れる。

 

「なんとも思わないのか?」

 

「ん?何がですか?」

 

「僕は君達を殺そうとしたんだ。恨みとか怒りとか」

 

「多少ありますよ。でも、今は隙を付いて殺そうなんて思っていませんよね?」

 

「あ、あぁ…」

 

「暫くはここで安静にしてて下さいね」

 

「昨日までは向こう側が僕の居場所だったはず……なのに今はここが僕の居場所なのか……?」

 

 

 




ご覧頂きありがとうございます!
今回は奏さん大活躍!!
未来さんは誰もが予想していたと思いますが戦うことはありませんでした(ただ纏っただけ……)
最近毎日更新が出来て話が進めて行けることが嬉しく思います!!
これからもよろしくお願いします!
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