では行きましょう!
私はずっと考えていた。
あの札の紋章からして明らかに守矢神社が関わっていることは分かる。それなのにどうしてお空さんを暴走させたのか。
そして一番重要なのは……
誰がやったのか…
考えれば考えるほど頭が痛くなる。
まず、札なので巫女の類の者がやったんだろう。
だが、霊夢さんではない。もっと邪悪なものがこもっていた。
「んん〜、それだけしか分かんないよぅ」
足をじたばたさせながら私は頭をかいた。
「まぁ落ち着けよ東風谷、焦ったって仕方ないだろ?
ほら、お前の好きなブドウだぞ」
「ありがと椎名くん……」
「で、なんか手がかりは見つかったのか?」
椎名くんが私の隣に座った。私はぶどうを食べながら、
「ぜ〜んぜん、私たちだけじゃもうお手上げよ」
正直、私たちにまだ害はないので放っておいてもいいが、地底があんな酷いことになってしまったので放ってはおけない。
「そうだな……地底のヤツら…勇儀姐さんに聞いてみたらどうだ?」
「…そうね…それが1番手っ取り早いかも…」
そう言って私達は地底へ向かった。
地底は、まだ復興作業が終わっておらず、残骸も残っている。
どうやら、お空さんとお燐さんは目を覚ましていないらしい。
「やぁ、地上の巫女さんがこんな所に何の用だい?
あ、翔もいるのか、久しぶり!」
勇儀さんが椎名くんの背中をバンバン叩いて言った。
「痛いっすよ勇儀姐さん……」
「あの、勇儀さんはこの札を見たことありますか?」
私はペラっとその札を見せる。
「いや、見たことないね……しかし、これは死神か?
幻想郷のものじゃなさそうだね……」
「でも、この蛙と蛇、明らかに守矢神社のことを指していると思うんですよね」
「うーん…………」
謎は深まるばかり、この死神の意味、守矢神社の関係、そして…なぜお空さんを狙ったのか…
それから2日後お空さんが先に目を覚ました。
それを聞いた私達は真っ先に地霊殿へ向かった。
「お空さん!大丈夫ですか?!」
私はドアを開けると同時に言った。
「うにゅ?大丈夫だよ?………え?何かあったの?」
良かった…いつものバカ加減だ。
「あの、大変言いにくいんですが、あなたが核暴走しまして、お燐さんを死に際まで追いやったんです………」
お空さんは一気に顔が青ざめた。
「嘘……お燐!?お燐!!」
隣で寝ているお燐さんに泣きながら呼びかけるお空さん。
「お、落ち着いてください!お空さん!お燐さんはまだ目が覚めていないだけですよ!」
私がなだめるとお空さんは落ち着いたみたいだった。
「まだ、しばらくは外に出ない方がいいな、お空。」
椎名くんが提言した。
「翔…………私を止めてくれたのは翔だよね?私…どうなってた?」
椎名くんが一瞬私の方を見て、言ってもいいのか?という顔で視線を向けてきた。
お空さんは今落ち着いているので大した心配はないので私は頷いた。
「そうだな、まず言いたいことは………お空のいつも放つ妖気はなかった。
それで……お前の右手についてる大砲で地底が崩壊した。
お前は多分自我を保っていなかったよな…
それに……目が真っ赤だった。」
それは私も初耳だった。
「赤色?」
思わず私が聞いてしまった。
「あぁ、多分その札が原因だろうな……」
この蛙と蛇と死神の札。
「くそっ………ほんとに何なんだよ……この札……」
椎名くんが悔しそうに言った。
「なんの罪もない人たちを巻き込んで友人を危険にさらして…………誰なんだよ………」
壁を殴り、殺意が今で無いくらいに湧いていた事が分かった。
椎名くんも……こんな怖い顔するんだ…
「じゃあ状況を整理しよう
まず、この札はお空の大砲、胸の目玉の内部に入っていたんだな……
んで、お空の記憶が飛んでいることから考えてお空意識もなかった。
お空の中に眠る核エネルギーが何者かに操られて直接脳に何かの妖術をおくり、お空を操った………ってとこかな…
それでこの札は確実に守矢神社との関係がある、恐らく私と神奈子がお空に核を取り入れたことを知っている関係者だ。」
諏訪子様がみんなに分かるように説明した。
「ほんとに………なんだこの事件は………」
椎名くんが絶望するような声で言う。
「まぁ、なにか分かったら守矢神社まで来てくれ。
こちらも全力で調べる」
神奈子様がさとりさんに言った。
「えぇ、ありがとうございます
お燐が目覚めたら1度そちらに伺います」
「あぁ、いつでも待っているよ
うちには戦力となるものがいるからね」
私は期待した。
「そ、それって私のことですか?!」
「いや翔だけど」
諏訪子様がズバっと言い放った。
「そんなスパッと言わなくてもいいじゃないですかぁ………」
「はは、まぁ、ご期待に添えるように頑張りますよ」
椎名くんがそう言って地霊殿を離れた。
今日は地霊殿でお話していただけで日が暮れてしまった。
次回から恋物語はお預けです
読んでくれてありがとうございました!