ある日ある時ある場所に白い頭巾を被ったしろずきんちゃんという5人組がいました。
この5人組……それはそれは仲良く暮らしておりました。
1人はある日、森で迷い出れなくなってしまいました。
しかし、ここで果てるわけにはいかぬと森で生き抜くために、地面に穴を掘り、側面を葉っぱで覆い、水を入れ、さらに葉っぱを入れて緑色の水を作り出しました。
その水でしろずきんを染め上げ『みどりずきんちゃん』になりました。
みどりずきんちゃんはやがて森の王者となるのですがそれはまた別のお話。
1人はある日、大切にしていた頭巾を紛失してしまいました。
家中を探しても見つかりません。
村中探し回っても見つかりません。
国家を総動員させて国中探させても見つかりません。
どうしても見つからず、あまりの悲しさに泣き続けました。
泣き続けて泣き続けて、髪が真っ青になるまで泣き続けました。
その姿はまるで青い頭巾を被っているようだということで、『あおずきんちゃん』と呼ばれるようになったのです。
あおずきんちゃんは悲しさのあまりある国の
1人はある月曜日、上司から仕事を押し付けられました。
ずきんも被らずに仕事をしました。
しかし、金曜日になっても終わりませんでした。
上司はいいました。
「じゃあ君、土日も出てね。」
この会社で上司に逆らうことは許されません。
土曜日、日曜日を定休日としておきながら、上司の機嫌で勤務時間など変わってしまうのです。
こうして『きゅうじつしゅっきんちゃん』が生まれました。
休日出勤ちゃんは反乱を起こすためあおずきんちゃんと手を組むのですが、それはまた別のお話。
1人はある日、野菜になりたいと思いました。
ゴボウ、ピーマン、タマネギ、ニンジン、ダイコン……
なかなかしっくりくるものがありません。
しかしとうとう見つけたのです。
自分にしっくりくる野菜を。
そう『ぱんぷきんちゃん』の誕生でした。
パンプキンちゃんは自らの体を削り、皆にスープやパイをご馳走していき、最後には無くなってしまうのですが、それはまた別のお話。
1人はケンカで負けたことがありませんでした。
大人になって戦地に駆り出された時には、1000人の部隊をたった1人で全滅させ、その後帰還した際の姿を見た者から『あかずきんちゃん』と呼ばれるようになりました。
あかずきんちゃんは成果を挙げていきますが、成績が良くなるということはつまり相対的に殺した人数が増えたということ。
だんだんと心が壊れていき、最後は単身で国と戦争をすることになるのですが、それはまた別のお話。