御剣神護は転生者である   作:レイジャック

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これを俺は書きたかったんだーーーーー!!!



という事でもないんだけど書いてしまった!完全にバカな作者ですねww





国を守る者+α

準備を始めてから数日後、本日は雨が降ることもなく、絶好のお昼寝日和。こんな日に寝ないなんてもったいないから今すぐにでも寝たいのだけれど......

 

 

「おい信悟、もう須美と園子は準備できたけどお前は大丈夫なのか?」

 

 

「大丈夫じゃない、問題ばかりだ!」

 

 

「ならさっさと準備しろーー!!!」

 

 

「すんませーーーん!!今から準備しまーーーす!!」

 

 

そう、今日はオリエンテーションがあるので準備で忙しく、昼寝なんてしていられないのだ。できない事もないがその場合、心地よい眠りから物理的に起こされる可能性が99.9%もあるので絶対にやろうとは思わない。しかも、起こされたが最後、須美からの延々と終わりの見えない説教が待っている。そこまでのリスクを負っても昼寝する価値はあるだろうか?......俺なら絶対に価値はないと断言できる。考えてもみてくれ、強制的に眠りから覚めた状態だけでも気分が悪いのに、その後にはもっと気分が悪くなる説教を受けなくてはならないんだぞ?俺には......耐えられない!

 

そんなわけで、今はオリエンテーション開始時間まであと10分を切ったという状況で、何も用意してない俺は、銀に怒られてせっせと準備を始めているのである。

 

 

「いつの時代も男は女に勝てないのだけは変わらないんだな......はぁ......今は考えないで準備しますか!」

 

 

若干憂鬱な気分にもなったが、すぐに気持ちを切り替えて準備を始める。確かに最初はやる気なんてミジンコほどもなかったが、強制的とはいえやる事になったなら全力を尽くすのみだ......

 

 

「まあ、本当は俺も楽しみだったんだよな~。何たって寝る間も惜しんであれを作ったからな......ふっふっふ、果たして須美と園子はどう対処するか楽しみだな......くっくっく、ふーはっはっはっはっはっは!!」

 

 

「ねぇ、今のって噂で有名なあの人だよね?」

 

 

「今笑いながら歩いていた人?」

 

 

「そうそう、いきなり笑いだしたり大声を上げたりしてるって町で有名なのよ」

 

 

「あ、それ私も聞いた事ある!ある時はおじいさんを脅していると勘違いをされてドロップキックをされたとか、迷子の子供たちを引き連れて一人一人にアイスをおごったのに、探していた親からのお礼も聞かずに立ち去った少年がいたって近所のおばちゃんたちが言ってたな~」

 

 

「そうなの?私の聞いた噂と大分印象が違うわね」

 

 

「そうなんだ~。もしかしたら、大声上げたりしてるのも何か意味があるのかも?」

 

 

「まさか~そんな事あるわけないじゃない」

 

 

「あはは、そうだよね」

 

 

「そうだ!あのさ、今日のオリエンテーション何やるか教えてよ」

 

 

「いいよ、私のとこはね......」

 

 

後ろから何やら話し声が聞こえてきた気がしたが、今の俺はこれから起こることに胸を躍らせていたので全て聞き流し、必要なものを取りに仮置きしてある別室に歩いていた。

 

 

 

 

 

「よし!準備は完了だ!さてさて、準備に手間取ったけど今の時間は......ま、まあ、丁度いい時間だな!うん!開始時間過ぎてるけど今から戻れば大丈夫だろ!......とにかく急いで戻ろう......」

 

 

調子に乗って用意した後少し遊んでいたら予定よりも時間がかかってしまい、すでに開始時間を過ぎていた......慌てて用意したもの全てを持って教室に走って戻る。

 

教室の前まで来るとタイミング良く須美が考えた国防体操が終わった後で、一年生たちが声を合わせて富国強兵と叫んでいた。須美よ、お前は一体......一年生に何をさせるつもりだ?

 

 

「そんな事はどうでもいい!さて、それでは始めようか......レッツパーリー!!」

 

 

俺は、今だ熱の冷めない一年生がいる教室に自作の衣装を身に着け、これまた自作の小道具と少しのコインを持って声を上げながら入室する。

 

 

「はーはっはっはっは!俺を忘れないでいただこうか!」

 

 

勢いよく教室の後ろのドアを開けて入ると、皆の視線がこちらに向く。だが、動じることなくそのままゆったりと歩いて須美と園子とは反対側の一年生の後ろへ向かい、やがて一年生の最後尾の人まで数メートルというとこで立ち止まり、須美と園子がいる方向に体を向ける......さて、須美と園子はこのサプライズな展開にどう対処する?

 

 

「な!?貴様は何者だ!」

 

 

須美が意外とノリノリで少し驚き体が固まってしまった。だが、ここで何も言わないと本当に不審者扱いされてしまうので、咳ばらいを一度してからアドリブで演技を始めた。

 

 

「ふっ!何を言っている?忘れたとは言わせないぞ......俺はマネーライフ悪代官、略してマネラだ!!」

 

 

「マネラだって!?そんなまさか!?」

 

 

「一号気をしっかり!」

 

 

「ああ、すまない二号......」

 

 

「おいおい、国防仮面がこのざまか?まったく、こんな奴らに俺の計画が阻止されたとは屈辱的だ」

 

 

「どういうこと?まさか!?あの怪獣はあなたの仕業だったの!?」

 

 

「ああ、そうだ!あの怪獣を使ってありとあらゆるものを我が物とし、綺麗な花を売りさばいて金にしようとしていたのだ!......だというのに、あと少しというとこでお前たちが邪魔をして、薬で変身した怪獣がただのトカゲになって計画は失敗してしまったではないか!」

 

 

「そんな事知ったことか!私達国防仮面は、国を守る事、国の人々を守る事......それを害するものを許しはしない!そのためになら私達は何が相手だろうと戦ってみせる!」

 

 

「そう!私達は憂国の戦士!国防仮面!悪者は私達が裁く!」

 

 

「「「「「「きゃーーーーーーーーー!!!」」」」」

 

 

「ええい、忌々しい奴ら目......だが、それもここまでだ。俺はお前らを長らく観察し、ようやく弱点を見つけ出したのだ!」

 

 

「「なん......だと......!?」」

 

 

「ふふん!それでは今までの恨みを今日この場で返してやるとするか......」

 

 

「おい!マネラ!貴様一体何をするつもだ!」

 

 

「そんな事も分からないのか?仕方ない教えてやろうじゃないか......お前らの弱点、それは......守るべき対象がいるという事だ」

 

 

「それの何が悪い!」

 

 

「守るべきものがある私達に敵うと思っているの?」

 

 

「ちっちっち、甘いな。確かに守りたいものがあるお前たちには勝てないだろう、それなら逆に考えればいいだけだ......お前たちが守ろうとしているものを利用すればいい、だからこうするのさ!」

 

 

近くにいた大人しそうな一年生の女の子を手元に引き寄せて人質にする。まさに!ゲスの極み!

 

 

「・・・うっ・・・あっ・・・ふぇ・・・」

 

 

いきなり人質になった少女は突然の状況に理解できず怯えてしまう。

 

 

「うっ・・・「ごめんな」・・・えっ?」

 

 

いきなりで悪かった、怖かったよな?でも絶対に君を傷つけないから、少しだけでいいから我慢してくれないか?

 

 

怯える少女の頭に手を乗せて、優しく撫でながら怖がらせないように小声で少女にお願いしてみる。

 

 

うっ・・・本当に?

 

 

ああ、約束する......ダメかな?

 

 

......ううん、ダメじゃない......あなたを信じる

 

 

ありがとう。すぐに国防仮面が助けてくれるからそれまではよろしくね!

 

 

うん......よろしく//」

 

 

少女から承諾をもらったのでこれで心置きなく演技に集中できる。少女も先程までの怯えが無くなっている。何故か少しだけ体を俺のほうに寄せているが、これは信頼の証かな?

 

 

「さあこれでどうだ!手も足も出せないだろ?」

 

 

「くっ!なんて卑怯な!」

 

 

「はっはっは!何とでも言うがいい!最早お前たちなど敵ではないわー!」

 

 

「こうなったら仕方ないわね......二号、それにそこのお嬢さんもちょっと来て」

 

 

「私もか?」

 

 

「なになに~」

 

 

「集まったわね、これからあの子を助けるための作戦で協力してほしいことがあるの」

 

 

「「作戦?」」

 

 

「ええ、作戦内容は......」

 

 

何やら銀も混ざって救出するための作戦を考えてるみたいだから、あえて声をかけずに人質の少女の頭を撫でながら待つ。少女からは嫌がる素振りもなかったから大丈夫だよな?おっと、ようやく終わったみたいだ。

 

 

「おう!それなら任せてくれ!」

 

 

「どうした?話し合いは終わったか?それとも、素直に負けを認める気にでもなったか?」

 

 

「いいえ、負けるのは貴様だマネラ」

 

 

「ほう、この状況でよくそんな事が言えるな......」

 

 

「ええこの状況は絶望的かもしれない、だけど私達は絶対にその子を助ける!」

 

 

「やれるものならやってみるがいい」

 

 

「そうさせてもらう......あ!安芸先生!」

 

 

「嘘!?どこどこ!?」

 

 

「銀!今よ!」

 

 

「よっしゃ!おらぁ!」

 

 

「どこにもいないじゃ・・・ぬおぁ!」

 

 

「よし!二号今よ!」

 

 

「了解!」

 

 

俺は先生が来たというハッタリに引っ掛かり教室の後ろのドアを向いて確認してしまい、その間に銀が俺に狙いを定めて持っていたバチを投げた。そして、ハッタリに気づいた俺が顔を正面に戻すと飛んできたバチが顔面に命中して、痛みで顔を両手で隠しながらしゃがみ込む。その隙に二号の園子が人質になっていた少女を救出して一号の隣に戻る。何という訓練された動きなのだろう、これには舌を巻いてしまったではないか!

 

 

うぅぅ、銀のやつ、かなり本気で投げただろこれ......ちぃ!まさかこんな方法を取るとは......それが人間のやる事か!?」

 

 

「そこに助けを待っている人がいるなら、どんな手段を使っても助け出すわ!」

 

 

「そのとお~り!!何があっても絶対に助ける!だって私達は」

 

 

「「憂国の戦士!国防仮面!」」

 

 

「......分が悪いな、今回はこれで引くとしよう、次は必ず勝つ!覚えとけよ~!!」

 

 

三下のセリフを吐いて走って教室から出ていき、そのまま衣装を置いていた別室に逃げ込んだ......

 

 

俺が去った後の教室からは富国強兵万歳!という声が、逃げ込んだ別室まで聞こえてきたのは幻聴であってほしい......

 

 

 

「マネラ様......」

 

 

「どうしたの?何だかぼーっとしてるけど?少し顔も赤いけど大丈夫?」

 

 

「う、ううん!何でもない!大丈夫だよ!」

 

 

「そう?何かあったら言ってね!」

 

 

「うん、ありがとう」

 

 

そして、教室の中で人質に取られた少女が、顔を赤くしていた理由を誰も知らない......

 

 

「......また会いたいな」

 

 

オリエンテーションが終わった後、安芸先生に怒られ銀以外の3人の衣装や小道具は没収され、1人の少年の叫びが校内中に響き渡った......

 

 

「デンジャラーーーーーーーーーーーーース!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうしてだろう?須美たち3人よりも何か気合を入れて書いていた俺がいる......

思うんだけど、神樹館の女生徒かわいい子多すぎじゃない!?まじで!

男子生徒なんて適当にそこらにいそうな感じで、ドラ息子みたいな感じの子が一人もいなくて草生えたwww

次回 え!ん!そ!く!

来たぞ!これが本当に書きたかったんだ!!!
......ちょっと皆には悪いけど、シリアスになるかもしれんが許してくれ......

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