授業後、私はオカルト研究部にやってきました。目的はお菓子と兄への説明です。説明は多分リアス先輩辺りがしてくれるので私はお菓子を食べ続けるのみです。この時間ならば、木場先輩が使いとして兄を呼びに行っているはずです。
そう思いながらお菓子を食べていると、部屋の扉が開き、そこへ兄と木場先輩がやってきました。すると、兄は驚いた顔で私を見るなり。
「清羅!?お前、ここの部員だったのか!?」
あぁ〜、そう言えば私がよくここにいる事伝えてませんでしたね。そりゃそう思いますよね。ここは素直に。
「いや、部員というよりかは、小猫ちゃんと一緒にお菓子を食べているだけというか…」
授業後毎回お菓子を食べるだけのために来ているようなもんですからねぇ。兄はそれに納得したのか。
「そっか。それよりリアス先輩は!?」
「そこのシャワー室にいると思いますよ。」
というか、なんで学校の部室にシャワー室があるんでしょうか…必要ないと思ったのは私だけではないはずです。
すると、兄はシャワーあがりのリアス先輩を見るなり顔をいやらしくにやけさせてました。これに、思わず小猫ちゃんは
「…いやらしい顔」
いいぞ、小猫ちゃんもっと言ってやってください。そしたら兄は、若干申し訳なさそうな顔をしました。
「ゴメンナサイね、昨日はシャワーを浴びてなかったから、今汗を流してたの。」
そういえばリアス先輩は昨日家で泊まってましたね。それでですか。でも、そこのシャワー室。普段も使っているからそこまで違いはないはずなんですが…
「これで全員揃ったわね。兵藤一誠君。いや、親しみを込めてイッセーと呼ばせてもらっていいかしら?」
「はい!是非!」
兄さん嬉しそうですね。
「私達オカルト研究部はあなたを歓迎するわ」
「え、あ、はい」
「悪魔としてね」
その言葉とともに、兄と私以外のここにいる人たちは翼を出しました。そして一つだけ言いたい!
…私、悪魔じゃないんですがそれは…
―●●●―
「粗茶ですわ」
「あ、ありがとうございます」
「うまいです」
「ありがとうございます」
そういって単純な感想を述べる兄。ちなみに私もいただいてます。だって朱乃先輩のお茶、美味しいんですもの!そう思ってお茶を味わっていると。
「単刀直入に言うわ。私達は悪魔なの」
…すごい単刀直入ですね。一瞬ですが兄と思考が被った気がします。
「信じられないっていった顔ね。まぁ仕方ないわ。でもあなたも昨夜見たでしょう?黒い翼の男を」
この町にまだ堕天使いたんですか。まあ、どうせ下っ端の雑魚でしょうから話を流します。
「――天野夕麻」
「あの日、あなたはその子とデートをしていたわね?」
…天野夕麻って言ったら、うるさかったので私が殺したあの堕天使のことですか。そういえばそんな名前でしたね。多分本名は違うんでしょうが…
そんなどうでもいいことを考えていると再びリアス先輩が口を開き。
「彼女は実在していたわ。確かにね。でも、あなたの妹の逆鱗に触れてこの世から消滅してしまったけれど」
あの堕天使が消えたのに情報が消えていたのは恐らく他の堕天使の仲間がうまく証拠を消したんでしょうね。
でなければこうなってるはずがないですから。
そうこう思っているうちに、一通りの説明が終わっていたのか、今度は狙われた原因と現在の三大勢力の力関係。
「彼女があなたに近づいた理由はあなたの身に宿る
これを聞いた兄は、殺されたはずなのに生きている事に疑問を抱くと同時に、理不尽に殺された事に対する怒りが混じって、困惑した様子で叫びました。
すると、リアス先輩が兄を慰めると同時に、生きている理由について説明しました。それにより、兄の困惑はひとまず収まり、説明が再開されました。
その後、部員の皆が
「ドラゴン波!!」
と、好きな漫画のキャラの技を大声で叫びました。
そう。大声で。
これは非常に恥ずかしい!!今私はものすごく顔を真っ赤にしています!皆が兄に注目してるのが不幸中の幸いでした。今の顔を見られたら問答無用で聖槍を突きつけてしまいそうです。
そうやって恥ずかしい思いをしていると。左腕が強い光を放ちました。その後、兄の左腕には宝玉がはめ込まれた赤色の籠手が装着されてました。
「な、ななな、何じゃこりゃぁぁぁぁ!!?」
これが普通の
というか本当に驚きました。以前彼氏とデートした際、彼からこの町に「
…まさかそれが兄だったなんて。
完全に予想外でした。今思えばあの時駒8個使用した時点で気付いておくべきでした。
ドラゴンは戦いを呼ぶ。こればっかりは覆しようのない事実です。それが二天龍ならば尚の事。
一刻も早く対策をしなければ。そう思いつつ、先程の恥ずかしい思いを忘れ、お菓子を食べながらこれからの事を考えてました。
―●●●―
そうして、悪魔についての説明も終わったあと、兄がなぜ私がここにいるのかと疑問を抱き、リアス先輩に質問していました。
「そういえば、なんで清羅はここにいるんですか?もしかして清羅も悪魔だったりするんですか?」
そうなりますよね。ここにいる兄さん以外の人は私の事を知ってますが、兄は私のここでの裏の顔を一切知らない。ここはちゃんと説明するべきでしょうね。というわけで、リアス先輩に説明することを伝え、説明することにしました。
「いや、私は人間ですよ。私も兄さんと同じように
「…え?お前も
そうして強くお願いされました。まぁ、見せた方が説明も早いので見せることにします。
「…わかりました。ではお見せしますね。あぁ、それと、悪魔には少しきつい光ですので注意してくださいね」
ちゃんと忠告して、オーラを極限まで押さえ込みます。それでも悪魔には害のある光を放ちますが。そして、私が神霊狩りの際に使用する槍の真名を呟き、手元に出現させます。
「
先程の兄の
「って、すげぇぇぇぇぇぇぇ!清羅!お前こんなの宿してたのか!?部長!この槍の名前っていうのは分かるんですか!?」
驚いたあと興奮したのか、ものすごくはしゃいでました。本来なら、私から説明するべきなんでしょうが、リアス先輩にしてもらったほうが効果的でしょうので、リアス先輩に説明を任せます。
「清羅の
これを聞いた兄は、ピタリと動きが止まり、一分程硬直しました。
その後、自分の
が発現したときよりも大きな声を上げて。
「…え?この槍ってそんなにすごいんですか!?ていうか
…そりゃあ驚きますか。なにせ自分の妹も
皆の自己紹介も終わり、今度は悪魔として生きていくための説明会が始まりました。その説明の中、最初は下僕として生きていくことに不満を感じていた兄ですが、悪魔としての爵位を得るとハーレムを築けると知った馬鹿兄は。
「ハーレム王に俺はなるっ!」
先程の不満いっぱいの顔から一変。途端に欲望丸出しであり得ない言葉を叫びました。
うん。まぁ、いいんじゃないですかね。馬鹿に真っ直ぐなところはこの兄のいいところだと思うので。
でもね、女性がいる中でそういう発言は控えた方がいいと思うんですよね。後でしっかりと言い聞かせておきましょうか。
こうして、馬鹿兄はハーレム王への道を進みましたとさ。
これ、誰が得するんでしょうかね?
ありがとうございました!やっと説明会終わりました。ここまで長かった!!