【はいふり】繋げシーレーン!〜モグラのふねの輸送道中奮闘記〜 作:すとらっぷ
今から100年ほど前、日露戦争の後、日本はプレートの歪みやメタンハイドレートの採掘などが原因でその国土の多くを海中に失った結果、海上都市が増え、それらを結ぶ海上交通などの増大に依り海運大国になった。その過程で軍艦は民間用に転用され、戦争に使わないという象徴として艦長は女性が務めた。これが「ブルーマーメイド」の始まりであり、女子学生の憧れの職業となっていった。また、かつての軍艦のなかにはブルーマーメイドを育てる教育用の船、教育艦として使用されるものもあった。
しかし今日では潜水艦に限って男性が運用している。潜水艦の構造故に体力的にも衛生面でも女性より男性が適しているため男性のみの組織となった。これを「ホワイトドルフィン」と呼ぶ。
これはホワイトドルフィンを目指す男達と、モグラと呼ばれたとある潜水艦の物語である!
某所、私立御舞等高校
ここは優秀なおまいらを多数排出する男子校である。この学校は特に頭が良い訳でもなく、悪い訳でもなく、歴史もそれほどなく、強いて言うなら最近海洋科が新設されただけの至って平凡な学校である。
そして本日、そんな学校の校長室に呼び出された生徒がいた
男「あの…もう一回言っていただけますか?」
校長「……」
男「……怒らないからもう一回仰って下さい」
校長「…」
校長「海洋実習用の…伊号潜水艦を…調達出来ませんでした」
男「OK戦争じゃ誰か釘バット持って来やがれぇぇぇぇぇ!!」
校長「怒らないって言ったじゃないか!」
男「怒るわクソジジイ!昔からお母さんの怒らないから言ってごらんなんて嘘に決まってるだろがぁ!!」
校長「ヒィッ!これには深い訳が!」
男「おうおうおう言ってみろや!その深い訳ってのをしっかりなぁ!!納得出来んかったら沈めるぞ!キラウエアの火口に!」
校長「ふぇぇ…海より致命的だよぅ…」
開始早々校長相手にブチ切れる最近の若者、主人公、高校二年生
男「まあそれは冗談として…いいから早く理由を話せ…流石に理由も聞かずに怒るのは悪かったかもな…」
校長「……予算使って追加装備買ったら…本体買う予算無くなっちまった!テヘッ!」
男「このドグサレがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!本体買わずにオプションだけ買ってどうするってんだゴラァァァァァ!!」
校長「ヒィィィ!!」
男「俺が!!この海洋実習のためにどんだけ努力してきたか!!艦が無いから陸上で!数ヶ月で技術詰め込んで!なんとか潜水艦動かせるようになって!やっと!やっとという時に!」
校長「あっ…職員会議の時間だ…」
男「逃がすか!もういい!コイツを殺る!はいふりSSなんて知ったことか!これから始めるのはサスペンスだ!完全犯罪成立させるぞコノヤローーー!!!」
校長「待て待て待て!話せばわかる!話せばわかる!」
男「問答無用!」
校長「べ、別に潜水艦が無いとは言ってないだろうが!」
男「は?」
校長「確かに伊号潜水艦は調達出来なかった!しかし、確かに性能では劣るが潜水艦自体はちゃんと用意しとる!海洋実習には参加出来る!!」
男「………早く言えよそれ」
校長「早く言わせて欲しかったよ……」
数時間後、近くの港にて(クッソダルい登場人物紹介パート)
校長『この後、海洋科の生徒が集まって顔合わせやら出港準備とかやるから、その時にお披露目になる。楽しみに待っとれ』
男「って言ってたけど」
男「顔合わせって言っても大体顔見知りだよな」
キモオタ「ドゥフフいかがされましたかな男氏ブフォwww」
ネクラ「………オハヨ」
男「結局俺達三人は集まるのな…」
キモオタ「三人揃って小学校で出会い、中学でも変わらず三人同じクラスで、三人揃って東舞鶴受験して、三人揃って落ちましたからなww」
男「ここにいるほぼ全員が東舞高落ちてるだろ…」
ネクラ「……ここ以外に拾ってくれる学校なんてなかった」
俺「……みんなそこはあのクソ校長に感謝してるんだけどな…」
キモオタ「ただ、あの人バカですからな…」
???「フゥーハハハハハハ!」
男「うわ…面倒臭いのが来た」
彼の格好は眼帯、指ぬきグローブ、黒いマント。後は察せ
クロウ「我こそは艦長!真名はクロウ=エルサ…」
そして謎の名乗りを上げる自称艦長
男「お前成績的に副長だぞ。艦長は俺だから」
クロウ「何ぃ!?」
男「ド、ドンマイ…」
クロウ「……いいもん…我…我、なんとかして艦長の座を射止めるもん…」
男「…中二病さえ患って無ければ……いい奴なんだけどな…」
クロウ、本名黒部。副長
??「男サン!」
??2「先輩!」
キモオタ「今度は一年生コンビですな」
チョウ「お久しぶりデス!」
男「おう!来日した日以来か?」
チョウ君は中国からの留学生、小柄な美少年である
男の娘である(強調)
ショタである(強調)
ヤりたい(感想)
ヤりたいだろ?(確認)
ヤります(宣言)
チビ「先輩聞いてます?」
男「あ、ああ、尻の話だよな」
チビ「何の話ですか!!」
チビ、名の通りチビである
年上のお姉様あたりにモテそうな外見をしているがある理由からまったくモテない。
エロ同人誌作家で、驚くほどにド変態だからだ
男「チビよ、チョウ触手総受け本の進捗はどうだ?」
チビ「はい!余裕で冬コミ間に合います!」
二人『ゲヘ…ゲヘヘヘへへへ』
キモオタ「取り敢えずは知り合いへの挨拶はこんな物ですかね?デュフ」
男「そうだな…」
?「おいおい、俺を忘れてもらっちゃあ困るぜ?」
男「!?」
ふと見るとベンチに若い男が座っていた。
うほっ!いい男!
そう思って見ていると突然その男は俺の見ている前でツナギのホックをはずしはじめたのだ…!
阿部「やらないか」
男「やりませんよ?」
…………………………
阿部「やらないか」
男「やりません」
………………………………
阿部「やらn」
男「俺ノンケなんで」
阿部「俺はノンケだって構わないで食っちまう人間なんだぜ?」
男「知りません」
彼こそが我が校の生徒会長、阿部会長だ。とても高校生とは思えない大きな体をしていていい男子生徒を次々に食っちまういい男である。いつも青いツナギを着ている。某くそみそなテクニックを披露するホモ漫画のキャラクターとは別人である。別人ったら別人なのである。
男「だから苦手なんだ……」
外面的にも内面的にもいい男なので生徒から慕われている。ただガチホモである。
男「まさか生徒会連中全員と同じ船って…」
生徒会の面々
『ンアアアア!イキスギィ!アァン?アンカケチャーハン?』
男「……はぁ」
校長「お、集まってるな」
男「校長、やっと艦のお披露目か?」
校長「ああ!もう来てるぞ」
男「?」
キモオタ「もう来てる?」
その時、
ズザザザザザザザ!!
海面が揺れる、黒い影と共に
男「おおおおお!!」
クロウ「俺達の艦が!」
海の中なら現れる!
校長「『三式潜航輸送艇試作40号』通称『まるゆⅢ型』だ!!!」
男「…なんかちっちゃくない?」
三号潜航輸送艇試作40号まるゆⅢ型
(通称『まるゆ』)
艦長(正しくは艇長) 男
副長 クロウ
書記 チビ
砲術長 キモオタ
航海長 ネクラ
船医 田所
補給長 阿部
通信 チョウ
工作長 不良
見張員 マサイ
機関手 くまのきぐるみ
その他20人くらい
※物語の進行状況によって名前付きが増えたり増えなかったりする
※本作におけるまるゆは史実のまるゆ1号から38号、及びまるゆⅡ型『潮』を都合の良くモデルにしています。まるゆⅡ型を元にして8号のネガティブタンクを付けたり企画で終わったロケット砲つけるかもしれなかったりその上小型スキッパー載せたりしますがご了承下さい
男「……説明して貰おうか…校長…」
校長「な、何でしょうか?」
男「まず初めに、魚雷発射管はどこに付いてるんだ?」
校長「…ありません」
男「…この艦の武装は?」
校長「…37mm船舶砲のみと…聞き及んでおります」
男「この艦のエンジンはなんですか?」
校長「改造したヘッセルマンエンジンです…」
男「たしかこれって石油採掘とかで使うエンジンで船に載せるものでは…」
校長「…ないですね」
男「そもそも潜水艦じゃ…艦じゃないよね?」
校長「『艇』…ですね…」
男「最後に…」
校長「はい……」
男「ト イ レ は ど こ に あ る の か な ?」
校長「 な い で す 」
男「野郎共!コイツの身ぐるみ剥がして沈めるぞ!!」
全員『了解ッ!!』
校長「待て待て待て落ち着けお前ら!!」
男「問答無用ぉぉ!!」
校長「ギャァァァァァ!!」
全裸で海岸に寝そべる老人とそれを取り囲む高校生の図が出来上がった
男「…マジかよ…正直実習出来るなら多少は性能低くても満足するつもりだった…文句は言う気なかった。感謝の言葉すら用意してた……」
クロウ「と、トイレ無し……しかも潜水艦で……」
チビ「実際問題どうするんですか…」
ネクラ「…母なる海に直接?」
キモオタ「潜航中はどうしますか?」デュフ…
阿部「糞まみれ…か?」
男「実習は4月7日…出港はもっと前だとしてもまだ時間はあるか……多少はマシなボットン便所作るしか…」
クロウ「どこにボットンするというのだ……」
男「どっかで見たことあるな…ドラム缶切って中に…コールタールか何か入れて匂いを遮断とか…」
チョウ「しかもどこに置くんでスカ…トイレ…潜水艦狭いデスヨネ」
男「中見てきたけど…倉庫の一角使うか…?あそこならスペース豊富だし…でも一応は食料詰め込む場所だから嫌だよな…」
不良「あぁん…?どうしたお前ら」
男「不良工作兵!いいところに来てくれた!かくかくしかじかで…」
不良「あぁ?トイレが無いだぁ?」
男「どうします…これ」
不良「あぁ…出来る限り速やかに艦外に糞捨てられるようにしたほうがいいな…後方燃料タンクの横にドラム缶の土台を作って固定、その中に…土と…バクテリア繁殖させろ」
男「バクテリア?」
不良「あぁ…下水処理施設とかで使われてる分解菌だァ…でけぇホームセンターとかならボットン便所用に売ってる…水よりゃ匂いも悪くならねぇだろぉよ……多少重いが…そこは気合でどーにかしろや。あとなぁ…アコーディオン式のカーテンとかも必要だなァ…仕切りねェよりは視覚的にも匂い的にもマシだろ」
男「お前本当に不良かよ!不良要素が金髪ピアスと喋り方しかねぇ!天才かよ!」
不良「工兵…だからナァ…」
チョウ(工兵はトイレ作るんですかね…)
男「よし!本番までにこのフネの操作を確認しつつできる範囲で快適にするぞ!劇的ビフォーアフターをみせてやろうぜ!」
全員『おおーー!!』
男「よし取り敢えず何人か買い出し行ってくれ!資金はさっき剥いた校長の身ぐるみから出せ!残りは艦内の確認と持ち場の確認!」
男「行動開始!」
校長「…私は…?」
男「金づる」
頑張ってた続けたいです