東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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最終回です!



鈴仙編終わったら主人公変わります!


finalstory ヒロイン

「祭り………か……」

 

今思うと、祭りで告白って少しベタじゃないかな?と思ってしまう。

 

「まぁ、でも、あり…………だよね……」

 

 

 

 

 

「……はぁ?祭りが延期?!」

 

と、隣の部屋から師匠が言う。

 

「ど、どうしたんですか師匠?」

 

「………」

 

「あ、うどんげ……河城の方から連絡が来てね……

機械の入荷が遅れて……3週間後に延期になったの……」

 

「え、ええ……」

 

まぁ、仕方ないか……別に困らないし……

 

 

 

 

 

 

1週間後。

 

師匠が突然

 

「あ、そうそう、うどんげ。

ちょっと翔と一緒に月に土産持って行ってくれない?」

 

「つ、月ですか……」

 

「月面戦争でも依姫にはお世話になったんでしょう?

翔と行ってきなさい?」

 

依姫様………か…依姫様が翔のことを好きだと知っている今はあまり会いたくはない……

 

「翔ー?」

 

師匠が台所にいる翔を呼ぶ。

 

「はーい?」

 

手を拭きながら出てきた。

 

「明日からうどんげと月に行って土産を渡してほしいのよ

いいかしら?」

 

「あ、はい、分かりました」

 

「そ、ありがとう」

 

そう言って、翔はまた台所に戻り料理を続けた。

 

「さて、うどんげ、依姫がいる中でどうやってアタックするのか楽しみにしてるわ」

 

と、Sっ気全開の笑顔で私を見据える。

性格悪いなぁ……

 

そう言いながらも私は手土産を持ち、翔と一緒に月へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月に着いた。

 

すると翔は…

 

「…………なんか懐かしいな……」

 

翔は爽やかな笑顔を浮かべて言う。

 

「そうね……3週間ぶりかしら?」

 

すると、月の都の外れの方から聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「ほら!そこ!気を抜かない!」

 

依姫様だ……

今は月の兎のリーダー。

訓練中だろう。

なかなかスパルタだな……

 

「依姫様ー!」

 

私が叫ぶと、依姫様はこちらに振り向き、一気に怖い顔から明るく、乙女の顔になった。

 

「翔!鈴仙!どうしたの?」

 

「永琳さんが月にお土産を渡せってさ」

 

「そう。ありがとう。私は今は手が離せないから、宮殿内の剣神霊様に渡しなさい」

 

「おう、そうさせてもらうよ」

 

そう言って、私と翔は宮殿内へ入った。

 

「失礼致します。剣神霊様はいらっしゃいますか?」

 

翔が王の間のドアを開け、そういった。

 

「おお、椎名と鈴仙ではないか、して、何用で?」

 

いつもと変わらない優しい顔の剣神霊様が出迎えてくれた。

 

「師匠………八意永琳様から……でございます」

 

そう言って、翔は師匠から貰った包みを渡す。

 

「ふむ、お師匠様から……」

 

剣神霊様が包みを開けると、

 

「これは……みたらし団子?」

 

私と翔も驚き、こう言い放った。

 

「月にはみたらし団子がないと永琳さんから聞いたことあるんですが……」

 

「ふむ、これは嬉しいな…是非お師匠様に礼を言っておいてくれ、お前達も、ゆっくりしたまえ」

 

「はい、ありがとうございます」

 

私と翔は、宮殿の個室でゆっくりしていた。

 

すると

 

「翔、ちょっと外で訓練しない?」

 

と、依姫様が翔を呼び出し、宮殿の外に出た。

 

「本気で行くぞ?」

 

翔が月光終剣(ルナ・エンド)を構えた。

 

「ええ、いいわよ……」

 

依姫様は祇園様の刀を右手で持った。

 

スペルカードは一切使わず、剣の腕だけで勝負していた。

 

「いつ見ても、凄いなぁ……」

 

私は翔と依姫様の戦いを見て、改めてそう思った。

 

ガキィン! キィィン!

と、金属音を月中に響かせていたためか、見物人も増え始めた。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「やるわね……やっぱり……」

 

「………そっちもな……」

 

それから10分後……

 

 

 

「勝ったぁー…………」

 

どっちも息を切らしていたが馬の差で翔が勝利した。

 

「やっぱり翔には勝てないわね……」

 

拍手喝采だった。

 

「お疲れ様、翔」

 

私はそう言って、依姫様と翔にタオルを渡した。

 

「あぁ、ありがとう鈴仙」

 

「部屋に戻ってお茶でもしましょうか」

 

私と翔と依姫様は個室に戻り、お茶を啜っていた。

 

「そう言えば、翔。あなたエリナ様の能力って使えるの?」

 

「あぁ、使えるよ、賢者戦以外ではまだ使ってないけど…」

すると、翔の右目が深紅に染まった。

 

「……綺麗ね……」

 

私の幻朧月睨よりも濃い赤だ。

 

すると、依姫様は口を開いて、

 

「あの賢者、実は王家吸血鬼時代を望んでいたんじゃなくて、翔のカーティス家の能力が欲しかったらしいの」

 

「だから俺を戦争に参加させたのか……」

 

「そ、だからあなたを王にしたかった訳じゃない、どっちかっていうと鈴仙みたいな可愛い子を狙ってたのかもね……」

 

「うわぁ………」

 

今思い出すと寒気がとんでもない……

 

「まぁ、結局エリナ様から貰った能力もカーティス家の物じゃなかったらしいけどね……」

 

「今思うと可哀想だな…」

 

翔がなんか賢者に同情するので……

 

「全然可哀想じゃない、殺すわよ?」

 

「ごめんなさい失言でした」

 

と、脅した。

 

 

 

 

そんな感じで2時間後、

 

「んじゃ、私達帰りますね…」

 

「うん、今日は来てくれてありがとう

また来てね…」

 

「ありがとう依姫、また月にお邪魔させてもらうよ」

 

すると依姫様が翔の耳の近くに口を寄せ、

 

「あなたも、鈴仙に早く告白しなさいよ!」

 

「?」

 

翔と依姫様が私に聞こえない声で話していた。

 

「ば、ばか!本人いるんだぞ!」

 

「あの、一体何の話を……」

 

「よし鈴仙帰るぞ!じゃーな依姫!」

 

「え、あ、ちょっと!さよなら依姫様!」

 

そう言って、私と翔は月を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は祭り当日。

 

「あぁ〜/////緊張する!/////」

 

私は寝起きからそんなことを考えていた。

 

翔はもう台所で朝食を作っており、いい匂いがしていた。

 

「ん、おはよう鈴仙、寝癖直してこい」

 

「はい………」

 

 

別に翔と会っても緊張はしなかった。

告白するのに緊張してるんだ……

私は洗面所に行き、顔を洗い、ご飯を食べ…………といういつも通りの日常を終え…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後6時。

 

「行こうか、鈴仙」

 

「う、うん…」

 

私と翔で人里でやっている祭りへと足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

「あ、ねーねー!翔!あのりんご飴食べたい!」

 

「お、いいぞ」

 

と、こんな感じ………

ほんとに恋人同士だな……

 

でも、そんなことを忘れるくらい楽しかった。

 

私が告白するタイミングは最後の花火、見るところは決まっている。

 

迷いの竹林、妹紅が教えてくれた穴場スポットだ。

 

午後9時。

 

私と翔はそこへ向かった。

 

私はもう緊張して、話すことも忘れていた。

 

 

 

 

「__…ん」

 

「……せん」

 

「おおーい、鈴仙さーん。聞こえてますかー?」

 

私の前に翔がいた。10cm程度前に。

 

「わぁ?!ご、ごめん!/////なに?」

 

「いや、ここって俺と鈴仙が初めてあった場所じゃないかなーって……」

 

「………ホントだ………懐かしいわね…」

 

すると、花火が打ち上がった。

 

「!!」

 

もう、告白の時間か……

 

頑張れ!勇気を出せ私!

と、自分に活を入れた……

 

「ほんとに………幻想郷ってこんなにもいい所なんだな……

守ってよかった……」

 

と、花火を見ながら翔が言う。

 

その姿に思わず見とれていた。

 

 

 

 

そっか………緊張する必要なんてない……

 

自然体でいつも通り行けばいいんだ………

 

だって……こんなにも優しい人を………好きになったんだから……

 

振られてもいい……紡げ……自分の気持ちを……

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、翔。」

 

「ん?」

 

「あなたが賢者から私を救ってくれた時、とても嬉しかった……

あそこまで私を大切にしてくれた人は師匠と姫様とあなただけだったわ…………」

 

「お、おう……」

 

少し照れ気味に翔はうなずく……

 

 

 

 

 

 

 

 

「それから私は………あなたの優しさに惹かれ始めた。

幻想郷に来てすぐなのに………見ず知らずの人達を必死に助けようとするあなたに…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなめんどくさい言葉なんかいらない……

 

あの言葉だけでいい……今の私の気持ちをすべて乗せる。

 

あの言葉に…………

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は…………恋をしたみたい………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「?!/////」

 

翔は驚いた顔をしていた。

 

私はそんなことも構わず、言葉を続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は………あなたのことが好き………

だから………私の彼氏になって欲しい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔は少し顔を紅潮させながらも、優しいいつもの………そして、私が恋した……あの笑顔で……

 

 

 

 

「俺も………鈴仙の事が好きだ…………大好きだ……

だから……………俺の彼女になって欲しい!」

 

 

 

 

私はすかさず翔に抱きついた。

 

 

 

 

そして、大粒の涙を流し、

 

「言えた………やっと言えた………!

これで私は………あなたのヒロインになった………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、お前はずっと……俺にとっての永遠のヒロインだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は最後の大きな花火が上がると同時に………

 

 

 

「………ん……ちゅ/////」

 

唇を重ね……

私は翔にファーストキスを捧げた……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、翔!祭りも終わったし…………帰ろっか♪」

 

「あぁ、そうだな、晩御飯作らないと!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………翔……」

 

 

「ん?」

 

 

 

 

私はもう1度紡ぐ…………次はもっと愛情を込めて……

これからもよろしく………という意味で……

またそしてパートナー(恋人)としても……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大好きだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は永遠亭に帰るまで強く、離さないように手を繋ぎ、お互いの温もりを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅の瞳 ~永遠のヒロイン~

 

 

 

 

 

 

end……




鈴仙編


完結致しました!


かなり力を入れた力作です!

良作とは言えませんが……今までのヒロインの中で1番良かったと思います!



afterstoryは必ず書きますので…


では、読んでくれてありがとうございました!
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