今回はホワイト・ラム様の小説。
「止めてください!!師匠!!」から詩堂 善君が我が東方想幻華の世界へ迷い込みました!
物語は鈴仙編「紅の瞳~永遠のヒロイン~」の続きからはじまります!
先に鈴仙編を読んでおくことをおすすめ致しますよ!
まぁ読まなくても分かるかも……?
「止めてください!!師匠!!」から読みに来てくださった方、詩堂 善くんのキャラ崩壊が著しいかも知れません。
そこはお許しいただけると嬉しいです。もしくはブラウザバックを推奨します。
その場合は申し訳ございません。
驚愕!!別世界から来た仙人!!
俺の名前は
ここ、永遠亭の食事係。料理全般を任されている。
え?「物語出るの久しぶりだな」って?
ほんとそれ。天子編でも空気だったよな?
俺は愛刀、ムラサメを握り修行を行っていた。
「ふっ!」
ぶんっ!と、いい音を鳴らしながらムラサメは弧を描きながら垂直に振られる。
「いてて……」
俺は修行による手の豆が潰れて色々と出血していた。
「あれ?翔?どーしたの?」
「ん?あぁ、鈴仙。おはよ」
こいつは鈴仙・優曇華院・イナバ。
玉兎なのだが訳あって今は地上の永遠亭で八意永琳の弟子をしている。
んで、俺の恋人。鈴仙とはもう8ヶ月ほどの付き合いだ。
「おはよ。何?豆でも潰れたの?」
「ご名答。手が痛くて振れねぇや……」
「ちょっと見せて?」
鈴仙にそう言われ俺は手を差し出す。
すると鈴仙は救急箱を取り出し、俺の手に薬用テープを巻いてくれた。
「さんきゅ」
「うん、修行も程々に___」
俺は鈴仙の言葉を聞き流しもう一度ムラサメを握ったその瞬間。
ドゴォォォォン!
「?!」
「な、何?」
近くの竹林で何かが落下した音が聞こえた。
鈴仙が俺より先に外に出て走る。
「あ、おい!鈴仙!危険だぞ!」
また月のやつか?スペースデブリか?
と、色々と考察をしながら音がした方に走る。
しばらく走ると鈴仙が棒立ちしているのが見えた。
そして鈴仙に追いつき……
「お、おい……鈴仙………速いって…」
「…………ねぇ、翔…」
「な、なんだよ?」
鈴仙は静かに指を指す。
そして俺はその鈴仙の指の先を見る。
「この人………誰?」
「………さぁ……」
俺はそこでうつ伏せになって寝ている人をじっと見ていた。
体中をよく見ると………血だらけ、なかなかグロイことになっている。息はしているみたいだ。
「?!おい!鈴仙!永遠亭に運ぶぞ!」
「え、ええ!分かった!」
俺はそこにいた気を失っている男の人の肩を持つ。
全体像を見ると………少し中華風だな……?
歳も俺と同じくらい?
数分で永遠亭に到着し、永琳の診察室まで行く。
「永琳。怪我人だ、診てやってくれ」
「分かったわ、そこのベッドに寝かして。鈴仙。手伝ってちょうだい…」
「はい、師匠…」
「翔には悪いけど…感染症防止のために診察室から出ていってくれないかしら?」
「あぁ、分かった」
俺はカラカラと戸を開け、診察室から出る。
あいつ………なんだが不思議なやつだな………なんて言うんだろ………見たことはないんだけど……なんか過去に色々あったようだな……古傷が沢山あった…
それから数時間後。
「翔。あの子の目が覚めたわよ」
俺は部屋でムラサメの手入れをしていたところ、その時に永琳から知らせが来た。
俺は早歩きで病室へと向かい、その男と対面する。
「よう、初めましてだな。俺は椎名 翔。吸血鬼だ」
するとその男は子供らしい顔で笑い、名乗る。
「はい、俺…………私は
と、深々と礼をする。
「いやいや、礼には及ばないよ。それにしても………善って呼んでいいか?俺のことも翔って呼んでいいから……」
すると善はそれに応えるように砕けた口調になって
「あぁ、分かった。翔。それで……なんだ?」
「お前って………どこから来た?」
「え?幻想郷だけど?」
「え?」
こいつに見覚えはない………
俺はこの8ヶ月で幻想郷全員と知り合うことが出来た……しかし…善の事は一度も見たことがない……
「だってそこに………あ、鈴仙さーん!」
善は偶然通りかかった鈴仙に声をかけた。
「え?あ、はい!」
すると鈴仙は救急箱を持ったまま、こちらに来た。
「え、えっとー……名前は……詩堂善さん。ですね、よろしくお願いします」
「え?俺の事忘れたの?」
善は少し悲しそうに鈴仙に言う。
「え?どこかで会いましたっけ?」
「あの時、「竹林で待ってます」っていう手紙くれて、その後なんか戦ってたじゃないですか?…………なんか吐いちゃったけど………」
「鈴仙?善と会った覚えは?」
「ないわよ?」
「………俺の知らないうちに浮気か?」
「なっ?!そんなわけないでしょバカ!!」
そう言って、俺はグーで頬を殴られる。
「ぐはぁ!!」
「私はこの人と知り合ったことも見たこともない!」
「えぇー……」
善が可哀想に見えてくる。
鈴仙も見覚えが無くて俺もない。
本当にこいつは幻想郷にいたのか?
「なぁ、善。お前と一番仲良かったのは?」
善はしばしの間考え、こう答えた。
「芳香かな」
すると鈴仙は思い出したかのようにこう言った。
「あぁ、そう言えば芳香なら、さっき師匠に薬もらっていったけど?」
「ま、マジか?!」
善はベッドから出て、全速力で師匠のところに向かう。
永遠亭の道が分かってる………どうやら幻想郷にいることは嘘じゃないようだ………
善はバンっと戸を開け、
「芳香!」
「うお!な、なんだ?」
「芳香!俺だよ!分かるだろ?」
「ん、んー?よく分からない」
すると善はかなり落ち込んだ顔で……がっくりと肩を落とす。
その肩に俺は手を置き…
「多分、お前は別世界から来たんじゃないのか?ほら、お前の世界と違うところを探してみろ…」
そう言って、善はあたりを見渡す。
すると竹林の方を指さし……
「竹林って……こんなに生い茂ってたかな?」
「ほら、もう見つかった。これでお前は別世界から来たやつってことだ」
「……だといいがな……」
そうして俺達は別の幻想郷から来た。詩堂 善と出会った。
一旦落ち着き、俺は善と2人で生活のことについて話していた。
「なぁ、善」
「ん?」
「お前って結局何なんだ?」
すると善は少し戸惑いながら答える。
「えーとな、俺は一応仙人。師匠の元で修行をしてるんだ………」
「まぁ服装を見たら何となくわかるかな……それに………師匠ってどんな人なんだ?」
すると善の顔は一気に絶望一色となった。
「…………前はただ師匠を見てただけなのに「師匠や芳香をそんなにエロい目で見ちゃダメよ?」みたいな事言われて俺が否定したら………「じゃあ去勢……する?」って言われたり………ヒッ!」
「ヒッ!?」
俺は情けない声を出し、身体をこわばらせる……
「前に師匠の羽衣を雑巾がわりに間違って使っちゃった時とか……………ヒィ!!」
「ヒィ!!」
俺は善に釣られてまた情けない声を出してしまう。
「あ、あんたの所の師匠はなかなか………サイコパス気質なのか?」
「あぁ、それは俺も思ったんだ………それで1番嫌なのは………怪力なところ……」
俺はそれに首を傾げる。
「?別に何もしなきゃ怪力でもいいだろ?」
「そうじゃないっ!……寝相が……な?……その怪力で寝てる途中に殴られたり蹴られたり…………ヒィィ!!」
「ヒィィ!!」
何度目だろうか………俺と善は同時に身体を震わせる。
それと比例するように善の顔もだんだんと暗黒に染まっていった。
「ぜ、善。無理して話さなくてもいいぞ?」
「あ、あぁ……そうするよ…」
無理しないと話せないほどか…………どれだけトラウマ植え付けられてるんだ………と、俺は呆れる。
善は自分の顔を両手でビンタしこちらを見る。
「じゃあ翔。これから頼むよ」
「あぁ、とりあえずお前のいる幻想郷の事調べないとな…」
善の悲惨な過去を知り、こいつとは仲良くできそうだ………その時に俺は思った。
キャラ崩壊ごめんなさい!