出家   作:文学研究


原作:リレー小説シリーズⅢ
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出家…その意味は本来、家を出て仏道の生活に入ることを指す。
主人公静男は家族関係に若干疑問を持ち、自ら仏の道に進むため、出家を決意する。
理解不能かつ意味不明のリレー小説シリーズ第3弾!!

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出家

お母さん「いってらっしゃい」

~10時間前~

「今まで黙っていてごめんなさい。あなたはかつて地球を救った伝説の坊主の子孫なの」と姉に言われた。

「ふ~ん。」と朝美は答えた。

私は朝美じゃない!朝子よ!

なんで間違えちゃうのかな~家族なのに。

と、それはおいといて、我々一人一人に仏性が内在しているということを覚知することが「悟り」と言われるものであり、それを認知すべきである。

と、それもおいといて…「とりあえず、もう一回世界を救おうぜ!」というお母さん。

どうやらお母さんは乱心したようだ。

「とりあえず、軍資金5000兆円欲しい。」……お母さんはツイッタラーだったようだ。

よくよく考えてみるが軍資金5000兆円って…普通に考えて馬鹿げている。

そして、朝子もツイッターをやっており、お母さんのツイートをRTした。

そのツイッターの内容を見ていた3人姉弟の末っ子、静男はある決意をした。

「なんかこの家族めんどくさい……俺が出家しよ」

あまり考えることではないがこの家族がどうも可笑しい。

母親と妹がツイッターでお互いやり取りしているし…軍資金とか言い出すし…何考えてんのかさっぱりわからん。

姉貴はどうだろ…うーん、姉貴も可笑しいかな。 うん可笑しい…そういうことにしておこう。

そして1ヵ月が経ち、この日ついに出家する日を迎えたのだ。

姉貴と妹にはなんとか説得をした…俺が引き受けると。

二人は最初、少し反対気味だったが静男の説得を何度も聞いているうちに認めざる負えないと、受け入れたのだ。

ここまで熱心に説得されてはと…ちょっとした諦めでもあるが…致したかない、静男に譲ろうと二人は思ったのだ。

これにて出家の許可をもらった静男は唯一母にだけそのことを伝えず、出発しようとしていたが。

お母さんは何かに勘づく。

「あら、どこへ行くの?」

その声は少し心細くもあり、またどこか穏やかで温かみがあるようにも聞こえたのだ。

「ちょっと出かけてくるよ……帰りは、遅くなる!」

「そう……」とだけお母さんはつぶやく。

そしていざ、出発する前に静男はお母さんに一言だけ伝えた。

「しばらくいなくなるけど、姉ちゃんと朝子を頼むよ! あの二人いつもケンカするからさ」

「わかっているわよそんなことは……あっ、静男」

穏やかな表情でお母さんは静男に見送る言葉を告げた。

「いってらっしゃい」

その言葉を聞き入れた静男は目から溢れそうになった涙を必死に抑え、今、仏道の生活を歩み始めたのだ。

 


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