妹は聖槍使い!?   作:天覧会の部長

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 第十四話!
 始まります!!


第十四話

「・・・・そう。エクスカリバーの破壊のために町を捜索していたら、聖剣を持ったはぐれ悪魔祓い(エクソシスト)が出てきたというわけね」

 

 俺達は現在、部長に黙って行動していたことがバレて、正座させられている。

 部長は苦虫を噛み潰したような様子だ。

 

「・・・・それにしても、コカビエルが引き連れてきた者の中にあの『フリード・セルゼン』がいるなんてね・・・・」

 

 部長に襲われた際の様子を詳しく報告して、フリードの名前を出したら、ものすごく驚いていた。

 ・・・・やっぱりあの神父は有名みたいだ。

 

「裕斗もあとを追ったのだと思うのだけれど、今のままじゃあ確実に返り討ちに・・・・」

 

 今思えば、すごい迷惑な事をしたと思う。部長には本当に申し訳ない。

 そう思っていると、小猫ちゃんと俺は、突然部長に抱きしめられた。

 

「本当に馬鹿な子達・・・・心配ばかりかけて・・・・」

 

 ・・・・ごめんなさい。部長。こんなにも心配かけてしまって・・・・

 

「か、会長!向こうはなんかいい感じに終わってますけど!?」

 

「それがどうかしましたか?よそはよそ!うちはうちです!!」

 

「ギャアアアアア!!!!」

 

 ・・・・ついでにお前もごめんな、匙、巻き込んじまって。

 

 

 

―●●●―

 

 

「どうやらフリードと彼らが接触したらしい。適度に痛めつけてフリードは退散したそうだがな」

 

「・・・・思ってたより早い接触でしたね・・・・・・・・予定より早く動くことになりそうです」

 

 遠くから様子を見ていた私達は、あの接触の様子から、すぐにでも動かなければならなくなることを予想しました。

 

「!・・・・そうか。清羅、準備してくれ。コカビエル側も学園で準備に取り掛かったそうだ。グレモリー眷属達も学園に向かったと、たった今フリードから連絡が入った」

 

 ・・・・見事に予想が的中してしまいました。

 ん?となると学園にいるのは・・・・

 

「・・・・もしかして兄さん達だけですか?・・・・魔王が来たりとかは・・・・」

 

「・・・・いや、彼らの会話の内容を確認したところ、魔王がここに到着するのは一時間後だそうだ。それに対して、コカビエルの術式が発動するのは約三十分後。・・・・予定通りと言ってはなんだが、間違い無く彼らは衝突する」

 

 ふむ。とりあえず魔王の誰かにコカビエルの身柄を奪われる事はなさそうですね。

 

「わかりました。準備は既に整っているのでいつでも行けますよ?」

 

「・・・・流石だな。では俺達も行くとするか。

フリードが現場の調整をしてくれているが万が一ということもある。・・・・特に君の兄とか」

 

「・・・・そうですね・・・本当に申し訳ないです」

 

 ・・・・はぁ。我が兄ながら本当に面目ないです。

 まだ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の使い方がなってないから、ケルベロス一匹だけで苦戦してる様子が目に浮かびます。 

 

「・・・・そう落ち込むな。今回の戦いで成長するだろうからな・・・・・・・・・・・・多分」

 

「・・・・最後にボソッと呟いた一言さえなければ良かったんですが・・・・」

 

「では行くとするか!」

 

 

 あ、話そらしましたね。ヴァーリ君。

 

 

 

 

―●●●―

 

 

「来たか。それで、誰が来る?サーゼクスか?それともセラフォルーか?」

 

「お兄様とレヴィアタン様の代わりに私達」

 

 ドオオオオオオンッッッ!!!!!

 

 !?なっ!?なんだよあのデッケー光の槍!!

 さっきまであった体育館がなくなったのか!?

 

「つまらんな。ま、余興にはなるか・・・・」

 

 俺が改めて堕天使幹部の力にビビっていると、コカビエルが指を鳴らす。

 すると、地面から巨大な三つの首を持った化け物が出てきた。

 

「・・・・ケルベロスですって!?」

 

 地面から出てきた化け物に部長も驚きを隠せてない。

 ていうかケルベロス!?あのゲームとかに出てくるあの!?

 

「やるしかねぇのか!!『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』!!!」

 

『Boost!!!』

 

 とりあえず籠手を展開しておく。

 実はここに来る前に部長と話し合ったんだけど、俺は今回サポートに徹することになった。

 

 これを聞いて俺はなるほどと納得した。

 素の俺よりも明らかに強い部長と朱乃さん。

 この二人に譲渡することで必殺の一撃を放つことができる。

 

 そんな俺は現在、必死に逃げ回っていた。

 チクショウ!倍加が完了するまで俺は攻撃できないからな!!

 

 

 ?俺の籠手がなんか点滅してる?どういうことだ?

 

『これは所謂お知らせ機能ってやつだ。リアス・グレモリーか姫島朱乃に力を譲渡すればケルベロスを倒せるだけの力が与えられると知らせてくれてるんだよ』

 

 おぉ!そりゃすごい!!

 俺は早速部長と朱乃さんを呼ぶ。

 

「部長!朱乃さん!ケルベロスを倒せる段階まで力が貯まりました!!受け取って下さい!!」

 

 俺はこちらに近づいてきた部長と朱乃さんに力を譲渡する。

 そしたら、二人からとんでもない量の魔力が溢れ出した。

 

 

「喰らいなさい!!」

 

「天雷よ!!鳴り響け!!」

 

 

 二人の力に恐れをなしたのか逃げ出そうとするケルベロス達。

 しかし、地面から生えた剣がそれを阻む!!

 

「逃さないよ!!」

 

 木場か!!ナイスだぜ!!

 

 ケルベロス達は身動きが取れないまま無に帰した。

 

 

 よしっ!!あとはお前だけだぜ!コカビエル!!

 

 

―●●●―

 

 

 ・・・・さて、グレモリー眷属達の戦いを見物して一言。

 

 お前らはアホか!!!

 

 何が天雷よ!だ!雷光にすればもっと火力上がるだろうがよ!!

それとリアス・グレモリー!!お前はただ魔力の塊撃ち出すだけかよ!!お前の兄を見習えや!!

 白髪のチビ!!お前なんで殴るだけなんだよ!!仙術使えばもっと弱らせたりとか色々できるだろうが!!

 

 

 ヤベえ。まだまだ言い足りない事だらけだわ。

 すると突然、コカビエルからお呼びの声が。

 

「フリード!四本の力を得たエクスカリバーを使え!それで戦ってみせろ」

 

「・・・・へいへい」

 

 ・・・・にしてもバルパーの爺さんは何にも分かっちゃいねぇ。こんな継ぎ接ぎだらけのエクスカリバーなんてすぐに折れるに決まってんだろ・・・・

 

 ・・・・全く、グレモリー眷属達といい、青髪の悪魔祓い(エクソシスト)といい、よくそんな実力でコカビエルと戦おうなんて思えたもんッスね。

 

 これはあれか?ヴァーリか清羅たんが来るまで俺が噛ませ犬的な役割をしなくちゃならない感じッスか?

 そう思っていると、グレモリー眷属の一人の『騎士』が憎悪を秘めた声を発した。

 

「バルパー・ガリレイ。僕は『聖剣計画』の生き残りだ!」

 

「・・・・ほう。あの時の生き残りとここで再開するとはな。数奇なものだ・・・・」

 

『騎士』の問に対してバルパーの爺さんは小馬鹿にした様子で言葉を返す。

 

「貴方のせいで・・・・未来ある子供達が死んだ!貴方の欲望のせいで!!」

 

「そうか。でもそれは当然のことではないか?不要になったものを処分する。これのどこにおかしな点がある?」

 

「・・・・貴様っ!!」

 

「全く煩わしい限りだ。それだけ言うのならばこの因子をくれてやろうか?こんなものはもう量産できる段階まで来ているからな」

 

 ・・・・うーわ。本当に分かっちゃいねぇ。

 

 そう思っていると、バルパーの爺さんから因子を受け取った『騎士』君が涙を流す。

 

「__聖歌」

 

 ・・・・こりゃ面白い事になりそうですわ。

 ヴァーリ。清羅たん。コカビエルとグレモリー眷属をぶつけたのは間違いじゃなかったッスよ!

 

『__聖剣を受け入れるんだ』 

 

『__怖くなんてない』

 

『__たとえ、神がいなくても』

 

『__僕達の心はいつだって』

 

『ひとつだ__』

 

 因子の中の魂たちが天に登ると、大きな光が降り注ぎ、『騎士』くんを包み込む。

 

 

 ・・・・至ったみたいッスね。ついに!

 これで漸く勝負になるっス。

 

 

 さぁ。楽しませてくれよ?切り札を切らせてくれる程度にはよ。

 

 

―●●●―

 

 

「グレモリー眷属の『騎士(ナイト)』。木場裕斗!

行くぞ。フリード・セルゼン!この禁手(バランス・ブレイカー)。『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)』。聖と魔を有する剣の力。その身で受け止めるといい!」

 

 おおー、騎士らしく宣言されちゃったよ。これは俺っちも名乗り返すしかないね!

 

神の子を見張る者(グリゴリ)所属の悪魔祓い(エクソシスト)。フリード・セルゼン。んじゃ、来いよ。『騎士』」

 

「言われなくともっ!!」

 

 そう宣言してすぐに走り来る『騎士』君。

 中々速いねぇ!

 でも、目に見えない程ではないので落ち着いてその一撃を受け止める。

 

「ッ!」

 

 受け止められて不利と悟ったのか一旦離脱する『騎士』君。

 ・・・・へぇ。あの剣。一応この継ぎ接ぎカリバーと打ち合える位の強度はあるみたいッスね。安心したッス。

 

「どうしたどうした!!その程度か!?グレモリーの『騎士』はよぉ!」

 

「何の!!まだまだ!!」

 

 一旦離脱した『騎士』君は新たに聖魔剣を創り出し、二刀流で攻めてくる。

 

 なるほど。威力が足りないなら手数で攻めるってことッスか。面白いッスね!

 

「ヤァァァッッッ!!」

 

 ギィィン!!

 

 迫りくる二つの剣戟を『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』の能力を使って受け止める。

 その後何度か打ち合ったあと、こちらは剣の先を枝分かれさせて縦横無尽の攻撃を放つ。

 しかしその剣先を『騎士』君は難なく捉え、自らのスピードを活かして剣を捌く。

 

 うーん。これじゃ双方とも決定打に欠けるッスね。

 

 そう思っていると、青髪の悪魔祓い(エクソシスト)ちゃんが左手に聖剣を持ち替え、何か詩のようなものを詠唱しだした。

 

 ってあの詠唱!マジっすか!?

 

「この刃に宿りしセイントの御名において、我は開放する。__デュランダル!」

 

 やっぱりマジだったぁぁぁ!!ウソン!あの子。天然の聖剣使いだったの!?

 先程の決定打に欠けるって言葉を撤回!デュランダル相手だとこの継ぎ接ぎカリバーは確実に折れる!!

 

「デュランダルは触れた物全てを切り裂く暴君だ!さぁ。覚悟しろ!フリード・セルゼン!!」

 

 ちょ、オーラの充填始めてる!

 ・・・・マジかー。こりゃ最悪アレ使うことになりますわ。

 ま、元々こんもんには期待してなかったんスけどね。

 

「はァァァ!」

 

 青髪ちゃんの掛け声と共に打ち合われる二つの聖剣。

しかし、本家元来の聖剣にはこの継ぎ接ぎカリバーは耐えられなかったようで・・・・

 

 ガキィィィン!

 

 甲高い音を残してポッキリ折れた。

 

 ・・・・うん。知ってた。もうここまであっさり折れると清々しいッスね。

 

「はぁぁぁ!」

 

 継ぎ接ぎカリバーが折れたのをチャンスとみて一気に詰め寄ってくる『騎士』君。

 

 ・・・・仕方ねぇ。使いますか。あれ。

 そうして、即座に手ぶらになった手で魔剣を持ち、その魔剣の真名を開放する。

 

 「・・・・撃ち落とせ。__『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)』__」

 

「ッ!!!!!」

 

 開放と共に放たれる黄昏の波を咄嗟に回避する『騎士』君。

 ま、威力も抑えて回避できるように調整したので当然ッスね。

 

「・・・・バルムンクだと!!・・・・いや、そうか。確かフリード・セルゼンは魔剣使いだという噂を耳にしたことがあったが、まさか本当だったとはな・・・・」

 

 なんか青髪ちゃんが驚愕してるけどいいんスか?

 ここ戦場なのに・・・・ 

 

 何がともあれ、これで漸く対等ッスね!!

 俺っちは笑みを浮かべ二人に宣言する。

 

「さて、魔剣まで使わせてくれんだ。楽しませてくれよ?聖魔剣使いにデュランダル使い!いいッスね?コカビエルの旦那!」

 

「いいぞ。好きにやれ」

 

 

 さーて、コカビエルの許可ももらったことだしやるとしますか!

 ま、許可なんて出なくてもやるつもりだったんスけどね




 ありがとうございました!!
 次回もお楽しみに!!!
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