東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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テイルズ技入れたには入れたけど………中二くせぇ………

まぁ、気にしないでください。


11話 本当の目的

私は体が一切動かず、ただ奏達の戦いを黙って見ていた。

お姉ちゃんやお空達は人里に出た不知の集団を倒しに行った。

私は近くの大木にもたれ掛かり、それを見ていた。

こんなにレベルの高い戦いを私は見たことがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光の刃で負った傷が、未だにズキズキと痛む中、清籟は俺に追撃を叩き込んできた。

 

「くっ!………………「アサルトダンス」!」

 

俺も連撃で清籟を攻撃する。

二撃は清籟の肩を斬った。

しかしそれ以外は全てスカ。

 

「ふふっ、愛原も所詮はただの妖怪…………」

 

嘲笑するように俺を見下す。

もう俺との戦いに飽きたのか、ため息をついて、右手を空にかざした。

 

「奏くん!避けて!!」

 

千里が叫ぶ。

 

「無駄よ!「インフィニットグラビティ」!」

 

巨大な暗黒球の重力によって俺は吸い込まれていく。

刀を地面に刺し、これ以上動かないようにした。

数秒経つとその暗黒球も消え失せ、清籟は次の技に入ろうとしていた。

 

 

 

おかしい………

俺はそこでいくつかの疑問を考えていた。

 

なぜ霊夢たちが来ない………………不知は人里に集中しているが………全くもって霊夢たちの妖力が感じられない。

今人里にいるのは…………さとりお姉ちゃんとお空達だけか…………

 

それに………なぜこんな賭けをした?

清籟の狙いは古明地だったはず………なんで俺に勝負を挑んできたんだ?

 

考えているうちに清籟は上空から襲いかかってきた。

清籟の魔法剣と俺の咲名千里が甲高い金属音を立てながら当たる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すごい……………」

 

私は清籟と奏のぶつかりあいを見て、思わず感嘆の声を上げてしまった。

周りには、底辺妖怪なら死んでしまうほどの妖力の威力。

周りの木はどんどん妖力によって枯れていっている。

 

しばらくすると傷が治り、私は奏の所に走ろうとする。

 

「奏!」

 

私は前線に入ると同時に、スペルカードを唱えた。

 

「スペルカード!本能「イドの解放」!」

 

弾幕を射出した瞬間、奏の焦る声が聞こえた。

 

「ば、バカ!!来るな!」

 

すると清籟は奏から離れ、私に標的を移した。

 

「……………ふふっ………古明地はやはり愚かね………………

出でよ…………原罪の特異点………虚無と永劫を交え、弾けて潰せ………」

 

人差し指を点に掲げ、さっきの技を同様に暗黒球が姿を現す。

しかし、どう見たって妖力も規模も桁違いだ。

そして、清籟はこう叫んだ。

 

「イベントホライズン!!」

 

眩しい光とともに、大爆発が起こった。

私も奏も超近距離にいたので被害は免れない。そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

私はそのまま数十m吹っ飛ばされ、大木に背中を打った。

 

 

体をみても、吐血するほどでもなく、どこか大怪我をしているわけでもなかった。

 

「なんで………あれほど近距離で当たったのに………」

 

切り替えて奏を探す。

すると丁度真正面に奏はいた。

私は駆け寄った。

 

「か、奏!大丈夫…………?」

 

奏に応答はない。

奏の足元を見ると…………ポタポタと、何かが落ちる水滴音が聞こえた。

 

「……………え…………かな、で…………?」

 

私は奏の姿を見て、言葉を失う。

真っ赤に染まった上着、頭からも出血している。

そして…………奏のその小さな体に真っ赤な鮮血が染まっている。見るも無惨な姿。とはこのことを言うのだろう。

 

「………こいし…………おねえ……………ちゃん………」

 

ヒューヒューと浅い呼吸をしながら、こちらを振り向く。

その刹那、奏はバランスを崩し、そのまま私の方に倒れ込む。

 

「奏!奏!……………千里!どこ?!」

 

すると、刀から物凄い勢いで千里が飛び出してきた。

 

「こいしちゃん!今から奏に全力の回復魔法かけるから少し離れて!」

 

「う、うん!」

 

奏を千里に任せ、私は清籟の方に向き直る。

 

「あらあら、そこのガキはもう力尽きたようね?」

 

「…………奏が……いなくても……………私がなんとかする!」

 

後方に魔法陣を展開し、弾幕を撃ちまくる。

 

「スペルカード!「サブタレイニアンローズ」!」

 

一瞬にして私の弾幕は消え失せる。

こんな相手にも…………私は勝てないのか………

 

「…………ついでに古明地も殺しとくか…………」

 

小声で清籟は何か言った。

私には聞こえなかったが無視して弾幕を打ち続ける。

 

「…………「サンダーブレード」………」

 

そう唱え、雷電を纏った巨大な剣が私めがけて飛んでくる。

もうダメか……………

 

「ディストールノヴァ!」

 

清籟が発動させたサンダーブレードは……………私の目の前で真っ二つに割れ、消え失せた。

 

「か、奏?!」

 

もう回復したの!?

私は改めて千里の妖力と奏の生命力には驚いた。

奏の体には傷一つない。

服が破けているだけだ。

 

「下がって!こいしお姉ちゃん!」

 

「う、うん!」

 

私は奏に言われた通り、後ろに飛び乗りサポートに回るようにした。

しかし、奏が清籟と唐突に会話を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は千里に回復して、清籟を攻撃する前に疑問を清籟に聞いた。

 

「なぁ、清籟」

 

「なにかな?」

 

「…………不知は今何人いる?」

 

清籟は小首をかしげ、こう答えた。

 

「まぁ、200人ちょっとかな?」

 

「そうか……………それは分散しているのか?」

 

「ええ」

 

じゃあ霊夢たちは分散した不知を倒しているのか?

ぶっちゃけ、この質問はどうだっていい。

気になるのは二つ目だ。

 

「どうして俺たちを狙う?不知の今回の戦いの標的は古明地だったはずだ。どうしてだ?」

 

清籟はにやっと笑い、こう答えた。

 

「そうねぇ…………あの手紙の内容は……はっきり言ってフェイク。本当の理由はね………」

 

一呼吸おいて、俺は清籟の口から思いもよらないことを聞く。

 

「「裏世界転移………」それが不知の目標よ」

 

ここまでの戦いが裏世界なんて単語が出るとは…………

 

「…………裏世界に行く条件は?…………」

 

「……人柱が必要なのよ………」

 

「……なるほどな」

 

俺はそこで完全に理解することが出来た。

しかし、もう一つ疑問が生まれる。

 

「裏世界に行く理由は?」

 

「幻想郷は穢れすぎた。それに、倉見という相棒がいなくなった今。幻想郷にいる理由もない。ただそれだけよ」

 

てことは

裏世界に行くために……………千里を……人柱として利用し、ゲートを開くって事か…………

 

「まぁ、もちろん俺も千里も負けるつもりは無い。行くぞ」

 

「私は絶対にあなたには屈しないわよ!清籟!」

 

俺と千里は同時に清籟を睨みつけ、戦闘態勢に入る。

前に飛び、俺は全力で清籟の脳天を突き刺す。

 

ピンク色の壁が障害物となり、咲名千里は清籟の手前で止まる。

 

「せあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

発火現象を纏った炎の刀を10連撃ほど清籟に叩き込み、さらに追撃を与える。

この技はなかなか効いたのか、清籟は後ろに仰け反る。

 

「………命に変えても、千里は貰うわよ!」

 

「断る!千里は俺達の家族だ!お前らには渡さない!」

 

「……出でよ!原罪の特異点!虚無と永劫を交え、弾けて潰せ!」

 

さっきと同じ詠唱をする。

 

「イベントホライズン!」

 

俺もさっきのようにはなりたくない。

刀を握り直し、大きく振り上げる。

 

「行くぞ!鳳凰天翔駆!」

 

炎を纏い、イベントホライズンを斬り裂く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奏くん…………!」

 

千里が刀から呼びかける。

 

「…………なんだ!?」

 

「………………絶対に勝って…………ね」

 

祈りにも似た声で千里は静かに呟いた。

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