天子編の後、千里編書きます!
決定いたしました!
よろしくお願いします
「亡霊………じゃない?」
私は奏の一言を聞いて、驚いた。
「じ、じゃああいつは何なの?」
「分からないです、愛原の関係者、とだけしか……」
愛原の関係者?
私はその言葉に突っかかる。
「どうして………その関係者は奏の居場所を……
それに亡霊ではないのにどうして奏の心霊現象の技が効いたのかしら……」
「確かに………それに…亡霊に似た妖力を感じました。
多分、怨念の1種ではないかと………」
「うーん………」
今回の亡霊事件は謎が多すぎる。
亡霊ではなく、怨念の1種。
奏を攻撃した理由。
あいつと奏の関係。
そして……何より奏が何も覚えていない。
私と奏が考察をしていると千里が口を挟んだ。
「手がかりがない以上、無駄に踏み込むのは危険よ。
切り替えていつも通りに行きましょ!」
さっきまで1番元気がなかった千里が盛り上げた。
「そうだな……」
「奏、あなたはまた私の執事として働いてもらうわよ」
「ええ、そのつもりです」
と、にこやかな笑顔を見せた。
数ヶ月後。
「天子様。紅茶をお淹れしました」
奏も執事が板についてきた。
手際が良く、迅速な行動ができるようになっている。
「ん、ありがと」
そう言って奏が淹れた紅茶をズズズッと啜る。
これがまた美味しいのだ。
「それで天子様。いい加減風見さんと仲直りしたらどうですか?」
「そうだよ天子ちゃん。少しやりすぎたんじゃないの?」
「う、うるさいわね!今回はあいつが悪いのよ!」
そう、今は絶賛幽香と喧嘩をしているのだ。
原因は幽香との弾幕ごっこ中、幽香の弾幕を私が剣で弾いた際、その流れ弾が花に直撃し破壊してしまった。
それに幽香がマジギレして喧嘩に至った。という訳だ。
「このぽっと出の天人が!」と、貶してきた。
流石に言い過ぎではないか?
私は絶対に幽香が悪いと思っている。
「そんなこと言われましても……認めないといつまでも引きずったままですよ………」
「う~!」
私は机に突っ伏して唸る。
「きっと、風見さんも言いすぎたと思ってますって……
だから……行きましょ?ね?」
奏が優しい声音で言う。
主の私が執事に注意された。
怒りなどが込み上がってくるのではなく、ただ情けないと思うだけだった。
「うるさい!幽香が謝ろうとしてないのは目に見えてるもん!」
と、子供みたいにいつまでも拗ねてる私。
「未来の事なんか誰にもわからないでしょ?
ホントはあっちも申し訳ないって思ってますよ」
「私もそれに賛成するわ」
「奏と千里がそこまで言うなら………」
「さすが天子様」
と、にっこり笑う。
私は奏の押しに少し弱いみたいだ。
奏に促されるだけで行動に移してしまう。
「未来の事なんか誰にもわからないでしょ?」………か………
奏のその言葉だけが頭の中をグルグルと回っている。
「さ、行きましょうか」
こうして私は幽香の家に行く。
ドアを2回ノックして……
ドアがガチャっと開いた。
「……………何よ?
と、幽香がものすごい形相……と言うかめっちゃ睨みつけてくる……怖いよ……
「………悪かったわね……お花を破壊しちゃったりなんかして…………」
目を右下に移して謝罪する。
幽香はそんな私を見て目を見開く。
確かに……私から謝ることなんてなかったしね………
「え、ええ、私も言いすぎたわ………」
「でも!あんな強い弾幕を打った幽香も悪いんだからね!」
と、いつまでも認めない私。
さすがに奏も驚いたらしい。
「ちょ、天子様?!」
「言ったわね!もう一度勝負よ!天子!」
奏は自分の手で顔を覆い、呆れた顔をしている。
千里は苦笑い………
「天子様~、俺と千里は先に帰ってますんで、晩御飯までには帰ってきてくださいよー!」
「分かってるわよ!」
「頑張ってね天子ちゃんー」
こうして奏と千里は天界に帰った。
「さぁ!行くわよ幽香!」
「かかってきなさい!」
二日連続の幽香との弾幕ごっこが始まった。
________結果ボロ負けだったが、楽しかった。
やっぱり、親友って大切だ。
こうやって喧嘩してもすぐ仲良くできるし、遊んでいると楽しい。これは何歳になっても変わらない。
幽香と別れ、私は天界に帰った。
家に帰ると千里と奏が楽しそうに笑いながら談笑していた。
「それでさ!霊夢ったらひどいんだよ!」
と、千里がネタ話をしていると
「あはははは!それはひどいな!」
奏が大声で笑う。
奏は千里といる時だけあんなに幸せな顔をする。
「あ、おかえりなさい天子様。晩御飯もう出来てますよ~」
「うん、ありがとう。」
私は廊下を歩く途中考えてしまう。
奏は……執事になって面白いのかな?
千里と………二人っきりの時が1番楽しそうなんだもん……
私が……邪魔しちゃっていいのかな………
食卓に向かうと、奏や千里、衣玖も座っていた。
「いただいきます」
そう言って全員が箸をとる。そして、料理を口に運ぶ。
「そういえば天子様。風見さんとはどうでした?」
「あの後、また大喧嘩になったわ………それで_______」
と、今日あったことを大まかに話す。
「あはは、それはまたひどい事になりましたね……」
奏は私のつまらない話でも本気で笑ってくれる。
「そうなのよ!それでね_____」
今夜の食卓はいつも通り、私と奏、衣玖と千里の4人で盛り上がる。
「あはははは!」
屋敷の食卓で4人の笑い声が響く。
この4人でいる時が1番楽しい。
まるで家族みたいに………
私はこんな日常がいつまでも続けばどれだけ幸せだろう………
心の奥底でそんなことを望んだ。
はい、フラグ建ちました。