東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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はい、天子編です!



どうなるかは分かりませんが…
ツンデレ?っぽくしてみます。

最初に第2プロローを見ることを推奨します。


緋色に染まったあなたと私 ~有頂天な恋~
1話 先輩との出会いと天界へ…


ここ………どこ……

 

俺は森の中に立っていた。

人もいない、木しかない。

 

「とりあえず人のいる場所に行かなきゃな…」

 

そう言って俺は足を動かす。

 

 

 

 

 

 

一時間ほどすると人里らしきものが見えてきた。

 

「ここで聞こう……」

 

一人の男性に声をかける。

 

「ごめんなさい……僕、ここに来て間もない者なんですが…ここってどういう所なんですか?」

 

「あんた……幻想入りしたばかりなのかい……………でも安心だよ、ここには安全な妖怪しか入れないんだ……」

 

安心はしたがどうやら幻想郷には本当に妖怪がいるらしい…

とゆーか俺も妖怪らしい……

 

「ありがとうございます…」

 

そうして俺は不動産屋を探す。

とりあえず住めるところを探さなきゃ。

野宿は嫌だしな。

 

しかし、悪運なことに大雨が降ってきた。

走って屋根の下に入る。

 

「くそ、運わりぃな……」

 

と、隣で俺と、同じか一つ上の青年がそういう。

 

どうやら買い物帰りのようだ。

食材が沢山袋に入っている。

 

「あの、ここの人里に不動産屋ってありますか?」

 

「あ、あぁ、ありま……」

 

その青年がこちらを振り向いた。

 

ん?この人、見覚えあるな……

 

茶髪にパーカー………

 

「え、奏?」

 

俺は自分の名前を呼ばれて確信がついた。

 

「あ!先輩!?」

 

そこに居たのは紛れもない、椎名 翔先輩だ。

 

彼はうちのバスケ部のエースで俺と仲良くさせてもらっている。

行方不明となっていた。

テロに巻き込まれたとかどうとかで………

確かに俺も心が折れそうになったよ……

1番大切な先輩がいなくなったんだからな……

 

会えて良かったものの、俺は当たり前の疑問が頭に浮かぶ。

 

「ど、どうして先輩がここに?」

 

すると、先輩は少し苦し紛れに……

 

「あぁ、俺実は殺されてな。ほら、あのテロ事件あるだろ?」

 

「あぁ、つい最近起きた……」

 

先輩の頭に?マークが浮かぶ。

 

「ん?あの事件起きてから2ヶ月経つぞ?」

 

「え?こっちではまだ1ヶ月しか経ってませんよ?」

 

すると先輩顎に手を置き

 

「……………やっぱり日本(あっち)幻想郷(こっち)じゃ時間軸がずれてるんだな……」

 

時間軸?あっち?こっち?

全く意味がわからない……

 

「もうなんか訳わかんないっすね…」

 

 

このまま1人で野垂れ死ぬかと思ったが頼りになる先輩がいてくれて安心した。

 

「ところで奏、お前住むところあるのか?」

 

「いえ、今家を探しています」

 

「それなら任せろ、3日で完成する所がある。

それまでは俺の家に来い」

 

「え、先輩の家はあるんですか?」

 

「あぁ、河童が建ててくれたんだ」

 

「か、河童?……」

 

そう言って、先輩と俺はその家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

晩御飯を食べ、布団の用意をする。

 

「奏、お前んちの刀、どうしたんだ?」

 

先輩にそう言われて思い出す。

 

「あ、そういえば咲名千里無くなっちゃったんだ……」

 

「おそらく、持ち主が死んだら同時にその刀も消える消滅剣の一つだな……」

 

「じ、じゃあ咲名千里はもうないんですか?」

 

「いや、お前が幻想郷にいるということは咲名千里も幻想郷のどこかににあるはずだ。

明日にでも探しに行くか…」

 

「そ、そんな軽く見つけられるんですか……」

 

「見当はついてる。多分天界にあるはずだ。

今日はもう遅い、寝ようぜ……」

 

そう言って、先輩は寝息を立てて爆睡した。

 

「相変わらず………だな…」

 

俺もその場で横になり、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

「………い………な……」

 

微かに声が聞こえる。

 

「おーい奏さーん、朝だぞー」

 

「ん、あぁ、おはようございます先輩」

 

先輩は台所に立って朝食の準備をしてくれている。

 

俺は食卓に座り

 

「奏、今日は天界に行くからな…

まずは飛ぶ練習…か…」

 

「と、飛ぶんですか……」

 

「あぁ、俺は飛べるぞ?」

 

と軽々と言う。

 

「あなた人間ですか…」

 

「いんや?吸血鬼だけど……」

 

「え、ええ……」

 

「そういうお前も妖怪だろ?」

 

俺は紫さんに言われたことを思い出す。

 

「まだ何の妖怪かは分かりませんけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、じゃあまずは自分が飛ぶイメージを浮かべてみろ」

 

俺が飛ぶイメージ……

 

数秒すると……

 

「お、おい奏?なんだその羽は…」

 

いつの間にか俺の背中に紫色に発光する翼が生えていた。

 

「お、おわぁ?!」

 

俺も驚き背中を回す。

 

「す、スゲェ!」

 

「お、おし、そしたらその翼を動かしてみろ」

 

俺は背中に神経を集中させた。

 

すると俺の足が浮き、自由に動くようになった。

 

「スゲェな奏………

よし、じゃあ天界に行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして俺と先輩は天界とやらにたどり着いた。

 

さすが天界と言うべきか、幻想郷とはまた違った美しさがあり、少し冷える感じが一層気持ちよさを引き立てる。

 

「キレイだな………」

 

「奏、行くぞ」

 

俺と先輩は天界の台地に足を踏み入れ、咲名千里を探す。

 

その途中に………

 

「あら?誰かしら?」

 

と、上から声をかけられた。

 

俺の真上に居たのは……

 

 

群青色の綺麗な長髪。

七色のスカート。

帽子には桃が乗っている。

可愛い女性だ。

 

「あ、はい、愛原奏と申します」

 

「天界に何しに来たのかしら?」

 

と、少し警戒されている。

 

「あ、あぁ、俺の刀「咲名千里」って言う刀が天界にあると聞いて……」

 

「………あなた…あの刀の持ち主なのね?」

 

「まぁ、一応…」

 

するとその青髪の女性は、鞘から1本の剣を抜く。

 

それは普通の剣とは違かった。

 

柄の先には青髪の子のスカートと同じ七色のヒラヒラが付いていて……

刀身は緋色に染まっていた。

 

「こんななよなよした男が咲名千里の持ち主とはね……」

 

と、俺を貶してくる。

 

「はぁ………ごめんなさい……?」

 

疑問形になりつつも俺は謝罪した。

その刹那…

 

その緋色の剣が縦に振り下ろされた。

 

「おわ?!」

 

俺はそれを間一髪で避ける。

 

「情けないわね…」

 

「やる気かよ……」

 

と言っても俺は刀専門なので体術とかはあまり習ってない。

対人格闘術の免許皆伝の兄貴にちょっと教えてもらったくらいだ。

 

しかし、その青髪は問答無用で斬りつけてくる。

 

「遅いっ…………」

 

俺はその動きにだんだんと慣れ、余裕で全てをかわせるようになった。

 

「あなた………何者なのよ……」

 

青髪が息を切らせながら俺に聞く。

 

「さぁな…妖怪だ……」

 

そう言って、俺は自己最速のスピードで青髪の背後に回り込み、腕を絡ませ緋色の剣を奪った。

 

そうしてすぐさま緋色の剣(それ)を青髪にかざす。

 

青髪は両手をあげ

 

「………………降参よ……私が悪かったわ……」

 

「そうか………」

 

「…………奏………と、言ったわね、私は比那名居 天子(ひななゐ てんし)。天人よ」

 

と、手を差し出してくる。

 

「愛原奏だ。妖怪らしいがなんの妖怪かは知らない」

 

俺と天子は握手をした。

 

しばらくすると先輩が帰ってきて

 

「おおーい奏!咲名千里あったぞー!」

 

「ありがとうございます!先輩!」

 

そう言って、先輩から咲名千里を受け取る。

 

やっぱりこの刀が1番手に馴染む。

さやを持っただけで実感できた。

 

「詳しい話は屋敷でしましょう」

 

そう言って、天子は俺と先輩を屋敷へと招いた。

 




天子編1話。


つるぺったんな天子ちゃん可愛いよね!
ごめんね今回出番少なくて!

では、読んでくれてありがとうございました!
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