そんな世界で旅する2人の物語。
時代はxxxx年。人口爆発、地球温暖化その他諸々の問題で滅亡しかけになったこの地球。その地球を2人で旅してるのが女の子のAちゃんと男の子のB君。世界が限界突破すること2年半。それまで日本で普通に幼馴染として暮らしていた2人は、こんなことになるなんて思ってなかった。こうなったとしても、親と暮らすだろうと思っていた。
しかしAちゃんの両親はこの世界になった瞬間病気で他界。B君の親はAちゃんを引き取った直後、精神崩壊して母は自殺。父はAを殺そうとしたので、B君が拘束。そのまま家に置いて行った。
その後2人仲良く旅をしていた当時中1だった2人で協力し、今まで旅を続けてきた。
・・・・・・
「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい…死にたくない」
陸地の大半が砂漠化してしまった日本で、簡易浄水器(最新型)を持ってAが言った。水が安全かすらわからない世の中なのでこれをとりあえずずっと持っていたが砂漠で水が見つからないないので水も飲めてない。また食べ物も見つからない。なので極限状態なのは当たり前なのだった。
「うるさいよA。水は残してる分まだあるから、目眩とかした時だけ言ってくれ。それ以外は喋るな。」
「Bは冷たいなあ。けど、いざとなったら助けてくれるよね!さすがB君カッコいい!クールだよ!」
…この様子からは極限状態には見えない。食べ物も保存用に燻製とかにしているし、水も多少計画的に飲んでいるようでパニックとかにはなってないようだ。それもそのはずでこの生活から2年半。流石に慣れている。だが2人とも何が起こるかわからない世界ということは理解してるようで常に警戒を怠っていないようだ。
「お前なあ。毎日同じこと言ってるけど飽きないのか?最初は俺も照れてて面白かっただろうけど、今はほとんどスルーだぜ?」
「だってBは本当にカッコいいよ?」
「…う、うるさい///!」
「…それにB君も同じような反応しかしないから、パターン化しちゃってるんだよ?それともやっぱ私にカッコいいって言われたいの?」
「黙れ」
アツアツのご様子である。
・・・・・・
夜も老けてきて、月が見えてきた。辺りはすっかり暗くなり2人もテントを張っている。
「あーお風呂入りたい。」
「無駄口叩いてる暇あったら、テント張るの手伝えよ。」
今でも風呂に入れるような地域といったら極少数であって、そういう地域の心優しい方に入らせてもらってることもあった。残酷な世の中でも優しい人はいる。それはこの2人にとっては救いであった。色々教えてもらったこともあったり、身を呈して自分たちを守ってくれたりした。そんな方々は親を失った2人に希望を与えてくれた。
(Aが駄々をこねる度にあの人たちのこと思い出すなあ。ああ、本当にいい人たちだった。)
「テント張り終わった!?イエーイ私が先にテントに入るー!!」
(このアホが何度ご迷惑をおかけしたことか…)
テントを張ったら夕食だ。基本朝、夕の二食しか食べない。これでもちゃんと食えてる方なので、そのことに関しては2人とも何も言わない。
「ふー、それではいただ ブー!ブー!
いただきますを言おうとしたらブザーがなった。このテントは半径10メートル以内に生命体が入るとブザーがなるハイテクな仕組みだ。
xxxx年の技術を舐めてはいけないのだ。
入ってくる動物自体が問題なのだ。小動物程度だったら、簡単にヤッテおしまいなのだが猛獣や盗賊などがとても厄介である。
「飯ぐらい食わせろよ…」
とBが立って銃とナイフを持ち、そして弓を背中にかけた。銃は弾がないが、脅し程度には使える。また襲ってきた時のため、ちゃんと武器も持ってくのだ。
「B」
「何?A」
「死なないでね。絶対に。」
「おお任せろ」
アツアツのご様子である。
外にに出ると、3人のおっさんがいた。
「へい、にいちゃん。食べ物だけよこしな。そうしたら助けてやるよ。」
「最近あんたらみたいなの増えてきて困ってんのよね。まるで乞食だな。哀れ哀れ。」
「ぶっ殺すぞ。」
1人がナイフを持って近づく。かなりナイフの扱いには慣れてるようで、全然手が震えていない
(こいつら、何人か殺してるな…)
「…どんぐらい欲しい?」
「全部だな。お前が持ってるもの全部。」
「交渉決裂だね。中年供。」カチャ
銃を出した。とりあえずこういうのは脅せば帰る。今までそうやってきた。案の定3人とも引き下がる。
「俺人殺しはしたくないんだ。だから帰ってくれないかな」
「…その銃。弾入ってねえだろ。」
「何でそう思う。」
「俺はガンコレクターでさ。昔アメリカとか行っては撃ってたってわけだ。その銃の種類はマグナムっていうので、お前みたいなヒョロヒョロが片手で撃てる銃じゃない。ただの拾いもんだろうし、弾入っててもコントロールがつかねえよ。」
まさかバレるとは思ってなかった。今までバレることはなかったし。
(ナイフ持ってるのは1人だけ…勝てるな)
「聞いてるかにいちゃん?分かったら食いもんよこし
そう言って近づいてきた瞬間。胸ぐら掴んでぶん投げた。大内刈り。その後足を刺して動けなくする。
直後ナイフ持った奴が奇声をあげて襲ってくる。ぶん投げるような形で切りつけてきたので腕を取って勢いを利用した一本背負い。持ってたナイフをとり、首の前で寸止めする。
「俺に勝てねえのはわかっただろ。なら早く帰れ。あと包帯と少し食い物やる。早くいけ。」
そう言ってナイフはもらったまま、言ったものを渡したら、そいつらはすぐ帰っていった。
「流石、小学生の時の柔道、空手、その他諸々大会優勝者。格闘だと、勝てる人いないね。」
後ろからAの声がした。覗いてたらしい。
「…昔から親父に仕込まれてただけ。」
Bの親は格闘技マニアでBは色々仕込まれてた。練習が厳しすぎて吐いたりしたが、それが今役立ってるんだから、それは感謝してる。ロクでもない父だったがありがとうって思えた。
「あの人刺さなくて良かったんじゃない?」
「確実に行動不能にしたかった。」
「そう。…ねえB。」
「なんだ。」
「私たちのこの生活いつまで続くのかなあ」
後ろを向いたらAが泣いていた。わかってたことだけどやっぱり辛いのだろう。こいつは毎日のように笑ってるが、それ以上に泣いている。あの日からずっと。
「いつまで続いても俺がお前を守るよ。絶対に」
そう言ってBはAの手を握った。
「う…ん。ありがと…。」
Aは少し泣き止みBに微笑みかける。
「さあ、飯にしようか。」
2人の非日常はこれからも続いていく。
続編希望とか言ってくれないかな?(チラッ)