私は現在。オカルト研究部の引き受けた仕事の一つ。プール掃除を終えて水着に着換え、プールサイドのベンチに腰を掛けてました。
ちなみに、今回着用している水着は、クルシェ系の水着。普段より露出が少なめのものです。
・・・・ヴァーリ君にも見せたかったなぁ・・・・
「ところで兄さん?妹である私をそんな目で見るとはどういう了見ですか?」
さっきから卑猥な視線が向けられていると思ったら、案の定、私の兄でした。
しかし、兄はそんな視線を向けていたことに対して開き直って。
「いやぁ、清羅。我が妹ながらスタイルいいなぁ。お兄ちゃん嬉しいよ!」
「・・・・スタイル褒められたのに全く嬉しくないのはなんででしょうか?」
「ひどいな!」
「だったらその実の妹に本来向けるべきではない、卑猥な視線をやめてください」
「それは無理だ!だって男だからな!」
「・・・・・・・・もういいです。それより、アーシア先輩の水着を見てあげたらどうですか?」
私がそう言うと、兄はハッとして、涙目になってるアーシア先輩のところへかけていきました。
ふむ、アーシア先輩と小猫ちゃんはスクール水着ですか。
・・・・なかなか面白いところを攻めてきますね。
すると、小猫ちゃんが私の肩を叩いて。
「・・・・すいません、清羅。ちょっとお願いしたいことが・・・・」
どうしたんでしょうか?
―●●●―
「いち、に、さん、し。到着です。お疲れ様でした!」
あの後、小猫ちゃんは泳ぎの練習に付き合ってほしいと頼まれたので、私は小猫ちゃんの手を握って、バタ足から練習を付き合ってました。
ちなみに、隣では兄がアーシアさんの泳ぎの練習の手伝いをしています。
二人共、楽しそうですね。
「ふぅ。・・・・ありがとうございます、清羅。練習に付き合ってくれて・・・・」
「とんでもないです。これくらい容易いことですよ」
「・・・・相変わらず清羅は優しいですね」
「ふふっ。ありがとうございます」
相変わらず小猫ちゃんは律儀ですね。礼儀正しくていい子です。
・・・・姉妹でもこんなに違いがあるんですね。
性格とかスタイルとか・・・・
「・・・・なんか失礼な事を考えられた気がしました」
!この子、脳内の考えを読み取った・・・・ですって!?
小猫ちゃん。恐ろしい子!
「小猫ちゃん、どうします?まだ続けますか?それとも一旦休憩にします?」
これ以上考え事を察知されても困るので、話題を変更することにします。
「・・・・休憩させてください。さすがに疲れました・・・・」
「分かりました。飲み物持ってきますね」
「・・・・ありがとうございます」
こんなこともあろうかと、何本か飲み物を持ってきていたのです。
「どうぞ。オレンジジュースでいいですか?」
「・・・・はい、ありがとうございます」
ちなみに私はリンゴジュースです。
「・・・・清羅のおかげでだいぶ泳げるようになってきました」
「私が教えたのなんて基礎中の基礎ですよ。ここまで泳げるようになったのは、小猫ちゃんの力です」
というか本当に何も教えてないんですよね。
小猫ちゃんの飲み込みの早さと運動神経が役に立ちました。
「・・・・清羅。もう一度、お願いできますか?」
「はい。じゃあ、やりましょうか!」
小猫ちゃんも回復したようですし再開することにしました。
途中、魔力を用いた攻防戦が行われていた気がしましたが、きっと気のせいですね。
―●●●―
し、死ぬかと思ったぜ・・・・
俺、兵藤一誠は二人のお姉様の攻防から命からがら用具室に逃げこんだ。
すると、そこには見慣れた少女の姿。
「どうしたんだ?兵藤一誠。かなり疲れているようだが・・・・」
「ま、まぁな。それよりお前はここで何をしてたんだ?」
「水着の着用に手間取っていた。何分、このようなものを着るのは初めてだからな・・・・似合っているだろうか?」
そっか。今までこういうの着たことなかっただろうから当然か。
「おぉ、似合ってると思うぜ!」
お世辞抜きで本当に似合ってると思う。
ゼノヴィアもなんだかんだでいいスタイルしてるからなぁ。
「兵藤一誠。折り入って話したいことがある」
「本名わざわざ言うの面倒くさいだろうから、イッセーでいいぜ」
「ではイッセー。私と子作りをしてほしい」
・・・・・・・・は?
この子は何を言ってるんだ?
「む、すまない。唐突だったな。では順を追って話そう」
「・・・・はい。お願いします」
「・・・・私はこれまで神に仕えていたんだ。しかし、神の不在を知り悪魔になったため、生き甲斐を失った。そこで、リアス部長に相談してみたんだ」
「うん。話は分かった・・・・でもなんで?」
「話を聞いたところ、好きに生きてみろと言われたからそうすることにしたんだよ」
好きに生きる・・・・か。
「だから私は新たな目標を立てた。それが・・・・・・・・子供を産むことなんだ」
「・・・・そっか・・・・でも、何故に俺?」
「君はドラゴンの力を宿しているだろう?私は産まれる子供は強くあってほしい。・・・・そこで、君に白羽の矢が立った。というわけだ」
・・・・そ、そうなんだな・・・・
ていうか俺の遺伝子ってそんなに魅力的なのか?
「何事も実践あるのみだ。早速始めよう」
え!?ちょちょちょ!!!
脱ぎ始めちゃったんですけど!?
ええいっ!!こうなったらヤケだ!!
もうここで覚悟を決めてヤッてやる!!
そうして、俺はゼノヴィアを押し倒そうとしたその時・・・・・・・・
「・・・・イッセー?」
後ろから聞こえる聞き慣れた声。
恐る恐る振り返ると、そこには仁王立ちする部長の姿。
「・・・・あらあら、イッセー君ったら」
朱乃さんまでいる!!
ていうか目が全然笑ってねぇ!!
「・・・・イッセーさん、酷いです!」
アーシアも目を潤ませて怒ってる!
「・・・・兄さん・・・・マジですか・・・・」
清羅は清羅でめっちゃドン引きしてる!
やめてくれ!!兄をそんな蔑んだ目で見ないでくれ!!
「・・・・イッセー先輩。最低です」
小猫ちゃんも清羅と同じく蔑んだ目で見てくる!
「・・・・私。用事が出来たので帰りますね」
「ちょ!!清羅!!助けてくれェェェェ!!」
あぁ!!俺の頼みの綱がァァァ!!
「イッセー。少し、『お話し』しましょうか?」
イヤだァァァァ!!!死にたくない!!
誰か助けてくれェェェェ!!!
―●●●―
さて、兄のプールサイドから聞こえてきた絶叫を無視して、私は皆より一足先にプールから上がっていました。
そして、校門に行くと、そこには幻想的な雰囲気を纏う一人の銀髪の美少年の姿が。
「・・・・ヴァーリ君。待っててくれてたんですね」
「あぁ。今日は一緒に帰ると約束しただろう?・・・・・・・・それにしても、先程の絶叫は何だったんだ?」
「気にしないでください」
「そ、そうか」
「・・・・それにしても、なんでわざわざ校門で待ってたんですか?」
本当になんでなんでしょう。
いつもみたいに近くの公園で待ってればいいのに。
「・・・・いや、この際だからな。俺の将来の『お義兄さん』に挨拶しておこうと思って」
「そうですか・・・・あぁ!そういえば父さんと母さんにあったそうですね!・・・・アザゼルさんと一緒に」
「あぁ・・・・いい両親じゃないか。アザゼルともすっかり仲良くなっていてな。・・・・俺の事も認めてもらえた」
「・・・・悪いとは言いませんが、行くのなら私に一言言ってほしかったです・・・・」
「ハハハ。サプライズだ」
・・・・ヴァーリ君といい、アザゼルさんといい、この二人。本当にサプライズが好きですね!
・・・・おかげさまでびっくりの連続ですよこっちは。
「お、話をしている内に来たようだぞ」
「あ、本当ですね」
・・・どんな反応するんでしょうかね。私の兄は。
―●●●―
ふぅ〜、災難だったぜ。
俺はやっとあの地獄から開放され、トボトボと校庭の方へと歩いていた。
・・・・それにしても、一人で帰るのも久しぶりだな。
そうして、校舎を出ようとしたとき、俺の視界に見慣れた金色と見たことのない銀が写った。
!?
一瞬心が持ってかれた。
すんごい美少年と美少女が二人で楽しそうに話している。
・・・・・・・・ていうか美少女の方は俺の妹じゃねぇか!
で、その隣にいる美少年は誰だ?
そう考えていると、二人がこっちに気付いたのか、視線をこちらに向け、話しかけてきた。
「やぁ、初めまして」
「は、初めまして・・・・」
え?誰?
・・・・・・・・・・・・・・・・あ!
こいつ、清羅の待ち受け画面に写ってた・・・・!
「俺はヴァーリ。清羅の彼氏だ。・・・・そして、白龍皇__『
・・・・!そうだったぜ!確か清羅の彼氏って白龍皇だったんだよな!!
「ここで会うのは二度目か、『
はあ!?
・・・・コイツ!お義兄さんだとぉ!?清羅の彼氏ってだけで許せないのに、もう『夫』気取りだぁ!?
「認めんぞ・・・・」
認めるもんか・・・・・・・・
こんなイケメンで白龍皇で堕天使側に属していて、それでいて可愛い妹の彼氏だなんて・・・・!
「てめぇみたいなリア充クソ野郎!たとえ父さんと母さんが許しても、俺が許すもんかァァァ!!!」
許さん!!目の前のこいつは、全国の非リアの敵だ!!
そうと決まれば話は早い!
まずは一発殴って・・・・!
「何しようとしてるんですか?兄さん?」
「す、すいません!」
こ、怖ぇぇ!!
清羅が凄い笑顔で聖なるオーラを出してる!
・・・・あのまま殴りかかってたら俺、死んでたな・・・・
「さて、後ろで控えてる君たちも出てきたらどうだ?」
え?後ろ?
振り返って見ると、そこには敵意剥き出しのオカルト研究部の皆。
「ちょっと冗談がすぎるんじゃないかな?」
「ここで『赤龍帝』との決戦を始めさせるわけにはいかないな『白龍皇』」
木場とゼノヴィアなんかはそれぞれの武器を手にしてドス黒い声を出している。
「・・・・木場先輩、ゼノヴィア先輩。やめておいた方がいいですよ?・・・・・・・・手が震えているじゃないですか」
清羅の言うとおり、ゼノヴィアと木場の武器を持つ手は震えていた。
「清羅の言う通りだ。でも、誇っていい。相手との実力差が分かるのは強い証拠だ。俺と清羅の二人と、君達との間には非常に大きな差がある。コカビエルごときに苦戦していた君達では、絶対に勝てないよ」
コカビエルごときか・・・・
実際、俺達グレモリー眷属が束になってかかっても勝てなかった相手をこいつはごときと言った。
おそらく清羅とこいつにはコカビエルごときと見下せるだけの実力があるのだろう。
「さて、お義兄さん。あなたはこの世界で何番目くらいに強いと思う?」
「い、いきなりなんだよ」
「未完成の『
「何言ってるんですかヴァーリ君。宿主のスペックも考慮するともっと下ですよ」
おいぃぃ!さり気なく妹にディスられたんですがぁ!?
「ま、このような話はここらへんにして・・・・リアス・グレモリー」
「『白龍皇』、なんのつもりかしら?あなたが堕天使と繋がりをもっているのなら必要以上の接触は」
「・・・・それを言うなら清羅も堕天使側と繋がりがあると思うんだが・・・・まぁ、いいか。今日は別に戦いに来たわけじゃない。清羅を迎えに来ただけだ。俺と清羅もやることが多いんでね」
「あ、兄さん。私、今日帰るの遅くなります」
「あ、あぁ。分かった」
二人はそう言い残して、この場をあとにした。
二人が去っても、俺達は緊迫した表情のままだった。
・・・・・・・・ていうか、野郎にお義兄さんって言われてもなぁ・・・・・・・・・・・
ありがとうございました!
次回もお楽しみに!!