「な、何言っているんだい翔?
お空は死んじまったってのに……」
椎名くんはほんとにお空さんを生き返らせれるのかな?
信じ難い話だが今はそれに縋るしかない。
「地霊殿に行くぞ……」
「う、うん……」
「言っとくが生き返る確率は30パーセント程かな……
ただ、俺もお空に生き返ってもらいたい……全力は尽くすよ
っと、その前に…お燐、あの札貸しな…」
そう言って札を受け取ると椎名くんは目をつぶった。
すると札が光の玉となって消え失せた。
「この世に存在するこの札を全て分解した
これで呪いは解けたと思う」
地霊殿に着くと、さとりさんとこいしさん、諏訪子様と神奈子様もいた。
するとさとりさんが二人の神様に
「ごめんなさい……私の早とちりで諏訪子さんと神奈子さんが犯人だと思ってしまいました……」
「まぁ、いいよいいよ…核を作ったのは事実だから……」
諏訪子様が頭を下げているさとりさんに言う。
次にさとりさんはお燐さんの方を見て
「お燐、あなたはこの異変が終わったあと、きついお仕置きをしますからね…」
私はさとりさんの心の広さに驚いた。
自分のペットを間接的に殺したお燐さんをまだ地霊殿にいさせるということに…
「で、でもさとり様…あたいはお空を殺したんですよ……」
「私はあなたの過去を知らなかった……その点では私にも非があるわ………ごめんなさい………だからまた、私のペットでいてくれるかしら?……」
「は、はい!喜んで!」
「はは、ここまでされたらお空をほんとに生き返らせなきゃいけないな……」
椎名くんがさとりさんに説明する。
「お空に俺の妖力をぶち込む、お空の体がそれに耐えられなかったら負け、耐えたら生き返るだろう……」
「ま、待ってください翔さん!」
椎名くんが廊下に出ようとしたところでさとりさんが止める。
「お空が帰ってくるのは地底のみんなが願っていると思います……勇儀さんやパルスィさんも呼びます」
「あぁ、分かった」
数分後、地底の人たちだけでなく、霊夢さんや魔理沙さん、紅魔館や永遠亭の人たちも寝室に集合した。
「翔……あなたお空を生き返らせるんでしょ…
いくらあなたに八咫烏の血が流れているからって…」
永琳さんが椎名くんに言う。
「ち、ちょっと待って椎名くん……あなた吸血鬼でしょ?
どうして八咫烏の……」
「暴走したお空の目玉を切った時、八咫烏の血と妖力が俺の剣を通して体内に入り込んできた
多分、お空にその妖力と血を流し込めば心臓がわずかでも動くはず……その後は永琳…お前に任せるぞ……」
「ええ、無謀かもしれないけど、あなたはそれに賭けるのね…」
「ああ、じゃあ行くぞ……」
椎名くんがお空さんに近寄り、目をつぶり深呼吸をして、蛇をお空さんの腹に指した。
すると……
「かはっ」
椎名くんが血を吐いた。
な、なんて妖力なの………
椎名くんでもコントロール出来ない程の妖力なので、椎名くんの身体にも影響が出るらしい。
「くそ、耐えろ……俺」
次第に椎名くんの力が弱くなり、息を切らしていた。
「が、頑張れ!翔!」
こいしさんが応援する。
それにつれて、全員が「翔!頑張れ!」「お空も耐えろ!」
と、叫ぶ。
「はぁはぁ、ラストスパートだ……お空、耐えろよ…」
一匹の蛇からとんでもない妖力が流し込まれた。
多分、蛇ごとお空さんの体内に入れて、生き返らせるつもりだろう。
すると、流し終わったのか、椎名くんがムラサメを出した。
「く、あぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫びながら妖力を流していた蛇を切断した。
すると、その蛇は吸い込まれるようにお空の体内に入った。
相当な痛みなのに耐えた椎名くんが凄かったと思った。
すると、椎名くんは尻餅をつき、息を切らしていた。
「せ、成功か?」
神奈子様が椎名くんに問いかける。
「いえ……まだ分かりません……
俺に出来ることは全てしました……後はお空次第です……」
「そ、そうか……」
その数分後、お空さんが唐突に
「ゴホッゴホッ……」
咳き込んだ。
「せ、………成功だぁぁぁぁ!」
地霊殿だけでなく、ここにいた全員が喜んだ。
「よ、良かった…………」
椎名くんがそう言葉を零すと力が抜け、倒れ込んだ。
この後は永琳さんが永遠亭に運び、お空さんを治療して後遺症も残らず、完全に回復したそうな……
これは後から分かったことだが……
ティアちゃんの言っていた。
ね、の、さ、ん……は
ねこみみのおねえさん。だということが判明した。
こうして、椎名くんの活躍で異変も解決し、お空さんは生き返ってお燐さんもいつも通り地霊殿で暮らしている。
この異変は後に地底死神異変と呼ばれるようになった。
はい、異変終了しました!
いやー、長かったwww
読んでくれてありがとうございました!