【はいふり】繋げシーレーン!〜モグラのふねの輸送道中奮闘記〜 作:すとらっぷ
前回のあらすじ
はいふりSSやっててちゃんと登場した女の子が3人しかいない。
モブ「うわぁ!ネズミがこっちに!やめろぉ!…………ウガー!」
男「凶暴化確認!おんどりゃぁぁぁぁ!!」
熱き拳によってモブをネズミごと海に叩き込む!
阿部「艦長!ネズミ6匹始末した!」
男「お前手の中グロい事になってるやめろ見せるな!というかガッツリ接触してるのになぜ阿部さん凶暴化しないんだ!?」
阿部「いい男だからだ!」
男「んな馬鹿な!?」
チュゥ!
阿部「いたぞ!あそこだ!」
阿部が一歩踏み出したそのとき
ダンッ!!
ネズミの姿が掻き消えた
キモオタ『デュフww機銃で処理しときましたぞww』
男「お前まるゆから機銃で狙撃したの!?ネズミを!?」
キモオタ「その通りでありますww」
男「流石!見事な腕前だ!」
そのとき艦内への扉が開いた
ときわ「な、なんの騒ぎですか!?」
男「しまった!ときわ!来るな!!」
ときわ「え!?うわぁ!ネズミ!」
ネズミの軌道上に折田ときわが入った瞬間、男の脳内には一つの完璧なプランが生まれた。
ここぞとばかりにときわを抱きしめて持ち上げると暴れるのも気にせずそのまま海に向かってフライアウェイ!!身体の感触と匂いを楽しみつつ緊急事態の名のもとにセクシャルハラスメント!もちろん、いや、たまたま手が胸に!あくまでもたまたまだ!自分が触れているものを確認するために2、3回揉む!あくまで確認のためだ!
そして二人一緒に綺麗に海にダイブ!濡れたセーラー服が張り付きエロティックに!ブラの色が透けるマーベラスぅ!!
男「完璧なプランだ行くぜ!」
そう、完璧なプランだった
ネズミが一匹だったら
男「うわっ!もう一匹ネズミぃ!やめ、うわぁぁぁぁ!!」
二人『うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
チョウ「ああもう面倒くさいッ!!」
ときわはある程度丁寧に海に放り込まれ、男は顔面を一秒に十二発殴られ関節を五箇所外された挙句に鳩尾に後ろ回し蹴りを食らって海に向かって吹き飛ばされた
二人仲良く海に飛び込むことは出来た。だが思う。
男「もうライフは0よッ!!」
薄れ行く意識の中、彼が放った言葉は心の底から出た真実の言葉に違いない
数時間後、ブルーマーメイドの『みくら』が到着した。
ブルマー「それではここからはブルーマーメイドの方で『照月』を保護させていただきます」
男「………はい…どうも…」
ブルマー「あの…お怪我は大丈夫ですか?」
男「はい………大丈夫ッス…関節もはめ直しましたし……あんなに殴られて痛かったのに怪我一つ無いし……」
チョウ「絶妙な力加減です」キリッ
ブルマー「……」
男「今回我々が身体を張って検証した結果、ネズミのような生物によって人間の正気が失われていること、それと海水が有効であると思われることがわかりました。…身体を張って」
チョウ「アト、ネズミと接触してすぐなら海水を被るだけで正気に戻りますガ…接触してからの時間が長いと海水を被せても気絶だけで、目を覚ましたらまた暴れ始めマス。注意してクダサイ」
ブルマー「感謝します。えーと…すぐに対策を始めますが……その…研究材料としてのネズミが…」
男「すいません……あのネズミ…うちの補給長が根絶やしにしました……毛の一本すら残ってません…」
ブルマー「馬鹿」
男「すんません…」
ブルマー「一応…照月艦内を捜索中ですが…」
男「あ、多分食料庫には近づかないほうがい…」
『ギニャァァァァァァァ!!』ビリビリビリビリ!
艦内から成人女性の叫び声が聞こえた
男「多分ネズミ避けにとんでもない対策してると思うんで」
チョウ「アッ、だから食料庫にはネズミが湧いて無かったんデスネ!」
ブルマー「遅いです!呑気に話してる場合じゃなさそう!?ちょっと見てきます!」
男「さて、行ったな…火事場泥棒の首尾はどうだ」
キモオタ「はい、流石に船舶砲の弾はありませんでしたが、機銃弾なら豊富に。食料類はまるゆに十分ありますので手は付けず。不良工作長の飛行機械修復のために幾つか工具や部品はかなりの稼ぎです」
男「よくやった、下がってよし」
キモオタ「はっ」シュバ!
チビ「…いいんですか…?これただの窃盗…」
男「…報酬だよ…報酬。命張ったんだもん…このくらい許される」
ブルマー『ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!!』
先程の隊員の叫び声が聞こえた
男「だから気をつけろって言ったのに…」
阿部「この船の折田という娘…とぼけた顔してるが中々のやり手だぞ…ネズミ退治にあれだけのトラップを仕掛けるとは」
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ブルマー「それでは、我々は照月乗員を保護し、帰投します」
プスプスと服から僅かな黒煙を出しながら真面目に敬礼する隊員。
男「我々は引き続き行方不明艦の捜索を」
こちらも大真面目に敬礼で返す。内心大爆笑しながら
ブルマー「それでは…」
ときわ「男さーん!」
クロウ「お、お呼び出しだぞ?王子様?」
男「そりゃお姫様からのお呼び出しとあらば馳せ参じぬ訳にはいかないな」
ときわ「これ、皆さんで食べて下さい!」
それは大きなトレーに乗ったおにぎりだった
男「本当?ありがと!俺達今日ロクに食べてないからありがたい!」
ときわ「あと……これも…///」
なにやらモジモジしてる。萌える
連絡先が書かれたメモ帳だった
男「………ありがとう。陸に戻ったら連絡する」キリッ
男(よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!うっひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!ヒャッハァァァァァァァァァァァ!!)
内心飛び上がっております
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男「抜錨!前進微速!!」
未だ『みくら』甲板でときわが手を振っている
男「あーよかったよかった!」
クロウ「なあ男よ」
男「ん?どーした?」
クロウ「殴っていいか?」
男「いきなりなんだよ!」
クロウ「この展開狙ったよな!?お前!」
男「な、なんのコトカナー?」
クロウ「お前実は食料庫に誰かが立て籠もってるのわかってて艦内突撃しなかったか?それでヒーローになって女の子オトすつもりだったりしなかったか?そういう疚しい心が一辺も無かったと言えるか?」
男「………これも戦略だよね」
クロウ「OK!嫉妬心で殴る!」
男「かかってこいやぁ!これは俺の普段の努力による正当な報酬だぁ!!!」
クロウ「その役目は俺だったかもしれないだろうがぁ!!」
チビ「…醜い争いはまるゆ様が見てますよ〜」
照月救出、完了
折田ときわちゃんのモデルは照月艦長折田常雄中佐です