もう一つの小説を集中して書いてたら、いつの間にか1ヶ月経ってた………
こちらもこれから頑張って書きますので、よろしくお願いします!
多分、週一、二くらい。
今回ちょいとラッキースケベ多め!
部屋に戻り、俺は舞雪の記憶を失った経緯を予想していた。
おそらく、あいつがあっちの世界の舞雪であることは確定。俺はそう思える絶対的な証拠を知っている。それは舞雪が右のこめかみあたりの髪を留めている髪留めだ。あれは俺が不器用ながらも手作りで作ったクローバーのもの。同じものを同じ位置に付けるものなど舞雪一人だけだろう。
「記憶は……ここに転移した時のショックか?」
そう考えるのが無難だ。しかし、それなら一つの疑問が思い上がる。それは、舞雪が自分自身の名を知っていること。つまり、完全な記憶喪失ではないということが裏付けられる、
「なら、まだ戻る可能性も無いわけじゃないってことか」
俺は少し安堵し、部屋の中の服などを整理する。俺の自室とはいえ、ここは昔のアリスの部屋。アリスの古着が奥に眠っていた。
「ん、ここのタンス……アリスの服がいっぱいある…………………………な……………」
俺は言葉を失った。そこにはかけがえの無い
「依澄。ご飯できた………………わよ…………」
アリスの目線の先には俺が持っている水色のブラジャー。俺はそれを後ろに隠すがもう手遅れだった。アリスは顔を朱に染め、歯を食いしばり、キッと睨みつけ、剛拳を繰り出した。
「この変態がぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あぁぁぁ!」
脳天、腹、右足。素晴らしいほどの拳と蹴りに俺は骨が折れる音がした。バキバキ………という気持ちのいい音。
「い、いってぇぇぇ!?」
「……大丈夫よ。あなた妖怪だもの」
「そ、それでもお前容赦ねぇな……」
「そ、それより、なんであんたが私のを持ってるのよっ」
「ち、違う……これはここのタンスに……」
そう言って、俺はタンスを指さす。そう言うと、アリスはまた顔を赤くして、自分の顔を隠す。
「あ……やっちゃった………まぁいいわ、依澄。ご飯で出来たわよ」
「おう、じゃあ行こう……」
ごがぁぁぁん……ごろごろごろ……
雷だろうか?鼓膜が破裂するほどの爆発音が家の中で反響した。
「うるせえ……」
「なかなか近いわね。停電だけが怖いわ……」
と、その瞬間、まるでタイミングを見計らったかのように、部屋の電気が一斉に消え失せた。それにより、俺の視界は完全に暗転した。
「ありゃ、停電しちゃった。アリス、何か明かりになるものはないか?」
「あ、人形が何とかしてくれると思う」
「早めに頼む。目がクラクラしてきた」
俺は立ち上がって手当りしだいに手を伸ばしながら歩き回る。
「あ、あったわよ」
パチッという音が鳴り、微かな赤い光が部屋を照らした。
「っ!?」
明かりを照らしたことにより、お互いの顔が確認できるようになったのだが、今のアリスの顔は俺の鼻にくっついてもおかしくない距離にあった。
青くて宝石の様な瞳がキラキラと輝き、リンゴのように赤く染まる頬はとても美しかった。
「い、依澄……」
「お、おう………」
分かってる。今すぐ顔をどけないといけない事くらい。しかし、俺の本能がそれを止めているため、超至近距離の位置でお互いが硬直する。
首を少し動かすだけでキスが出来てしまいそうなくらいの距離。
しかし、ようやく全てを理解したアリスが先に行動に移した。右手を思い切り振り上げ、俺の左頬に標的を絞って見たことのないくらいのフルスイングで綺麗に引っぱたいた。
「いったぁぁぁ!?」
正直、さっきの蹴りよりも痛かった。
顎の骨が軋み、うまく動かせなくなっている。
「あ、あっ、ご、ごめんなさい……!」
「あっが……」
俺は顎を叩いて、ずれた骨を矯正する。妖怪になったとはいえ、痛みは人間の頃と変わらない。
「だ、大丈夫だよアリス……ご飯食べようぜ」
「そうね……」
外はまだ雷が雨のように鳴っているが、幸い、お互い雷には恐怖心を抱いていないみたいだ。上海人形の明かりを頼りに食卓まで歩き、椅子に座る。
「これを見ると、電気のありがたさが身にしみるな」
「そうね。まぁ、初めてじゃないし、上海がいるからね」
「確かにな」
「それよりも、舞雪さんのことは大丈夫なの?」
アリスの顔はよく分からないが、首を傾げているのだけは分かった。
「あぁ、記憶が無いだけで、致命的なダメージを受けてもない」
「それなのにおかしいとは思わない?」
アリスの声音が変わる。それも少し低くチクリと刺さるような鋭いものだった。
「……何でだ?」
「依澄や舞雪さんが来たのはまだ数日よ?人里は捨て子を拾う物好きなんて誰一人いない。一人一人が生きるために必死なのに、拾う人なんていないでしょ?依澄を拾った私もレアケースなものよ」
「じゃあ……舞雪は……」
「記憶が残っている可能性があるか、妖怪に拾われたか………人里に拾う物好きがいたのか……」
アリスの顔は更に険しくなったのが分かったその時、パッと明かりが光った。電気が回復したのだろう。
「あ、ついたわね」
「そ、そうだな………」
「ご馳走様。私は風呂に入るわ」
「おう」
アリスは椅子から立ち上がり、食器を台所に片付けた後、俺の後ろにある風呂場へと向かった。俺はそんな中、桜成を握り、刀身を露わにし、峰を撫でる。
「この刀が……何かの手がかりかもしれない………なんて考えたって仕方ないか……」
これは普通の妖刀。こんなことには無関係だろう。
こんなことに頭を抱えている自分が馬鹿らしくなってきた。なんせ、舞雪本人に聞けばいいだけじゃないか……
それなのに…それを拒絶する自分がいた。
「どうして……」
理由なんて単純明快。俺を知らない舞雪なんて見たくないから。自分から舞雪を拒絶しているのに、舞雪の記憶を蘇らせようなんて考えるなんて……なんだか矛盾している気がした。
その時、ドアが二回叩かれた。
「すいません。お手紙が届いております」
この声は誰だろうか?俺は覗き穴から容姿を確認すると、そこに居たのは文々。新聞で有名な射命丸文がそこに居た。
「どうしました?あなたは新聞の担当では?」
「いえ………皆川 舞雪さんから依澄さんにとお手紙を頼まれまして」
皆川…これでもう舞雪本人だってことに確信が付いた。
「て、手紙?」
「ええ、どうぞ」
手渡された手紙は質素な白い紙のもので、可愛らしい丸文字で書かれていた。これも、見慣れた字である。
「科宮 依澄へ」。宛先にはそう記されており、俺は息が詰まった。
「………」
「では、私はこれで」
「はい、ありがとうございます」
それだけ言って、文さんは飛び去っていった。俺は即座に手紙の中身を見る。そこには紙の半分ほどを使って何か書かれていた。
依澄へ
突然ごめんなさい。今日の人里の件は申し訳ありませんでした。
……………もう取り繕ったって無駄だよね。
ごめんね依澄。私の記憶は何一つ消えていないの。依澄の事だって、あっちの世界の事だって覚えてるよ。
でもね、私が幻想郷で拾われたのは…………
俺はここで一度手紙を読むのをやめた。本当に誰だろうか?俺は一度深呼吸をして、意を決する。バッと手紙を広げ、読む。
皆川 三郎。
「っ!?」
息が止まった。姿を消した舞雪の父親は幻想郷で生きていたのだ。そして偶然自分の娘と出会い、拾われたということ、しかしそれが何故記憶を失う演技をするハメになったのだろうか?
それでね、私は誰かに殺されて幻想郷に来たんだということを話すと、早とちりになって依澄が私を殺したことになってね?
お父さんは依澄を強く恨んで今でも「殺してやる」ってずっと言ってるんだ。それに、なんだかおかしいの。いつものお父さんじゃない。誰かに操られてるみたいなの。
それも……悪い者に……
だから、私は依澄と関係を断たなきゃいけないの。
ごめんね。
手紙はこれで終了していた。俺は手紙を思い切り握り、歯ぎしりをする。
師匠は恐らく誰かにコントロールされているのだ。もし、もしそれが、公園で俺たちを殺した奴ならば、俺達は意図して幻想郷に来てしまったということになる。
俺は刀を持って、アリスを呼ぶ。風呂場に行き、扉を勢いよく開ける。
「アリス!やることが出来た!行くぞ!」
「………」
そこに居たのは、肌色のアリス。男が見てはいけない場所が俺の視界に吸い込まれていた。アリスはその場で硬直し、顔を真っ赤にして震えていた。風呂のお湯で濡れたアリスの髪は何か色っぽく感じた。とゆーか、スベスベだ。女の人の体ってこんなんなんだなぁ。
俺はスタイルのいいアリスの太ももや鎖骨のライン……ふくよかな二つの膨らみをずっと見てしまう。
「……何か言い残すことは?」
「………アリスって案外おっぱい大きいんだな、感動したよ」
「バカぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
今日はアリスの蹴りから始まり、次はビンタ。そして最後はアリスの硬い拳が顔面に炸裂。それは今日だけで同じ相手に三回もボコボコにされたのだ。
夜の魔法の森はアリスの叫び声が響き渡っていた。
次のヒロインだーれだ
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妖夢
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さとり
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霊夢
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諏訪子
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萃香