オリ主は
『見つからなければ別にいい』
と思ってる立場です。
でも、見つかってしまえばそれはダメなこと。
周りから見られる目を気にしてる子です。
正義感が強すぎる子ではないので、よろしくお願いします。
渚side
2学期の新しい暗殺技術訓練も波に乗り、毎日少しずつ自分のレベルアップを自覚しつつある今日この頃。とある情報を入手した僕達は、密かに真相の究明を……、というのは建前で、学校終わりの放課後に興味本位で学校から程遠いこの喫茶店、「kunugi-kaze」へと潜入していた。
メンバーは僕と茅野、片岡さん、前原君、岡島君の5人……本当はアミサちゃんも帰りにお茶して帰ろうって誘ったんだけど、昨日のうちに浅野君から同じようにお茶に誘われたから行ってくると放課後になり次第、山を降りていった。
まだまだ特定の人以外に対人恐怖症よりは軽いけど怯えを見せる彼女は、本校舎の生徒の中で浅野君だけなら平気らしく……今では五英傑の面々とも少しなら一緒にいられるらしい。彼女曰く、E組以外の人と慣れる練習をしている最中で、五英傑が人を見下すところはやっぱり苦手だし接触するのは無理だけど、彼等の言葉の端々に真っ直ぐな本心が見え隠れしているのに気付いたら、近くにいて苦にならない時も増えたんだとか。
〝カルマと渚くんがいなくても、浅野くんと一緒だったら1人で帰らなくていいし約束守れてるよね……?〟
〝や、まぁそう、だけど……〟
〝前、2人きりはデートだから危機感もてーって言ってたけど、今日は五英傑の人たちもいるから2人じゃないよ……?〟
〝……アミーシャ以外野郎しかいないんだよなぁ……〟
〝……?いつも、カルマと、渚くんと、杉野くんと……男の子ばっかだよ?〟
〝……………………いつもなら茅野ちゃんいるじゃん〟
〝カエデちゃんいない時、男の子しかいないよ。行く予定の喫茶店も律ちゃんに下調べしてもらって『主婦の皆様方に愛された地域の目がちゃんとある喫茶店です』って言ってるし……〟
〝……………………。〟
〝……………………だめ?〟
〝……わかったよ、いってらっしゃい〟
……これを聞いたカルマ君は、好きな子が男しかいないところに混ざって、しかもその中の1人には告白されてるって状況に止めたがってたけど、僕等が言ったことを忠実に守ってる上に危険がないかも事前にチェックしてるアミサちゃんに何も言えなくなってたよね。
最終的には笑顔で送り出してたけど、アミサちゃんの姿が見えなくなった途端に不機嫌になっていたのはしょうがない事……むしろ正直僕もあんまりいい気はしないし。最初は一緒に来る気だったカルマ君は、アミサちゃんもいないし不機嫌なままで店に迷惑かけたくないからってついてこなかった。
アミサちゃんが誰かと関われる世界が広がることは、これまで見守ってきた立場として嬉しいことなんだけど、ね。相手が悪いんだよなぁ……
「いらっしゃいませ!……あ、いつもどうも、原田さん、伊東さん!」
「ゆーまちゃん元気〜?もう、コーヒーよりもゆーまちゃんが目当てだわこの店」
「いやいや、そんなん言ったら店長がグレちゃいますよ」
僕等の目の前で繰り広げられるテンポのいい会話とテキパキとした接客……常連さんなのだろう、マダム達のいつもの注文をしっかりおさえた上で店のおすすめも紹介するという気遣い。実にイケメンだ、僕等E組のリーダーである……磯貝君は。
E組のメンバーはそれぞれ1人1人にいいところや秀でたところがあるけど……E組一番のイケメンと問えば、全員が口を揃えて磯貝君だと答えるだろう。
「お前ら粘るな〜、紅茶一杯で」
「いーだろ、バイトしてんの黙っててやってんだからさ」
「はいはい、ゆすられてやりますよ……出涸らしだけど、紅茶オマケな」
「「(イケメンだぁ……!)」」
顔がいい、という意味でのイケメンでもあるけど、磯貝君の場合はその人柄にある。同じくイケメン枠に入るだろう2人、前原君のナンパ癖やカルマ君の喧嘩早さのような危なっかしいところがなく、友達には優しく、目上の人には礼儀正しく、人が嫌がるようなことや人の目に触れない地味なことでも率先してやる。
全ての能力がE組の中でもトップクラスで、どんな事でもそつなくこなす能力がある。まさしく『イケメン』とは彼のためにある言葉のようだ。
「大量の食器を運ぶ姿すらイケメンだわ……」
「E組に落とされた原因である
「理由すらイケメン……」
「殺してぇ……」
「あいつの欠点なんて貧乏くらいだけどさ、それすらイケメンに変えちゃうのよ」
そう言って磯貝君のイケメンっぷりをどんどんあげていく前原君。曰く、私服は激安店のものを安く見せずに清潔に着こなしてみせるとか。曰く、前に目撃した夏祭りの金魚すくいでとった金魚を、金魚だとは思えないほどの絶品料理として出してくれただとか。曰く、磯貝君がトイレから出たあとのペーパーホルダーはキレイに三角に折りたたまれていたとか。
……同じことをしている岡島君が汚らわしいという評価を受けているのは、普段から変態なところをオープンにしすぎているからだと思う。
他にも、僕だったら近所のおばさん達におもちゃにされるところを、磯貝君ではマダムキラーを発揮して可愛がられていたり。エンドのE組に落とされても本校舎からの女子人気はまだ高いままで、片岡さんと並んで女子からラブレターを貰ってたり。
と、そこで思い出したように片岡さんがスマホを開いてなにやら操作し始めた。
「前にビッチ先生のトコで男子の評価付けしてみたって話したじゃない?その時のアミサの評価、聞く?」
「え、聞きたい!」
「俺のも聞きたい!」
「俺も!」
「磯貝君の分以外は後回しに決まってるでしょ!えーっとね……あった、これこれ……『何も言わずに待って、ちゃんと意見聞いて、任せてくれるのが素敵なところだと思う』って」
「「「?」」」
「岡島と前原君、アミサが無くし物した時に一緒に助けたんだって?でも磯貝君は、2人含めて探し物を手伝ったメンバーがそれを知る前から困ってることそのものには気づいてたらしいじゃない。それでも最初から手を貸さないで自分から助けを求めるまで待っててくれたのが嬉しかったそうよ」
「ん?待ってたのは他の奴らもじゃ……?」
「何か違うのか?」
「アミサって妹要素多すぎて、私達は困ってるのに気付いたらつい先に手を貸しちゃいがちじゃない。あの子放課後塾でよく言ってるわよ、『私だって』って……多分、あんた達も磯貝君がいなかったら先に声掛けて世話をやこうとしたんじゃないかしら?ちなみに先にやっちゃうタイプ筆頭はカルマね、アイツの場合はアミサが自覚する前に察しちゃうから困る前にその問題が片付いてる事の方が多いんだろうけど」
「「「イケメンだ……」」」
「カルマ君もやってることそのものはイケメンな行動なんだけどなぁ……アミサちゃん的には、またやらせちゃったって思って不満なんだろうね……」
いつかカルマ君も言ってたけど、アミサちゃんっていろんな面で守られるだけの女の子じゃないからね……つい世話を焼きすぎて本人不服そうにしてることよくあるもん。それを彼女のために待って、意思を大事にしてくれるっていうのは相当嬉しかったに違いない。
その上磯貝君は適材適所というか、任せられることは1人で抱え込むことなく、誰かに任せる、頼る強さも併せ持ってる。そういう所をアミサちゃんは好意的に見てるんだと思う。
……ちなみに本人達がいないからって僕と岡島君と前原君と、ついでにカルマ君の評価もこの時に教えてもらったけど、今は割愛するね。
「イケメンにしか似合わない事があるんですよ……磯貝君や……先生にしか」
「「「イケめ……なんだ貴様!?」」」
突然僕等の会話に割り込んできたのは、いつの間にか隣のテーブル席でハニートーストを貪っていた殺せんせー(変装バージョン)だった。勢いで先生のことまでイケメンって言うところだった、危ない。
校則でバイト禁止になっている椚ヶ丘中学校の先生なのに、ここまで堂々と生徒のバイト先に顔を出していいのかと思えば、今も食べているハニートーストが絶品だから、それに免じて黙認してるんだとか。甘いもの好きの殺せんせーらしい理由だった……。
「でも皆さん、彼がいくらイケメンでも、さほど腹が立たないでしょう?それは何故です?」
「何故って……」
「だってさ、単純にいい奴だもんアイツ。それ以外に理由いる?」
そうだ、ただ顔がいいだけでそれをひけらかしていたりすれば、腹も立つし好きにはなれない。でも磯貝君の場合は、いつも謙虚でとにかく人がいい。もし彼を苦手とするなら、眩しすぎるくらいにいい人なところくらいなんじゃないかな。
前原君の言葉に、イケメン滅べな対抗姿勢を見せていた岡島君すら頷いているから間違いないよね。僕等の反応を見た殺せんせーも嬉しそうで……
───カランカランカラン……
って、あ、またお客さんが来たみたい……
「いらっしゃいま……!」
「おや?」
「情報通り、バイトをしている生徒がいるぞ?」
「これで2度目の重大校則違反……見損なったよ、磯貝君」
ドアベルの音とともに店内へ入ってきたのは、浅野君を筆頭にした五英傑。さっきも言ったけど、椚ヶ丘中学校ではバイトは校則違反……それをよりによって彼等に見つかってしまうなんて。
でも、この喫茶店は中学校から少し離れたところにあって……それなのにこう狙ってこれるものだろうか?いや、情報通りってことは偶然ここに来た訳じゃなくて、磯貝君がバイトをしてるのを知っていてわざと見つけに来たってこと……最悪だ。
……あれ?浅野君がここにいるってことは……
「……磯貝、くん……?」
浅野君の後ろから店の中へ入ってきた、今日ここに来なかった彼女と目が合って、サァッと、顔から血の気が引いた気がした。
◆
「真尾さん、こっち」
「あ……その、お、……お待たせ、しました……」
「頭なんて下げないで……女性を待たせる方が男として恥ずかしいことなんだから」
「別にとって食いやしねーよ。だからそうビクビクすんな……おら、」
「っ」
「瀬尾?彼女は特定の人以外に人馴れしてないんだ。あまり怖がらせるような真似は慎んでもらおうか」
「単に瀬尾の言葉が乱暴だから怯えられてるんだと思うけどね」
「キシシ……女の扱いは上手いって豪語してなかったか?」
放課後になって、昨日誘われていた通り浅野君たちとお茶をしに行くために本校舎の正門へ足早に向かえば、彼らは5人とも既に揃って待ってくれていた。授業が終わってすぐに山を降りたとはいえ、やっぱり本校舎は遠い……ま、待たせてしまった。
……若干浅野くん側に寄りながら他の五英傑の人たちにも頭を下げれば気にするな、と言ってもらえて安心した。……瀬尾くんの言葉、意訳すればそういう意味でいい、よね……?
〝アミサちゃん、今日覗いてみたい喫茶店があって片岡さんたちとも一緒に行くんだけど、よければ行かない?〟
〝あ……ご、ごめんね、実はもう約束あって……〟
〝え、そうだったの?こっちこそ急いで準備してるとこに声かけてごめんね〟
〝へぇ……誰かと予定って珍しいね。E組の誰だろ……〟
〝E組じゃないよ?浅野くんから昨日連絡もらって、一緒にお茶しに行くの〟
〝………………ハァッ!?浅野!?!?〟
ここに来る前にE組校舎を出ようとしたら渚くんたちに一緒に行きたい喫茶店があるから今から行こうと誘われたけど、丁重にお断りさせてもらった。特に隠すことでもないから、浅野くんに誘ってもらったことを伝えたら……カルマと渚くんの顔が笑顔なのにそのまま固まったのにはビックリしたけど。
何かあったのかと思ったら、私がE組以外の人に囲まれても平気なのに驚いたって……いつまでも怖がってばかりの私じゃないんだよ、私だって、頑張ってるんだから。いつまでもずっとE組といられるわけじゃないし、トラウマになったのは人のことを盲目に信じたせい……だったら、自分でちゃんと見て聞いて判断すればいい、これまでだってそうしてきたんだもん。
浅野くんはともかく、他の五英傑はいいのかとも聞かれたけど、榊原くんはスキンシップが多いのから逃げれば話してること自体は怖くないし、瀬尾くんも荒木くんも小山くんも、何か言ってくることはあってもそのあと不器用そうに私を気にかけてくれたりする……だから、大勢の本校舎の生徒に囲まれるよりもリハビリに向いていたりする。
まさに今だって……
「先に文具の補充だけ済ませたいんだ。本屋へ寄っていいかい?」
「浅野君、本屋よりもあっちの文具屋まで足を伸ばした方がいいんじゃないかい?ほら、彼女もいるし……」
「ある程度時間を潰さないと
「ふむ……それもそうだ。真尾さん、かまわないかな?」
「え、と……はい。むしろ、私が連れていってもらうんですから……着いてきます」
浅野くんに軽く手を引かれ、何かと顔を上げてみると少し申し訳なさそうに本屋へ寄りたいと言われた。教室で筆箱を開いてみたら筆記具が残り僅かになっていたことに気づいたんだとか……浅野くんの方から中学校から少し離れた喫茶店へお茶しに行こう、と誘ったのに先に寄り道することが申し訳ないってことだったみたい。
むしろ、私が行ったことのない場所へ連れていってもらうのだからそんな軽い寄り道なんて私には気にならないし、なんなら私も少し買い足しておこうか、そう考えて私もカバンから筆箱を取り出して確認する……あ、蛍光ペンが切れそう。
小山くんが言ってたことはちょっと気にはなったけど……私も知っておくべきことなら、彼らは隠さずに教えてくれる……ということは知らせたくないか知らなくていいことなんだろう。
「ここの文具店は来たことあるかい?下手に本屋で買うよりも安いし、何より種類が豊富なんだ」
「いつも、コンビニとか100円のお店とか見つけたらそこで買っちゃうから……」
「それはもったいないぞ!勉強に、暗記に役立つものを揃えられるわけが無い!」
「ちょうどいいから僕等で君の分も見繕ってあげるのはどうかな?」
「いいんじゃない?おすすめのまとめグッズ教えてあげるよ」
「……お前ちっさいんだから届かなきゃ俺等に言えよ」
行った文具屋では、元々用事があった浅野くんに連れられるまま、最初こそ何も考えずに普段から使っているものを手に取ろうとしていた。
でも一瞬開いた筆箱の中身を覚えられていたのか小山くんが「暗記ならこういうのもいい」と勧めてくれたり、放送部で新聞とかにも興味が強い荒木くんがそういう筆記に向いたものをいくつか選んでくれたり、身長が小さい分届かなかったり人に埋もれやすい私を瀬尾くんがぶっきらぼうに助けてくれたり、浅野くんと榊原くんが2人で意見を出し合っておすすめの文庫本とか参考書を見繕ってリストアップしてくれてたり……本系はさすがに持ち合わせもないし次の機会に持ち越したけど、何かと世話を焼かれた。
……今日までにも数回、こうやって浅野くんに誘われるたびにこの4人とも一緒に過ごすことがあったけど……あまり、差別的な態度を感じたことがなかったりする。出会った時こそ敵視されて、差別する態度が見え見えだったのに……それが、いつも疑問だった。
「…………」
「真尾さん、どうしたんだい?……あぁ、こいつらがいると話しづらいなら離れた所で僕が話を聞くし、言ってごらん」
「……え、と……ここまでよくしてもらって失礼なこと、言うかもしれないけど……その……私、E組だよ……?異端児って呼ぶ人も、いるし……浅野くんは何回かお茶してるから分かるけど……4人にとっては、私って、邪魔じゃないのかな……って……」
「「「「…………」」」」
本屋を出て本来の目的地である喫茶店へ向かう道を歩きながら、そんな疑問を考えていれば顔に出ていたみたいで……斜め前を歩いていた浅野くんが気づいて足を止めてくれた。
黙ってることもできるけど……浅野くんって、隠し事をさせないって威圧がちょっとあるから、黙っておくのって苦しいんだよね。……これがカルマだと、私が何も言ってないのに全部察しちゃうしいつの間にか先回りされちゃうから、それはそれで思うことはあるんだけど。
とりあえず、せっかくきっかけをくれたし、ということで、かねてからの疑問を小さくぶつけてみる。と、浅野くんが「あぁ……」と4人の方へ顔を向けると、その4人は4人でお互いに顔を見合わせていた。
「……そんなことで悩んでたのかい?……まったく、少しは信用を得られたかと思ってたんだけどね……おい、言いたいことがあるなら言え」
「あー……ハッキリ言ってE組は俺らにとっちゃあ下の存在ってのは変わらねぇ。学校の方針でもあるからな……だが俺等のリーダーがお前だけは認めてることに変わりは無い。だったら俺等なりにお前と付き合わせてもらうまでだ」
「敵視しちゃァいたが、お前は俺から5位を奪った挙句期末でも順位を上げて4位を取りやがった……奪還を狙うにせよ、お前は既に超えるべき壁だ。E組だなんだ言ってられっか!」
「知ってるかい?本校舎の方でも君がE組にいることを疑問視する生徒が多数いるんだ。新聞部の方でもアンケートに君を取上げたいって声もあるって情報を掴んでるくらいだし……1回取材受けてみない?」
「ちなみに3人はともかく、僕は一学期末テストの時くらいから君のことは認めているよ?やっぱり君のような秘めた輝きのある花をあの掃き溜めに置いておくには惜しいと思うけどね……おっと、まだダメかい?」
4人がそれぞれ4人なりに答えてくれたけど……何とも彼等らしい言葉での返答が返ってきた。私のことは全面的に認めているわけではないけど、浅野くんのおかげでそこまで嫌悪感があるわけでもない……といったところかな。椚ヶ丘中学校の『当たり前』に染まってはいても、本質的には人を見ているんだって言うのは感じる、気がする。
当然、私にとってはE組の方が居心地はいいし私の居場所ではあるけど、……少しだけなら、この人たちのそばを信じてもいいかもしれない。少しずつ、〝外〟に慣れるための練習場所として……さりげなく隣に立った榊原くんが頭を撫でようとした時は、最小限の動きで逃げさせてもらったけど。……それはまだ無理です。
そうこうしている内に、目的地が見えてきた……というところで、浅野くん以外の4人がニヤニヤと何かを企むような表情で先行して店へと入っていく。どうしたんだろうと思っていたら、浅野くんに小さな声で謝られた。
「え……」
「今日、僕が君を誘った本当の目的はお茶じゃない。この後、君には第三者的な立ち位置で事を見てほしいんだ。もちろん、彼等に味方をするかどうかは君の自由……叶うなら後から彼等を諭してやってほしい」
何のことを言っているのか全くわからなくて……そのまま店へと足を踏み入れる浅野くんに続いて喫茶店「kunugi-kaze」へ入ってから……ようやく、彼等のやりたいことに察しがついた。
「……磯貝、くん……?」
喫茶店の制服姿で、呆然と固まっている磯貝くんがそこに立っていて。お客さんとして来ていたんだろう……渚くんたちがいるのを、見つけてしまったから。
◆
「以前にアルバイトが発覚して、君はE組に落ちることになった……なのに、あれから反省していないようだね」
「……浅野、このことは黙っててくれないかな。今月いっぱいで必要な金は稼げるからさ」
店内にいた女の人たちが立ち上がって五英傑の人たちを叱責しようとしていたけど、榊原くんの話術によってことを荒らげる前に、磯貝くんたちを喫茶店の外へと連れ出すことができた。
磯貝くんは体の弱いお母さんと弟妹のいる母子家庭で、家は貧乏だって言ってた……私の家に来てくれた時も、残り物というのは言い方が悪いけど作りすぎた料理を持ち帰って食べてくれたくらいだったし。今月いっぱいで、って金額が決まってるなら生活費っていうよりもお母さんの病院代とか、そういうものためなのかな。
……それでも、アルバイトって、生徒手帳にもしっかり明記されてることで、校則違反じゃなかったっけ……?しっかりしてる磯貝くんがそれを知らないはずはないと思うんだけど……
「……そうだな、僕もできればチャンスをあげたい。だからといって無条件で解放なんてことは、生徒会長としてするわけにはいかない……2つ、条件を出そうか」
そう言って浅野くんが磯貝くんに対して提示したのは『闘志を示す』ことだった。椚ヶ丘中学校の校風は社会に出て戦える志を持つ者を尊ぶというもの……違反行為を帳消しにするほどの闘志を、浅野くんだけでなく全校生徒の前で示すこと、それが条件だった。
その手っ取り早い舞台として近いうちにある体育祭で棒倒しに参加し、A組と戦い、勝つことを提案。棒倒しは男子の種目……E組男子は15人、A組は28人という倍近い戦力差……それでもE組から挑戦状を叩きつけたという事実に置き換えれば、それも闘志を示したことになる。
そこまで言って浅野くんは言葉を止めて私の背に手を乗せ、磯貝くんたちの方へと軽く押し出した。浅野くんを見上げてみれば、1つ頷かれて……さっき、お店へ入る前に言われたことを任したいってことなんだと解釈した。
「2つ目は……彼女目線での意見を、必ず聞くことだ。先に言っておくが、真尾さんには何も知らせずにここへ連れてきている……君にとってはE組のクラスメイトという立場ではあるが、事情を知らないことを鑑みれば、この件を第三者から見てくれるはずだ」
「真尾の……」
「……真尾さん、こうは言ったが君の思うままに彼等へ話してくれ。こちらの意図は汲まなくていい……違う意見だったなら、それはそれで君の自由だから」
「…………うん」
「よろしく、頼んだよ」
去り際に私の頭を軽く撫でてから浅野くんは残りの4人を伴い去っていった。
姿が見えなくなってから磯貝くんたちを見れば、少しバツが悪そうな顔をしつつもどこか反発しているような表情を浮かべていて……私は、小さく両手を握りしめた。
私は、磯貝くんが家族のためにまたアルバイトをしていたということも、浅野くんたちがバイトの事実を知った上でここに来たことも、どちらも知らなかった。だから、どちらかの事情を知っていて肩入れした意見じゃない……何も知らずにこの状況を見ていた私が、ちゃんと言わなくちゃ。
「アミサちゃんの浅野君との約束って、この喫茶店に来る事だったんだね」
「……うん、昨日の夜に、お茶しないかって……お店も律ちゃんが下調べしてくれて、それで……」
「真尾……あのさ、」
「待って」
誰も話し出そうとしなかった空気の中で、口火を切ったのは渚くんだった。そう、昨日の内に下調べをしてくれた律ちゃんの情報の中に、磯貝くんがアルバイトをしている、というものは無かったんだ。
だから、私は何も知らずに、ただお茶をするだけだろうと誘いに乗った。……まさか、これが目的だったとは思いもしなかったけど。磯貝くんが一歩、私の方へと足を踏み出した……多分、説明をしようとしたんだろう……口を開いたところで遮る。
「……磯貝くんの家族の事情は知ってるよ、同じクラスだもん」
「そうだろ!?だったら、」
「でも、……私は磯貝くんが悪いと思うから……何かしらの罰則は必要だと思う」
「っおい!A組なんかの味方すんのかよ!」
「だって!……だって、浅野くんは何も間違ったこと、言ってないもん……。アルバイトが校則違反っていうのは生徒手帳にも入学要項にもしっかり書いてあること……それに同意して、この中学校に入学してきたんでしょ……?他のみんながちゃんと守ってることなんだよ。浅野くんが生徒会長として、見過ごせないって言うのは当たり前だよ」
「「「…………」」」
家庭の事情があるから、といって1人だけ特別扱いをして許すことは出来ない。それをしてしまったら、きちんと校則を守っている他の生徒たちに示しがつかないし、何より校則を破る抜け穴としての前例を作ってしまうことになる。
まぁ、確かに浅野くんが何かを企んでいて、このタイミングで磯貝くんを追い詰めに来たっていうのも否定できないけど……でも、付け入る隙を作ってしまったのは磯貝くんに違いないし、
大きな声で『浅野くんたち』に味方する私を責めることを言われたけど、怯むわけにはいかない。……だって、私は浅野くんに頼まれたんだから。意図は汲まなくていいけど、私の立場でしっかりことを見た上で、浅野くんと同じ思いなら、諭して欲しいって。
「だから、私はこの件に関して、磯貝くんの味方はできない。私は、浅野くんの意見を支持する……E組とか、本校舎とか関係ない。……これが、何も知らずにこの状況を見た、第三者が思うこと、だよ」
「真尾……」
「アミサちゃん……」
「……とりあえず、これは当事者の磯貝君だけの問題じゃない。明日の学校で他の男子にも話さなくちゃ」
「ついでに店の中から早く聞きたそうにこっちみてる担任にも言わなきゃなー……」
「……、殺せんせー……いたんだ」
「ハニートーストのために通ってたらしいよ」
「(じゃあ、殺せんせーこそ校則違反を認めちゃってたんだ……)……そっ……か……」
「アミサちゃん……」
喧嘩早くて素行不良だったり、服装を整えなかったり、授業をサボりがちだったり……そんな軽い校則違反くらいなら誰でもやっちゃうものだから、そんなに問題にはならない。なって個人の軽い書き取りとか掃除とか……それくらいのペナルティで終わる。
でも、今回のようなものは一発でE組落ちになる程の重大なもので……実際に磯貝くんはそれが原因でE組に落とされてる。
それを見て見ぬふりをしてしまう教師があっていいのかな……私なりの正義とはいえ、硬い考えだとは思う……でも、信念を曲げていいものかもよくわからない。
……ううん、今は、そんな個人的な感情で悩んでる場合じゃない。少しだけ心に積もった先生に対する不信感を押し隠し、棒倒しについてどう説明するかと議論しながら先を歩く前原くんや岡島くんたちを追いかけた。
◆
次の日、磯貝くんのアルバイトの事実に目を瞑ってもらうために、体育祭の棒倒しでA組に勝つ必要があるということを昨日の事情を知らない男の子たちにも説明すると、反対するとかやる気がない……なんてことはなく、むしろ何で棒倒し?というノリだった。
棒倒しは戦力差で戦況は大きく左右するけど、いかに相手の妨害をしつつ棒の先端に取り付けるか、という戦略ゲームでもある。寺坂くんの言うように、全校生徒の前で無様に負ける姿を晒し、E組に恥をかかせたいって考えはあるだろうけど……浅野くんのことだ、手っ取り早く戦力差やリーダーとしての資質を見せつけることの出来る場として使おうとしてるんじゃないかな。
一度ペナルティを受けてE組落ちしている磯貝くんは、次は退学もありえる……学校に残りたいのなら、この提案を受けざるを得ない。
「いや、やる必要は無いよ。浅野の事だから何されるか分かったもんじゃないし……真尾も昨日言ってただろ。俺が播いた種なんだ、俺が責任を全てもつよ」
「難しく考えんなよ、磯貝。A組のガリ勉どもに棒倒しで勝ちゃいいんだろ?楽勝じゃん!」
「むしろバイトがバレてラッキーだな!」
「日頃の恨み、まとめて返すチャンスじゃねーか」
「倒すどころかへし折ってやろーぜ、なぁイケメン!」
「お前ら……よし、やってやるか!」
元々E組はほとんどの団体競技に出られない……球技大会の時のように、1クラス余る、という素敵な理由で出場権がないのだ。きっかけは最悪だったけど、E組全員が……男子だけとはいえ一致団結して臨む競技ができたことで、大盛り上がりになっていた。
磯貝くんの机に対先生ナイフを立てて前原くんが先陣を切って円陣を組む……それに乗る形で他の男の子たちが集まって手を合わせていく……磯貝くんも、自分のためにまとまってくれたみんなに嬉しそうだ。
「……………。」
「アミサ………」
女の子は教室の後ろの方に集まっていて、私は自分の席に座ってその様子を見ていた。男の子たちが団結するのはいいんだよ、ただ、そのきっかけが私にとって受け入れられないだけで……彼の前で、浅野くんの味方をした手前、素直に応援できない。
男の子たちと同じく昨日の事情を知った女の子たちからは、気遣うような目は向けられるけど、私が磯貝くんの味方をしなかったことについては何も言われていない。仲間なのになんで味方しないんだ、事情を知ってるのに、なんてことを言われるかもしれないって思ってたのに。
「……、ちょっとごめん、………………なあ真尾。いいか?」
誰とも目を合わせず、自分の机の上をただ見つめていると……そっとその輪の中から磯貝くんが抜け出しできたようで、いつの間にかこちらに歩いてきていて近くにしゃがんだ。
そのまま自分の席に座っている私と目の高さを合わせて、まっすぐこちらを見つめてくる。それに対して、私も見つめ返す……何か、言いたいことがあるってことなんだよね……?
「……なに?」
「……昨日、真尾は俺に何かしらの罰則が必要だって言っただろ?確かにあれは分かっててやってた校則違反だから、バレたらやばいってことも分かってた。……そこは俺も反省しなくちゃいけない」
「……うん」
「でも、バイトはもう終わりだし、棒倒しに勝てば浅野は黙認するって言ったから、校則違反の事実は有耶無耶になる……真尾にとっては苦しいかもしれないけど、無かったことになるんだ」
「………………。」
「多分……いや、この棒倒しっていう負け確定のイベントにみんなを巻き込んだこと、これが俺にとっての罰なんだと思ってる。俺がやった事なんだから俺1人に対する罰だったら受けて当然なんだし気にならないけど、関係ない男子を巻き込むんだから」
「……でも、負けたら、E組からいなくなっちゃうんでしょ……?磯貝くんはさっき、それでいいって言った……」
「正直、俺の問題にみんなを巻き込んで怪我させたり、嫌な思いさせるくらいなら退学上等って思ってるのは変わらない。普通ならこれで許されないことなんだろうけどさ……みんなが一緒に戦ってくれるって言うから……俺も、E組から出ていきたくなくなった。……これが、いつも真尾が見てる世界……自分で抱え込んだ時の楽さと、みんなに抱えさせる時の辛さなんだな」
頬を掻きながら照れたように笑う彼が男の子の方を振り返ると、男の子たちみんなが拳を突き出してやる気を示していた。私の近くにいた女の子たちはといえば、男子ったらしょうがないよねという見守る姿勢で……
もう、私が何を言っても、みんなは戦う気だ。磯貝くんの重荷を背負う覚悟を決めているから。それに、A組にさえ勝てれば今までと同じように過ごせる、こんな破格の条件、私は反対したいわけじゃない。
「だったら、……もう、昨日みたいにいなくなっちゃう原因作らない……?棒倒しも、負けない……?私、やだよ……いなく、ならないで……」
ちゃんと、なんでこうなったのかを理解していて、もう1回が起きなければ……それでいい。
私だって聖人君子じゃないんだから、校則違反を絶対するななんて言いたいわけじゃない……した結果、大事にならないようにして欲しいだけ。E組の仲間が欠けて欲しくないだけ。結局は、私の大事に思う人たちに体も心も傷ついて欲しくないだけなんだ。
「バイトはなぁ……少しでも家計の足しになるならって殺せんせー巻き込んで黙ってたけど、今後はいざとなれば学校に話を通すなりなんなり対策立てるよ。棒倒しだって、俺1人で戦わなくちゃいけないわけじゃないんだ……負けるつもりは無いよ」
「……わかった。だったら、私、応援する……お手伝いも、何でもがんばる」
「ありがとう。……ごめんな、真尾は人に厳しいことを言うの苦手なのに嫌な役目をさせて」
「……だって、誰も……っ……」
「そうだな、みんな優しいからさ、見て見ぬふりをしてくれるのに慣れちゃってたんだ。いい時と悪い時があるのにな……浅野もきっかけだけど、真尾がちゃんと自分の言葉を伝えてくれたから、みんなにも伝わった、な!」
「あぁ、……ごめん、真尾。お前の言ってることは正しいのに、浅野と同じ意見だからって責めたりして……」
「私も見て見ぬふりが優しさだと思ってた、ごめんね」
「校則違反するにしても、リスクも考えなきゃだって気付かされたな……」
「私だって……全部決まり守れって、思わない……けど、事が大きくなっちゃって、止まらないし、みんなも盛り上がっちゃうし……磯貝くんは、あきらめちゃうし……っ……うぅ……」
「ああぁぁ……悪かったよ、ごめん!本当にここまでの大事はもう起こさないから!な?……か、カルマヘルプ!俺だけだと泣かせそうで無理だ!!」
「そこまで頑張ったのに俺呼ぶんだ」
「ここまで頑張ったからケアしてやってくれ……当事者の俺じゃ、真尾の心のケアまではしてやれないから……」
「……はいはい」
さっきまでは自分のせいだから、と1人で全部背負い込もうとしていた磯貝くん。だけど、今回のことを踏まえてこれからのことを考えてくれてるみたいだし、私も浅野くんに頼まれてやったこととはいえ……いろいろ怖かったけど、頑張って伝えてよかった。
E組から出ていきたくない、負けるつもりはない、そんな言葉とともに磯貝くんから頭を撫でられて……安心したら張り詰めていた分の緊張が一気に解けていっぱいいっぱいだったものが全部出てきそうになった。……泣いては、ないんだから……磯貝くんが目の前で大慌てしてるのは分かってるけど、私、泣いてないもん。
いつの間にか召喚されてたカルマに撫でられ、顔を埋めるように抱き込まれながら背を軽く一定のリズムで叩く手に、ザワついていた心が少しずつ落ち着いていく……私が何とか気持ちを落ち着かせようとしている間、磯貝くんは何人かの男子にもみくちゃにされていた。
体育祭までの作戦立案、練習時間……女子メンバーには男子よりも余裕がある分、サポートを頑張ろうと思う。
……ところで、どこまでならお手伝いと称してアーツを使っても許されるんだろうか……下手に使うとドーピングでズルだよね?……これも要相談案件、指揮官ともちゃんと話しておかなくちゃ。
この話に出てきた、『男子の評価』については番外編をどうぞ!
https://syosetu.org/novel/138458/5.html
「磯貝、バイトをするなら内職にした方がバレない。俺もしてる……紹介するか?」
「お前もか」
「そうだね、アルバイトをせざるを得ないなら見つからないものにしないと」
「今回のもイケメンが目立って浅野の所まで話が行っちまったんじゃねーの?」
「なんでそうなるんだよ……」
「で、どんなバイトなんだよ」
「スマホ修理のバイト」
「それはイトナにしか出来ないだろ……」
「そうか?簡単だと思うが」
「……ごめん、嬉しいけど他のを探すよ」
「男子ー!怪我したらこっちに来てねー!」
「軽傷なら私らで十分対処出来るし、もし、捻挫とかっぽいならアミサに診てもらって!」
「乱用はできないそうですから、間違っても大怪我はしないでくださいねー!」
「ほら、応援もお手伝いの1つよ。何言うか思いつかないなら、自分の役割叫んどきなさい」
「役割?……え、えと……ひ、瀕死になってても回復出来るから……っ!練習頑張って……!」
「「「瀕死!?」」」
「「「(それはイコール死んでこいってことか!?)」」」
「ぶっ……くくっ、久々のアミーシャ節……っ!」
「カルマ、あれって冗談か……?」
「確実に本気だね……実際に瀕死回復のアーツもあったはずだし。ほら見てよ、あのやりきった顔」
「まだ始まってもないぞ!?」
「あの、アミサさん」
「……………………………」
「アミ、」
「……カルマ、帰ろ」
「う、うん……?……渚君、何か知ってる……?」
「多分、殺せんせーがハニートーストに釣られて学校の先生なのに堂々と校則違反を見逃してるだけに飽き足らず現場に居合わせたことに対して失望してるんだと思う……」
「……あーね、先生として失望したのか」
「居合わせないで、学校で知ってるだけってていだったらアミサちゃんはそうでも無かったと思うけどね……」
「にゅや……」
「殺せんせー、反省してよ?」
「はい……」
「……当分口聞いて貰えなくても自業自得だね」
「ううぅ……」
「……」
「……カルマ君?」
「……別に」
◆
「流れるように真尾と和解したな……」
「あれを素でやってんだもんなー」
「イケメン腹立つわー」
「いてっ!前原、痛いって……それにしてもマジで焦ったよ……俺、真尾のこと、壊しちゃったかと……」
「……。」
「壊した?それってどういうことだ?」
「ああいや、……なんて言えばいいのか……怒ってるわけでもない、空虚で全部信じられなくなってる目、っていうか、さ……話してるうちに元に戻ってたけど……」
「……磯貝」
「……カルマ?」
「……アミーシャはさ、E組に来る前に、もう人を信じるって世界を1回壊してんの。それを引きずってるのは本人も多分自覚ないけど、直ってるように見えてとっくにデカいヒビが入ってるわけ」
「……」
「今回は磯貝が素直に認めて、肯定して、約束した。あの子の世界を崩さないって言い切ったから持ち直したけど……次は無いよ」
「……肝に銘じるよ。……だからごめん、お前も含めてさ」
「……は?なんで俺まで。はぁ、勝手にしなよ……」
「「「……」」」
「……磯貝、今のって……」
「……カルマも、だと思って。つい……」
「……そうだな。落ちこぼれって理由以外でE組に来ることになって、心に傷を作ってるのは、カルマも同じ、か」
「……さっきの、自分のことでもあんのかね」
「カルマも、素行不良とはいえ根幹にはあいつなりの正義感があるからな……」
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体育祭、どんな種目があるんだろう。
作者の知ってる体育祭にはパン食い競走も二人三脚もあみ抜けも棒倒しも無かったので、漫画もアニメも新鮮です。
一場面くらいはオリ主の個人競技を入れたい、な……!
そして作者は五英傑に夢を見ている気がします。これこの人達じゃない……!けど、後悔はないのでこのまま突き進みます。
次回、棒倒しを始める直前まで!
細かく描写すると分割しちゃいますね……;