第八話
私の兄が悪魔に転生してからもう一ヶ月。兄は順風満帆?な悪魔ライフをおくっています。最近では、悪魔に転生したアーシアさんが家に下宿することになったり、兄が
そんな中、私宛に一通の手紙が届きました。こんな時期に珍しいと思い中身を確認してみると、冥界の知り合いから、婚約の話し合いがあるから仲介人を頼みたいという内容でした。
そういえばあの人そんな話してましたね。もうそんな時期でしたか。
兄の悪魔ライフから一ヶ月。これは何か起こりそうな気がしてきましたね・・・・
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学校の授業が終わり、家に帰っていつも通り本を読みながら過ごしていると、突然リアス先輩の気配がしました。何事かと思い、兄の部屋のドアを蹴破って侵入すると、兄がリアス先輩に裸で攻め寄られてました。
うん、前にもこんな事あったけどあえて言わせてもらいます。
「これ、どういう状況?」
そう思っていると、突然魔法陣が出現し、見知った女性が現れました。
「こんなことをして破断に持ち込もうというわけですか?」
ちょっと待ってください。いきなりの急展開に流石の私もついていけてないのですがそれはいかに?
「すいません。これはどういう状況で?」
こうなったらど直球に聞いてみるに限ります。すると、グレイフィアさんは丁寧な挨拶とともに簡単な説明をしてくれました。
「お久しぶりです、清羅様。では、この状況。簡潔に説明致しますと、お嬢様が婚約破棄のためにあなたのお兄様に操を捧げようとしていたわけです」
・・・・リアス先輩や。あなた、そうまでしてあの人との婚約破棄したいんですか・・・・
「あ、ありがとうございます。ということは話し合いは今週中に?」
グレイフィアさんが人間界に来たということは、確実にグレモリー家の判断でしょうから、婚約取り決めの話し合いが近日中に行われるということでいいでしょう。そう思って確認すると。
「はい、話し合いは明日行う予定でございます」
わぁ〜お、思ったよりも早かったですね。まぁ、明日は特に予定もないので承諾しますが。
「わかりました。では、明日はよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ」
話し合いの確認が終わると、リアス先輩は兄の頬にキスをし、呆然としてる兄を置いて、グレイフィアさんとともに魔法陣で転移しました。
「この兄、放っておいてもいいですよね」
幸せそうな顔を浮かべている兄を放置して、自分の部屋に戻りました。
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翌日、話し合いのため、私達はオカルト研究部の部室に向かっていました。すると、この場で初めて気配を察知したのか、木場先輩が。
「・・・・僕がここまで来て初めて気がつくなんて・・・・」
と言いました。というかここでやっと気づくというのは遅いですね。私は学校にいるときからすでに気づいてましたけど。
扉を開くと、すでに皆が揃ってました。しかし、いつもより数段雰囲気が重たいです。すると、リアス先輩が。
「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるの」
そう言って、説明しようとすると、部屋にあった魔法陣が光りだし、魔法陣から演出用の炎が飛び散ります、やがて収まると、一人の男が立っていました。
「ふぅ、人間界は久しぶりだな」
いきなりの男の登場に、兄が驚いていると、その男は私を捉え、にっこりスマイルで。
「おぉ、久しぶりだなぁ清羅。今日はよろしく頼むぞ」
「そうですね。お久しぶりです。ライザーさん」
このやり取りに、グレイフィアさんと私以外の人達が心底驚いていました。そんな中、リアス先輩が。
「清羅!あなた、ライザーと知り合いだったの!?」
「ん?あ、はい。以前冥界で万屋みたいなことしてたときに知り合いまして」
あぁ、そういえばリアス先輩達には説明してませんでしたね。すると、ライザーさんを知らない兄が。
「というか、あんた誰?」
空気を読まないどストレートな発言をかましてきました。コレには、私とライザーさんは思わずズッコケます。
すると、ライザーさんがこの理由を察したのか、私が言いたかったことを言ってくれました。
「リアス。もしかして俺の事、その下僕君に話してないのかい?」
この問に対してリアス先輩は。
「話す必要がないから話してないだけよ」
嫌悪感を隠そうともせず、冷たく答えました。コレには、ライザーさんも思わず苦笑いを浮かべてます。
未だに状況が掴めていない兄に私が説明しようかと思ったら、グレイフィアさんが兄に説明してくれました。
「兵藤一誠様」
「は、はい」
「この方はライザー・フェニックス様。純血の上級悪魔であり、フェニックス家のご三男です。そして、お嬢様と婚約されているのです」
この説明に、兄はしばらく硬直した後、よっぽど驚いたのか。大声で絶叫をあげました。
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「いい加減にしてちょうだい!」
ライザーとの婚約話にとうとう我慢できなかったのか、リアス先輩の激昂した声が部室に響き渡ります。
「ライザー!何度も言ったはずよ!私はあなたと結婚なんてしないわ!」
「・・・・リアス。君の今の発言は現在の悪魔情勢を知ってのことなのかい?」
この発言に対し、二人の間にさらに亀裂が走ります。ライザーさんは未だ冷静なままですが、リアス先輩の方はさらに激昂した様子になっています。すると、激昂した状態のリアス先輩は。
「えぇ当然よ。私は家を潰さない。婿養子だって迎え入れるつもりよ。でも、あなたとは絶対に結婚しない!」
あくまで婚約しないと意地を張ります。コレにはライザーさんも呆れたのか、ため息をつくと、私とグレイフィアさんに体を向けます。
「これは婚約どころの話じゃありませんね。清羅、グレイフィアさん。何か案はありませんか?そのためにここにいるんでしょう?」
ライザーさんが婚約を否定するための方法を私とグレイフィアさんに聞いてきます。
「はい。こうなることは両家の方々も重々承知していました。そこで、ここで話し合いがつかなかった場合最終手段を用いることにしました」
「最終手段?どういうこと?」
「あ、これは私が説明します。実は、この婚約に双方が納得できない場合は『レーティングゲーム』にて決着をつけろと、伝言を預かってます」
この説明に、リアス先輩とライザーさんは心底驚いています。
「・・・・いいのか?俺は自慢ではないがプロとして活躍して勝ち星も多い。これはワンサイドゲームでは?」
そうでした。確かライザーさんはすでにプロとして活躍し、多くの勝利を収めてました。しかし、リアス先輩はよほど婚約を破棄したいのか。
「やるわ。あなたを消し飛ばしてあげる、ライザー!」
と言ってゲームに参加する意思を表明しました。これはちょっと無謀じゃないんですかね?
「・・・・なぁ、リアス。もしかしてここにいる面子だけでゲームに挑もうというわけか?」
ライザーさんは若干困惑した表情で問いかけます。この問に対してリアス先輩は。
「だとしたらどうなの?」
と、怪訝そうに質問を返しました。すると、ライザーさんは少々呆れながら。
「これじゃあ少し無謀じゃないか?確かに君の下僕は潜在能力が高い者たちが多い、しかし現時点で俺の下僕に対抗できるのはそこの『雷の巫女』ぐらいしかいないじゃないか」
そう言うと、部室の魔法陣が光だします。やがて光が収まると、そこには十五名のライザーさんの眷属が揃いました。
「それに、俺はメンバーがすべて揃っている。対してそちらは王を含めて六名しかいない。」
そう言って眷属を見せました。すると、どこからか大号泣する声が聞こえてきました。
「・・・・お、おい、清羅、リアス。そこの兵士、俺を見て大号泣しているんだが・・・・」
ライザーさんがドン引きした表情で問いかけてきます。私は、今目の前で大号泣しているのが自分の兄だという現実から目を背けながら質問に応じます。
「おそらく夢がハーレムを築くことだから感動?してるんだと思います・・・・」
「・・・・そ、そうか・・・・苦労してるんだな・・・・」
そう言ってすごい憐れみの視線を向けられました。しかし、今はその視線が痛い!
「ま、まぁ、このままレーティングゲームを行ったとしても結果は見えている。」
すると、何かを思いついたのか、ライザーさんは顎に手をやり考え始めました。
「リアス、十日後でどうだ?そしたらいい勝負になるだろう」
どうやら、リアス先輩達に十日間の修行期間を与え、初めてのレーティングゲームに備えさせるようです。
そう思っていたら、ライザーさんはこちらを見るなり、さらにとんでもない事を提案してきました。
「!そうだ!リアス、そちらはただでさえ人数が少ない。ならば清羅にレーティングゲームに参加してもらってはどうだろうか?」
・・・・いいんでしょうか?私が出たら一方的な蹂躙で終わりそうな気がします。その意思を読んだのか、グレイフィアさんが。
「では、非公式のゲームなので許可をいただけるか両家に相談してみることにします。おそらく、出場した場合、多くの制限をかけられると思いますが」
マジデスカー、許可出しちゃうんですか・・・・でも、制限かけても結果は変わらない気がするのですが・・・・
「それでは、リアスとその眷属たち、そして清羅。ゲームでまた会おう」
そう言って、ライザーさんとその眷属たちは、魔法陣で帰っていきました。
ありがとうございました!次は修行編に入ります!