流石にいろいろこのままだと話が続けられないので強引にねじ込んでみた!
このノリに君はついてこれるか?
三ノ輪銀という少女がいつも遅れることに疑問をもった須美は、園子を連れて銀が遅れる理由を探るため彼女の身辺調査をしていた……
今日は須美からとても魅力的な誘いがあったが、とても大事な用事がある俺は非常に残念ながらその誘いを断った。
園子と須美が銀を尾行する数時間前、信悟は大事な用事で別行動をとっていた……
「あ〜あ、俺も行きたかったな〜。憧れの潜入ミッションみたいで楽しそうだし……やっぱり行けば良かった!!」
大事な用事である場所に歩いている時、約束を断ったことにかなり損をした気分になって叫んでいる少年は、周りからの視線も気づいていなかった。
「ママ〜あの人変〜」
「しっ!見ちゃいけません!変人がうつるわよ」
「聞こえてるんだが……まあ、過ぎた事は仕方ない、大事なのはこれからだ!」
酷い言われようをされた俺は、気を紛らわせるように本来の目的を思い出す。
「そう、何と今日は……『ポンコツだからできるかも?』の最新刊発売日なのだ!し・か・も、早期購入特典としてツンポくんライトが貰えるんだから買わなきゃならない!いや、これは俺に与えられた運命なのだ……ツンポくんライトはツンポくんをモチーフにしただけあり、地面すれすれで歩いてるツンポくん特有のポーズになると目が光る仕様になっていてなかなか凝ってるんだよね!流石作者!」
あまりにも興奮して1人解説をしてしまいまた変人扱いされたが、軽く咳払いして誤魔化した。目的地は何でも揃っているみんな大好きイネス、いつもより速度をあげて一分一秒でも早く購入するために早歩きを始めた……
しかし、イネスに来てみると店が閉まっていた……
「な、何故だ!本日定休日なんて張り紙どこにもなかったじゃないか!これは誰かの陰謀だ!そうに違いない!……まあ、朝早く来過ぎた俺が悪いんだけどね……」
ただいまの時刻は開店時間よりも3時間前で、当然のことながらどこの店も閉まっていた。
「仕方ないじゃないか……もしかして……とか思うのは俺だけじゃないはずだ!……周りに人1人もいないけどね」
こんな時間に来るのは精々運送業者が荷物をトラックで運んでくる人だけだが、今日は品物の入荷の予定がないのかそれすら見当たらない。仕方がないので、イネスを後にして開店まで時間を潰すことにした。
「そうは考えたものの、これからどうするか?家に帰るのはなんかもったいないし……どうせ夫婦水入らずになってイチャついてるから帰りたくない!だから帰宅という選択肢は断じて否!となると、普段行かないような場所に行くというのがいいかな?万が一にも両親に遭遇しないためにも……それがいい!そうしよう!」
両親のイチャイチャを見てしまえば、せっかくの発売日で喜んでいる俺は絶対に気分が沈むのでせっかくの機会に両親に遭遇しない普段は行かないとこに行こうと考える。
「ん〜?どこがあるんだ?普段行かないとこなんて……そうだ、あるじゃないか!普段絶対に行かないところが……今年は行くことが一回はあるかもしれないし、下見に行ってみるか!」
時間潰しの候補が決まった俺は、早速その場所へ向かった。ここから歩けばそれなりに時間も潰すことが出来るので一石二鳥だ。
「それでは早速、中学校に出発だーー!!」
距離はそれなりにあり、普段からは考えた事もない道を歩いていたのでいつの間にか、1時間が過ぎていた。
「いや〜結構歩いた気がするがまだそんなに経ってないのか……それにしても、遠くに見えるあれが中学校なんだよなぁ、今の学校に見慣れたのか普通という感想しか出てこない……まあいいか!確かあの中学校の名前は『讃州中学校』だったな」
まだ距離があるが視界に捉えられる場所まで来た俺は、目的地の中学校を見ながら身勝手な感想を抱いていた。ここまで来てあと少しという距離まで歩いてから気づいた事がある。それは……
「そういえば、中学校に行っても部外者は立ち入り禁止だから入れないんじゃね?……俺何しに来たんだよ……ま、まあ時間は潰せたし結果オーライだからセーフセーフ……さっき通った場所で良いとこあったからそこで寝よう……」
二度の挫折を味わった俺は、先程通った道を折り返し寝心地の良さげな砂浜近くの草原へ歩いた……
「俺寝てたのか?全然覚えがない……」
草原に来て大の字で寝転んでからは目を瞑るとすぐに寝ていた。昨日は今日が待ち遠しくて一睡もしていなかったので反動が今になってやってきたのだろう。
「お姉ちゃん、うどんよく食べれるよね、まだ朝なのに……」
「あら、何を言ってるの?あれぐらい普通よ、それにうどんは女子力をあげるのよ?」
「そんな話聞いた事ないよ〜」
草原に近い道から声が聞こえたのでそちらを見ると、一目で姉妹と分かる2人の女性が仲よさそうに歩いていた。1人は俺より年上だろうか?何というか姉御肌という言葉が似合う女性でもう1人が俺より年下にしか見えない小動物を連想させるような女性が先程食べた朝食について話していた。
「うどんとか言ってたけど、店で食べたのか?……やばっ!今何時だ!?」
急いでスマホを取り出してからスマホの時刻を確かめるともうすぐ開店時間になろうとしていた。気持ちよく寝られたので体力に余裕が出来、すぐさま起き上がってイネスに向かって走った。
体力に余裕があっても心の方は余裕ではなく、特典が貰えないかもしれないと焦っていたので前方にいた男性に気づかずにスマホの時間ばかり気にしてしまい勢いよくぶつかった。
「うっ!?」
「いてっ!?」
あまりの勢いにお互いに尻餅をつき、相手の男性は買い物帰りなのか果物の入った袋を落として中の果物をぶち撒けた。
「すんません!」
「いや、こっちも考え事をしていて前を見ていなかった。悪いな」
「大丈夫、俺のスマホは耐衝撃に優れているからな!」
「いや、お前のスマホを心配したわけじゃないんだが……それより果物を拾わないと」
「じゃあ俺も拾うよ、俺のせいでもあるしせめてものお詫びって事で」
「そうか、それじゃ頼む」
2人は身を起こして落ちた果物を拾い始めた……
「ありがとう、助かった」
「どいたまで〜す」
あの後拾い終わった果物を袋に入れてから、近くの公園のベンチに座っていた。
「何か軽いなお前……」
「私はそんな軽い女じゃないわよ?」
「そういう意味じゃねーよ!?」
「え?でも、俺の体重は平均並みだぞ?」
「それでもないわ!」
「おいおい、そんなに怒ってると将来ゲハるぞ?」
「誰のせいだ!!……はぁ、もういいや……」
ぶつかった男性はどこか諦めた表情をしてため息をついた。幸せが逃げちゃうぞ?
「メンゴメンゴ、あ、そうだ!俺は桜井信悟!ピッチピチな小学6年生だぜ!よろしくな!」
「年下かよ……俺は御神智鵺だ、よろしくな桜井」
「桜井じゃなくて信悟でいいよ、年下だし」
「そうか、なら信悟、俺の事は智鵺でいい」
「了解、よろしくなトムヤンクン!」
「お前話聞いてた!?」
「安心しろ、半分は聞いてた!」
「絶対嘘だ!名前だって言えてないし!」
「馬鹿だな〜わざとに決まってるだろ?トコヤ」
「わざとならやめろよな、また変わってるし……」
「わかったわかった、わざとはやめるよカミキリムシ」
「最早原型すら無くなった!しかも人から虫にジョブチェンジしてる!?」
「ははは、悪い悪い年上だから少し緊張しただけだ」
「嫌な緊張の仕方だな!おい!」
「本当に悪かったよ、さっきの事といい今の事といい……そうだ!お詫びと言っては粗末かもしれないけど、これあげるよ!」
「これは?USBメモリ?」
「そうだ!しかもこれはただのUSBメモリじゃないんだ……実は……」
「実は?」
「このUSBメモリ無傷だろ?こいつ、壊れてるんだぜ……」
「ただの不良品じゃねーか!俺にゴミを押し付けてるだけだろ!」
「そ、そんな事ないですよー」
「怪しい……」
「ホントホント、ホラスマホダシテミテ」
「お前言葉がおかしくなってるぞ?」
「ソウカナ?」
「……まあいい、ほらこれが俺のスマホだ」
「よーし、じゃあ今から俺の指示に従ってください」
「何で俺が?「いいからいいから」……はいはいやればいいんだろ」
「さっすが年上!話がわかるじゃまいか……じゃないか!」
「今のは素で間違えたのかわざとなのかさっぱりわからん」
「こほんっ!……それではまずそのUSBメモリをスライドして端子を出してください」
「えーっと、こうか?」
「YES!次に右手にUSBメモリを左手にスマホを持ち、端子の方向が向かい合うように持ってください」
「あ、ああ……」
「出来ましたね?それでは最終ステップです。俺の後に続いて声を出してから二つを胸の前で接続してください」
「え?それに何の意味が?」
「では始めます」
「ちょっ!おい!」
「セットアップ!デュエルスタート!」
「セットアップ!デュエルスタート!って、全然関係ないだろ!!」
「まあ、ぶっちゃけ言わなくてもいいんですけどね〜」
「お前な〜!!」
智鵺が今度こそ怒鳴ろうとした時、智鵺のスマホから耳を防ぎたくなるような超音波と目が痛くなる程の光が出ていた。
「「目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!耳がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」
スマホから数秒出ていた光と超音波も止んで、スマホはいつも通りのディスプレイに戻っていた。そして、その近くでは2人の男性が地面に倒れていた……
「おい、大丈夫か智鵺……」
「ああ、おかげさまでな……今のは聞いてないぞ信悟……」
「すまん、俺も今のは初めてで知らなかった……俺の時は今みたいにならなかったのに……」
「……それで、あのUSBメモリは何なんだ?」
「あれか?あれはだな……俺の家の家宝……らしい」
「家宝なのかよ!いいのかそんなの持ってて?」
「大丈夫、隠蔽工作には自信があるのでね……市販のUSBメモリをこれと同じ色に塗ったのが家にあるからバレはしない!」
「いいのかよ!?家宝だろもっと大切にしろよ!」
「大丈夫だって。それに、両親も死んだ爺ちゃんも言ってたけどそれ壊れてるからただの飾りだって言ってたし」
「そ、そうか、それならいいけど……あれ?でも俺のスマホとお前のスマホは反応したんだけどどうなんだ?」
「ふっふっふ、それはだね……このUSBメモリは勢いつけて差し込めば反応するんだよ!あ、ちなみにこれ知ってるの俺だけだから」
「は、はあ」
「でも、特にスマホのアプリもスマホ自体も変化がないんだよね〜」
「やっぱり壊れてるからか?」
「そうそう、だからさっきの智鵺のスマホも何かのバグでなっただけだろうね!」
「……結局お前は何がしたかったんだよ?」
「智鵺の変なポーズが見たかっただけだが?」
「悪どいな!」
「それほどでも〜」
「褒めてねーよ!!」
耳鳴りも止んで目も痛くなくなったので2人は再びベンチに座り直した。
「このUSBメモリはこの公園にあとで埋めといて、さっきのは危険だから迂闊に使えない……」
「それもそうだな……あとで埋めとくよ」
「ありがとう智鵺」
「気にするな……それにしても不思議だな」
「いきなりどうした?病気か?中学生特有のあれか?」
「厨二病じゃねーからな!?そうじゃなくて、幼馴染でもないのに初対面のお前とこうして話してると、以前から友達だった気分になるんだよ」
「そうか?少なくとも俺は感じないんだが?」
「俺はそうなんだよ、こうやって気兼ねなく話せるなんて風ちゃんぐらいしか思いつかないからな〜」
「ちっ!この惚気野郎!滅びろ!バーストストリーm「言わせねーよ!!」……」
「いきなり何を言おうとしてるんだよ信悟……」
「大した事じゃない、リア充を滅ぼしたかっただけだ……」
「恐ろしいなお前……」
「よく言われる……まあ冗談は……冗談じゃないけどこの話はどっかに捨てといて、連絡先交換しようぜ!」
「冗談じゃないのかよ!?まあ触れないでおこう……ほれ、これが俺の連絡先だ」
「おう!ありがとうな!親友!」
「親友?」
「そうだ!俺たちは親友だ!」
「あ、そういうのは結構です……」
「酷いっ!?」
「冗談だよ……ちょっとだけ」
「ほとんどそう思ってるって事じゃん!?」
「ハハハハハ、シンゴハオモシロイナァ」
「今度は智鵺がおかしくなってる!?」
「……ふぅ、さっきのお返しだ」
「いや、別にお返しなんていらないんだけど……」
「俺がしたかっただけだから気にすんな!そんな事よりこれからよろしくな!親友!」
「!?ああ、よろしく!……と言っても、学年も学校も違うからあまり会う事ないけどな……」
「……言うな信悟……」
「「…………」」
「そういや信悟、ぶつかった時走ってたけど何かあったのか?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うおっ!?どうしたんだ急に?ついにやられたか!?頭が!」
「頭限定で言うな!そうじゃない、今日は欲しい漫画の最新刊発売日だったんだ!悪いけど俺行くわ!じゃあな!」
「お、おう。気をつけて……ってもう行ったか……これ埋めてから帰ろう……今日はフルーツロールケーキを作る予定だったんだが、また今度にしよう」
信悟が去った後、智鵺は1人で近くの木の下に行き、近くにあった子供のシャベルを借りて穴を掘ってUSBメモリを埋めてから帰った。
そういうわけで、知ってる人物を少し登場させてみました。
勇者の章も始まった訳なので今回はそれを考慮して創意工夫して書いたよ
まあ、早く本編進めろって言いたくなるよねww
だが、これも運命なんだぜ!!☆
それとオリキャラの名前はみかみともやと読みます。
次回 作者壊れる!暗黒魔法!ダークネスヒストリー!
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