最終回?だと思います!
afterstoryは書きます。
では行きましょう!
風呂から上がり、私は一人縁側でお茶をしていた。
ちなみに翔くんは今頃晩御飯の用意をしてくれている。
神社中にいい匂いが漂っている。
しばらくすると神奈子様が縁側にやって来た。
すると
「早苗、諏訪子から聞いたよ。
翔に告白するんだよな?」
と、すっごい笑顔で聞いてきた。
「ち、ちょっと!?本人に聞こえたらどうするんですか?!」
と、私は慌てながら神奈子様を睨む。
「ハハハ、ごめんごめん………
でも、ぶっちゃけ私はよした方がいいと思う」
と、すぐに真剣な顔に切り替えて私に言ってきた。
「な、何でですか………?」
「あの子の過去を聞いた。
早苗も翔の幼少期から仲が良かったんだよな?」
「え、ええ、まぁ……」
「あの子が生まれてからのことを聞いたんだ。
もちろん翔もお姉さんに聞いた話だから少し曖昧らしいがな」
姉……ということは彩菜さんの過去でもあるのか……
「彼はもともとここの幻想郷の住民だったらしいんだ。
そして、姉の名はエリナ・カーティス。
この名前は早苗も知っているだろう?」
私は今年一番の驚きだった。
その名前は幻想郷じゃ知らない人はいない。
なんせ幻想郷と月を統一し、一度王になった吸血鬼の王家で、幻想郷の中じゃその右に出る者はいないくらいの強者なのだから
「え、それじゃ翔くんもその吸血鬼の王の弟なんですか?……」
神奈子様は首を横に振った。
「エリナと翔は親族ではあるが実の姉弟ではない。
正しくはエリナの兄の息子
翔の叔母にあたるな……
エリナ……災厄の主は10歳の時に既にこの世界の王だった。、翔は0歳だったらしいけどな
一度、その吸血鬼と幻想郷で全面戦争が行われ、吸血鬼側が敗れた。
その時、処刑されそうになった兄はエリナと翔だけを外に世界に追放し、兄はその場で首を切られたらしい
翔はこの事実を小学生の時に知ったらしい、相当辛かったんだろうな……」
「そんな過去が……
でも何で私が翔くんに告白しちゃダメなんですか?」
今のを聞く限り、その理由が見えてこない。
「翔は、幻想郷に戻ってきたことで吸血鬼の王家の力が目覚めたんだ……あの黄色く光る目はその王家の能力だろう…
多分、彼を怒らせると幻想郷が滅びる。
幻想郷と月の連合軍でも彼1人には敵わないと思う
それほど危険な存在なんだ………
ただ、幸いにも翔はかなり温厚な性格だから今は平和だが、それほど強力な吸血鬼と恋人になるのは…私としては気が引ける……」
と、神奈子様は私に言う。
でも、私はそれに対抗する。
「私は………別にそれでも構いません…確かに翔くんの力は幻想郷の中じゃ一番危険です
でも、強さなんて関係ない……結局は好きなんです。
種族だとか力だとかそんなので嫌いになるほど私は落ちぶれてはいません……
吸血鬼だろうと王家だろうと私は翔くんのことが好きです」
私は笑う。
はじめて自分の正直な気持ちが言えた。
神奈子様は諦めたように溜息をつき、その後すぐに輝かしい笑顔で私を見る。
「そうか……そんなに彼が好きなんだな……
私は止めないよ……寂しいものだな……諏訪子と私以外にも大切な人が早苗に出来ちゃうなんて……
頑張りな早苗の恋を応援するよ……私は出来ることならなんでも協力しよう……」
「あ、ありがとうございます!」
私は神奈子様に深々と頭を下げた。
「神奈子様ー?ご飯ができましたよー
早苗も………って何頭下げてんだお前……」
悪いタイミングで翔くんが縁側に来た。
「何でもないわ♪さ、早くご飯食べようか?
諏訪子呼んできてくれるかい?」
神奈子様が翔くんに言う。
「は、はい、わかりました…」
そう言って翔くんは縁側を出て、屋根にいる諏訪子様の元へ飛んでいった。
「危なかったな……もう少しで話を聞かれるとこだった♪」
と、何故か笑いながら私に言う。
「何笑ってるんですか……」
「いやぁ?何でもないよ?」
そんな会話をしながら私と神奈子様は食卓へ向かった。
食事中………
「あぁ、そう言えば明日は宴会だね〜♪」
諏訪子様が私たち3人に言う。
「完全に忘れてた……会場どこでしたっけ?」
翔くんが諏訪子様に聞いた。
「確か……地霊殿……かな?」
「大丈夫ですか?何も差し入れとか無いですけど…」
私が聞くと
「大丈夫だよ♪今回の宴会の主役翔だから♪
翔が差し入れってことで♪」
「いや……俺聞いてないっすよ……」
「まぁ、異変解決したの翔くんだしね……
明日は覚悟しといた方がいいわよ……
酔った霊夢さん達に振り回される……」
「まぁ、私達も出し物するからね。忙しいよ♪」
諏訪子様が翔くんに言う
「え、俺何も聞いてないから内容知らないですよ?」
「大丈夫だよ、翔くんは参加しないから
どっちかっていうと見てもらう側だからね」
「そ、そうなのか……
じゃあ霊夢達に俺は振り回されるのが明日の役目か……」
「まぁ、楽しみにしときなよ♪」
「はぁ……ちなみに開始時間は?」
「午後の6時から10時までだったかな?」
「結構長いんですね……」
そんな会話をした後、私達は眠りにつく……
そして次の日の朝、宴会があるからなのか私は少し緊張していた。
「……」
私はぶっちゃけ宴会で翔くんがちやほやされるのはあまりいい気分ではない。
異変を解決してからの翔くんの人気は絶大だから仕方ないのだが、パルスィさんみたいに好意を抱いている人からしたら宴会は大きなチャンスなのだ。
「嫌だな……」
私が境内の掃除をしていると……
「おはよー早苗ー」
まだ目が半開きで寝癖がついている翔くんが出てきた。
「そんな格好で外に出ないでよ……早く顔洗ってきなさい…」
「はぁーい……」
寝起きの翔くんちょっと可愛いな……
今日は宴会だ…
多分、早苗にアタックするチャンスだろう。
今日は頑張らないとな……
俺は顔を洗いに洗面所に行くと、
「翔、早苗のこと好きなんだね?」
「うおわぁ!?」
何も無いところに急に諏訪子様がのろーっと出てきた。
「び、びっくりした……何ですか……?」
「翔は早苗のことが好きなんだよね?」
諏訪子様が俺の心を読んだかのように聞く。
「何で知ってんすか……まだ誰にも言ってないのに……」
「え、当たりなの?」
「え?」
「…………えぇー!?」
諏訪子様の声が洗面所内に響いた。
まさかこの神様、てきとーに言ったのか?!
「し、しししし翔?!それホントなの?!」
「は、はい……ほんとですけど……」
「そ、そっか……
まぁいいや、朝ごはんお願いね……」
そう言って諏訪子様は消えた。
「一体何だったんだ?」
そうして俺は顔を洗って台所に向かった。
午後5時半
私達守矢神社一行は地底へ向かった。
地底にはかなりの人がいた。
天界や紅魔館、永遠亭の面々や、月の住民も来ていた。
「今回の異変ってこんなに大きかったっけ?」
私が疑問を抱くと
「この異変の張本人、お燐は一度月を襲撃してな…あの札は元々は月の宝で、それを奪うために……って感じかな…」
神奈子様が私に答えを教えてくれる。
そうして私が地霊殿に入ると……
会場が一気に盛り上がった。
それから10分後
「えー、それでは今から地底死神異変の解決を祝って地底宴会を開会したいと思いまーす!」
こいしさんがマイクを持って地霊殿全体に響くように言った。
「はじめ、霊烏路空さんに言葉をもらおうと思います」
こいしさんがお空さんにマイクも手渡す。
「え、えっとー、れ、霊烏路空です。
私はこの異変で一度死亡しました。でも、私は椎名翔という吸血鬼に命を救われました。私は今でも翔に感謝しています。ありがとう。
そして、この異変の張本人でもある。火焔猫燐、彼女は大罪を犯しました。
でも、お燐は昔に姉を亡くしています。
その気持ちを考えたら私は今でも胸が張り裂けそうです」
お空さんがらしくない言葉を並べる。
「私はずっとお燐のそばにいたい。
だからみんなもお燐のことを許してください……」
「お空……」
隣でお燐さんが涙を流してる。
「もちろんだーっ!」
「私達はお燐のこと大好きだよー!」
会場にいる全員がそれを認めた。
「みんな……ありがとう!」
お燐さんもみんなに頭を下げる。
「えー、それでは……地底死神異変の解決を祝って………
乾杯!!」
「乾杯!!!」
こうして地底死神異変の解決宴会が始まった。
私はずっと翔くんの隣をキープしていたが、案の定パルスィさんやほかの妖怪達が翔くんに寄ってくる。
するとパルスィさんが
「ねぇねぇ、椎名くんって好きな子いないのー?」
まだ酒は回っていないだろう……多分、素で聞いてる……
「い、いや、あのな……」
そんな事でわいわいがやがやと、宴会が進み、午後9時半
宴会の醍醐味、グループでの出し物が行われた。
紅魔館組や、博麗神社、地霊殿組の漫才などが出された。
ちなみに守矢神社は最後だ。
そしてとうとう私達の番だ。
まず最初は諏訪子様と神奈子様のギャグから出て……
「次は早苗の番だよー!」
緊張する……
私がステージの真ん中に立ちマイクを持った。
「え?何するの?」
「何だろ……?」
会場にいるメンバー達が好奇心で満ち溢れていた。
私はすぅーっと息を吸いこんで語り始めた
「私には好きな人がいます」
私がそう言うと、
「おぉー!」
「誰誰!?」
と、今日の宴会の中で一番盛り上がっていた。
「私の好きな人はいつも優しくて
いつも私のことを見ていてくれました。
いつの間にか彼のことばかりを目で追っていました
でも、たまに悲しげな目をしています。
そんな彼を私は守りたい、そう思うようになりました
その彼の名は…………」
私は今年一番勇気を振り絞ったかもしれない……
振られたらどうしよう…嫌われないかな……?
など、そんな気持ちが頭の中をぐるぐる回っている。
そんな時、私の髪飾りが目に入った。
そうだ、これはあの人にもらったものだ……
そう思うと、勇気が満ち溢れてきた。
私は一度深呼吸をして……
こう告げた………
「椎名 翔くんです………」
刹那、会場がどっと盛り上がった。
私が翔くんの方を見ると、顔を真っ赤にして固まっていた。
すると、諏訪子様が翔くんの元に駆け寄り、
「さっ、ステージに上がって♪」
と、翔くんの腕を引っ張った。
その周りにいたパルスィさん達は やられた……みたいな顔で私を見ていた。
しかし、私にそんなことを考えている暇は無かった。
やばい……すっごい緊張する///
しばらくすると翔くんがステージにやって来た。
私は翔くんの正面にたって……
「改めて言います。
私は翔くんのことが好きです。
外の世界にいた頃から……あなたの事が大好きでした。
あなたが吸血鬼で私は現人神です…種族は違いますがそんなの関係ない…
私はあなたの恋人になりたい…… 翔くん……私と付き合ってください!」
言いたいことは言えた!
後は翔くんの返事を待つだけ……
「俺は……
1度も恋をしたことが無かった、あっちの世界でも女性をそんなふうには見ていなかった。もちろん早苗もな……
でも、幻想郷に来て、お前と一緒に住んで……
俺はお前の魅力にたくさん気づいた。自由奔放で自分勝手で……外の世界から思ってたけど早苗はほんとにどうしようもないやつだった…」
翔くんはどんどんと私を貶してくる……
もう、振るなら振ってくれ……
「でも、やっぱりおまえのことが放っておけなくて、いつの間にか俺も恋を覚えるようになった。そう、誰でもない早苗にな……」
「……………え?/////」
翔くんが息を吸いこんで私に告げた。
「俺も早苗のことが好きだ……いや、大好きだ
俺と付き合ってください!!」
翔くんが手を差し出してきた。
もちろん私はその手を握った。
その刹那……
私の手を引き、そのまま私は翔くんの胸の中に収まった。
「ありがとう……早苗……嬉しいよ……」
私の目尻から涙が零れた。
瞬間、歓声が上がった。
「おめでとう!」
みんながそう言ってくれた。
私と翔くんが離れると、私は感極まって翔くんの唇に私の唇を重ねた。
「!?/////」
翔くんは驚いていたがすぐに目をつぶり、私を抱き寄せた。
そして唇を離すと……
「俺は絶対にお前を手放したりしない……
早苗の恋人に見合うように頑張るよ……」
翔くんがいつも以上に優しい目と柔らかい声で私を包み込んだ。
「私も翔くんと、これからを2人で歩んでいきたい……
ずっと……ずっと一緒にいたい!」
私は泣きながらも喉から精一杯の声を出した。
「あぁ、これからよろしくな……早苗」
私は気持ちを………翔くんのことが大好きなこの気持ちを……………紡いだ。
「うん……うん!/////
大好きだよ!」
「翔!!」
この日、私ははじめて翔くんのことを「翔」と呼んだ。
異世界転移しても幼なじみのあなたに恋をする ~妖怪の君とふたりで~
end……
いやー終わったぁーw
はい!次からは鈴仙編ですが
その前に早苗afterstory書きます!
読んでくれてありがとうございました!