東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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はい、9話です!


この物語のラスボスは……………誰にしよ……


では、行きましょう!


9話 月の使者VS王家吸血鬼

私は祈りながら空中で行われている戦いを見守っていた。

 

「翔………」

 

依姫様と翔の剣士同士の戦いは……多分この世の中で一番凄まじいものだろう……

 

「はぁ………はぁ……流石だな……依姫…」

 

「こっちの……セリフ……だ……はぁ……はぁ……」

 

2人ともスペルカード無しで刀だけで戦っていたので体力の消耗が激しかった。

 

しかし、ここで初めて依姫様が技を使った。

 

「炎雷神よ……七柱の兄弟を従え!」

 

多分、ここじゃ見ない技だ……

依姫様の手から巨大な火柱が翔に向かってきた。

 

「くっ…………リスフィリングイマジネーション!」

 

翔はギリギリでその技を避ける。

 

「業符「厄災の隕石」!」

 

そのまま続けて翔がスペルカードを唱えた。

 

「増符「増殖の恐ろしさ」!」

 

名前はかなりダサいがこれはどんな技でも、その20倍まで数を増やすことの出来る大技だ。

名前は……翔のネーミングセンスね……

 

さすがの依姫様も焦りの顔を浮かび始めた。

 

「こ、これは私の技で弾き返せるかしら?」

 

そう言いながらも依姫様は詠唱を始める。

 

「金山彦命よ……私の周りの厄災を全て砂に返せ!」

 

すると、翔が発動させた隕石が全て砂と化した。

 

「おお……マジかよ……」

 

翔も感嘆の声を上げる。

 

「そして、持ち主の元へ返しなさい……」

 

すると、次は砂の渦の中から翔目がけて同じ数の隕石が落ちてきた。

 

「…………ちょっと油断しすぎたな……」

 

翔の口から諦めの言葉が零れた。

 

その直後、その隕石が翔に全部直撃した。

 

「嘘……翔?……翔!!」

 

「がはっ……くっそ……」

 

依姫様が血を吐いて倒れている翔に近寄り、刀で腹を一突きした。 翔の口から大量の鮮血が溢れ出ている。

翔はびくとも動かなかった。

 

「翔!!」

 

私は走った、翔の元へ……だが……また目の前に祇園様の刀が突き刺さった。

 

「鈴仙、あなたは月に戻ってきなさい……幻想郷にいても意味無いわ」

 

私はカチンときた。

 

「意味がない?…………あなたに何でそんなこと決められなきゃいけないの………!」

 

私は初めて目上の人に反抗した。

 

「…………あなた……誰に向かって口聞いているの?」

 

依姫様が私を睨みつけてくる。

 

「綿月依姫…………私は月には行かない……月の全てが嫌いだ……それに……私は月の兎じゃない!幻想郷の住民だ!」

 

私はめいっぱい叫ぶ

 

「そう……じゃああなたも私と縁を切るというのね……

なら………殺すまでよ………!」

 

私に向かって刀が一直線に向かってきた。

いつもなら避けるが、妖力の影響で足が動かない……

依姫様も本気で殺すつもりだ……

はぁ、ここまで………か……最後に師匠や姫様に会いたかったな……翔にも想いを伝えておけばよかった……

 

と、その刹那……

依姫様の刀が吹っ飛んだ。

すると、横から私の愛しい人の声がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく言った……鈴仙…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………翔?」

 

翔が私の目の前に立ち、腰あたりから巨大な蛇を6匹程生やし、いつもの蒼い眼ではなく…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅く……緋色に光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な?!確かにトドメを刺したはず……」

 

「はっ、アレでトドメを刺したつもりか?……

俺は王家吸血鬼だぞ?たかが神の剣で刺されてもそう簡単には死なねーよ……」

 

翔の傷は全て癒えていた。

これが……吸血鬼の自己再生能力なのだろう……

すると翔の緋色の目からまたさらに濃い紅へと変化していった。

 

幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)……」

 

静かに翔はそう唱えた……

私と同じスペルカード………なんで……

 

「くっ……ならばまた殺すまでだ!」

 

そうして依姫様はまた刀を構え直したが、翔はそれすらも待たず、ものすごいスピードで近づいた。

 

「なっ?!」

 

「これで終わりだ。綿月依姫…」

 

そう言って、翔が右手を依姫様の腹部に当て……こう言った。

 

「光符「月光光線」……」

 

右手からレーザーが発射され、依姫様の腹部を貫いた。

依姫様は近くの森に吹っ飛ばされた。

 

「………ふう……」

 

翔は落ち着いた声で言って、そのまま依姫様のいる所に行った。

一つの大木に依姫様がよりかかって血を吐いていた。

 

「ぐふ………まさか……王家吸血鬼の力がこれ程のものだったとは……計算外だった……しかし、生涯の最後にあなたとやれたのはよかっ……」

 

依姫様の言葉に被せるように翔が言った。

 

「死なせねぇよ、お前にはやって欲しいことがある…」

 

すると、翔の周りから大きなドームが生成され、依姫様の傷が完全に癒えた。

 

「………何故……」

 

「お前からこの戦争の発端とやらを聞き出したい……」

 

「………私が話すとでも?」

 

「話さないのならまた俺がお前を殺す」

 

「………私の負けね……

今回の月面戦争は賢者様があなた……椎名翔を月に連れ去り、王家吸血鬼時代を実現させようとしたのよ………賢者様はもともとエリナ様と同盟を組んでいて、なおかつ賢者様は大層エリナ様のことを気に入っていらっしゃった……

 

そうして突然、エリナ様達 王家が全員いなくなり、賢者様はその時から幻想郷のことを恨んでいた……

そうして、誰かから椎名が幻想郷に戻ってきたことを聞いたらしく、こうやって椎名を連れ去るついでに……幻想郷への復讐を試みたのよ…」

 

 

「なによ……それ……」

 

私は月にますます失望した……

月のトップが……そんな自己満足で……この戦争を開いたというの……

 

「………そうか……ありがとな…依姫…」

 

と、翔は依姫に頭を下げた……

 

「いいえ……頭を下げるのはこちらの方です………

それと鈴仙……さっきはごめんなさい……私も…少し考え方を誤っていたわ……」

 

「い、いえいえ!私こそあんな無礼なことを言ってしまって…」

 

私と依姫様はお互いに謝り、笑いあった。

 

「……さて、私はこの月面戦争には意義を賢者様に申し立てたい…あなた達に協力するわ……」

 

依姫様がこちら側についた。

 

「あぁ……ありがとう…心強いよ…

じゃあ……早速……月に行って賢者をボコボコにしてくるか!」

 

こうして、私と翔と依姫様は、月に向かって飛んでいった。

 

次に幻想郷に帰るときはこの戦いは終わっているんだろうな…

私はそんなことを思いながら幻想郷を離れた。

 

 

 

 

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次から賢者様編です!


月の賢者様はたいぶ変人な、イメージにしようと思っています!

読んでくれてありがとうございました!
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