龍種を宿すノーマの少年のゆく道   作:希望の忍者

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ご都合主義で話を少し飛ばします。本当にすみません。

アニメとは少し違い、アンジュの両親をリュウガが救いますが……両親の登場はアニメと同じでこの話で最初で最後かも知れません。



堕とされた皇女編:後編

ワアァァァーーーーー--

国民の歓声が響く

 

『16歳の誕生日をむかえるアンジュリーゼ様を祝福しようと、会場には多くの国民が集まっています。これからアンジュリーゼ様は皇室の方々と共に、アケノミハシラ前の会場へと入られ、いよいよ“洗礼の儀”が執り行われます。』

 

 

〔遠く屋根の上〕

リュウガ「あの母娘は無事に街を出てるだろうな……しかし、本当に凄いな…この国民の熱狂と歓声は、この国民の前であの男…ジュリオ・飛鳥・ミスルギだっけ?

一体何をするつもりなんだ?」

国民の歓声と共にアンジュリーゼは手を振りながら、アケノミハシラ前の会場へと進む。それらをリュウガは高い視力で遠く屋根の上から観ていた。リュウガの疑問を確認する為に……。

そしてリュウガの疑問は最悪最低の形で現れた。

アンジュリーゼが洗礼の儀に入って少しした時に、ノーマの警報が鳴り響いた……。ジュリオは父親である皇帝陛下(こうていへいか)に問い詰める様に話した後にそれは起きた。

 

ジュリオ『我が愛しの皇国民よ!今こそ真実を明かそう!!

皇女アンジュリーゼは“()()()”だっのだ!!真実を隠蔽し、ノーマを為政者!国家の私物化!国民への重大な背信だ!

化け物に、我がミスルギ皇国を穢させてなるものか!

今こそ!!全ての国民の前で真実を明らかにする!!

それがアンジュリーゼの洗礼の儀だ!!!』

 

リュウガ「ちっ…あの妹も妹なら、兄の方はよっぽどの歪んだ屑野郎って訳か…皮肉なもんだな、散々ノーマを否定していたのに自分自身がノーマでその立場になるとわな……。正[まさ]しく因果応報ってやつだな。」

 

リュウガがことの思考錯誤[しこうさくご]をしていると、アンジュリーゼの母親である皇后陛下(こうごうへいか)は洗礼の儀から出してアンジュリーゼと共に逃げる。

ジュリオは2人を{取り押さえろ}と近衛兵に命令すが、母親のマナにより行く手を阻まれる。どこが脱出する為の道があるだろうかとりあえずは警備が集まっている所を確認する。

 

 

 

リュウガ「にしても父親と母親はノーマとわかっていても愛していたんだな。何とか聞き取れたけど、洗礼の儀のプログラムを父親がノーマでも作動する様に設定していたけど、兄にプログラムを戻されたっか……。どうやら本当に醜く恐ろしいのは、ノーマを化け物などと差別、否定し…尚且[なおか]つ権力を欲しがる人間の欲望ってところか…。だがそう言う奴は自分の立場が危うくなると他人を犠牲にし自分は安全にしようとする。更に言えば戦闘に関しては全くダメで、戦場で早死するし、傷や痛みがあればスグに無様に泣き喚くタイプだな……。」

 

リュウガは、両親と実妹を堕としたジュリオ・飛鳥・ミスルギを分析し、思った事を口に出す。

 

リュウガ「恐らくアンジュリーゼはノーマと同様に連れて行かれるが、親はそれを阻止するつもりだろうな・・・・・・この16年間、娘がノーマという事を他のノーマを蹴落とす行為をしてまで庇い続けた理由をあの両親から聞く必要がありそうだな。」

 

リュウガはそう言い、早速行動に移る。

 

 

_________________________

 

アンジュリーゼは皇姫である自身に銃を向ける警備の者に無礼をはかる輩[やから]だと言い剣を鞘から抜こうとするが……警備の者は怯えた目で、命令も待たずに発砲してしまうが……皇后陛下はアンジュリーゼを庇い発砲した警備の者に撃たれてしまった。皇后陛下はアンジュリーゼに言い残すと目を閉じてしまう。

アンジュリーゼはそのまま警備の者に取り押さえられ、警備の者たちに連れていかれてしまう。

そして野次馬共が囲む中でリュウガは皇后陛下の所へ足を踏み入れる。

 

 

???「其所[そこ]をどくのじゃ!!皇后陛下の命はまだ間に合う!急いで応急処置をして病院に搬送すれば皇后陛下は助かるのじゃ!!早[はよ]う退け!!」

 

そこに居たのは大きな瓶底メガネをし、白衣を着た老人医者である。そう……老人医者に変装したリュウガである。

リュウガは旅の途中で生きる為に身につけた医術と変装術を使って医者のフリをする。医者の白衣と医療道具はこの洗礼の儀で万が一とおもわれる時に待機していた老人医者から気絶させ追い剥ぎをした。

変装術でその老人医者になりすます。声や口調もなるべくお年寄りを想わせる様に怒鳴る様に口に出す。

 

リュウガ(老人医者)「お主ら警察と警備の者は道を開けさせろ!皇后陛下の命がかかっておるのじゃぞ!一刻を争うのじゃぞ!早う動け!!」

 

リュウガ(老人医者)は警察と警備の者に{急げ!}と怒鳴りつけるが警察と皇国警備の者はアンジュリーゼがノーマだと知り皇后陛下がそれを庇い真実を隠していた事に戸惑いをあらわにしていたが、リュウガ(老人医者)に怒鳴されている事に気付き道を開けさせる。リュウガ(老人医者)は警備していた者に救急車を寄越させ、皇后陛下を乗せて病院へ搬送させる。

 

※因みにその医者は気絶させた後に立ち入り禁止のロープを使って縛って一緒に病院まで連れて行き救急車の中で暫く放置されていた。

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

リュウガ(老人医者)「(何とか皇后陛下を連れ出して止血する事は出来たが…後はオペをどうやって切り抜けるかだな……普通は数人で手術をするが、俺一人で何とかするしかないか。)」

 

そう、リュウガは生きる為に身に付けた知識の中には医者の技術も入っていた。

しかし、それには問題もあった……《マナの存在》である。

奴らはマナを使って手術をするか……否かだが手術室を見て観察した所、道具は手術台と離れた場所にある為……どうやら手術自体は手でやるようだが…メスなどの道具を手渡す時はマナを使うようであった。

リュウガは手術しやすい様に他の医者に医療道具を傍にもってこさせ、手術を開始する前に・・・・・・・・・

自身がノーマであるとバレない様に長年の生きた経験で迅速に対応し、他の医者を気絶させる。

そして、皇后陛下の手術を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

手術室の扉のランプが消え、老人医者に変装したリュウガが出て来た。外で待っていたのは……警備の者と皇国の近衛兵であった。

外で待っていた者達に……リュウガは横に首を振り、皇后陛下は手を尽くしたが出血が多く戸惑っていた警備の者と国民の塊によって手術が遅れてしまった為に止血が遅れてしまったと告げる。

皇后陛下に事情聴取に来た警察と皇国の近衛兵は諦めた表情で病院を去って行く。近衛兵には後日……皇后陛下の葬儀の準備に取り掛かって欲しいと頼み込む。近衛兵はそれを承諾してから病院を去って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、リュウガは医療術で皇后陛下を止血し手術を成功させた後に仮死状態にしていたのであった。

そしてリュウガは次にする事を行動に移す。

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

〈ミスルギ皇国の地下牢〉

 

そこには、元皇帝陛下のジュライ・飛鳥・ミスルギが地下牢に幽閉されていた。捕らえよと命じたのは、息子であったジュリオ・飛鳥・ミスルギである。ジュリオは皇国を再建する為に、ノーマである妹を隠蔽したジュライを

後日、公開処刑する事になっている。

 

 

元皇帝陛下「すまない………ソフィア、アンジュリーゼ。」

 

 

 

ドッカーン!!!!

 

突然地下牢の壁が爆発した。

 

 

 

元皇陛下「なっ!?何だ!!?」

 

リュウガ「ご無事ですか〜?皇帝陛下さんよ〜?いや、もう皇帝陛下じゃねぇか……」

 

ジュライ「・・・・・・あぁ、その通りだな。」

 

リュウガ「んじゃ、とっととヅラかるか。」 ドサッ

リュウガが担いでいた者をジュライの目の前で人形の様に、物の様に落とす。その者は裸にされ殺させていた男であった。

 

ジュライ「この者は一体!?」

 

リュウガ「そこで見張ってた近衛兵だが、丁度良くてな……此奴をあんたの死体に似せるだけだ。」

 

ジュライ「そっ!?そんな事は!?」

 

リュウガ「許されんか?今更だろ……娘の為に他人のノーマを蹴落とし、犠牲にしてたんだからよ。」

 

ジュライ「ぐッ・・・・・・」

 

ジュライはリュウガの正論に歯軋りをするように言葉を詰もらせた。

 

リュウガ「早くしな。あんたの妻である元皇后陛下も無事だぜ。」

 

ジュライ「なっ!?それは本当か!!?」

 

ジュライは見張りに来た近衛兵から妻であるソフィアは死んだと告げられたのだ。

 

リュウガ「ああ。だから早くしろ!」

 

ジュライは渋々と裸にされ殺された男をマナの光でジュライ自身の顔に似たてた。

 

リュウガ「次はお前が着ている服をそいつに着せろ。あんたはこっち服に早く着替えろ。」

 

リュウガが渡した服は一般庶民が着るような普通の素っ気ない服である。

 

ジュライ「一体・・・・・何をするつもりだ!?」

 

リュウガ「な〜に簡単さ。そいつをあんたの死体に似たてるんだよ。爆破も加えて、民衆の一人が怨みをかった様に見立ててな。心配すんな…どうせお前は明日には公開処刑だからよ、だったら此処を出て、罪滅ぼしの為にノーマや人間も関係無い国を作るのも悪くは無いだろう?」

 

ジュライ「・・・・・・そうだな。お前の言葉通りに妻と一緒に一から築き上げてみよう。ノーマも人間も関係無い国を………」

 

リュウガ「決まりだな。」

そして、リュウガはジュリオを担いで地下牢から脱出し、そして・・・・・・

 

ドッボッカーーン!!!!

 

 

地下牢をド派手に大爆発を引き起こし、見張りの近衛兵はの報告で、皇帝陛下はこの爆発により爆死したとジュリオに伝わるが……ジュリオは皇国民にはその事を隠蔽し、ジュリオのとった行動は病院の死体からジュライの顔に似せた死体をマナの光で操り………皇国民の前で、公開処刑をするという計画であった。

公開処刑する前に皇国民から……城の爆発は何なのか聞かれると、ジュリオは爆発に関しては皇国民の暴徒によって犯したとの事。

そして、ジュリオはジュライに似せた死体を公開処刑した。

公開処刑したジュライに対して民衆は、誰一人として……悲しみの表情をしていなかった。むしろ……いなくなって良かった。死んでくれて良かったと言う様な表情であった。

 

 

因みに、リュウガがジュライの偽物としてすり替えて殺した近衛兵は、爆発によるモノなのかと……発見できずと報告され、誰の記憶にも残る所か存在すらされていなかったとされる。

 

 

 

_________________________

 

 

公開処刑の前日、爆破された城から離れた場所。

そこには、リュウガと地下牢から救出したジュライと病院で止血し仮死状態となっている元皇后陛下である…ソフィア・斑鳩・ミスルギが居た。

ジュライはソフィアが生きていた事に涙を流して走り出し傍による。

リュウガはジュライにソフィアの仮死状態や今の現状を説明する。

 

 

リュウガ「俺が止血して仮死状態にしてやったから、仮死状態を解いて、暫くすれば目を覚ます。」

 

ジュライ「そうか。では妻の仮死状態を解いてくれ頼む!!」

 

リュウガ「ああ……わかった。」

 

そう言ってリュウガは懐から注射付きのアンプルを取り出し、ソフィアの傍によると……リュウガは注射付きのアンプルを心臓に打ち込んだだジュライはリュウガの行動に驚き動揺し取り乱したが、リュウガの一睨みにより黙らせた。そして、打ち込まれたソフィアは“ドックン”と強く脈動し荒らげながらも呼吸をする。

 

ジュライ「ソフィア!!ソフィア!!無事か!!?」

 

ソフィア「・・・・・あなた。」

 

ジュライ「おお。ソフィア!!」

 

ソフィア「よかった……あなた。・・・・アンジュリーゼは?」

 

ジュライ「くっ.......」

 

ソフィア「そう、無事なのね……よかったわ・・・・・・」

 

そう言ってソフィアは再び眠りにつく。

 

ジュライ「おいソフィア!ソフィア!!」

 

リュウガ「ちょっと待て、診てみる………心配すんな。ただの疲労で眠っているだけだ。手術してから止血し、仮死状態にしてからそれを解いたからな疲労が溜まっているんだろう。暫く寝ていれば時期に起きる。」

 

ジュライ「そうか・・・・」

 

ジュライはソフィアの安否をリュウガから診断され安心する。しかしジュライは、目の前にいるリュウガに聞かなければいけない事を聞く。

 

ジュライ「しかし何故、私達を助けた!?」

 

ジュライが聞くと、返ってきた返事はこうであった。

 

リュウガ「16年間……娘を庇い続けた理由を聞きたかったからさ、他のノーマを蹴落とす行為をしてまでね。」

 

ジュライ「………こうするしか無かった、アンジュリーゼを…私達の娘を庇い共に暮らすにはこうするしか無かったのだ!」

 

リュウガの言う通り、ジュライとソフィアは娘のアンジュリーゼを()()()と言う真実を隠すために、他者のノーマは反社会的な存在である事を教え、息子のジュリオと娘のシルヴィアにはアンジュリーゼがノーマである事を隠していたが……まさか息子のジュリオがそれを洗礼の儀で皇国民に暴露し、皇帝陛下であったジュライを拘束し地下牢へ入れ皇后陛下であったソフィアは銃で撃たれリュウガが手術して止血し仮死状態にしなければ亡くなっていた。

 

ジュライ「これから私達はどうすればイイのか……私達は地位を失い…家である城を失い…息子や娘すらも失った私達に一体何が出来る・・・・・」

 

ジュライは今の状況に絶望の地に堕ちていた。

ジュライとソフィアは娘のアンジュリーゼをノーマと言う事を隠し、それを息子のジュリオが皇国民の前で暴露し、ジュライは地下牢へと拘束され、ソフィアは一人の警官に撃たれていた。シルヴィアはジュリオと共にいるために会うことすらままらない状況である。

何より、ジュライとソフィアはアンジュリーゼはノーマだと……皇国民を騙していたようなものであるために、もう誰にも二人の声に耳を貸す者は居ないだろう・・・・・・・すると、リュウガはジュライに対してこう言う。

 

リュウガ「ならば…ノーマとそれと共存を望む者の為の国を創れ!必ずな…それがアンジュリーゼを迎えてやれるせめてもの償いだ。」

 

ジュライ「しかし、それは無理だ。アンジュリーゼが連れて行かれた場所はノーマを収容する軍事施設 “アルゼナル”だ。そこで死んだ者はそこの墓に眠ると言われている。それに今更父親の顔して会ってもいいのか………」

 

リュウガ「目を背けるな!自身の罪を自覚してやるべき事をやれ!・・・・・・・・・ん?待てよ。軍事施設って事は軍人を育て上げる施設だよな。まさか……ノーマを戦争の道具にしているのか?ノーマは人間では無いから戦争で死んでもいいと理由で・・・・・・」

 

ジュライ「戦争の道具という言い方はあながち間違ってはいないが・・・・・・戦争の相手は人間では無いましてや同じノーマでは無い!!」

 

リュウガ「じゃあ一体何なんだ?」

 

ジュライ「Dimensional Rift Attuned Gargantuan Organic Neototypes・・・意味は次元を越えて侵攻してくる巨大攻性生物と言い、

頭の頭文字を取って付けられた名前は本当に存在していいのか.......その名は.......

通称DRAGON(ドラゴン)だ。」

 

リュウガ「ドラゴンか・・・・・・・・・どうやら行ってみる価値はありそうだな。」

 

ジュライ「それは誠か!!すまない!!どうか私達の娘を護ってやってくれないか?」

 

リュウガ「だが、勘違いするなよ。俺はあくまでも見守るだけであって力を貸すつもりは無い。あんたの娘がどれだけ生きると言う事を理解しているのかを見届けるだけだ。生きる事を理解していれば例え惨めでも強く生きるが理解していなければ野垂れ死ぬだけだ。」

 

ジュライ「そっそんな・・・・・・・・」

 

リュウガ「だから………精々ノーマとそれと共存を望む者の為の国を創りながら祈ってる事だな。」

 

 

そう言い、リュウガは陰の中へと姿を消す。

 

 

ジュライ「ああ、築き上げてみせるよ。ノーマが住める国を………ありがとう。」




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