御剣神護は転生者である   作:レイジャック

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先に言うとネタバレになるので自重するが、この作品の主人公は鷲尾達ではないはず!......

ないはずなんだが、いつもスポットライトがそちらに向くのを無理やり変えてるので上手く照らせないだけなんだ!


ついオリ主に同情したくなるな......


4人の勇者......

俺が勇者になる事に成功してから、3人が戦っていたが苦戦している。個々の能力は高く倒す事はそれ程苦労する事はないのだが、遠くから見ていて分かったが皆初めての事なのか、誰一人として連携した行動取っていない。それを理解しているのか敵も3人を警戒していない為動きが読めない。とにかく近くにきた者を攻撃してくるので連携していない3人は攻撃を当てる事も出来ずにいた。

 

 

「ボス戦では連携攻撃がセオリーだろ……っと」

 

 

ようやっと3人の元に着いた俺は上空から綺麗に着地すると3人に駆け寄った。3人とも俺に気づいたのか声を掛けようとしていたが制服姿から変わっているのを見ると驚いてその場で目を見開いたまま動きを止めた。

 

 

「よっ、俺を置いていった3人組さん」

 

 

「なっ!あのままじゃバーテックスが神樹様に……」

 

 

「落ち着けって鷲尾さん、置いていったのは事実なんだからさ」

 

 

鷲尾は他にも何か言いたかったが、置いていったのは事実なので何も言えなくなった。

 

 

「ごめんね〜、置いていったのは悪かったと思うけど、あのままじゃ敵が神樹様に辿り着いちゃうから〜」

 

 

「別に置いていった事は……あまり気にしてないから謝らなくていい、俺も悪かったからな」

 

 

「今の間はなんだ?」

 

 

「……少し喉が渇いただけだから気にするな」

 

 

危ない危ない、こんな所で変に気を遣われては困る。今は少しでも遠慮する事をやめてもらわないと危険だ。戦いに遠慮は致命的だからな。

 

 

「それなら〜、あの敵さんから水を貰えばいいよ〜」

 

 

「え?俺に死ねと?流石に酷くない?」

 

 

「ああ、園子は悪気があって言ってるわけじゃないんだ」

 

 

それは、本当なのか?まあ、最初見た時は天使かと思った程だからそんな悪魔の様な事を言う子じゃないだろう。

 

 

「そうなのか……それでその敵さんの水はどんな味なんだ?」

 

 

冗談半分に聞いてみると素直に園子が答えてくれた。

 

 

「それはね〜、ミノさんが言ってたんだけど〜、最初はサイダーで「おお、それは美味そうだな」その後から烏龍茶になるんだって〜」

 

 

「やっぱり俺に死んで欲しいんだな!そうなんだな!俺が何したっていうんだよーーーー!!!」

 

 

「おい、落ち着けって!園子の冗談だって!そうだろ園子?」

 

 

「う〜ん、どうだろ〜」

 

 

「ほらやっぱり!俺は御国のために特攻するしかないんだ!」

 

 

「ああもう!誰かこいつらをどうにかしてくれ!!」

 

 

だがここで、先程まで静かだった鷲尾がストップをかけた。

 

 

「いい加減にしなさい貴方達!もうあそこまで敵は来てるのよ!」

 

 

「いやだって、俺このままじゃ人生終了しちゃう「桜井くんは黙ってて!」……天は俺を見放した!」

 

 

もう嫌だ、俺の立場がそこらにある石と同等の扱いなんだが……俺は思った事を言っただけなのに、表現の自由すら許されない世界とか俺の人生詰んだ……

俺の事など本当に石ころ程度にしか思っていないのか、落ち込んで世界に絶望している時も3人で何か作戦を考えていた。

 

 

「千のか〜ぜ〜に〜、千のか〜ぜにな〜っ〜て〜「桜井く〜ん」……何か?」

 

 

不貞腐れながらも呼ばれたので返事をする。何だろう、呼ばれた事については少し……いや、かなり嬉しかったが嫌な予感がする。

 

 

「あのね〜、ぴっかーんと閃いて良い作戦を思いついたの〜」

 

 

「そうか……俺は影ながら応援してるよ、大丈夫、お前達なら出来るさ」

 

 

「ありがとう〜それでね〜桜井くんにも協力してもらいたいんだ〜」

 

 

「そう言われるのは嬉しいんだが何気にスルーするよね君!?それに絶対面倒な事を俺にさせるんだろ?」

 

 

「大〜正〜解〜」

 

 

「ちくしょう!今ほど不正解になりたいと思った事はないぞ!……因みに拒否権は……」

 

 

「あるわけないでしょ」

 

 

「ですよねー……はいはい分かりましたよ〜」

 

 

地面にのの字を書くのをやめて立ち上がり3人を見る。

 

 

「それで、俺は何をすればいいんだ?」

 

 

先程とは打って変わって真剣になる。ここからは気を引き締めないと最悪の結末を迎えるかもしれない、それだけは絶対にお断りだ。

 

 

「桜井には囮をやって欲しいんだ」

 

 

「OK、任せろ」

 

 

「早っ!いいのかよ?」

 

 

「良いも何もその作戦が最善なんだろ?それなら断る理由はない……」

 

 

「桜井……何だよ、案外良いとこあるじゃん!」

 

 

「ほっとけ!……だが俺でいいのか?何か理由があるなら聞きたいんだが……」

 

 

「それはね〜桜井くんが無傷でその武器を持っているからだよ〜」

 

 

「武器?もしかしてこれの事か?」

 

 

俺の武器、それは岩の破片を無理やり積み重ねた様なゴツゴツとした大剣……筋肉ムキムキの男が持っているのが似合う大剣は俺の体よりも大きく、俺が持てるのがふしぎなくらいだ。これが一本なら頑張れば持てなくもないかもしれないが、それを黒色の指ぬきグローブを着けている両の手に2本も持てば最早訳が分からない。持ち手の部分は岩ではなく良くある大剣の持ち手と一緒だが刀身は全てが岩の破片なので斬撃ではなく打撃武器になるだろう。いっそ、ハンマーと言っても誰もが納得するはずだ。刀身の付け根から少し上にはよく目を凝らして見ると何やら六角形の宝石が埋め込まれているのだが、これも刀身と同じく真っ黒に染まっていてとてもじゃないが綺麗とは言えない。

 

 

「そうそう、そんなの持ってたら敵だって警戒して攻撃してくるだろ?」

 

 

「その間に私達が隙をついて攻撃する」

 

 

「なるほど、だが1つだけいいか?」

 

 

「どうした?もしかしてビビったか?」

 

 

「いやそうじゃなくて、いや確かに怖いけど……そんな事より、どうやってあいつに近づくんだ?さっきから見てたが近づかせないように攻撃してくるから鷲尾以外攻撃できないんじゃないか?」

 

 

この作戦には問題があった。それは武器が届くのが鷲尾の弓しかないという事だ。例え強力な武器でも当たらなければ意味がない。仮面の金髪の人も言っていたから間違いない!

しかし、それを考えていない訳はない。そもそも俺の武器も近距離なのだから近づく手段があるからこの作戦を考えついたはずだ。

 

 

 

「それはね〜私の武器を使うんだよ〜」

 

 

「?乃木の武器は槍じゃなかったか?」

 

 

「ふっふっふ、今こそ真なる力を解き放つ時……」

 

 

「ま、まさか!?いや、そんな筈は……」

 

 

「そ〜れ〜」

 

 

「な、何ー!!槍が盾になっただとー!?これが乃木の力か……」

 

 

「二人とも真面目にやりなさい!」

 

 

「「ごめんなさい」」

 

 

「まったく、乃木さんの槍が盾になるから防御しつつ敵に近づくのよ、分かった?」

 

 

「サー!イエス!サー!」

 

 

「何でいきなり軍人みたいな返事してるんだ?」

 

 

「何かこうしなきゃいけないと思って……」

 

 

「意味が分からないぞ!?」

 

 

俺もやろうとしてやった訳じゃない、ただ、今の鷲尾にはこう返事しないといけないという使命感になっただけなのだ……鷲尾須美……恐ろしい子!

 

 

 

 

作戦も決まりいよいよ決行になった。まずは鷲尾が矢を放ち攻撃を仕掛け、敵の注意がこちらに向く。敵も先程と同じく水球を多数こちらに飛ばしてくるが4人共これを避けながら敵に近づいていく。やはり近づかせたくないのか、今度は水球ではなく勢いよく水を噴射する。それを乃木の盾になった槍で防御し、4人がかりで槍の柄を握りながら水を押し返すように力を入れて少しづつ前進する。

 

 

「「「オーエス!オーエス!」」」

 

 

前進しながら気合を入れるために掛け声をする。三ノ輪の隣に居る鷲尾が声を出していなかったので、三ノ輪が鷲尾にも掛け声を促す。

 

 

「ほら、鷲尾さんも、オーエス!オーエス!」

 

 

「お、オーエス、オーエス」

 

 

鷲尾も三ノ輪のおかげで小さな声で掛け声を始め、だんだんと大きくなる。俺は1人皆とは違う掛け声に変えて言ったが3人は気づいていない。

 

 

「「「オーエス!オーエス!」」」

 

 

「俺S!俺S!」

 

 

人と違う事をするのに喜びを感じ始めた頃、敵からの攻撃が弱くなってきて鷲尾の合図と共に4人ともその場から動く。俺は囮らしくそのまま水球を避けながら走って前進し、俺以外の3人は上空に跳ぶ。

 

 

「当たらなければーーーー!!!!どうという事はーーーー!!!な……って危な!」

 

 

顔の横すれすれを水球が通り過ぎる。叫ぶ事に少し集中しすぎたようだ。それでも叫ぶ事はやめずに俺に意識を向けるように声を大にして叫ぶ。

 

 

「そのー木!何の木ー!き〜は〜……だから何で最後まで言わせないんだよ!?」

 

 

今度は顔面真っ正面だったので左手に持っている大剣で水球を切る?と水球は弾けて水をぶち撒ける。少しだけ口に入ってしまったが特に支障なく足を止めない。口に入った水を飲み込むと、乃木が言っていた味の通りサイダーの味から烏龍茶の味になった。敵の体はサイダーと烏龍茶で出来ているのか?

 

 

「うんとこしょ〜〜〜!!!」

 

 

美味しくない水を味わっていると、上空から乃木の声が聞こえた。そちらを見ると乃木が槍に掴まっている三ノ輪を思いっきり敵目掛けて投げた。三ノ輪はそのまま水球など気にせず突撃する。三ノ輪に当たりそうな水球は鷲尾が射抜き無力化する。そのまま三ノ輪を送り届ける2人は三ノ輪が辿り着くと気が抜けたのか自身に向かいくる水球に気づいていない様子だ。

 

 

「まったく、リザルト画面が出るまでは戦闘中だって……のっ!!」

 

 

俺の役割も終わったので、特に必要ない武器2つを投げて鷲尾と乃木に当たりそうな水球を無力化する。2人とも目の前にきてやっと気づいたのか身を守るようにして目を閉じていたが、思っていた衝撃がないので目を開けると目の前の水球は消えていた。何が起こったのか分からず下を見ると、武器を投げた後の姿勢で水球にぶつかっていた人物が目に入った。

 

 

「がっ!?」

 

 

いきなりの衝撃に肺から空気とともに声が漏れる。特に泣くほど痛い訳ではないが、反射的に声を出していた。上の2人は心配な表情をしていたが、俺よりも2人の方が重症だからそんな顔はしてほしくない。正直恥ずかしい……

 

 

俺が水球に突き飛ばされている間にも三ノ輪が本体に攻撃していた。地面を転がっていた俺がようやく止まって起き上がると三ノ輪の勇者の力を得て成し遂げた超人的な斬撃の数々により敵は一部だけを残して朽ちていた。

 

 

「どうだー!!」

 

 

三ノ輪の声と共に上から花びらが舞い散る。

 

 

「鎮火の儀……」

 

 

これはどうやら鎮火の儀というらしい。今乃木が言っていたから間違いない!敵が心なしか色が薄くなってゆき、やがて姿を消した。これは撃破というより撃退したという事だと思う、だって、爆発していないから……芸術は爆発……今はやめよう……今は生きている事を喜ぼう……

 

 

 

こうして初めての敵、バーテックスを撃退する事に成功し、4人とも怪我はあるが無事に生き残れた……

 

 

 

 

 

 

これが、俺が後に勇者の御役目であったと知るのはもう少し後になった……

 

 

 

 

 




この展開を書いてみたくなった!!ただそれだけだ!

反省はしてるが後悔はしていない!


そして、この時俺は知ってしまった......

次回 シリアス展開がかけない!!

俺にはシリアルだけで十分なんだーーー!!!
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