【はいふり】繋げシーレーン!〜モグラのふねの輸送道中奮闘記〜 作:すとらっぷ
照月が撃ってきた
男「総員衝撃に備えろ!!」
ばしゃぁぁん!
マサイ『右舷に着弾!!』
男「夾叉じゃないな?ならまだいいか…潜航急げ!チビは照月の対潜武装を確認!」
ネクラ「…0地点まで到達……」
男「深度110まで潜るぞ!」
クロウ「それ伊号潜の安全潜航深度超えてるだろ!?大丈夫なのか!?」
男「まるゆの設計舐めんな!下手な伊号より潜れらぁ!!」
チビ「出ました!照月及び涼月は対潜演習は期間後半に行い、洋上補給する予定だったので、爆雷は最低限しか積んでないはずです!」
男「でかした!最低限なら避けられる可能性は……」
チビ「問題はあっちのソナー、かなり性能いいです」
男「……キツイな…………」
クロウ「この船、爆雷に耐えられるのか?」
男「…訓練用に爆薬は減らしてるだろうが…まるゆのことだ…下手したら死ねるな」
クロウ「……狼狽えていいか?」
男「…奇遇だな、俺も20秒ほど狼狽える」
………………………
クロウ「どぉぉぉぉぉするこれぇぇぇぇぇぇ!!」
男「馬鹿叫ぶなぁ!!聴音機で聞かれるぅぅぅぅ!!!」
頭を抱えて教科書に載るレベルの狼狽えっぷりを見せる
ネクラ「…意見具申がある」
男「まるゆ様…どうか我らをお守りたまえぇぇぇ!………え?」
ネクラ「……200mまで潜るぞ」
男「…あの…この船の設計深度150なんだが…」
ネクラ「×1.5倍までなら耐えられる」
男「…マジで……」
ネクラ「……爆雷さけられたら…ソナーで照月の位置探りつつ一気に浮上、スキッパーで乗り込む」
男「…マジですの……?」
ネクラ「……マジだ」
モブ「…………………」
モブ「…………………」
…………………………
……………………ポーン……ポーン…
モブ「………捉えられました…爆雷来ますよ……」
男「…やるしか無いな。……ベント開け!」
ズブズブズブズブ
水を取り込み始め、潜り始める…
モブ「………」
……………………………チャポン……チャポン…チャポン
モブ「爆雷3つ来ました!!」
男「爆発音を聞いたら緊急浮上!」
男「相手が『まるゆ』を知らなければコイツが垂直に潜ることも伊号より潜れることも知らないはず!」
……………
……………
男「あとはまるゆ様に祈れ」
まるゆ神社に手を合わせて祈る面々…
地獄の様な数分間が続く……………
ドガンッ!!
ドドガガン!!
男「…よしっ!!外れたッ!!緊急浮上!!メインタンク、ネガティブタンク、ブロー!残りの爆雷が無いことを祈れ!」
ネクラ「…艦長……浮上して直接接舷するぞ…この位置なら出来る…」
男「よしっ!これより『照月制圧作戦』に入る!」
男「チョウを筆頭に田所、熊野、阿部、チビ、モブの六人で乗り移り、キモオタは船舶砲で威嚇射撃、マサイは戦闘用意して待機、クロウ、喧嘩の心得は?」
クロウ「生憎力を封印されてる」
男「…………」
ネクラ「浮上するぞ!」
ザッパーン!
男「浮上!突撃部隊!GO!!」
ガパッ!
ハッチを開け、『照月』に向かい不良製の鉤爪ロープを投げる!
チョウ「チョウ以下突撃部隊、行きマス!」
器用にロープを登る!
装備
チョウ 素手(謎の中国拳法)
田所 素手(迫真空手)
阿部 素手(くそみそなテクニック)
きぐるみ 素手(モフモフグローブ)
チビ 荒縄(瞬間卑猥束縛術)
モブ 素手(素人拳法)
照月乗員「……あ…あぁ…」
チョウ「こちらチョウ…甲板に七人の女子生徒…異常デスネ…この前の伊201と同じように襲って来そうデス…どうしまスカ?」
男『襲ってきたら出来る限り怪我を負わせず無力化、出来るか?』
チョウ「やってミマス」
照月乗員「ガァッー!!」
掃除用具の箒で殴りかかってくる生徒を
チョウ「…せいっ!」
蹴り一発で箒を弾き飛ばし…
チョウ「スイマセン…すぐ戻すノデ……」
ごりっ
低い音が鳴る
照月乗員「がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
肩関節を外す
チョウ「拘束したら治すノデ…スイマセン…」
ゴリッ!ゴリリッ!!
チビ「こちらチビ、血も出てなければ外傷もないのに…絵面がエグいです…」
男『それを容赦なくエロティックに亀甲縛りするお前はお前でいかがなものかと』
チビ「見てもいないのに何故バレた!?いや田所船医が治してくれてますから!それから縛ってますから!」
田所『あのさぁ…』
男「どうした?」
田所『乗員の顔色がすっげぇ白くなってる…はっきりわかんだね……』
男「どういうことだ…?」
阿部『…!コイツ…腹がパンパンだぜ…それに腕が……』
男「まさか……!」
阿部『間違いない…栄養失調だ…』
男「…馬鹿な!まだ実習始まって一週間ちょいだぞ!?」
阿部『一週間飲まず食わずなら?船に乗ってるって状況は知らず知らずの内に体力使うものだ…そうとうカロリー使う…ちなみに腹が膨れ始めるのは栄養失調の典型的な症状』
田所『(間違い)ないです』
男「………阿部と田所は艦内を制圧してシャワー貸してもらえ。体を清潔にしろ。緊急事態だ文句は言わせない!終わったら田所は患者を診ろ。まるゆにも点滴はあったはずだしそっちの医務室も探してみろ!阿部は食料庫の確認後、厨房で食いやすくて早く作れるメシを!」
二人『了解!』
男「チョウは艦橋を第一目標として制圧!熊野はまるゆから一番近いところの砲から制圧!」
男「クロウ…悪いけどこの場、任せていいか?」
クロウ「貴様何のつもりだ…艦長は全体の責任を…」
男「…今は圧倒的に人手が足りないし命も掛かってる…増援が必要だ。しかし船の中は暴徒が暴れてる…お前、腕っ節に自信あるか?今現場で指揮取れるのは俺とお前しかいない。俺は軍刀もあるし、運動神経的にも自分の身くらいは守れる。クロウお前はどうだスポーツテスト万年Eランク」
クロウ「………」
男「時間がない…沈黙は肯定と受け取るぞ」
クロウ「……どうせここで照月無力化しないと俺達はお終いだ…いってこい…我に責任取らせるなよ?」
男「…それでこそ俺の親友だ」
クロウ「あと今年のスポーツテストはランクDに上がった。訂正しろ」
男「恐らく、何らかの理由で食料庫が使えなくなってる…俺は確認に向かう!」
チビ『艦長の携帯端末に照月の艦内図を送りました!確認しながら進ん………喰らえ菱縄縛りッ!!』
男「お前今日輝いてるな…」
男「よかった…甲板で大暴れしてるお陰で内部は人が少ない…」
男「あった…食堂……」ガチャ
男「チッ…開かないか…体当たりで…開くか…なッ!!」
ドンッと力強い体当たりを行う!
男「まだまだぁ!!」ドンッドンッ!
そのとき…
(もうやだ……なんで…やめてよ…!)
小さいが…確かに声が聞こえた…
男「中から女の子の声……!?まさか!」
男「こちらは御舞等高校海洋科所属潜水直接教育艦『まるゆ』艦長男だ!怪しい者じゃない!外から君たちを救助しに来た!開けてくれッ!!!」
間違いない、中に正常な生徒が立て籠もっている!
(ほ、本当に…?)
男「本当だ!!」
明確に救助しにきたわけじゃないが結果的にそうなので嘘にはならないだろう
(よかった…よかったよ……い、今開けます!)
数人の少女の安堵した泣き声とともに重いものが取り除かれる音がする
チョウ『艦橋制圧完了!全員2、3箇所関節外れてるので早く縛りに来てください。そうしたら戻します!』
男「了解した、食堂に正常な生徒数名発見、保護する
ガチャ!
扉が開く
照月主計「た、助かりました…本当にありがとうございました……!!」
男「それ以上寄らない方がいい…俺潜水艦乗りだから…臭いぞ」
主計「わ、わたし達も一週間ほどお風呂入れてないので……あっ///」
よくお姫様を救う王子様のおとぎ話があるが、お姫様も王子様もどちらも臭い話は聞いたことがないし、これから聞くこともないだろう
主計科3人の乗組員を救出
ところで一週間食堂に立て籠もってた彼女たちはトイレどうしてたんですかねぇ