東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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はい、こんにちは!


今回から「無意識の恋」から海藤真くんが我が世界へと迷い込みました。
時系列は奏がこいしと結婚後、愛原 夏恋が生まれた後日談となります。

ミズヤさんと同時投稿ですので、そちらも見ていただければ嬉しくて飛び上がります!


コラボ 東方想幻華「閉ざした心、開いた恋~過去を乗り越えたその先へ~」×無意識の恋
一人の半人半妖と一人の神様


今日も、あいつは元気いっぱい。困るくらいに

 

「パパぁー!またエロ本隠したー!」

 

「だから声が大きいんだよ夏恋!!」

 

愛原 夏恋。

俺とこいしの間に生まれた愛娘だ。

現在は14歳。年頃の女の子だ。一応寺子屋の最高学年である。

友達も多く、男子から告白されることも多いんだとか。

そんな夏恋は今俺のウ=ス異本を漁っている。

 

「ふむふむ。パパにしてはいい趣味だね♪」

 

「娘に言われたらなんか悲しいっ!」

 

俺と夏恋がそんな会話をしていると、俺の妻、古明地こいしがとんでもない形相でドアを開ける。

 

「げっ?!こいし?!」

 

「げっ!?って何よ!奏またエロ本隠したの?!」

 

エプロンを来ているこいしはいつ見ても可愛い。

これを見れるのは俺と夏恋の特権なのかもな。

 

「か、隠したんだけど夏恋に見つかりました………」

 

「だってパパいつも隠すところ同じなんだもん……」

 

夏恋の呆れた声が俺の心に響く。

 

「うぐっ……面目ない…」

 

するとこいしはため息をついて、夏恋と俺に注意した。

 

「奏はそろそろエロ本を卒業すること、それと夏恋はそれに興味を持たないこと!」

 

「い、いや、男のロマンを踏みにじる気かっ?!」

 

「は?」

 

「ごめんなさい」

 

こいしの威圧により、俺は縮こまるしかなかった。

現在は俺よりもこいしの方が権力を握っている。

しかし、こんな日常も悪くない。いや、こういう日常が俺は好きだ。何も起こらなければ………な。

俺がそう思ったその刹那、

ドゴォォォォォン………

 

「うお?!」

 

自身かと思われるほどの揺れ、俺は即座にこいしと夏恋を抱きしめ、守る。

 

「きゃぁぁ!!」

 

夏恋の叫び声が聞こえる。

まずい………なんだよこの揺れ………大きすぎる……!

数分で揺れは収まるが

 

「おいおい……皿がめっちゃ割れてるぞ……」

 

「あ〜あ、それ高かったのに…」

 

こいしが隣で深いため息をつく、その隣で夏恋は少し震えていた。

 

「大丈夫だよ夏恋。もう収まったから……」

 

「う、うん……」

 

夏恋を宥め、俺は様子を見るために外に出る。

さすが地底と言ったところか、崩れる家もなくいつもの地底に戻っている。まぁ、何かあったら勇儀姐さんがいるしな。

と、そんなことを思いながら、俺は地霊殿に帰ろうとする。

しかし、その最中に俺の勘が働く。

 

「誰だ?」

 

咲名千里を構え、あたりを見渡す。

………いた……

俺はその人影に軽い弾幕を放つ。

 

「うおっ?!あっぶねぇ?!」

 

そこに一人の男が出てきた。

黒髪………パーカー………見たことないな……

 

「お前は………誰だ?」

 

「あ、あぁ?」

 

その男は訳分からない………というような顔でこちらを見る。

すると背後からこいしが姿を現す。

 

「奏!どうしたの?」

 

「こ、こいしっ?!」

 

「へ?だ、誰?」

 

その男はこいしを見た瞬間、驚きの表情を浮かべる。

そしてこいしのその返答にショックの表情で落胆していた。

こいしの後ろには夏恋も付いてきていた。

それを見て男の目つきが変わった。

 

「おい………奏と言ったか?」

 

その男はこいしから俺に目線を移し、睨みつける。

 

「あぁ、そうだが……」

 

すると男の叫び声が地底に響く。

 

「神成り!」

 

しゅぴーん………と軽快な音を立てながら男の手に1本の刀が出現する。

ん?何かと話しているのか?男が独り言を始めた。

やる気か……

 

「咲!」

 

「ほいほーい…………また面倒事ですか……前回も魔法の森で___」

 

「メタい話すな!とにかく、やるぞ!」

 

「俺のこいしに何してんだァー!」

 

そう言って男は俺に斬り掛かる。

膝を曲げ、男の背中に回り込む。

よし、()った!!

背中に傷を入れる。

 

「まずは一発……と…」

 

「いてて…………」

 

ま、マジかよ………

かなり深く抉ったはずだ……なのに…

あんなに傷が浅いなんて……

 

「ちっ……」

 

俺は軽く舌打ちをし、男の懐に入る。

しかしそれもまた防がれる。

弱点はどこだ……!

 

「狙撃「スナイパー」」

 

男は近くの石を拾い上げ、俺に向かって投げる。

 

「なっ?!」

 

なんて肩だ。このスピード………まずいっ!よけられない!

俺は咲名千里を縦に振り下ろし、その石を斬る。

しかしその刹那、大きな爆発が起きる。

それに巻き込まれ、俺はその場で倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!」

 

覚醒するとそこはいつも見る天井。

俺の部屋だ。そこにはさっきの男とこいし、夏恋が座っていた。

すると男は俺を見るや否や

 

「すまん!」

 

「は?」

 

「いや……こいしに話を聞いた……」

 

何の話だ?

よく分からなかったが……こいしは何かを知っているようだった。

こいしは普通の声音で口を開く。

 

「この人……別のパラレルワールドから来た人なの……」

 

「ど、どうして分かるんだ?」

 

「お姉ちゃんが心を読んだら、私たちの知らない幻想郷の事が記憶に残ってたらしいの……」

 

「な、なるほど……そういう事か………いや、俺も悪かった」

 

お互いに謝罪をし、自己紹介をする。

 

「俺の名前は愛原 奏」

 

「俺は海藤 真。一応人間だが……妖怪の血が結構流れてる………実質半人半妖かな。んでこっちは……紬」

 

すると真の刀が急に光りだした。それに少し警戒した俺を見据えたのか真は微笑みながら

 

「大丈夫だよ、別に悪いやつじゃない」

 

「やぁ、私は紬。神様でこの妖刀「神成り」の依代。んで、真の彼じ_____」

 

「そういやここに香霖堂はあるか?」

 

と、真が言うので

 

「あぁ、地底を出たら右手にあるぞ」

 

「ご、ごめんって真!許してぇー!捨てないでぇー!」

 

なんだこいつら……まるでコントだな…

 

「……とまぁ、こんな感じだ、よろしく頼むよ…」

 

「あぁ」

 

俺と真は握手をし、これからの事を考えていた。

 

「どうする?真達は実質別世界転移しちゃったんだろ?」

 

「原因は……まだ分からない……紬、分かるか?」

 

「いや、私も……何も知らない」

 

「咲、お前は?」

 

「右に同じ」

 

と、何の手がかりもないこの状況から、真と紬の2人を元の幻想郷に返す方法を考えた。

 

「これは異変なのか?」

 

俺は複雑な顔をしながら二人に聞く。

 

「いや、違うな……多分………ここに来る前、あっちの幻想郷で地震があったんだそれが原因なのかも知れない……」

 

「地震……そういや、こっちでもあったぞ、結構大きいの」

 

そこで紬がピーンと何かを思いついたかのようにこう放った。

 

「じゃあ震源地に行ってみよう。何かわかるかもしれない」

 

「そうだな……しかし……今は真夜中だぞ?今日はここで休め」

 

俺が提案すると真と紬は「お言葉に甘えて」と言って地霊殿に一日泊まることになった。

部屋がなかったので、俺と真は同じ部屋、咲名千里と神成りを両サイドに置く。

その日の晩御飯。

 

「奏ぇー!ちょっと手伝ってー!」

 

少し慌て気味のこいしの声がする。

 

「なんてもの作ってるんだ……」

 

「あ、俺も行くよ」

 

俺と真は台所に向かい、こいしの手伝いを任された。

俺は野菜を切り、真は鍋を見ている。

 

「なぁ、奏」

 

「ん?」

 

すると真は少し小さめな声で

 

「お前とこいしって恋人なのか?」

 

「いや、夫婦だぞ?」

 

「はぁ?!」

 

「な、なんだよ……」

 

真のその大きな声に俺は体を強ばらせる。

 

「こ、ここここ、こいしと奏が?!」

 

「あぁ……」

 

すると真は少し羨ましそうな顔をして

 

「実は俺もあっちのこいしと恋人同士なんだ……」

 

「へぇ………」

 

なんか少し申し訳ない気がするが俺は笑顔になりながらこう語る。

 

「大丈夫だ。真の所と俺の所のこいしは全くの別人。浮気なんて考えない方がいいな。お互い」

 

「だな……」

 

「なぁ、奏!どうやったら結婚できた?!」

 

「んー、そうだな……」

 

そういや結婚したのは15年前。

結構昔なのであまり覚えていない。

 

「まぁ、とりあえず流れ?」

 

すると真は肩を落とし、大きなため息をつく。

な、なんか期待を裏切った感があるんだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晩御飯も食べ終わり、真は夏恋の相手をしていた。

 

「あ、君がこいしと奏の子供?」

 

「は、はい。そうですけど……」

 

「け、結構大きいんだね……」

 

「まぁ、もう14歳ですしね……」

 

そ、そんなに経つのか?と言わんばかりの顔で真は夏恋を見ていた。

 

「いーなー……俺も子供欲しい……」

 

すると夏恋は少しニヤニヤしながら……

 

「あらぁー?まだ未婚なんですねぇー?」

 

ごめん夏恋。その顔すごいムカつくよ……

と心の中で俺は思った。

 

「彼女はいる!」

 

「お、そうですか、頑張ってくださいねぇー?」

 

「な、奏。お前んとこの娘。かなり手ごわいな」

 

「おっしゃる通り」

 

俺は真と共感した。

まさか同じ思いを出来る仲間がここに来るとは………

俺は少し感動を覚えた。

その隣で夏恋がクスクスと笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

「ね、紬ちゃん!」

 

「ん、何?咲ちゃん」

 

まるで子供のように咲と紬が遊んでいた。

中身はまるっきり大人なのに……体が2人とも小さいからか…とても微笑ましく見えてしまう。

 

「あ、奏くん今私たちのこと子供扱いしたね?後でたっぷり愛でてあげるよ」

 

「ごめんなさい許してください」

 

何で俺の周りはさとり以外にも心が読めるやつがいるんだッ!

そう悔やむ俺の傍らで真が大爆笑していた。

 

「じゃあ電気消すぞ…」

 

俺は床、真はベッド、咲と紬は刀。

それぞれ眠りにつくと思いきや、

 

「ねね、紬ちゃんは好きな人居ないの?」

 

「ふぇっ?!」

 

と女子組2人がそんな会話をし始めた。

紬は顔を真っ赤にして答えに迷っていた。

すると真が呆れたような顔でこう呟いた。

 

「あのなぁ………ここは修学旅行じゃねえんだぞ……俺達は眠いんだから刀の中で話してくれ……」

 

「むぅー仕方ないな……」

 

すると女子ふたりは刀に中にすっと消え、部屋は静かになった。

 

「なぁ、奏」

 

「ん?」

 

「ここの幻想郷は……俺のいたところと違うかな……」

 

「確証はないが、全くの別物だと思うぞ。まず、真の世界に俺はいない。俺の世界にも真はいない。その時点でパラレルワールドとはまた違うものなのかもな」

 

「なるほどな………」

 

「まぁ、明日震源地に行けば分かるだろうよ……」

 

「あぁ、宜しくな…………相棒」

 

真のその言葉に俺は目を見開く。

 

「おいおい………会って数時間の男に「相棒」はないだろ……」

 

「いやいや、これから「相棒」になってもらうんだよ……」

 

俺はそこで小さく笑い

 

「都合のいい奴め……」

 

「そういう能力なんで…♪」

 

この時俺はこの海藤 真と、どこか似ているようでとても仲良くなれそうな気がした。




キャラ崩壊ごめんなさい!

書いているだけでニヤニヤが止まりません………

どうしようか………
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