東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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はい、7話です!
少し長めかもです!



とゆーか翔より鈴仙の方が年上ですからね!
第一次月面戦争の時に鈴仙は2歳、翔は0歳ですからね!


では行きましょう!


7話 お互いの本音

私は翔への告白を考えていた。

 

「……私のことどう思ってるのかな……」

 

翔はかなりのポーカーフェイスだが、たまに照れた顔を私に見せてくれる。 男の人に言っていいのかわからないが、めちゃくちゃ可愛い顔をしている。

私はそんな所も惚れたんだと思う。

 

でも、翔と出会ってまだ数ヶ月ほどまだまだ翔のいい所は見つけられる。それまで待とう……

 

「おーい、鈴仙!ちょっと手伝ってー!」

 

翔の声だ。

 

「どうしたのー?」

 

「ちょっと手が足りねぇ!野菜切ってくれ!」

 

「何でそんなに大変な料理作ってるのよ……」

 

と、ぶつくさ言いつつ、私は翔に頼りにされるのが何よりも嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。夕飯を食べたあと…

 

師匠が真剣な顔で永遠亭の全員を集めた。

 

「今日の幻想月会議で決まったことを話すわ」

 

幻想月会議とは年に3回行われる。

 

紅魔館だったらレミリアさん。地霊殿はさとりさん、天界の天子さん。

博麗神社の霊夢さんやもちろん妖怪の賢者、紫さんも、さらには月の住民、賢者様や綿月姉妹もが参加する、この世界の最高機関だ。

 

そこではこれからの幻想郷と月の関係を話し合っているらしい。

詳しいことは機密事項だが……

 

師匠は顔を暗くして…

 

 

 

 

 

 

 

 

「明後日、10月31日、第2次月面戦争 開戦……」

 

 

 

 

 

 

 

「……え?」

 

私は空いた口が塞がらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

続けて師匠が話す。

 

「人里の者は妖怪の山へ避難。

紅魔館、地霊殿、博麗神社、守矢神社、永遠亭、天界、地獄、旧地獄、冥界、命蓮寺、その他最上級妖怪は……

午前6時、紅魔館前の湖にて、迎撃する……

永遠亭組の半分は永遠亭に残り、負傷者の手当。以上…」

 

私は言葉を失った

 

「そんな……なんで急に……」

 

「月の賢者様の独断よ……条件は……

椎名翔を必ず戦争に参加させろ…だそうよ…」

 

「な、何を目論んでいるんですか…」

 

翔も焦燥の顔を浮かべている。

 

「分からないわ……賢者様は開戦するとだけ言って、帰ったわ…」

 

「何で………翔を……」

 

「とにかく…月面戦争は避けられません、こうなったら全力でぶつかりましょう」

 

「そうね…私と姫様、うどんげ、翔は最前線に出るわ

準備を忘れないように今日は解散」

 

「……はい」

 

師匠がそう言うと、全員が寝る準備へ入った。

 

「戦争……か…」

 

私は全く実感がわかず、そのまま眠りに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

10月30日 いつも通りの朝。

 

耳をすませると、人里の方が騒がしい。

 

「霊夢さん達が知らせてくれたのかな…」

 

多分、避難の準備をしているのだろう…

 

私が食卓に向かうと翔がもう朝食の準備を済ましていた。

 

「あら、今日はやけに早いのね…」

 

「あぁ、なんか眠れなくてな…」

 

「そう……」

 

 

 

朝食を済ませ、私と翔は、いつもの修行をした。

 

「じゃ、始めるわよ…」

 

と、弾幕ごっこを始める。

 

幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)!」

 

幻永蛇眼(エターナルブルーアイズ)!」

 

能力を発動した。

2人とももう簡単に最大限の力を出すことができた。

 

私は今日初めて翔に勝利した。

 

勝ったと言っても、翔の方が本来の力を出していなかった。

いや、出せていなかった。

 

 

 

今日の修行も終わり、私と翔はお茶をしていた。

 

「し、翔、今日どうしたの?元気もないし、弾幕にも力がこもってなかったし…」

 

「あ、あぁ…ちょっとな……」

 

翔はいつもそうだが悩み事を1人でよく抱え込む。

1人で悩んで1人で無理矢理解決する。

 

私はそんな翔をあまり見たくない。

 

「ねぇ翔、もうそんな1人で考えなくていいんだよ?

私は翔の相棒。パートナーだもの

少しは私を頼って…」

 

そう言うと、翔は苦し紛れに話そうとしてくれた。

 

「俺はな……月に行きたくない…怖いんだ……」

 

悲しげな目をして、翔の体が小刻みに震える。

 

「幻想郷と…永遠亭と………何よりも鈴仙と離れるのが怖いんだ…戦争なんかしたくない……俺は死にたくもないし、みんなに死んで欲しくもない……!

何で……何で俺が王家吸血鬼になんかなっちゃったんだよ…………!俺は…ただ単に普通の生活を送りたかった…

なのに……どうしてなんだよ……!!」

 

翔の目から大粒の涙が零れ、震えがさらに増す。

私はすぐさま翔を抱きしめる。

 

「大丈夫………大丈夫だよ……」

 

私は優しい声音で翔に言う。

 

「れ……い…せん………」

 

「大丈夫…………今のあなたには私がついてる…何があっても私が守り抜くわ……だから……安心して……」

 

翔は嗚咽を漏らしながら叫ぶ。

 

「違うんだよ……!!俺は……俺は……お前らと別れるのが嫌なんだよ!

ずっと……死ぬまで…お前らとただ笑いながら…過ごしたいだけなんだ……お前は……怖くないのかよ……!」

 

それを聞き、翔のことをさらにギュッと抱きしめた。

 

「私たちも怖いわ……でも、行かなきゃいけない……

楽しいことに苦労は付き物、仕方ないことなのよ…

ただ、乗り越えられる事はできる……

これは使命よ……だからそれを果たすの…

大丈夫………きっと私たちはまたこの日常を取り戻すことが出来るわ……」

 

翔は私を強く抱き締め、声を出して泣いた。

 

数分後…

 

翔は泣き疲れたのか眠ってしまった。

すると外から姫様が来て

 

「あらあら〜可愛い寝顔ね♪溜めてたもの吐き出したから疲れちゃったのかもね。鈴仙、膝枕してあげなさい、そうすれば彼も落ち着くわよ☆」

 

「ひ、膝枕…ですか/////」

 

私はドキドキしながらも翔の頭を私の膝に乗せた。

 

あぁぁぁ〜私何やってるの?!/////

めっちゃ大胆な行動してるじゃない?!/////

 

「……でも、ほんとに可愛い寝顔ね……」

 

思わずキスしたくなるくらい……

って、何考えてるのよ私ぃ!

 

1時間後、翔の目が覚めた。

 

「あ、ありがとう。鈴仙/////」

 

「ど、どういたしまして/////」

 

あぁー!私何やってるんだろ……

 

「お前のおかげで立ち直れる気がしてきたよ……」

 

翔が優しい笑顔で私を見る。

つられて私も笑ってしまった。

 

「ええ!お力になれてなによりだわ!」

 

こうして、翔は戦争への決意を固めた。

 

 

 

 

その夜、次は私が眠れなかった。

 

目を閉じたら少し恐怖で震えてしまう。

 

1人じゃ怖い……

 

そして何を思ったのか…私は翔の部屋へ向かった。

 

スー…っと襖を開けると、翔は妖刀ムラサメの手入れをし終わった所だった。

 

「ん?どうした鈴仙?」

 

「…………怖くて寝れない………一緒に寝よ?」

 

「そ、そうか………………て、えぇ!/////」

 

私はこの時、恥というものを忘れていた。

 

「1人じゃ怖いの……」

 

「あ、あぁ、いいぞ/////」

 

「ありがと……」

 

そう言って私と翔は同じ布団に入った。

 

「昼間はあんなこと言っといて実は鈴仙も怖かったんだな…」

 

 

「うるさいわね……怖いものは怖いのよ……とゆーかお互い様でしょ……」

 

翔と私の顔の距離は約15cm程だった。

 

「戦争の実感ってわかないよな…まだ俺も怖いや……」

 

「ええ……私はこの日常を失いたくない……師匠や姫様、てゐ、そして翔とパートナーを組んでいるこの日々を私は大切にしたい……」

 

私は切実な本音を口にした。

 

「そっか……まぁ、まずは明日の戦争をパパッと終わらして…宴会でお酒をバンバン飲みますか!」

 

翔は輝かしい笑顔で言う。

 

「そんな簡単に………………………

あ、そうそう。言い忘れてたけど私ってあなたより年上なんだからね!」

 

「…………だからなんだよ…」

 

「もう少し年上への対応をとって欲しいものだわ!」

 

「はは、ちょっと何言ってるか分かんない」

 

「ふぎァァァァァァァァァ!」

 

私達は戦争前日になんて話をしているんだ…………

 

数分後、翔が先に寝てしまった。

 

本当に可愛い寝顔をしている。

明日が戦争なんて思えないほど……

 

 

 

翔……私は…君のおかげで……戦うことができる……

私は……あなたに恋をしているんだから……

 

 

 

 

 

 

 

 

「大好きだよ………翔……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かにそう呟いた。

 

軽く翔の頬にキスをして、

 

私も眠りに入った。

 

 

 

 

 

 

 

そして、10月31日 午前5時30分

 

最前線組が全員紅魔館前の湖に集まった。




かぁわぁいいなぁー鈴仙♪



さてさて!次回から恋物語はお休みです!
戦争編です!

では、読んでくれてありがとうございました!
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